コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2016年08月27日

Ednah Holt Serious, Sirius Space Party 1981 West End
Ednah Holt / Serious, Sirius Space Party
12inch Single


ウエストエンド・レーベルのクラシック Ednah Holt / Serious, Sirius Space Party がシールドで売られていたので購入。Kenton Nix によるロウテンポ・ディスコ〜ラリー・レヴァン・ミックスで知られるパラダイス・ガラージ古典として有名な1981年の一曲で、Kenton Nix が同年に手掛けた Taana Gardner / Heartbeat の成功で気をよくして、同路線でリリースした一曲であります。

Kenton Nix

Kenton Nix によるロウテンポ・ディスコ Heartbeat というナンバーを振り返ると、当時巷にあふれていたBPM125前後で4つ打ちのディスコ曲に対する反抗精神から生み出されたもののようですが、当時どこのレーベルに売り込みに行ってもそっぽを向かれたというのは、そんなゆっくりしたディスコ曲なんて売れるわけがないというレーベル側の考えであり、市場心理的にはいたしかたのないところ。Kenton Nix の親友だったラリー・レヴァンが気に入りプレイするもはじめはオーディエンスには全く受け入れてもらえなかったが、諦めずに何度もかけ続けるうちに浸透していったのだとか。Heartbeat の噂はブロンクスのグランド・マスター・フラッシュに知れわたり、彼がプレイした頃にはレコードが売り切れる店もあったりで、結果的に80万枚以上を売り上げ、それまでのヒット記録だった Karen Young / Hot Shot を超え、レーベル最大のヒットとなったのだとか。なおウエストエンドからは Kenton Nix が手がけた Sweet G なるラップアーティストによる Heartbeat のラップ版、A Heartbeat Rap もリリースされこちらもヒット、歌詞はグランドマスター・フラッシュが書いたもの。

Ednah Holt

Kenton Nix はこの Heartbeat のヒットによって、同じロウテンポ路線のディスコ曲をウエストエンドに2曲録音します。一曲がルーメイトの友人だった Inez Brooks が歌った Chillin' Out。もう一曲が今回取り上げた盤で Ritche Family に在籍していたこともあるスタジオシンガー Ednah Holt が歌った Serious, Sirius Space Party。後者はスター・ウォーズのファンだったラリー・レヴァンの勧めからアイデアを得て曲が出来上がったようで、Moog を使用してファンキーな雰囲気を演出したナンバー。2曲とも Heartbeat のようなヒットはしなかったけれど、Kenton Nix のトレードマーク的なサウンドプロダクションといえるもの。
ほかに Kenton Nix が手掛けたウエストエンド時代の作品では、近年のレアディスコ音源再評価の流れにおいて 、1980年の Kenix Featuring Bobby Youngblood / There's Never Been (No One Like You) というアップテンポの曲が非常に人気が高いです。

Taana Gardner Heartbeat 1981 west endInez Brooks Chillin' Out west end 1981Gwen McCrae Funky Sensation 1981

Kenton Nix の手による Heartbeat 路線のロウテンポのダンス曲というと、ウエストエンドではないけれど有名なのに Gwen McRae / Funky Sensation というのもありますね。Heartbeat と並び昔からヒップホップ・トラックのベースとして使用される機会も多かった経緯もあり世間一般的に認知度はとても高い楽曲であります。同曲を収録した Gwen McRae 1981年のアルバムは Kenton Nix が親交の深かった Crown Heights Affair 人脈と作り上げた名作。
Kenton Nix というプロデューサー、アレンジャー、ソングライターは作品の数はそれほど多いわけではありませんが、 N.Y. ガラージの歴史を振り返るにあたっては決して外すことのできない印象に残る人物の一人といえます。

Ednah Holt / Serious, Sirius Space Party (Club Version)

(21:00)

