コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2017/10/25

Terri Gonzalez Hunger For Your Love 1980
Terri Gonzalez / Hunger For Your Love
12inch Single


7インチでも12インチでもいいんだけど、シングル盤のラベルに From The LP 〜 って記載されてる盤ありますよね。なるほどこのシングル曲はその 〜 ってタイトルの LP からカットされたんだなと知ることができるわけですね。でもたまにその 〜 って書かれているタイトルの LP が世の中に存在しないケースというのもあるわけで。From The LP 〜 って書かれているので LP がリリースされてるものだと信じ込んで真面目に探したって地球上のどこにも存在しない、つまりはリリースされていないケースというのもあるわけです。普通に考えればシングルをリリースする段階で LP をリリースする予定で事が運んでいたんだろうなと思いますが、シングルの売れ行きや評判がいまいちで LP の制作が取りやめになったとか、LP 用に収録する予定の曲は出来上がっていたけどリリースする前に金がショートしたとかレーベルが消滅したとか、担当者が異動になったもしくはどこかにいなくなったとか、契約とか著作権とか金銭とか、なんかの事情があるんでしょうね。
なので From The LP 〜 って書かれているのに当時リリースされずに世に中に存在しない LP、昔の作品だったら小さなレーベルからのケースが多いけど、もし本当に作品として仕上がっていたならどこかに埋もれている可能性はありますね。最近は発掘ブームのおかげで当時リリースされる予定だったけど市場に出回らなかったこういった LP 用に録音した音源が何十年の時を経て再発盤としてお目見えなんてケースもあります。ここ何年かだとモダンダンサーの人気盤として知られ、1982年にフロリダの Survivor Records から Never Stop Loving You のシングル一枚だけリリースした Caviar が当時制作したにもかかわらずリリースされなかった LP 音源が発掘されてリリースされなおしたのも記憶に新しいです。 Never Stop Loving You の当時のシングルのラベルにはしっかり From The Lp-Cavier SULP-0031 と書かれてますが、マイナーレーベルゆえか当時 LP は商品化されませんでした。

同じケースとしてもしかしたら当時 LP をリリースする予定だったんだろうけどお蔵入りしたかなと思うのが、N.Y. のセッションシンガーで Inner Life の I'm Caught Up の作者としても知られる Terri Gonzalez がソロでシングルをリリースした活動初期。ボーカルグループ Tymes のメンバーやバックシンガーの仕事を経て彼女は N.Y. のマイナー・ダンスレーベル Eastbourne Records Ltd. から1980年に下記のシングルを3枚リリースしてます。

How Good It Is / Inst (101)
How Good It Is / Caught Up (In One Night Love Affairs) (EAR 102)
Hunger For Your Love / Short Ver (EAR 103)

´△離轡鵐哀襪離薀戰襪砲 From The LP Good To The Last Drop EAR-1001 と記載され、のシングルのラベルには From The LP Hunger For Your Love と記載。どこまで準備ができていたかはわかりませんが一応 LP をリリースする予定でいたと考えるのが自然でしょうか。今回買ったのはのシングルでジャケなし盤も多く流通してますが、ジャケをつけてのリリースということは売り出しにもそれなりに力も入っていたことでしょう。レーベルがローカルなマイナーで、他の所属アーティストは Zafra Brothers ただ一組で、レーベルは1981年に閉鎖されているので LP は計画倒れとなったのでしょうか、LP 用に作った音源が残っているか気になるところです。Hunger For Your Love のクレジットには Mixed By Tony Humphries となって、彼がレコードに関わった初期の作品ということになります。

Terri Gonzalez は1981年に Becket Records に移籍、Crown Heights Affair が制作に関わったシングルを2枚リリース。1987年にメジャーの Atlantic に移籍して Nile Rodgers のプロデュースでようやくアルバムデビューとなります。

Terri Gonzalez / Hunger For Your Love

(20:00)

2017/10/22

Jillian Mendez Feel Like Making Love 1990
Jillian Mendez / Feel Like Making Love
12inch Single


