コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2017/11/21

Fattburger Come & Get It 1990
Fattburger / Feel Like Makin' Love
アルバム Come & Get It に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、120枚目にいってみたいとおもいます。

80年代中盤から活動するフュージョン・バンド Fattburger という人たちが1990年に取り上げたヴァージョンとなります。サンディエゴをベースに活動していたみたいで、00年代中盤までにアルバムのリリースは10枚以上ということでそれなりに人気のあった方たちなのかもしれません。アルバムはアダルトコンテンポラリーなスムースジャズサウンドが繰り広げられ、メロディアスでありながらファンキーな顔ものぞかせ、切れの良い爽やかな西海岸サウンドが楽しめます。
Feel Like Makin' Love のカヴァーはかなりテンポがゆっくりな部類に入る超メローな仕上がりでリラックス間満載の好ヴァージョンとよべるもの。ジャケのイラストも味わい深いです。

Fattburger / Feel Like Makin' Love

Fattburger


(20:00)

2017/11/18

Odyssey Native New Yorker Dimitri From Paris Super Disco Blend
Odyssey / Native New Yorker (Dimitri From Paris Super Disco Blend)
12inch Single


外国人客の多いレコード酒場やってると、アーティスト名とか日本語で普段認識してる発音と実際の発音とでは全く異なる読み方というのによく出くわすけれど、Odyssey あたりはその典型かも。日本人は「オデッセイ」と発音したり表記するけれど外人は「アディシー」(発音記号 άdəsi)と口にしてるように聞こえるんですよね。なので「アディシーのレコード聴きたいんだけど」と外国人にいわれても、「そんなアーティスト知らねえよ」となりかねないんだけど、前後の文脈とか曲名で何となく「オデッセイ」のことかなとはわかるんですけどね。どんだけ間違った呼び方で何十年も過ごしてきたのかと思う場面もそれなりであります。

さて Dimitri が新レーベル Le-Edits Records を始動させ先月末に第一弾がリリースされました。彼お得意の昔のディスコ曲のリミックス、エディットを扱うレーベルとなるのかな。うれしいのは原曲のリリースもとから正規ライセンスを得て現代風に手直しするレーベルということなので、オリジナルマスターを使用して音質はバッチリとなることでしょう。近年のダンスクラシックスのエディットやリミックスものの類は Joey Negro の Remixed With Love の一連のシリーズやオリジナルレーベルから正規でリリースされた作品もあるけど、ブートでリリースされるケースが多くて音質が微妙なのが多い世界ですから今後のリリースを期待したいところ。

第一弾でピックアップされたのはダンスクラシックスのド定番おなじみの2曲のカップリング
Odyssey / Native New Yorker (Dimitri From Paris Super Disco Blend)
Dan Hartman / Relight My Fire (Dimitri From Paris DJ Friendly Remix)

Odyssey の方はオリジナルの摩天楼ディスコな雰囲気を崩すことなく現代風に手を加え、ボーカルもカットしないでちゃんと収録されているのがうれしく、リスニング用としても楽しめます。BPMが相当早くなっているのは今のディスコ感覚に合わせたといったところでしょうか。イントロとラストはウワモノ抜きのリズム隊でのブレイクパートとなっているのでDJされる方には前後の曲とミックスしやすいことでしょう。音質もばっちりです。Relight My Fire はフロア向けピークタイム仕様です。

Odyssey の Native New Yorker はもともとは1977年のファースト Odyssey に収録され、デビュー曲としてリリースしヒットした楽曲。ダンスクラシックスのレコードを収集するにあたっては最も初期に覚えた曲という記憶ですが、昔のディスコがどんなんだったかは知らなくてもなんとなく N.Y. のディスコティークへの憧れみたいなのを植え付けるには十分な匂いを漂わせていたのでありました。
あらためてアルバムのクレジットを見るとソングライティング、プロデュース、アレンジ、指揮には Denny Randell、Sandy Linzer、Charlie Calello といった Four Seasons 辺りの大御所が名を連ね、ミュージシャンは Gordon Edwards、Will Lee、Cornell Dupree、Jeff Mironov、John Tropea、Richard Tee、Brecker Brothers といった N.Y. 界隈の売れっ子が参加。良質でポップなボーカルグループのアルバム制作を目指してデビューさせたのが Odyssey というグループ。アルバムは1982年までに5枚リリースということで成功を収めたメジャー・グループで、Native New Yorker のほかにもダンスクラシックの印象に残る楽曲は多いのであります。Odyssey の制作に深くかかわった Sandy Linzer は80年代に入ってから T.S. Monk でもいい仕事をしていたのも思い出しておきたいところ。

Native New Yorker はカヴァーヴァージョンもよく知られていることでしょう。有名なところでは1977年の Frankie Valli、1978年の Esther Phillips、1996年の Black Box あたり、どのヴァージョンもいいですね。
最近の発掘音源として Esther Phillips のライブヴァージョン(At Onkel Po's Carnegie Hall: Hamburg 1978 に収録)なんてのもリリースされております。

