コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2018/10/16

Billy Stewart Cross My Heart 1974 Chess
Billy Stewart / Cross My Heart
アルバム Cross My Heart に収録


Billy Stewart が Chess レーベルから1974年にリリースした Cross My Heart というタイトルのアルバムを購入。 1970年に交通事故で他界しているのでカタログ的には死後リリースされたコンピ盤扱いということになります。60年代のオリジナルアルバムやベスト盤みたいなのを所有してますが、ジャケのイラストの雰囲気もいいですし、シュリンクもついてきれいなコンディションで1000円だったのでついレジに持って行っていくことに。収録曲を眺めると1967年にヒットした Cross My Heart をはじめその辺の時期から亡くなる前までに録音した60年代後半の音源をシングル盤を中心に集めたコンピ盤ということがわかります。Billy Stewart のオリジナルアルバムみたいなのは一応3枚リリースされているけど、内容的には4枚目といってもいいような内容のものかなと。巨体のシンガーならではの、ここでも大きな揺れの包容力のあるグルーヴが楽しめるのでありました、
学生時代バイトしていた店でこの人の曲から名前を付けたオリジナルカクテルというのを考案したことがあるなんて酸っぱい過去を思いだすんだけど、ここ数年はお店で60年代の楽曲をかける機会も少なくなってきたような気もして、そりゃあ今の人たちの時代感覚からすると50年前の音の質感は随分古臭く聴こえるわけで、とはいえこういう機会にこんなシンガーソングライターもいたよなとたまに針を乗っけて思い出してみるのもなかなかいいのであります。

Billy Stewart / Cross My Heart

Billy stewart


(20:00)

2018/10/13

Trammps  The Legendary Zing
Trammps / Rubber Band
アルバム The Legendary Zing に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はドイツ産のクラフトジンからフェルディナンズ・ザール・ドライ・ジンをピック・アップ。

ドイツ産のクラフトジンというとモンキー47という高級銘柄が知れ渡ってお店でも人気がありますが、フェルディナンズもモンキー同様、真っ黒な500mlの小瓶仕様というのでライバル的な扱いなどと考えてしまいますが。モンキーが昔の薬品の瓶を連想させる形状なのに対してソフトでモダンな印象でしょうか。ラベルのルックスも堂々として何かやってくれそうな雰囲気ではあります。

Ferdinand's Saar Dry Gin

フェルディナンズ・ザール・ドライ・ジンはドイツ・モーゼル・ザール地区にあるアバディス蒸留所、モーゼル・ザール地区のトップワインメーカーのひとつであるゲルツ・ツィリケン家、そして販売代理店のキャプレット・モンタニュー社による共同プロジェクトで2013年からリリースされている商品。
一番の特徴は蒸留後にドイツ産の高級甘口白ワインを加えるという、かなりユニークで個性的な製法を採用している点。ベースとなる自家製スピリッツは小麦、ライ麦、スペルト小麦、3種の麦を原料とし、自家農園産を含む7割が地元で収穫された約33種類のボタニカルを使用。製法からもかなりこだわりの強いいかにもクラフトジンといった主張の強さが感じられます。味わいは白ワイン効果もあってボタニカルが上品かつ複雑にまじりあいフルーティーそしてフローラルで華やかな香りを演出するというもの。タイプは違いますがドイツ産のもう一つのジンの銘酒ということでモンキーファンの方も是非お試しを。

Trammps / Rubber Band



(20:00)

2018/10/10

Jon Lucien I Am Now 1970
Jon Lucien
アルバム I Am Now


今頃になって Jon Lucien 1970年のファーストを購入。Jon Lucien の70年代の楽曲は店でよく流すけどこのアルバムだけ持っていなかったというのは単なる風向きの問題でしょうか。ソウル、ジャズ、ブラジル、カリブみたいなのを織り交ぜたサウンドにスピリチュアル&ハートウォーミングな歌声を届けてくれた、アーティストのカラーは強い人の印象。RCA時代だと1973年の Rashida、1974年の Mind's Eye の両作品はお店を始めたころだからもう20年近く前になるけど、頻繁にタンテに乗せて思い出が詰まっているなんて、ついこの前の出来事のようで、なので Jon Lucien はもうおなかいっぱい楽しんだんじゃないのというのでファーストはまあいいかってことになっていたのかも。ちなみに RCA に続く Columbia 時代の2枚もまあまあな良作、
1970年のファースト I Am Now は本人自作の1曲を除き他はジョビン、コールポーター、スティーヴィー、映画音楽のカバーという構成でちょっとポップな印象のボーカルアルバム。レコード会社としてはスタンダードを歌わせてとりあえず反応をみようかということだったのかも、ボーカルスタイルはすでに出来上がってファンなら特徴的な歌声を十分に楽しめますが、十分な期間をあけて全曲オリジナル曲、セルフアレンジでリリースしたセカンドやサードでの研ぎ澄まされた感性で自信が詰まった作品と方向性が違うのが面白いのであります。 Jon Lucien がロンドンのジャズ、レアグルーヴ・ムーヴメント〜日本のフリーソウル界隈でピックアップされ一気に再評価されたのはもう四半世紀くらい前のことだけど、こんな面白いアーティストもいるんだなあとレコ堀を楽しませてくれたひとりでもあります。

