コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2018/11/21

James Brown Nonstop! 1981 polydor
James Brown / You're My Only Love
アルバム Nonstop! に収録


J.B.の1981年のアルバムを購入。ソウルやファンク界隈のアーティストではトップクラスの知名度を誇るスーパースターとはいえ、オリジナルアルバムだけを見てもまだ買ったことがない盤が少しあると思うんですよね。今回のアルバムは wiki によると通算54枚目らしいけど、リリース枚数も多い人なのでコンプリートしようなんて考えると長い道のりとなるのは、昔のレコードを買い始めて30年くらい過ぎて、いまだにこうやって買ってる状況をみればよくわかるのであります。持ってないタイトルをピックアップしてさっさと短期集中で集めてしまう方法もないわけではありませんが、レコードの収集なんてのは死ぬまでにそれなりに揃ってればいいんじゃないのかなあなんて半世紀単位で考えながら呑気に放置して気が向いたときにたまに拾えば気楽なもの。とはいえ J.B.関連アーティストと呼ばれる人たちのシングルや関連作品も含めるとより膨大なタイトル数となるので、まあ死ぬまでに集めるのは無理じゃないのかなあなんてあきらめてしまえばさらに気楽なのでありますが、お店の常連さんの中には People レーベルの盤を赤、白、紫ラベル含めすべてのタイトルをコンプリートしたなんて強者もいるんですよね。レコード収集に関しては金銭的、時間的な要因よりもどれだけ執着できるかというモチヴェーションによるところが大きいとは思います。
J.B.はスーパースターと書いたけど、昔に比べて店でかける機会はあんまり多くないような気がするのですが、J.B.に限らず昔のファンクっぽい曲ってそういう傾向があるかも。お客さんが買ってくるレコード見せてもらってもどちらかというと、ディスコ、ブギーなどが優勢でしょうか。バンドやってる大学生なんかを見てみると昔はファンクみたいなのをやってますという声もあったけど、今はシティーポップっぽいのやってるなんて人もわりといる。ヒップホップ好きからDJ始める人だとか、そっち系出身のDJの人なんかを見ても、昔のジャンルでいえばファンクに流れる人が多かったのが、ディスコやブギーといったダンス系にシフトする人が多い印象がないわけではないかなと。まあ店に来るごく限られた狭い人種たちのはなしで、おおまかな循環サイクル的にそう感じるというもので、各人の趣味は超が付くほど多様化してるのでもちろん古いファンクが好きという人もいるにはいるのだけど。
またJ.B.はスーパースターだけど存在が大きすぎて活動期間も長く作品のリリースが膨大すぎてようわからんというので近づきがたいというのはあるのではないのかな、濃ゆいキャラはキャッチーだけど音楽そのものはマニアックに映るかも。とりあえずは彼の作品を片っ端から買ってみるのもいいんじゃないなんて無責任なことを言いそうになるけど、半世紀かけてレコードを買ってやろうなんて考える人はそんなにいないのはこっちも十分に承知してるのであります。
今回取り上げた作品はJ.B.のディスコグラフィーの中では駄作扱いと思うけど、イナタイ雰囲気の J.B.節スローなんかタマンナイです。

James Brown / You're My Only Love

(20:00)

2018/11/18

Wicked Mix 06 (2)
Cheryl Lynn / Got To Be Real Wicked Mix (Remix By Fabian Pulido)
V.A. Wicked Mix 06 に収録


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで82枚目にいってみましょう。
今回取り上げるのは前回同様オリジナルのシェリル・リンが歌ったヴァージョンをその時代の空気にリミックスしたヴァージョンとなります。1991年リリースの DJ向きに作られたコンピ盤 Wicked Mix の6番に収録というもので、ヒップホップ寄りな曲調に生まれ変わって当時リアルタイムのヒット曲なんかにも合わせやすかったのではないのかなというアーリー90's なつくりになっています。
90年代からヒップホップ周辺のレコードを集めている方は持ってなくてもなんとなくレコ屋で見たことあるんじゃないのかなあという Wicked Mix ですが、ヒップホップ、R&B、ハウス、ベースものなどのリアルタイムのダンスフロアヒットをリミックスしなおして何曲か収録したコンピでシリーズ化されゼロ年代中盤まで定期的にリリースされてました。
細かく分類するといわゆる DJ 向きの Remix Service と呼ばれる専門ジャンルのレコードになるわけだけど、Wicked Mix だけでなく数多く存在した Remix Service のレーベルがリリースする盤にはリアルタイムヒットに混じって今回の Got To Be Real の場合のように一曲だけ懐メロ曲のリミックスが収録されるケースも多かったですね。70,80年代のダンスクラシックやファンクもまだまだフロアでは需要は高かったので DJ にとっても必要な素材だったのでしょう。ちなみに Wicked Mix のレーベルからはファンクやディスコの懐メロダンスヒットの現代風リミックスに特化したコンピ Wicked Mix - Classic Collection も並行してシリーズ化されていました。

