コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2016年09月26日

Girl Groups Of The Motorcity  1990
Three Ounces Of Love / Newsy Neighbours
アルバム Girl Groups Of The Motorcity に収録


こりずに誰も欲しがらない100円レコードを拾って撃沈するお仕事に行くことに。
Newsy Neighbours という好きな70年代フィリーダンサーがあるのですね。First Choice や Double Exposure のバージョンで知られるノリの良い楽曲だけど、Ian Levine の Motorcity Records 在籍時の Three Ounces Of Love も1990年にカヴァーして、どんなヴァージョンになっているのか興味があったのです。もちろん Motorcity 作品なのでずっこける可能性が高いのは百も承知、ただの怖いもの見たさといったほうが早いかな。
Three Ounces Of Love といえば1978年に Motown からアルバムを一枚リリースして人知れず消えていったようなガールズ・グループですが、そこに収録された H=D=H な Honey Cone 的楽曲 In The Mid dle Of The Feeling は今でも好きな楽曲で、彼女たちの復活作という点でも気になるところでありました。

これが収録されているのは当時 Motorcity に在籍したガールズグループが歌った曲をまとめたコンピ盤で、Supremes、Martha Reeves & The Vandellas、Marvelettes といったモータウン代表組から Sisters Love みたいなシングル盤のみのグループまで、それぞれが新録曲を披露するというような内容。
どの曲も Motorcity ならではのチープな打ち込みトラックのしょぼさで、16曲すべて聴き通すのは忍耐が必要、 輝かしい60年代モータウンの現代版という Ian Levine の理想とする Motorcity でのコンセプトは素晴らしかったけれど、内容は今の時代感覚的にはちょっと辛いというのは以前も書いたことがあります、なかには歌はいいのもあるんだけどねえ。

Three Ounces Of Love / Newsy Neighbours

Three Ounces Of Love


(21:00)

2016年09月23日

  1977
R.B. Greaves / Rock & Roll
アルバム R.B. Greaves に収録


1969年の大ヒットナンバー Take A Letter Maria で知られる R.B. Greaves のセカンドアルバムがこちら。この人はサム・クックの甥で、ファーストではサムの曲を取り上げたり、歌いまわしからその血筋を感じる場面もありましたが、一発屋的なイメージのシンガー。このセカンドに関してはあまり興味の湧くような対象にはならないのは、昔からレコ屋で売れ残っている姿をよく見ていたからで、どこかで再評価されたり話題になったような形跡もないレコ堀的には究極の地味アイテムという印象。ファーストでも感じられたけどポップスとソウルを融合させたサウンドを得意とする人なのかな、ポップスはもちろんロックやカントリーのにおいもあって陽気、自分好みなソウル、ファンク、ジャズといったブラック イズ ビューティフル的な個所は特に見つからずでありました。Chris Parker、Bob Babit、Will Lee のリズム隊はグッドだけど、人気ないのがなんとなく納得できる一枚であります。

R.B. Greaves / Rock & Roll

(21:00)

2016年09月21日

For Diggers Only


故 D.L.(DEV LARGE) さんが表紙になった、レコ堀好きにはたまらない本が9月23日に発売されます。何もしてないに等しいですが少しだけお手伝いして、最後のページの Special Thanks 欄にお店の名前を入れていただき、いち早く手元に届きましたので本の宣伝を少し。
昨年の春に廃刊になった「GROOVE」からの特別企画と呼べるような内容で、D.L. さんを筆頭に著名ディガーのインタヴュー過去記事と、今回のリリースにあたり新たに行われたクリエイター達へのインタヴュー記事、ディスク紹介で構成。どこのページを開いても各々のアナログレコードに対する愛情に溢れ、背筋がピンとなるような思いですが、それにしても皆さますごい粘着度合いでリスペクトするばかり。
D.L. さんはじめ自分と同世代の人たちがたくさん登場するのだけど、お店を始めて今もこうやって続けていられるのはこういう人たちのスタンスや背中の存在があったからというのは大げさなはなしではありません。追いつこうなんて思ったことなど一度もありませんが、環境や立場は違えどレコードが好きという共通の認識で人格が形成され、ジャンルは人それぞれなれど同じカルチャーに属しているわけで、気持ち的にはお店のお客さんも一緒なんじゃないのかなあと思いますし、どんどん下の世代に引き継がれてまた新たな価値が芽生えるのだと思います。 レコ堀が好きでたまらない方はぜひ読んでみてください。

