コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2018/02/20

Grace Mahya Just The Two of Us 2007
Grace Mahya / Feel Like Makin' Love
アルバム Just The Two of Us に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、122枚目にいってみたいとおもいます。

今回は Grace Mahya という日本のジャズシンガー、ピアニストの2007年のサードアルバムに収録のヴァージョンをみてみましょう。きれいなオネーさんのジャケに引き寄せられてしまいますが、ジャズのジャケはこういうずるいのが多いのであります。そしてジャズといってもポップな要素が強い作品で、収録曲はオリジナルが2曲で他はジャズ、ポップス、ソウル、ラテンのカヴァーが程よくちりばめられています。アルバムタイトル曲はもちろん Grover Washington, Jr. のあの曲。ソニー系の Village Music Inc. からのリリースで参加ミュージシャンは次のような豪華な面々。

グレース・マーヤ (vo) ,笹路正徳(kb),河野啓三(kb),土方隆行(g),小沼ようすけ(g), 田中義人(g), バカボン鈴木 (b), 岡沢章 (b), 鳥越啓介 (b), 山木秀夫 (drums), 坂東慧 (drums), カルロス菅野 (perc), 宮崎隆睦 (sax,fl ), 鈴木央紹(t.sax), 佐々木史郎 (tp), 中川英二郎 (tb), 西脇辰弥 (har)

アレンジは笹路と河野が半数ずつ手掛け、先ほどポップと書きましたが丁寧に作りこまれていて、その辺の似たような傾向の作品とは一味違ったセンスの良さと細部まで目を光らせた仕事っぷりといいましょうか、普段このタイプの作品だったら飛ばし飛ばし聴いてしまうような場合も多いけど、不思議と飽きずに一枚トータルで聴かせてしまう、作り手の手腕がきらりと光る、ジャズとポップスのいいとこ取りが心地よく楽しめるアルバムでありました。Feel Like Makin' Love は歌い出しにドキッとさせられ雰囲気も抜群ですが、標準的な出来といったところでしょうか、他の曲の方が面白いような気がしました。

Grace Mahya / Feel Like Makin' Love

(20:00)

2018/02/17

Johnny Kemp Just Another Lover Remix 1986
Johnny Kemp / Just Another Lover (Re-mix)
12inch Single


一か月ほど前に100円盤を取り上げるコーナーにて、これとタイトルは同じ Just Another Lover の Extended Mix の12インチのことに触れました。その際、プロも盤のみで出回っている Re-mix 盤というのもあるようだけどまだ聴いたことがなくって、と書きましたが、読んでたお客さんがたまたまだったのかすぐに見つけてきてくれて手渡されたのであります。ということでラム酒一杯と交換となったのでありました。

Just Another Lover は N.Y. のスタジオシンガー、ソングライター だった Johnny Kemp 1986年のソロデビュー曲。Kashif 絡みの当時の都会的でスタイリッシュな雰囲気が印象に残る耳なじみのよいブラコンの名ダンサーですが、以前取り上げた Extended Mix はアルバムヴァージョンを軸に12インチ盤らしい付け足してが行われているのに対して、今回の Re-mix 盤はよりダンス志向の強い作風に仕上がって、打ち込み音とはいえ弾力性のあるボトムの鳴りにもワクワクします。ということで断然こちらの方が好み、使い勝手もよさそうです。

Cameron Paul

リミックスを手掛けたのはサンフランシスコのクラブで70年代後半から DJ として活動した Cameron Paul という人。80年代前半には地元ラジオでミックスショーを担当してサンフランシスコ近辺では有名になったようです。Just Another Lover (Re-mix) 盤はプレーンスリーブ仕様でリリースされますが、ジャケにはステッカーが貼られ次のように記載されています。コンテストで優勝してこのリミックス盤がリリースされたということなのでしょうか?