Odyssey / Native New Yorker (Dimitri From Paris Super Disco Blend)

Odyssey / Native New Yorker (12inch Version)

Frankie Valli / Native New Yorker

Esther Phillips / Native New Yorker

Black Box / Native New Yorker


(20:00)

2017/11/15

Full Force Ain't My Type Of Hype 1989
Full Force / Ain't My Type Of Hype
12inch Single


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで76枚目にいってみましょう。

今年はニュージャックスウィング(NJS)の誕生から30周年らしいです。なにやらジャーナリストのバリー・マイケル・クーパーという人が、ヴィレッジヴォイス誌にテディ・ライリーの記事を寄稿した際に、New Jack Swing と名付けたことからこの呼び名になったみたい。NJS の第一号は Keith Sweat 1987年の I Want Her という歴史認識であります。個人的にはDJ機材を買いそろえてレコード収集に夢中になる時期にすでに流行でありましたが、ヒップホップ的なビート感覚との融合性が高かったためとっつきやすかったともいえます。それまでの歌物路線のいわゆる当時のブラコンテイストなものがずっと続いていたらそもそもブラックミュージックに興味を持ったかどうかもわかりません。音楽だけではなくダンスやファッションを含め時代の空気を変える目新しさは抜群で、あれから30年とは時が流れるのは早いものです。
とはいっても今となってはあまり出番のあるジャンルとはいえないのは、現在は扱うジャンルが広くなっているのであまりお呼びがかからないということでしょうか。黒人音楽の進化の過程において時代性がもろに反映された面白いサウンドでありますが、猛烈に好きな人とそうでもない人の差も激しいですね。ダンスをやってる方は好きな人も多く、外国人のお客さんはほぼ無関心のジャンルというのはお店に立っていて感じることですね。Bruno Mars なんかが取り上げてましたが、時代が2周くらい回って新たな世代の人たちから再注目でもされて目新しい評価を付与され浮上してくれば面白いんだけどなあなどとはいつも考えているところ。

さてさてそんな NJS を振り返って Got To Be Real と接点のありそうな曲を重箱の隅を突っつくように探してみましょう。Full Force は80年代中盤から10年くらいメジャーシーンで活躍した R&B、ヒップホップ系のアーティスト、プロデューサーで当時は売れっ子。今回ピックアップするのは1989年リリースの4thアルバム Smoove からカットした12インチシングル Ain't My Type Of Hype で、アッパー系 NJS の筆頭とも呼べるファンクネスが凝縮されたダンスサウンド。曲名を目にするだけで暑苦しいですが、Hype の文字を見るとどうしてもテンションが上がってしまうのはこの時代を生きた証かな。Got To Be Real のあの印象的なホーンが随所に挿入されてますが、音が詰め込まれてるので目立つようで自然と溶け込んでいるのも不思議なもの。
B面に収録された Type Rider (F.F. Smoove Hype Mix) は古典サンプリングソースをこれでもかというくらいメガミックス感覚でぶち込んだ実験意欲満載のヴァージョンで拍手モノ。
映画 House Party でこの曲が使用されてるダンス映像もオールドスクールファンはぜひ。Kid N Play !!!!!!!!!

Full Force / Ain't My Type Of Hype

Full Force / Type Rider (F.F. Smoove Hype Mix)

映画 House Party の BGM 映像

(20:00)

2017/11/12

Ozo Museum Of Mankind 1978
Ozo / Night Of The Black Mamba
アルバム Museum Of Mankind に収録


OZO というワールド、アフロ、レゲエ、スピリチュアルなバンドがいて1976年のファースト収録の Anambra あたりは DJ ネタとして昔から有名でしたね。このグループの変名プロジェクトみたいなのに Hammatan というのがあって1980年にアルバムを一枚きりリリースして長年探しているんだけど、見かけないんですよね、お金さえ出せば買えるとは思いますが安ければそのうちといったところでしょうか。まあそんなこんなで OZO 関連でまだ聴いたことのないものを何かゲットしてみようかなというので、今回彼らのセカンドを購入してみました。主にUK盤しか出回っていないようなのでレコ屋であまり見かけない印象、不人気なのか評価が低いのか情報もあまりありません。中身は時期的なものかアフロがかったディスコビートとレゲエでファーストに比べるとポップな仕上がり、ジャケほどインパクトがあるわけではないけど OZO らしいスパイは注入されドキッとまではいかないけれどそれらしい雰囲気は感じられるというもの。
Hammatan のアルバムと OZO のサードに別ヴァージョンで収録されてる Nite Of The Black Mamba のオリジナルヴァージョンが収録されています。

OZO Back (3)

Ozo / Night Of The Black Mamba

Ozo / Tales From The Bardo

(20:00)

2017/11/09

Madonna Classic Mega Mix
Madonna Classic Mega Mix
12inch Single


現実がどういうものかは分かっちゃいるけど明日への活力になるレコードに出合えればというロマンティックな気持ちを常に持ちつつ100円レコードの残骸を拾い集めに行くことに。