D.L.さんが遊びに来ていたのはお店を始めた初期のころなので昔のはなしになりますが。お店でかけている曲で D.L. さんが気になる曲があって、こちらでたまに2枚持ってるとその場でプレゼントしたなんてことがありましたが、ただでもらうのはわるいからというので、お返しになんかをあげるよというのですね。それであれは持ってる?これは持ってる?といろんなタイトルの名前を挙げるんだけど、いやいや本当にそういうつもりじゃないんでお返しなんてなにもいらないよといつも言っても、必ず次の日に、昨日はありがとうございましたと、何らかのレコードを手渡しにやってきたなんてのはちょっとした思い出。お店に来ると、いかに音が太いかを解説してくれたりして、ビートに執着する姿勢は今でも強く印象に残っています。

(21:00)

2016年09月18日

Sharon Paige  New To You 1977 abc
Sharon Paige / New To You
7inch Single


Harold Melvin And The Blue Notes のフューチャリング女性シンガーとしてグループ在籍時に印象に残る作品を残した Sharon Paige がソロ名義で1977年にリリースしたシングル。Blue Notes 時代1975年の Hope That We Can Be Together Soon はチャートの1位を獲得、続く1976年のアルバム Wake Up Everybody 収録の You Know How To Make Me Feel So Good ~ I'm Searching For A Love での彼女のメロウな歌いまわしも最高でありました。

Blue Notes はその後、リードのテディペンがソロになるためグループを脱退、Blue Notes はレーベルを ABC に移籍するわけですが、さてここで Harold Melvin が Sharon Paige も連れて行って彼女のソロでの売り出しを画策する第一段階が今回のシングルではなかったのかなあという気もしております。

A面には Intruders のヒット I Wanna Know Your Name のカヴァーを、今回取り上げたB面にはニューソウルにフィリーらしいエッセンスを注入した美しくもメロウな楽曲を配置。どこかで聴いたことがあるようなよくありがちなマーヴィン・テイストが感じられるタイプなんだけど素晴らしいことに変わりはない。プロデュースは両面ともに Harold Melvin。

しかしながら Blue Notes が在籍した ABC は当時財政難で1978年には MCA に吸収されることになるのだけど、このごたごたにより Harold Melvin の Sharon Paige ソロ計画はなくなったのかなあなんて想像します。
Blue Notes 本体は1979年に MCA 傘下の Source Records に移籍、1980年には Harold Melvin And The Blue Notes Featuring Sharon Paige という長ったらしいアーティスト名で、The Blue Album というタイトルのアルバムをリリースということで、再度両者でのコラボでのリリースの流れになったんだろうなという気がします。ABC の経営状態が良好だったら Sharon Paige のソロアルバムもありだったのかもと考えるとちょっともったいないなあなんて気がしなくもありません。

今回取り上げたシングル盤ですが、白ラベルのプロモ盤のほうには New To You は収録されておらず、両面ともに I Wanna Know Your Name が収録されてます、念のため。

Sharon Paige / New To You

Sharon Paige




(21:00)

2016年09月15日

 Walker Peace & Understanding Is Hard To Find
Jr. Walker & The All Stars / I Don't Need No Reason
アルバム Peace & Understanding Is Hard To Find に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナーということで、今回はグアテマラ産のラム、マルテコ20年をピック・アップ。