Re-mixed by Cameron Paul, Billboard Reporter, San Mateo, Ca
Winner of Columbia Records Dance Department "Not Just Another Re-mix" Contest for Billboard Club Panel, 1986

Hot Tracks

Cameron Paul の仕事をダンス系のレコ堀的な視点で振り返ると、現場のDJが使いやすいようにとヒット曲をリミックスした Hot Tracks レーベルのシリーズで数々の楽曲のリミックスを披露しています。

mixx-it  mixx-it

Cameron Paul のメジャーでの大きな仕事というとプラチナヒットして日本でも大流行した女性ラップグループ Salt-N-Pepa の Push It でのリミックスは大成功と呼べるもの、その勢いもあってでしょう、1987年には自身でも Hot Tracks と同じような趣旨の現場 DJ向けにヒット曲をリミックスしたレコードレーベル mixx-it を始動させます。
両レーベルとも現場の DJ が使いやすいをモットーにオフィシャルとは別のリミックス処理をした業務用なイメージのレーベルでしたが、同じような趣旨のレーベルがこの時代はいくつかありましたなんてのはいかにも当時のクラブカルチャーらしいのであります。

Johnny Kemp / Just Another Lover (Re-mix)

(20:00)

2018/02/14

The Moments Those Sexy Moments 1974
The Moments / Next Time I See You
アルバム Those Sexy Moments に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はキューバ産のラムからレジェンダリオ 7年をピック・アップ。

こちらはラムの中でも特殊系といいましょうか、シロップを舐めているかのような激甘な味わいが高インパクトの一本。何やらネットでの解説を読むとサトウキビから作られるお酒だけど、蒸留は一回だけ(キューバラムは4回蒸留というと規定されている)で、それで出来上がったものはアグアルディエンテというジャンルでラムとは違う酒税で管理されているのだとか。ざっくりなニュアンス的には日本のビールと発泡酒みたいなものなのかな。

Legendario Elixir de Cuba 7y

カラメル、シロップ、香料類無添加の自然な甘さとありますが、口にふくむとびっくりするくらいの口当たりの良さでアルコール臭はほとんど感じられない不思議な気分にさせる甘い飲み物、というかここまでくるとデザート。ちゃんとあとからほんのりラムの香りが漂いラムを飲んでる気分にもさせてくれますが、隠し味として何か秘密のエキスが配合されているのかななんて。最近まで日本にも出回っていて残念ながら今は輸入されてないスペインのロン ミエル バテルという蜂蜜とラムをミックスした特殊系のラム辺りの雰囲気も連想させる味わいかなと。スウィート&キュートなカジュアルさが魅力の、店で扱っているラムの中では一番の甘さと飲みやすさで、これはこれで素晴らしい。

The Moments / Next Time I See You



(20:00)

2018/02/11

Henry Mancini The Return Of The Pink Panther
Henry Mancini / Here's Looking At You, Kid
アルバム The Return Of The Pink Panther に収録


1975年にリリースされたピンクパンサー関連の映画のサントラ盤。ここに収録されているメローなジャズファンクトラック Here's Looking At You, Kid はもろに自分好みの楽曲で、これを初めて聴いたのはもう20年以上前のはなし。Grand Puba / I Like It の Buckwild Remix でサンプリング使用というので、その元ネタとしてチエックしたのでありました。そのうち買わないとなあと思いながら月日が流れて今に至ったわけだけどレアでも高額でもないわりと大衆的なレコードでありまして、いまでも当時の食べ残しをこつこつと拾い集めているというもので、20年なんてあっという間であります。家聴きのBGMレコードとしては一枚を通して最高に心地よい、巨匠 Henry Mancini による作品集で、ジャケも最高だしポスターも付録で入っていました。

Henry Mancini / Here's Looking At You, Kid

(20:00)

2018/02/08

Johnnie & Michael Hill Party Night 1981
Johnnie & Michael Hill / Party Night
12inch Single


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで77枚目にいってみましょう。

アーリー80’sのダンス系12インチではよく知られる定番曲なのでとっくの昔に取り上げていたと思っていたのですが抜け落ちていたようです。ブルックリンのダンス専門レーベル BC Records から1981年にリリースされたディスコスタイルのブギーラップで、タイトル通りのパーティー感覚が魅力の名曲です。このグループはサルソウルから1980年にシングルを一枚リリースしてますが詳細はよくわからないユニット。
学生のときに夜の盛り場で耳にしてそのキャッチーさに一発でノックアウト、次の日から中古盤屋の12インチのコーナーを探し回るものの当時はなかなか入手できない一枚だった、なんて記憶もよみがえる思い出深い一曲。今となってはその他大勢のディスコラップの一枚だけど、盛り上がるツボをよくおさえたいかにも日本人受けしそうなわかりやすさがポイント高いといえます。リクエストでもないとそんなに取り出すこともありませんが、ノー天気にノレるこのタイプの曲って聴いて踊ってやっぱ楽しいです。