Jon Lucien / I Am Now LP 全曲

(20:00)

2018/10/07

Darlene Davis I Found Love 1986
Darlene Davis / I Found Love
12inch Single


100円レコードの残骸を拾いに行くお仕事ということで。ドマイナーっぽい N.Y. の Take One というレーベルから1986年にリリースされた詳細不明女性ボーカルのダンスもののシングルを購入。なんだかよくわからない作品だけど、プロデュース Elai Tubo、キーボード Patrick Adams、Richie Weeks、マスタリング Herb Powers、Frankford Wayne, N.Y.C. こんなキーワードがラベルに並んでると、多少は聴いてみようかなとなるわけで、外れでも当時のダンスミュージックのシーンの空気を体現できればそれでよし。家に帰ってとりあえずは Discogs でこの盤に関するデータを探ると、もともとは Tubotune Records というこちらもドマイナーというかリリースはこのタイトルのみという自主ぽい雰囲気のレーベルからリリースされ、翌年に今回の Take One、UK の Serious Records というレーベルからもリリースされることに。Discogs 内のマーケットプレイスにはすべてのフォーマットを含めるとこのタイトルは213枚出品されどれも安価なんだけど、この数は人気がなくダブついてるにしても、ドマイナーなシングルにしては相当な枚数と感じますね。今となっては紹介されたり評価されることはなくても、当時は N.Y. や UK のローカルなクラブシーンではそこそこヒットしてまあまあな枚数が流通したのかなあなんて気がしなくもなく、一瞬だけでも一部の人には流行歌レベル位にヒットしたのかなあなんて妄想を膨らませられただけでもこの曲を買った意味があったのかもしれない。
ハウスちょい前のシンセトラックのダンスもので、音の質感はこの類としては仕上がりはばっちり。キャッチーかつ哀愁感な曲調からなんとなく当時の N.Y. のクラブ界隈にタイムスリップできるなんてのはあくまでも個人的な感想なんだけど、2018年的な使い道は?となるとかなりマニアックになるとはいえ、この中途半端な時代感覚のサウンドが嫌いになれないのであります。

Darlene Davis / I Found Love

(20:00)

2018/10/04

Laura Greene You Take My Heart Away 1976
Laura Green / You Take My Heart Away
12inch Single


半年ほど前に取り上げた7インチ曲のロングヴァージョンとなる12インチを購入。7インチが気に入ったので長尺の12インチはどのような仕掛けがされているのか自分のタンテで鳴らして確認してみたくなったというよくあるパターンであります。
以前も書きましたが、映画ロッキーのサントラ収録曲のディスコ仕立てのカヴァーで、Laura Greene は60〜80年代にシングルを10枚ほど残したシンガー。リリース元はオハイオの Sweet City Records(親会社 EPIC)で、レーベルオーナーの Carl Maduri がプロデュースした1976年の作品。
2分40秒の7インチヴァージョンに対してイントロや中間で長いインストやコーラスパートを追加して5分55秒と倍以上の長尺に仕上げるというこの時代らしい12インチ仕様で、小洒落たディスコブレイクの類でも挿入されてればなおよかったのになあとは思うわけですが、音の迫力や解像度は増しているような気がします。なんとなく Copacabana 辺りを連想させるラテンディスコ曲ではないでしょうか。

Laura Green / You Take My Heart Away 12inch Version

Laura Greene






(20:00)

2018/10/01

Paris Match PM2 2001 (3)
Paris Match / Feel Like Makin' Love
アルバム PM2 に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、130枚目にいってみたいとおもいます。

ビルボードさんから毎月送られてくるライブのスケジュールが書かれた宣伝用の小冊子というのがあって、90〜ゼロ年代に活躍した日本のアーティストがまだ現役で活動している様子を知ったりするのだけど、Paris Match も毎年ビルボードでライブをやっているイメージでしょうか。ジャズ、ソウル、ブラジル、クラブミューシックをうまくミックスした都会的で洒落た心地の良いサウンドを得意とするバンドで、結成は1998年、2000年にデビューアルバムをリリースなので20年やってることになる。自分の店が1999年オープンで来年で20年になるので時間軸だけでいえば同じような期間でしょうか。Paris Match の Feel Like Makin' Love のカバーは2001年のセカンド PM2 に収録され、ボサノバ調のアンニュイな仕上がり。この曲に限らず時代の空気が感じられる初期作品を耳にすると胸を締め付けられるというのは当時にタイムスリップして現在までの長い期間を振り返ると時間が過ぎるのはあまりにも早すぎるんじゃないのとなんだか落ち込むからなのだけど、ゼロ年代初頭のスウィート&ビターな雰囲気を回想してみるなんてのはそんなに得意ではない。リリース元はビクター系列の Oasis Records というところで、大人っぽいなんて表現はあいまいだけど当時はそう感じたであろう音楽を扱っていたと記憶しているけど、いつまでたっても大人になり切れてないよなあと感じるのでありました。