Wicked Mix は DJ向きに作られた、旬のヒットをリミックスしなおして詰め込んだコンピ盤で、 Remix Service と呼ばれる専門ジャンルのレコードの類と書きましたが、わかりやすく言えばクラブやラジオのDJが曲同士のミックス作業をやりやすいようにイントロやブレイクパートをより簡素なビートに差し替えたりエディットしたり
というリミックスヴァージョンが収録されてました。収録された曲はヒット曲なので当時オリジナルの12インチでもリリースされそれらも十分に DJ が使いやすいようにリミックスやエクステンデッドな構成にになっていたものも多かったとは思うけど、それよりももっと単純なビートを曲の頭や曲中に配置した構成になっているものが多かったと思います。初心者でもオリジナルの12インチ使うよりもっと簡単にミックス作業ができるヴァージョンになっているとでもいえばいいでしょうか。リミックスしてるのはレーベルお抱えの DJ である場合が多いと思いますが名前を見てもわからない人ばかりです。
90年代周辺を振り返るとアメリカでは Remix Service のレコードをリリースするレーベルが無数にあって、クラブやディスコ、ラジオなどで活動するプロの DJ に特別なミックスを供給するという意図で展開されたんだろうと思います。当時は日本の新譜を扱うレコ屋にも輸入され、Wicked Mix のほかに、Ultimix、Funky Mix、Mixx-it、X-Mix、Street Tracks などのレーベル作品は店頭で見ることもそれなりだったと記憶しています。とはいっても Ultimix、Funky Mix といった有名レーベルがリリースする Remix Service のレコードは一つのシリーズでも3枚組とかで販売され普通に買うには高額でためらうレベルだったかなあと思いますが、六本木で朝まで営業してたレコ屋の名店ウィナーズはこのシリーズに強く、周辺のハコ専属のDJなんかに買われていたんじゃないのかなあと。どこかのクラブやディスコに行ってなじみのある曲なのに知らないヴァージョンがかかっているなあと思って後で確認してみると、Ultimix、Funky Mix 収録のヴァージョンだったなんてこともあったと思いますので、ちょっと人と違ったヴァージョンをかけてみたいと思う方にも面白アイテムとして需要はあったことでしょう。
機能性抜群の DJユースなリミックスを詰め込んだコンピの Remix Service というジャンルはいわば業務用ともいえマニアックなジャンルだけど、古くは1977年に立ち上がった Disconet Program Service が有名。ちなみに Ultimix レーベルは今でもリリースを続けているようです。今の時代に欲しいかといわれれば個人的な使いみちが見当たらないのでそんなに興味が沸く対象ではないのですが、やはり世代的なものなのか特に90年台の Remix Service の類の盤を中古盤屋で見るとどんな曲が収録され正規盤とは違ってどんな風にリミックスされてるのかなと少しドキドキするのであります。

ちなみに今回取り上げた Wicked Mix 06 は以下のような収録内容になっています。

A1 Black Box Strike It Up ("Remix By Carlos Nedd")
A2 Ice T* New Jack Hustler ("Remix By David Meyer")
A3 Cheryl Lynn Got To Be Real ("Remix By Fabian Pulido")
A4 Unknown Artist Wicked Beat 11
A5 Unknown Artist Wicked Beat 12
B1 LaTour People Are Still Having Sex ("Remix By Two White Guys Mixing")
B2 Cartouche Feel The Groove ("Remix By DJ Audio")
B3 Bassomatic Fascinating Rhythm ("Remix By Two White Guys Mixing")
B4 Unknown Artist Samples & Scratches

Cheryl Lynn / Got To Be Real Wicked Mix (Remix By Fabian Pulido)

(20:00)

2018/11/15

Francois Valery,  Alain Wisniak Joy O.S.T. 1983
Alain Wisniak / God Of Love
Francois Valery , Alain Wisniak - Joy (Bande Originale Du Film)