グアテマラ産のラムといえば、ロン・サカパ・センテナリオという飛びぬけた人気銘柄があるので、古参のロン・ボトランみたいなブランドもあるけど、どうしても他のラムは目立たなくなるもの。今回登場するマルテコも日本に紹介されてから5.6年経ってるけど、そのうち輸入されなくなって忘れ去られるのかもという気がしなくもありません。ロンサカパのファンの方はちょっと寄り道して飲んでみてはいかがでしょうか。

いつものように生産地グアテマラの位置を地図で確認しておきましょう。メキシコに隣接する中米の国で、日本ではコーヒーのイメージが強いかも。

Guatemala

いわゆる元スペイン領の国々のラムの中でも、かなり甘口の部類に入るというのはロン・サカパを想像していただければ何となくわかっていただけるでしょうか。柔らかい口当たりでアルコール臭をほとんど感じることなく、チョコレートやバニラの後味に包まれる優しい味わいは、初心者の方でもカジュアルに楽しめるタイプであります。ラベルのセンスがもう少し良ければより印象に残ったかもしれません。

Malteco 20 Years

Jr. Walker & The All Stars / I Don't Need No Reason

(21:00)

2016年09月12日

Cliff Dawson Turn It Up 2015
Cliff Dawson / Turn It Up
アルバム Turn It Up に収録


80年代前半に Lionel Job のプロデュースでアルバムを一枚リリースしたシンガーの30年以上ぶりのセカンド。Cliff Dawson がまだ活動を続けているというのは、何年か前にフランスで行われる懐メロブギー関連のフェスのチラシで名前が載ってるのを見て知ってたんだけど、フランスのレーベルから2014年に当新作がリリースされ、遅れてアナログ盤もプレスされました。そのアナログ盤は限定300枚とかなりの少数プレスみたいだけど、あまり売れなかったのかな、処分価格での購入となりました。
制作者のクレジットからは、David Pic Conley、Starpoint、Lew Kirton、Joe Coleman、Yvonne Gage といった煌びやかな時代のオジサン、オバサンたちの名が並んで目を引きますが、本物のブギーなら俺に任せろと言わんばかりに鼻の穴が膨らんだジャケ写が貫禄ありすぎでなかなか手にとれるものではありません。Tuxedo でみられたような近年の80’Sサウンドの流行に便乗してこういう昔の人たちの活躍の場が提供されるのは非常にうれしいところであり、アルバム全曲が当時をなぞったダンス曲となってますが、表面的な部分で恰好はついていても当時のサウンドの色気までが注入されているわけでもなく、現行サウンドと融合しての新たな解釈が提示されるわけでもなく、聴き終ってもあまり印象に残らないなんてつい厳しい視線を送ってしまいます。とはいえローカルインディー・アーティストの作品に収録されてそうなタイトル曲の哀愁ダンサーにはちょっとくらいはドキッとするわけで、きれいなミディアムとかが散りばめていたらなおよかったのに、これだけのメンバーがいるのになあなんてちょっと期待しすぎたかも。ジャケのわりにあっさりした作品であります。

Cliff Dawson / Turn It Up

(21:00)

2016年09月09日

Sam Butera He's Number One! 1978 Poor Boy Records
Sam Butera / I Feel Like Making Love
アルバム He's Number One! に収録


Feel Like Makin' Love のカバーバージョンを紹介するコーナーということで、105枚目にいってみたいとおもいます。

2年ほど前にお客さんから教えてもらい知った、50年代から活躍する白人ジャズ・サックス奏者Sam Butera、1978年のカヴァー。レーベルは Poor Boy というドマイナーで、ジャケのピンクの文字やハートの位置なんかは愛嬌あり。
Feel Like Makin' Love としては、ドラムの打ちっぷりのいいヴァージョンで、個人的には男気あふれるカヴァーとしてどちらかというと好きな部類。アルバムには Get Down To It というファンクも収録されてますが、全体的にはメローな楽曲が並びます。

Sam Butera / I Feel Like Making Love

(21:00)