ところが それが オーストラリア人がするものだったりすると 訛っている と捉えてしまう日本人。でもアメリカ人がしているのだったらOK。
アメリカ人の発音がすべて良い と思っている感 無きにしもあらずです。
例えば McDonald's これを カタカナで書くなら ミッドノー と聞こえる発音をする人がアメリカには結構おります。本来は 日本人の耳には マッドノー と聞こえるものです。
(因みに最後の カタカナで書くなら ズ という音は小さく発音されることが多く 聞き取れないことがありますから この記事の要点とは関係ない部分なので 省いております。 ご了承ください。)
February これも CNNのリポーターですら フェビュルァリ と 綴りからいくと本来は ブ としか発音しようのないものに余分な音がついていたりします
また Congratulations も コングラデュレイションズ と 途中にある t 音が 母音に挟まれている場合 d 音に変化するのもアメリカ発音の特徴です。これなぞ 綴りまで Congradulations と書いている人までおります。
この t 音の d 音変化を知らない日本人は結構多いような気がいたします。
例えば water これは アメリカ式発音だと wader と発音されているのですが この d 音が日本人には ラ に聞こえるため ラ音で発音してしまいます。
でも 英語に日本語の ラリルレロ 音はありません。
ですから ラ と発音するのは厳密に言えば間違いなのです。
ところで 最初のミッドノーですが これは私の経験談です。
ある日 駅と駅前のビルをつなぐ大きな歩道橋とでも言うのでしょうか 広場にもなっているその橋を大きな荷物を引きずりながら歩いている 見るからにアメリカ人と思える熟年夫婦がいました。
周りの人に何か聞いているのですが みんな首を振っております。
私は用事がありましたので 横目で見ながら通り過ぎました。
ところが用事が終わり帰ろうと思うと 途方にくれた顔で二人が話しをしているのです。
丁度近くを通りかかった私 見るに見かねて
Excuse me. Would you like some help?
と声をかけました。
すると 女性が Oh my goodness! You speak English? と ああ助かったという声で言いました。
で 言うには マクドナルドに行きたい そこで娘と待ち合わせしているから アメリカからはじめて来たんだけど 英語のわかる人がいなくて困っていた ということでした。
そうなのです。その マクドナルド を ミッドノー と発音していたのです。英語そのものは西海岸の中流上くらいの上品な典型的アメリカ英語で こちらが日本人なのでゆっくり喋ってくれておりますから そんなに聞き取りにくいものではありませんでした。多分 最初に聞かれた日本人たちは その ミッドノー がわからなかったのだと思います。
それで そのことを説明しながら マクドナルドまでお連れしました。すぐそばでしたので。ただ下におりなければならなかったので わからなかっただけですね。階段をおりれば目の前にあるのですが 歩道橋の上からは見えないのです。
でも その女性 日本では英語が通じないのね と言っておりました。
心の中で まあここは日本ですのでね それに その ミッドノー という訛った発音をみんなにわかってもらうのは難しいでしょう と思いましたけれど。
しかし ミ という音はどこから出るのでしょうね。綴りからは考えられない発音です。
カナダ人の女の子と話していてその話になり どこからその音が出るのかを二人で考えたのですが どうしてなのかわからず 結局 訛ってるのね で終わってしまいました。