お客さんが DJ するのを見に行った時にかけていて教えてもらった1983年のフランス映画 Joy のサントラ盤を購入。マイケルのモンスターヒット、スリラーからインスパイアを受けたであろうキャッチーなダンス曲 God Of Love が収録され、なんかの面白ネタにでもなるんじゃないのかなあというものだけど、マイケル抜きにしてもプレイ可能なブギーテイストなんじゃないのかなあなんて。
映画の中身は不明ですが、お色気シーン満載なのかなあというのは下のリンク映像を見ればなんとなく想像できます。当サントラ盤にはフランスの二人の音楽家、Francois Valery(4曲)と Alain Wisniak(6曲)の楽曲が収録され、スリラー似の God Of Love は Alain Wisniak の作品。Alain Wisniak は Cerrone の作品周辺で名前を見かける人ですね。
ちなみにこのサントラはフランス盤のほかには日本盤もToshiba EMI 系 Eastworld から当時リリースされたようで、映画も日本で公開されたみたい。日本盤の帯のタイトルは「女の浪漫 Joy 愛のテーマ」となっていて、アーティスト名は Debbie Davis / Francois Valery Orchestra とクレジット。ジャケは下のような別のセクシー写真に変更されています。

Debbie Davis, Francois Valery Orchestra Joy Eastworld

Alain Wisniak / God Of Love

映画の映像をバックにこの曲を視聴したい方はこちら。金髪美女のヌードやお色気シーン満載のため、youtube から年齢確認が必要な場合も。
Alain Wisniak / God Of Love

(20:00)

2018/11/12

Larry Carlton & David T. Walker  @Billboard Live Tokyo
Larry Carlton & David T. Walker / Feel Like Makin' Love
アルバム @Billboard Live Tokyo に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、131枚目にいってみたいとおもいます。

今回は人気のベテランギタリスト、Larry Carlton と David T. Walker の共演ライブ盤に収録されたカヴァーヴァージョンを見てみましょう。2015年に行われた Billboard Live Tokyo での公演ということで、日本らしい企画で両者のファンにとっては面白みのあるステージとなったことでしょう。
Feel Like Makin' Love のカヴァーをひたすら取り上げる当コーナーも気が付けば10年以上となります。もとをたどれば Marlena Shaw 1975年の名盤 Who Is This Bitch, Anyway? に収録された有名なカヴァーヴァージョンの存在からのインスパイアが大きいのですが、このヴァージョンに Larry Carlton と David T. Walker 両ギタリストが参加しているというのはご存知の方も多いでしょう。70年代に売れっ子セッションギタリストとして数多くのソウル、ジャズ、ロック、ポップスのレコードにその名が刻まれソロでも多くの作品をリリースした両者ですが、初めて交わるのは Crusaders 1972年の Crusaders 1で、以降 Larry は Crusaders に正式メンバーとして加入。プレイスタイルがそれぞれ違うからか現場で顔を合わせることは稀だったとはいえ60年代後半の同じ時代からキャリアを築き上げた二人の再会にはやはりロマンティックにならざるを得ず、思わずため息が漏れそうなカヴァーに感じます。

Larry Carlton & David T. Walker / Feel Like Makin' Love

(20:00)

2018/11/09

Candy Bowman I Wanna Feel Your Love 1981 RCA
Candy Bowman / I Wanna Feel Your Love / Since I Found You
12inch Single


メジャーの RCA レーベルから1981年にシングルを一枚だけリリースした Candy Bowman のダブルサイダー12インチを購入。アーティストはマイナーだけど曲がいいからかコレクターにはよく知られる盤という認識でしょうか、コンピに収録されたり再発盤も出回っています。表面がブギーディスコの I Wanna Feel Your Love で、裏面がメローダンサーの Since I Found You。プロデュースは Edward Moore、Howard King で、Exe プロが James Mtume、Reggie Lucas ということでいわゆるバンド Mtume としてもっとも脂がのったころのメンツでの制作ということに。店ではかなり以前は裏面の Since I Found You をコンピ盤でたまにかけてましたが最近はご無沙汰していた印象。この曲は Grey & Hanks がアルバム Prime Time (1980年)で歌ったのがオリジナルでそのカヴァーヴァージョンとなります。2015年には Crossroads Featuring Natasha Springer が Candy Bowman のヴァージョンを忠実にカヴァーしたのも出来はよく記憶に新しいところ。 オリジナルの12インチの入手は今更ながらですが、やっぱいい曲だなと素直に感じます。
表面の I Wanna Feel Your Love は重さと軽さの絶妙な同居、ファンキーかつキャッチーな曲調の N.Y. ダンサーで特別な仕掛けみたいなのがあるわけではないけど普通にやってこれくらいのクオリティーの曲は作れたのかも、当時のこのジャンルの魅力が凝縮されてます。

Candy Bowman / I Wanna Feel Your Love

Candy Bowman / Since I Found You

Grey & Hanks / Since I Found You

Crossroads feat. Natasha Springer / Since I Found You

(20:00)