Paris Match / Feel Like Makin' Love


(20:00)

2018/09/28

Johnny Mathis I Love My Lady
Johnny Mathis / Fall In Love (I Want To)
アルバム I Love My Lady に収録


5か月以上前だけど、今年のRSD限定品やら企画ものに関して個人的に猛烈に欲しいタイトルは見つからず、なので当日あわててレコ屋に行くみたいなのはなく家で寝ていたと記憶。だけど今回のような興味を惹かれるタイトルがリリースされていたのは見落としていたかも。とはいっても今でも売れ残って値引きされて余っている様子というので注目された様子もありませんで、ちょっとした季節外れにようやく今年のRSD企画もの一枚目を購入することに。

Bernard Edwards、Nile Rodgers コンビ、つまりは Chic がプロデュースした Johnny Mathis のアルバムで、1981年にリリースされるはずだったけどお蔵入りになった一枚が正規元の Columbia レーベルからリリースというもの。ジャケも当時のデザインを採用しているのかな?
Chic がプロデュースした Johnny Mathis の音源の存在を初めて知ったのは7、8年前に Rhino からリリースした Chic 関連の楽曲を集めたボックスセットだったと思うけど、キャラ的に関連性が低い両者のこれら音源は一体なに?という疑問があって、誰かにお蔵入り音源だよと教えてもらったような気がする。なるほどというのだけどそれの存在すら忘れていた数年後の今回に37年前の音源の答え合わせを無事することができるというのは、レコード収集というのを何十年もやっていると色んな発見があるもんだなと思うわけで。

Johnny Mathis という人は50年代からアルバムをリリースし続け作品数も多く、収集するには手間がかかるアーティストのひとりで、全部聞いてやろうとは思はないけど、お店で活用できそうな年代の作品を20タイトル位買ってはいても、イージーリスニング系というか、なのでレコ堀的に前のめりになれるわけでもなく。とはいってもマイケル関連で1984年に Johnny Mathis が歌った Love Never Felt So Good なんかは数年前に面白ネタとして重宝して頻繁にプレイしたのでありましたが。

さてキャラ的な路線変更なのかヒット獲得のための Bernard Edwards、Nile Rodgers コンビの起用だったのか、それまでの Johnny Mathis の作品イメージからすると鋭角的な Chic サウンドとなっているのだけど、お互い様子見的な雰囲気もあって、制作者と歌い手のスタイルとの距離が近いかというと必ずしもそういうわけでもないのだけど、ここは Chic のサウンドが楽しめるだけでもよしとするべきところ。Johnny Mathis 本人としては当時の現場を振り返って、新境地を開いた楽しい録音で自身のキャリアにとってはかなりポジティヴな体験と受け止めたようだけど、大手のレコード会社の上層部の保守派からはこういった急激な方向転換の受けは良くないのか、リリースのゴーサインは出ずにお蔵入りとなり、代わりにベスト盤がリリースされる流れとなる。オリジナルアルバムとしては1982年に Friends In Love というタイトルのアルバムが続いてリリースされるけど、Johnny Mathis の制作を以前から手掛ける Jack Gold が引き続き大方の曲のプロデュースを行い、両面トップに配置した Dionne Warwick とのデュエット曲を Jay Graydon がプロデュースというもので、ギャンブルはせずに Johnny Mathis のいつもの路線を継続といったところでしょうか。
ここで Chic 制作のアルバムがリリースされてれば Diana Ross の Chic 制作もののように爆発的に売れたかといわれればそうはなってないだろうけど、セールスはともかく Johnny Mathis のその後の音楽の方向性はただのポップスの人とは別の展開になって、レコ堀的にも面白そうな作品がリリースされていたかもなんて考えるわけで。お金を出す会社側、制作側、歌うアーティスト側、それぞれの当時の事情とはなんてのは何十年もたってから外野で眺めているからあれやこれや考えられる面白さでありますね。過去音源のレコ堀を楽しむ立場からすると長い期間活動する一つのアーティストのレコードをコレクションする際には何年か間隔でもいいので意外性のあるアルバムというのがあったほうが楽しいわけであります。
今後も大手レコード会社所属の超メジャーアーティストで、ちゃんと完成するもお蔵入り音源となった過去作品のリリースが増えることを期待したいと思います。

Johnny Mathis / Fall In Love (I Want To)

(20:00)