2016年08月24日

MH

サマソニ&ビルボードでのライブで来日中のメイヤー・ホーソーンが深夜にふらっと立ち寄ってくれました、たぶん3回目だと思います。
皆様の人気者ということで、メイヤー、リトルソウルカフェでDJ中、と題しまして写真を貼り付けておきますが、ありえないくらいにピンボケになってしまったのはお許しを。春にニューアルバムをリリースしたばかりですが、Tuxedo での2ndもこれからあるかもしれないような雰囲気も感じました、なんて書くとファンの方は大喜びではないでしょうか。
さてメイヤーさんをお相手に何をかけようかと思いダンスナンバーを3曲ほど流しましたが、自分の血の巡りも悪く気分が乗らなかったのは、だってオリンピックも終わってしまったし台風がどかどかとやってきて夏もどこかへ吹き飛んでしまったかのような雰囲気なんだもん、とりあえずはお仕事ということで、モダンファンクバンドのミディアムに変更、結局のところこのお店は有名人が来ても自分の気分次第で回っているのでありますが、むしろこっちにして正解だったかも。何事も風向きにはさかわらずムキにならないほうがいいのであります。
Special Things、Since I Found You、Hypnotic Lady、There'll Never Be、Midnight Lovers、Love Don't Strike Twice などなどいつものお店の定番をかけたり、メイヤーが CFS の Love's Train をリクエストしたり、Bar-Kays は最高だなんて話したりしながらあっという間に時間は過ぎたのであります。ああお客さんが誰もいなくてよかったなんてこういう時はいつも思うのであります、きっとアーティストさんもそうじゃないかな。人気がなくていつも暇な店というのはいろんな人に会う機会が多いのでこれはこれで良しであります。ミックスCDを作ってくれないかとの声をいただきましたが、近所のレコ屋で小銭で拾ってきた曲ばかりが並ぶのでとても華のあるのができそうにありません、アナログレコード酒場の単なる一従業員なんてそんなアーティスティックな作品はつくれないのであります、自分の周りを見渡してもその道にはプロと呼ばれるDJの方がたくさんいるわけですから。同行していた人の中に日本語がわりとしゃべれる黒人がいて、その彼も相当な音楽マニアの様子で、かかっている曲のジャケをいちいち気にしてましたが、自ら「Aaliyah の兄貴である」という言葉は本当かどうかはちょっとわかりません。
グルーヴ重視の曲がもてはやされているような最近の空気を感じますが、歌心のある人間の声が入ったちゃんとしたメロディーの楽曲ってやっぱりいいよね、なんて当たり前のことに気が付くメイヤーとのひと時でありました。

(21:00)

2016年08月22日

Rege Burrell Victim Of Emotion 1985 Portrait
Rege Burrell / Say It Again
アルバム Victim Of Emotion に収録


いつものように100円レコード拾いのお仕事に行くことに。
自分用に買うのが見つからないときは、人にあげるのに適当なものはないか探すのですね、それで選んだのがこのアルバム。レコ堀的にまったく華のないようなミッド80'sのブラコンシンガーの作品を欲しがる人がいるかどうかはよくわからないんだけどね。

Portrait Records

Rege Burrell は1985年に EPIC 系の Portarait Records からアルバムを一枚だけリリースしたシンガー。この時期の Portrait というと Cyndi Lauper や Sade のインターナショナルなヒットが頭に浮かびます。黒人音楽系の所属アーティストを振り返ってみると、70年代後半の McCrarys から80年代に入っての Angela Clemmons、Eddy Grant、Frannie Golde、Haywoode、Nicole、Oattes Van Schaik(The Limit)などなど、地味なんだか派手なんだかという人たちがいました。

アルバムの中身は時代性がよく出たブラコン作品で、ミディアムテンポでミッド80's 的アーバンな雰囲気を味わえる曲もありで、ある程度はちゃんと作りこんでるのでこの時代になじんでる方なら嫌味は感じないでしょう。

個人的には Say It Again というナンバーが好意的ですが、Bunny Sigler、Carol Davis のフィリーのコンビによって書かれたこの曲は当時そこそこのアーティストにカヴァーされ、年代順に抜き出すと以下の人たちのシングルやアルバムに収録している。

Shawn Christopherr Say It Again 1983 LarcLou Rawls Close Company 1984 EpicTakeshi Itoh Dear Hearts 1984 Sony

