June 19, 2011
Great Pianists of The 20th Century Vol.38
20世紀の偉大なるピアニストたち 38
レオポルト・ゴドフスキ
Disc.1
1. 夜想曲 第19番 Op.72/1 (ショパン)<23>
2. 夜想曲 第1番 Op.9/1 (ショパン)<28>
3. 夜想曲 第2番 Op.9/2 (ショパン)<28>
4. 夜想曲 第4番 Op.15/1 (ショパン)<28>
5. 夜想曲 第5番 Op.15/2 (ショパン)<28>
6. 夜想曲 第7番 Op.27/1 (ショパン)<28>
7. 夜想曲 第8番 Op.27/2 (ショパン)<28>
8. 夜想曲 第9番 Op.32/1 (ショパン)<28>
9. 夜想曲 第11番 Op.37/1 (ショパン)<28>
10. 夜想曲 第12番 Op.37/2 (ショパン)<28>
11. 夜想曲 第14番 Op.48/2 (ショパン)<28>
12. 夜想曲 第15番 Op.55/1 (ショパン)<28>
13. 練習曲 黒鍵 Op.10/5 (ショパン)<26>
14. 練習曲 蝶々 Op.25/9 (ショパン)<26>
15. スケルツォ 第4番 Op.54 (ショパン)<30>
16. 朝の挨拶 (《美しき水車小屋の娘》より)(シューベルト=ゴドフスキ)<26>
17. おやすみ (《冬の旅》より)(シューベルト=ゴドフスキ)<26>
18. 《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)<26>
Disc.2
1.-21. 謝肉祭 Op.9 (シューマン)<29>
22.-24. ピアノソナタ 第26番 告別 Op.81a (ベートーヴェン)<29>
25. バラード Op.24 (グリーグ)<29>
26.-29. ピアノソナタ 第2番 Op.35 (ショパン)<30>
音源:EMI
Philips 456 805-2
〔メモ〕
19世紀の終わりから20世紀の初頭にかけての最高のピアニストと言えばブゾーニが思い起こされますが、そのブゾーニと同世代でブゾーニに匹敵する存在として認められていたゴドフスキです。ピアニストとしてのゴドフスキは特に重要な師がいるわけではなく、ほとんど独学だったと言われています。彼はコンサートやレコーディングスタジオでは本領を発揮できることが少なかったそうです。彼は「私のレコードで私を判断しないでください!」と下線付きである手紙に書いています。
彼はあるピアニスト仲間との集まりの席で演奏し、それを聴いたヨゼフ・ホフマンが若きエイブラム・チェイシンズに「今夜聴いたものを絶対に忘れるんじゃないよ。あの音色を記憶にとどめておくんだ。あんな音は世界中のどこを探したってあるもんじゃない」と言いました。ピアニスト仲間のゴドフスキの評価は非常に高く、ラフマニノフやホフマンはゴドフスキの指の独立性に驚嘆していました。彼はブゾーニのライバルとは言え、ピアニストのタイプはブゾーニと全く異なっていました。ジェームズ・ハネカーは「ゴドフスキはルビンシテインやホフマンの系統ではなくヨゼフィやパッハマンの系統に近い」と証言しています。ヴィルトゥオーゾタイプというよりはデリケートな演奏をするタイプだったのではないでしょうか。
これら録音はどれだけゴドフスキの実力が反映されているのかわかりませんが、グリーグのバラードやシューベルト編曲は非常に素晴らしいと思いました。
彼はブゾーニ同様に作曲家、編曲家でもありましたが、ここでの録音もところどころ改編しながら演奏しています。
ちなみにゴドフスキはリストに師事しようとリストのもとへ向かったのですが、その時リストが亡くなりそれは結局実現しませんでした。
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レオポルト・ゴドフスキ
Disc.1
1. 夜想曲 第19番 Op.72/1 (ショパン)<23>
2. 夜想曲 第1番 Op.9/1 (ショパン)<28>
3. 夜想曲 第2番 Op.9/2 (ショパン)<28>
4. 夜想曲 第4番 Op.15/1 (ショパン)<28>
5. 夜想曲 第5番 Op.15/2 (ショパン)<28>
6. 夜想曲 第7番 Op.27/1 (ショパン)<28>
7. 夜想曲 第8番 Op.27/2 (ショパン)<28>
8. 夜想曲 第9番 Op.32/1 (ショパン)<28>
9. 夜想曲 第11番 Op.37/1 (ショパン)<28>
10. 夜想曲 第12番 Op.37/2 (ショパン)<28>
11. 夜想曲 第14番 Op.48/2 (ショパン)<28>
12. 夜想曲 第15番 Op.55/1 (ショパン)<28>
13. 練習曲 黒鍵 Op.10/5 (ショパン)<26>
14. 練習曲 蝶々 Op.25/9 (ショパン)<26>
15. スケルツォ 第4番 Op.54 (ショパン)<30>
16. 朝の挨拶 (《美しき水車小屋の娘》より)(シューベルト=ゴドフスキ)<26>
17. おやすみ (《冬の旅》より)(シューベルト=ゴドフスキ)<26>
18. 《リゴレット》パラフレーズ S.434 (ヴェルディ=リスト)<26>
Disc.2
1.-21. 謝肉祭 Op.9 (シューマン)<29>
22.-24. ピアノソナタ 第26番 告別 Op.81a (ベートーヴェン)<29>
25. バラード Op.24 (グリーグ)<29>
26.-29. ピアノソナタ 第2番 Op.35 (ショパン)<30>
音源:EMI
Philips 456 805-2
〔メモ〕
19世紀の終わりから20世紀の初頭にかけての最高のピアニストと言えばブゾーニが思い起こされますが、そのブゾーニと同世代でブゾーニに匹敵する存在として認められていたゴドフスキです。ピアニストとしてのゴドフスキは特に重要な師がいるわけではなく、ほとんど独学だったと言われています。彼はコンサートやレコーディングスタジオでは本領を発揮できることが少なかったそうです。彼は「私のレコードで私を判断しないでください!」と下線付きである手紙に書いています。
彼はあるピアニスト仲間との集まりの席で演奏し、それを聴いたヨゼフ・ホフマンが若きエイブラム・チェイシンズに「今夜聴いたものを絶対に忘れるんじゃないよ。あの音色を記憶にとどめておくんだ。あんな音は世界中のどこを探したってあるもんじゃない」と言いました。ピアニスト仲間のゴドフスキの評価は非常に高く、ラフマニノフやホフマンはゴドフスキの指の独立性に驚嘆していました。彼はブゾーニのライバルとは言え、ピアニストのタイプはブゾーニと全く異なっていました。ジェームズ・ハネカーは「ゴドフスキはルビンシテインやホフマンの系統ではなくヨゼフィやパッハマンの系統に近い」と証言しています。ヴィルトゥオーゾタイプというよりはデリケートな演奏をするタイプだったのではないでしょうか。
これら録音はどれだけゴドフスキの実力が反映されているのかわかりませんが、グリーグのバラードやシューベルト編曲は非常に素晴らしいと思いました。
彼はブゾーニ同様に作曲家、編曲家でもありましたが、ここでの録音もところどころ改編しながら演奏しています。
ちなみにゴドフスキはリストに師事しようとリストのもとへ向かったのですが、その時リストが亡くなりそれは結局実現しませんでした。
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