マドンナのレコードを収集してるコレクター以外は注目しないような手作り感満載のブートのメガミックス盤。1982年のデビュー曲 Everbody から1985年の Dress You Up までの主要ヒット曲が以下の配置で次々に飛び出します。収録時間は8分42秒で両面とも同じ曲を収録。

1 Into The Groove
2 Holiday
3 Everybody
4 Lucky Star
5 Borderline
6 Like A Virgin
7 Angel
8 Burning Up
9 Material Girl
10 Dress You Up

Discogs のデータを見ると1985年リリースとなっていますが、もう少し後のリリースなんじゃないのかなあなんて気もしますが。どこかしらのディスコでDJしていた人が現場での手間を省くために自分用にヒット曲をひとまとめにした業務用音源で、その出来が良かったのでプレスに至ったのかもしれません。もちろん今の時代からしたらクオリティーは高くないですが、時代の生々しさを楽しみたいところ。
一気にマドンナの初期古典曲が流れて元気になりますが、同時にため息も漏れるのでありました。

Madonna Classic Mega Mix

Madonna




(20:00)

2017/11/06

Your Fantasies Roller Boogie 1980
Your Fantasies / Is Disco Dead ?!?
アルバム Roller Boogie に収録


New York City Records というドマイナー、ローカルレーベルから1980年にリリースされたよくわからないレコード。なんでこれを買ったかは同じレーベルから同時期にリリースされてる別グループの盤が気に入ってるからで、こっちのほうもなんかドキッとさせてくれる瞬間が少しくらいあればいいんだけどなあなんて。

ジャケに書かれた Is Disco Dead ?!? の文字は時期的なものでしょうか、音楽業界では1979年に反ディスコ運動みたいなのがあったのを思いだしておきたいところ。とはいえこのアルバムはもろにディスコサウンドのアルバムで、Roller Boogie というタイトルからするとローラーディスコ向け?ローラディスコも最高に盛り上がっていたのは1979年に映画 Roller Boogie が上映されたことからも察しがつきます。

グループの詳細は不明ですが、プロデューサー Sonny Casella 主導のグループでアレンジ、ソングライティングもその人物が手掛けるというもの。レコ堀的にはこの人は1970年にアルバム一枚きりリリースした Deirdre Wilson Tabac のメンバーだったり、1975年にヨーロッパでアルバムをリリースした Dooley Silverspoon を手掛けていたり。
収録された5曲のうち4曲がノリのよいディスコをテーマにしたブギー系で、ポップな味付けながらアレンジにもそこそこ気をつかい、ファンキーな顔をのぞかせる箇所もあり、このジャンルのドマイナー盤としてはなかなか楽しめるといったところ。1曲収録されたスローが案外良かったりもします。

なお UK の Seville レーベルからは以下のようなジャケでリリースされていました。

Your Fantasies Roller Boogie UK

Your Fantasies / Is Disco Dead ?!?

(20:00)

2017/11/03

The Blue Notes The Truth Has Come To Light 1977
The Blue Notes / Here I Am
アルバム The Truth Has Come To Light に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はプレミアム・ジンから Generous Gin という銘柄をピック・アップ。

世界的にクラフト・ジンが流行のようで、日本でも昨年あたりからじわりじわりとその波が押し寄せ、各インポーターは以前にもまして世界中からマニアックなジンを探して輸入してきており、ジンを専門に扱う酒場の新規オープンもまだまだ少ないとはいえ目立ち始めてます。また国内でも日本発のプレミアムジンの開発も勢いづいて、サントリーやニッカといった大手も参入してきました。

近年のジンの話題の中心となっているいわゆるクラフトジンなんだけど、簡単に言うと大手メーカーの主力銘柄の大量生産系の定番ジンなどとは異なり、規模の小さな作り手が手がけるこだわりと独創性を持った製法の少量生産品で、クラフトビールのジン版みたいなものと置き換えると何となく理解しやすいかな。どこにこだわるかは、おもに香りつけに使うボタニカル(香りのもととなるスパイスや果皮、ハーブ類)に力を入れる作り手が多く、ほかには通常はトウモロコシや大麦、ライ麦を原料に作られるベーススピリッツをグレープやリンゴ原料のものに変えたりと。ボトルの形状もユニークで目を引く銘柄が多いですね、今の時代的にはインスタやSNS効果を狙ってというのもあるのでしょう。

Generous Gin

ジェネラス ジンはフランス産のプレミアム銘柄で、ボトルは香水を連想させるような個性的デザイン。口にふくむと柑橘系とフローラルが華やかに舞い爽やかに抜けて余韻も長め。フレッシュかつエレガントな味わいですが、ジンらしいスパイシーさも兼ね備え、大人の女性を連想させる銘柄です。クラフトジンは口当たりの良い初心者の方にもなじみやすい銘柄も多いのでぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

The Blue Notes / Here I Am

(20:00)