Johnnie & Michael Hill / Party Night

(20:00)

2018/02/05

Johnny Trudell Dream Dance 1979 (2)
Johnny Trudell / Hip Walk
アルバム Dream Dance に収録


レコ屋でたまに見かけるけれどいかにも人気がなさそうなフュージョン作品を買ってみることに。Johnny Trudell はデトロイトを拠点に60年代から活動したトランぺッターで、スタジオミュージシャンとして大手レーベルの録音にいろいろ関わっていた人らしい。例えばデトロイト時代のモータウン作品にも参加して、Marvin Gaye の What's Going On のアルバムにもちゃんとクレジットされていますなんて書くといかにも期待が持てそうなんだけど。モータウンでは他にはダイアナ・ロス、スティーヴィー、テンプテーションズ、フォー・トップスのバックなども担当している。70年代はビッグバンドでの公演や、TV、CMの音楽仕事でも忙しかったようで、レコードでの録音では David Van DePitte がアレンジを手掛ける Leslie Uggams、Junie Morrison、Dramatics、Futures、Denise LaSalle だとか、Michael Stokes の Enchantment や Creative Source、Dennis Coffey & Mike Theodore の関連作品といったデトロイト録音の作品でちょくちょく名前を見ますが、モータウン時代からのお付き合いで声がかかっていたのでしょう、
70年代後半になると仕事もひと段落したのか、新しく立ち上がったミシガンのスモールレーベル V.R. Records & Tapes のヴァイスプレジデントに就き、自身のリーダー作として1979年にリリースしたのが当作品。レーベル自体は一年で閉鎖してリリースも6タイトルで他はシングルなのでそんなに力は入っていなかったのでしょうか?
内容は時期的なものか、この時代のフュージョン作品に多いディスコとクロスさせたジャズファンク、ブラジリアン、メローグルーヴな聞きやすい楽曲が並んで、ポピュラー志向の強いものとなっており、そんなに印象に残るわけではないけど、BGMとしてそれなりにまとめて水準はちゃんとキープするという、数多くの現場で仕事をした職人ならではの大衆向けなさじ加減を楽しめばいいのでしょう。プロデュース、アレンジは名手 David Van DePitte であります。

Johnny Trudell / Hip Walk

(20:00)

2018/02/02

Sacco The People Theme 1978
Sacco / The People Theme
12inch Single


いろんな国の人がお店にはやってくるのはいつも書いてますが、レコードは好きだけど国や地域によっては手軽に買える環境じゃないような場所に住んでる人もそれなりにいるんだなというのを感じます。レコ屋がないとか、あっても値段が高いとか、シーン自体がそもそもないとかいろいろあるわけですが、ネットが発達してレコードは世界中から簡単に取り寄せられるじゃないかなんて思うわけですがね。日本はレコード文化に関しては昔から進んでいた国で、90年代に宇田川町辺りでレコード屋が乱立したころは世界で一番レコードが集まるのは東京なんて言われていたくらいもう何十年も前からレコード文化というのは根付いて今もその延長線上で進化していっていると思います。昔にくらべれば随分数は減ってしまったけど世界的に見ればまだまだ実店舗もあるほうだし、盤によってまちまちだけど品ぞろえから価格まで満足度は平均レヴェル以上なのは間違いない。手軽にレコードが探しに行ける環境で、有り余るくらいのレコードに常に囲まれて生活して、今でも店の目の前はレコ屋だし、家から歩いて行ける場所にレコ屋はいっぱいあるわけで。日本でも山奥や離島に住んでいたら状況は違っていたと思うけど、そもそもレコードが身近に買えるような環境ではなかったらそういうものに興味を持たなかっただろうし、そうすると今のお店も存在してなくてレコードとは無縁の違う仕事をしていたはずで。100円コーナーの誰も買う人がいなくてずっと放置されてるいるレコードをさくさくしながらたまたまだったとはいえこういう環境にいられるのはありがたいことなのだと思う今日この頃なのであります。
ということで何でもないようなディスコシングルの100円盤を持って帰るのでありました。

Sacco / The People Theme

(20:00)