Sinnimon Say It Again 1986 SpringJermaine Stewart Say It Again 1987 10RecordsB Records

Shawn Christopherr / Say It Again (1983)
Lou Rawls / Close Company (1984)
Takeshi Itoh / Dear Hearts (1984)
Sinnimon / Say It Again (1986)
Jermaine Stewart / Say It Again (1987)
Betty Wright / Mother Wit (1987)

Rege Burrell / Say It Again



(21:00)

2016年08月19日

Leda Grace Amazing 1980 Polydor
Leda Grace
アルバム Amazing に収録


中身がわからないような無名アーティストの昔の中古レコードを購入するにあたって、ミュージシャンのクレジットを参考に、というやり方はレコードを掘り始めのころは整理もつかずよくわからなくても、意識してれば時がたつにつれ自然と身についていくもの。なんとなく今考えれば、大当たりのレコードを引くことよりも、ハズレのレコードをできるだけ回避しようという対策だったのかもしれない。例えば西海岸録音の盤だったらドラムのクレジットに James Gadson の名前があるレコードはよくわからなくてもほぼセーフだろう、しかるに全部買いなんてのはよくやっていたと思うし、David T Walker も同様、彼らのクレジットは100%安全とまではいわないまでも地雷を踏むことはないであろうという目印であったと90年代の頃のレコ堀を思い出す。

今回買ったレコードは、お気に入りのミュージシャンの名前が大勢記載されていて当時買おうと思っていながら今までスルーしていた盤。Leda Grace というのが顔も名前もどこのだれだか不明すぎてよくわからないし、まったく話題にもならないので放置となっていたのだけど、豪華スタッフによる謎の盤はどういう経緯でリリースされたのだろう。

1980年に Polydor からリリースされたもので、いわゆるDJ受けしそうな目立つ曲は収録されてないけど、コンテンポラリーなファンキーサウンドからミディアム、しっとりしたスローまで、演奏の質はさすがに高い。プロデュース、アレンジが Jerry Peters、ミュージシャンを一部抜き出すと、 Ollie E. Brown、James Gadson、Harvey Mason、Leon Ndugu Chanceler、Paul Jackson. Jr、David T. Walker、Greg Poree、Nathan Watts、Wayne Douglas、Victor Feldman、Paulinho Da Costa、Dorothy Ashby などなど、ストリングス、ホーン隊、コーラス隊も大勢いる。
エグゼクティヴ・プロデューサーがジャクソン兄弟の父でマネージメントも行っていた、Joseph Jackson で、ちょうど娘の LaToya Jackson を同じ Polydor からデビューさせた同時期に制作したアルバムで、両者で一部ミュージシャンが重なっていたりもするけど、これは同時期の Jacksons の作品のミュージシャンの流れでもある。なおジャクソン兄弟からは Tito Jackson がコーラスとソングライティングで参加。
Leda Grace は曲も書ける人のようだけど、よくある一流スタッフを起用しての女優もしくはテレビタレントの企画要素の強い作品だったにしてもほかに活動履歴も知ることができずに正体は不明なのは気になるところ。ジャケットに本人がはっきり写れないのには、よくある実は白人アーティストだったみたいなパターンも考えられますね。素直に捉えれば発掘した新人のデビュー作だけど、もしかするとそこそこ有名なアーティストが録音して完成するも、何らかの理由で表に名前と顔を出せなくなり他人のふりして変名でリリースせざるを得なくなったなんて可能性もないわけではありません。Joseph Jackson はどういう意図だったのかな、メジャーからのリリースとはいえおそらくプロモーションは一切されなかったことでしょう。

Leda Grace / No George

Leda Grace / Love Me Don't Hate Me

Leda Grace / Soft Spot



(21:00)

2016年08月17日

Beatmaniac The Qualified EP 2002
Beatmaniac / Hands In The Air
アルバム The Qualified EP に収録