2018/11/06

Logic System Venus 1981
Logic System / Be Yourself
アルバム Venus に収録


10年以上前だったかお客さんに教えてもらったアルバムだったとは思うけど、レコ屋でサクサクしながら今となっては何の作品だったかなあなんて記憶はあいまい。ジャケットのインパクトでかすかに頭の隅に残ってはいるんですが。
試聴してみるとシンセポップっぽい曲が並ぶ中にお店でたまにかける聞き覚えある曲のカヴァーが収録されている。おそらくこの曲をその時にチェックしたんじゃないのかなあと。カヴァーというのは Debra Laws の1981年の名盤 Very Special に収録された Be Yourself。
Logic System は作曲家、編曲家、シンセサイザープログラマーの松武秀樹が1981に結成したユニットで Be Yourself を収録した Venus は東芝EMI系の Express レーベルから同年リリースのセカンド。松武は70年代初期に冨田勲のもとでキャリアをスタート、独立して YMO のレコーディングや世界ツアーにマニピュレーターとして参加、テクノポップブームの波もいい感じになって自身のユニットを立ち上げるといったところでしょうか。
Venus は元来ジャズ好きだった松武が西海岸のフュージョン系の名プレイヤーとセッションしたシンセポップ作品というものらしく、自分の盤には参加ミュージシャンのクレジットが何にもなく詳細はよくわからないのだけど、ネット上で見つけたインド盤のジャケの裏面には西海岸のメンバーが書かれていて、Roger Powell、Michael Boddicker、Don Grusin、Nathan East、Paul Jackson Jr、Jerry Hey などなどが参加しているみたい。Be Yourself はもともとは Debra Laws のアルバムのレコーディングメンバーでもあった Nathan East が書いた曲で、Logic System のアルバムに Nathan East が参加しているのをみると、松武がセッションする中で気に入って採用したのかもしれません。他の収録曲が凝ったようなシンセポップなので、Be Yourself のいわゆる普通のフュージョンタッチな曲調が目立つような気がしますが、原曲に沿ってカヴァーされとても心地よい仕上がりで最近よくかけています。
Logic System が Express レーベルから1981〜1982年にリリースした初期3部作と呼ばれるタイトルは、日本だけでなくヨーロッパでもリリースされたようで、それなりの枚数流通してるのか、今回の盤も輸入盤でかなり安かったです。ちなみに Be Yourself はUKでシングルカットされ7、12インチそれぞれの盤もリリースされてるようです。あまり接することのないジャンルというかアーティストとはいえなじみのある曲をカヴァーしてるのを発見するのは面白いなあというのは今回のようなレコ堀で感じることであります。
なおインパクトのあるジャケットはペーター佐藤という有名なイラストレーターが手掛けているとのことだけど、もしこのジャケットではなかったらとっくに忘れていて今回手に取ることがなかったのかもしれません。

Logic System / Be Yourself

Debra Laws / Be Yourself

(20:00)

2018/11/03

Tom Brock I Love You More And More 1974
Tom Brock /
There's Nothing In This World That Can Stop Me From Loving You
アルバム I Love You More And More に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回は南米ガイアナ産のラムからエルドラド21年をピック・アップ。

エルドラドはガイアナ産のいわゆるデメラララムの有名なブランド。ガイアナの首都ジョージタウンに本社を置くデメララ・ディスティラリーズ社がリリースしていて、ここは自分の店には置いてないけど低価格ラムのロンリコなんかも扱っている会社。エルドラドの商品構成をネットで調べると海外では相当多くのヴァリエーションがリリースされてるようですが、近年の日本市場で販売されているのは5年、8年、12年、15年、21年といったところでしょうか。10年以上前には何万円もする25年もごくたまに流通していましたが現在は全く見かけない状況。
エルドラドに関しては15年が個人的に好きな銘柄で、お店でお客さんにラムのお勧めを聞かれたら紹介するケースが多いと思います。口当たりの良さとコクと飲みごたえがバランスよく備わり、英国系ラムの面白さが楽しめるということでパフォーマンスの良い優れものなのです。

El Dorado 21y

さて今回はお気に入りの15年よりさらに長い年月熟成(21~25年)させた21年という銘柄をピックアップしてみることに。15年はわりと安定供給されているのに対して21年は本数が少ないのかなかなか手に入らない時期もあったり、数年前は8000円前後で買えてたのが現在は12000円前後まで高騰してたり悩ましいと思えることもありますが、味わいは15年をふた回り位グレードアップしたような分厚さとでもいえばいいでしょうか、15年でも十分おいしいけど21年になるとさすがの貫禄でめちゃくちゃ美味いのであります。大手がリリースする有名ブランドの長期熟成品ということで物珍しさはありませんがラムが好きな方は一度は口にしておきたい銘柄ではないかなと。

Tom Brock / There's Nothing In This World That Can Stop Me From Loving You

(20:00)