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、119枚目にいってみたいとおもいます。

1990年のクラブミュージックのアレンジでの12インチなので100円コーナーを掘ってればそのうち見つかるだろうとずっと思っていたけど、なかなか出会いませんで、すっかり記憶から消えそうになっていたところでめでたくゲットとなりました。
カナダの女性シンガー Jillian Mendez が歌うカヴァーで、スウィング感のあるR&Bとゆっくりテンポのハウスアレンジのヴァージョンを収録。その時代のサウンドを取り込んで大衆向けに仕上げてます。挿入されるラップパートはクレジットはありませんが、同じプロデューサーがかかわったレーベルメイト、カナダの Dream Warriors なのかな?彼らのアルバムも引っ張り出して聴きなおしたくなったのでした。

Jillian Mendez / Feel Like Making Love

(20:00)

2017/10/19

The Ramsey Lewis Trio Upendo Ni Pamoja 1972
The Ramsey Lewis Trio
アルバム Upendo Ni Pamoja


きっと持ってるはずなんだけどなあなんて思いこんでるけど、実は自分のコレクションからは抜け落ちていたなんてケースはよくあります。メジャー・アーティストのレコードでリリース枚数が多い人だと漏れが生じることはよくありますし、レコ屋で頻繁に目にする盤だとあたかも所有してる錯覚になる場合もあります。ということでなんかの資料として引っ張り出そうとしたら自分のレコ棚にはないことに気づくことも多いけど、お客さんから曲のリクエストを受けて、了解なんて言ってはみたものの棚をごそごそしたら見つからなくてそこで初めて抜け落ちてることに気づく場合もあります。全部そろえる必要はないのですが抜けてるとなんとなく気になってしまう場合もあります。
Ramsey Lewis の作品だったら自分の店で扱う年代だとリリース量は30枚ちょっとくらいになると思いますが、やっぱ今回のように抜けてるのがありました。正確には抜けてるとわかっていながら何年も放置していたといった方がいいかも。ほかにもなんか抜けてるのがもしかしたらあるかもなあなんて考えてはみるけど、枚数が多くて面倒なのでディスコグラフィーとにらめっこなどするわけでもなく、見つかったらその場その場で対応という暢気モード。
ソロ名義、トリオ名義含め Cadet から Columbia に移籍しての一枚目1972年の作品で、メンバーは Cleveland Eaton (B)、Morris Jennings (G)。当時のソウルヒットのカヴァーを取り上げたり、サンプリングネタがいろいろあったり、ビート感覚がいかにもヒップホップ的だったり、楽しめる切り口はたくさんあるけど、シンプルな編成でポップながらファンキー&ドープ&メロー&グルーヴィーに音の隙間にすっぽりハメられて気持ちいいことこの上ない名盤。安価な大衆磐にもかかわらず一番レコードに夢中になってた学生時代に買い忘れていたなんて今考えると不思議なくらい素晴らしい内容であります。ちなみにウォーの Slipping Into Darkness と、スタイリスティックスの People Make The World Go Round のカヴァーはメンバーの Cleveland Eaton が同時期にリリースした自身作でも別ヴァージョンで取り上げているのでチェックしてみるのもよいでしょう。

Ramsey Lewis - Slippin' Into Darkness

Ramsey Lewis Trio - People make the world go around

Ramsey Lewis Trio - Collage

Ramsey Lewis Trio - Uendo N Pmoja (Lve Is Together)

Ramsey Lewis Trio - The Nite Before

Ramsey Lewis Trio - Got to be there

(20:00)

2017/10/16

Evelyn Champagne King The Girl Next Door 1989
Evelyn "Champagne" King / Day To Day
アルバム The Girl Next Door に収録