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲というこ とで72枚目にいってみましょう。

身内しかいなくなった深夜の時間帯にある常連客が買ってきた100円レコードの試聴会を始めるなんてたまにあるんですよね。中身もわからずに買ったようなレコードばかりなので思わず苦笑いの場面もあるけど、本人が落ち込まないように何とかいい点を見つけてあげたりなんていうのももう慣れっこになっている。
さてそんな中から Got To Be Real ネタの2002年のクラブトラックを発見しましたが、こんなの買ってどうするの?なんてのは思っていてももちろん誰も口にしないのであります、本人が一番そう思っているはずだし、運試しのゲーム感覚の要素も強いわけであります。

Beatmaniac / Hands In The Air

さてこの Got To Be Real 使いのナンバー、正確には DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince 1988年のアルバム He's The DJ, I'm The Rapper に収録された Live At Union Square (November 1986) を再利用しているというのが正しいですね。Jazzy Jeff が Got To Be Real やブレイクビーツを操って、見事なターンテーブルさばきで観客を盛り上げた DJ パフォーマンス実況録音の名曲であり、Will Smith 少年の MC の煽りも古典そのもの。
このライブの音源ですがアルバムでは4分尺での収録ですが、Youtube に20分のフルヴァージョンが上がっていますね、下に貼り付けておきましたのでオールドスクール・マニアの方は当時の資料としてご活用ください。

DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince / Live At Union Square (November 1986)

Dj Jazzy Jeff & The Fresh Prince - Live At The Union Square (Complete Full Version)

DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince 1988 Jive


(21:00)

2016年08月14日

Michael White's Magic Music Company Go With The Flow 1974
Michael White's Magic Music Company / Go With The Flow
アルバム Go With The Flow に収録


ヴァイオリン奏者のリーダーアルバムでパラパラ抜け落ちてるのがあるので、最近は見かけたらレジに持っていくようにしています。
Michael White が1974年に Impulse に録音した自身率いるバンド名義の作品で、同年には同じようなメンバーで5か月前に録音したソロ作もリリースしていました。そのソロ作はエレクトリックヴァイオリンによるファンキーな曲も収録され個人的にも気に入っていてお店でもよくかけていますが、このバンド作品もテイストは若干違うものの一枚を通して心地よく聴きやすい内容。前作からのグルーヴ感のあるいわゆるジャズファンク・フュージョン路線を継承、スピリチュアルな面も顔をのぞかせながら、ファンキー&リラックスしたバンドサウンドいったところ。
あまり見かけないのは Jurassic 5 や Common ねたが収録というのもあり多少は人気があるせいかな、それ抜きにしても一枚を通して楽しいアルバム。次作1978年の The X Factor が George Duke 人脈による全く別路線のサウンドになっていたりとなかなか追いかけると楽しい人であります。

Michael White / Go With The Flow

Michael White's Magic Music Company / Her

Michael White's Magic Music Company


(21:00)

2016年08月12日

Bill Horn And  Double Image Movin' On
Bill Horn And Double Image / Feel Like Makin' Love
アルバム Movin' On に収録


Feel Like Makin' Love のカバーバージョンを紹介するコーナーということで、105枚目にいってみたいとおもいます。

詳しくは知らない人ですが、鍵盤奏者 Bill Horn が、相棒でドラム担当の George Pearson と組んで録音したラウンジ色の濃いアルバム。ジャケ裏に Perform Live In Concert とクレジットされてるので二人実況録音盤なのかな。年代の記載はありませんが1976年くらいでしょうか。
自分が持っているのもそうですが、ネットに上がっているジャケットには本人直筆と思われるサインが描かれているものがあったりで、演奏先で一枚一枚サインしてお客さんに手売りしていたんでしょうね。
アルバム全体の雰囲気はこの類にありがちなゆるい空気に支配されお世辞にも面白いとまでは言えませんが、センスはともあれピアノ、オルガン、アープシンセを操って独自の世界を表現しようと試みた姿勢は感じられます。
Feel Like Makin' Love に関しては、本人達のいい気分になってる感を楽しめれば、それでよしとしておきましょう。

Bill Horn And Double Image / Feel Like Makin' Love

(21:00)