ちょっとした時間を見つけて100円レコードの残骸集めにいくことに。
ビッグネーム、イブリン・キングの1989年のアルバムをゲットして、これで彼女のアナログ・アルバムはすべてコンプリートとなりました、めでたし。その辺で安価で買える不人気盤とはいえなぜかこの1989年盤だけ抜け落ちてたわけですが、理由などは特にございません、単なる風向きの問題でありましょう。
EMI 移籍2作目で、制作は Leon F. Sylvers III が引き続き4曲を担当しています。時代感がよく表れた打ち込みの強いダンスナンバーが目を引きますが、どうしても世代交代を感じるように響くというのは彼女が過去にヒットを放って当時の華麗に舞う印象が強いからでしょう。ミディアムとかスローはいいですし、Marshall Jefferson & Ten City 制作によるハウストラック Day To Day は、ハウスとブラコンとミッド80’s的なダンスクラシック感覚が見事に融合されたこの時代ならではの旨味が凝縮されといったところ。アルバムの統一感はないけど Marshall Jefferson 節な Day To Day 一曲でポジティヴな気分になれたのでこれはこれでラッキーな発見。この曲は Blaze がリミックスしたシングルもあるので100円で見つけたらぜひゲットしたいところ。
セールス的に厳しかったのでしょうか、メジャー契約はここで打ち切られ次作は1995年の英 Expansion レーベルからのリリースとなってます。

Evelyn "Champagne" King / Day To Day



(20:00)

2017/10/13

The Coon Elder Band Featuring  Brenda Patterson 1977 Mercury
The Coon Elder Band Featuring Brenda Patterson /
What Does It Take (To Win Your Love)
アルバム The Coon Elder Band Featuring Brenda Patterson に収録


いろんなレコ屋のサイトをぐるぐる回りながら試聴するのが何年もの日課になっています。新譜も中古もだし、日本だけでなく海外もなので相当な量、今はジャンルも増えているので追いかけるのは少し手間もかかります。新譜のチェックに関してはちょっとさぼってると最近はリリース量が多いのでまとめてやるのが面倒になりますが、プレス枚数が少ない商品も多いので買い逃しをしないように気を配ったりして。

ネット上でのレコ屋巡りは実際に買うかどうかよりは、トレンドの把握だったりというのもあります。試聴しながら今はこういうのがよく売れて、逆に売れ残るのはどういうテイストなのか。あとは中古盤なら時代によって新しい価値が付与されて再評価されるケースも多いので復習ついでにいろいろ見て回ります。レコ屋の解説も大変参考になります。持っていても最近かけてない曲とか、貼り付けられた試聴ファイルを聴きながら思い出してみたりして。ノーマークだった曲は頭にとりあえずはインプットして、いつかどこかのレコード屋に行ったときに探してみようとなり、最近たまたま見つけたのはこちらのレコード。カントリー系?のバンドでしょうか、なので自力ではたどり着きませんで、レコ屋の試聴ボタンを何気なく押すと流れてきたのはモータウン・クラシック Junior Walker の What Does It Take のカヴァーで、1977年 Mercury レーベル発の長ったらしいグループのアルバムに収録されている。いろんな人がカヴァーしてる有名曲で個人的にも目茶好きなのですが、このバンドのハートウォーミングなビター&スウィートなヴァージョンも文句なし。Harvey Fuqua、Johnny Bristol ペンによる名曲でありました。

The Coon Elder Band Featuring Brenda Patterson /
What Does It Take (To Win Your Love)


(20:00)

2017/10/10

High Inergy Turnin' On 1977
High Inergy / You Can't Turn Me Off (In The Middle Of Turning Me On)
アルバム Turnin' On に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回は新しく仲間に加わったガイアナ産ラムをピックアップ。

guyana

南米ガイアナはラムのファンには名産地ということで、こういう仕事をしていると馴染みがある国ですが、普通の人からすると全く接点がなさそうなので、いつものように地図で位置を確認してみましょう。南アメリカ北東部に位置するイギリス連邦加盟国で、南アメリカで三番目に小さい国。南アメリカで唯一英語が公用語の国で、ラテンアメリカよりも英語圏のカリブ海諸国と文化的に近いようです。サトウキビの栽培が盛んで、砂糖は輸出額の28%を占め、なので当然ラムの生産も主要産業となっています。デメララ川流域で生産されるラムはデメララ・ラムと呼ばれ、この文字がラベルに表記されたラムはガイアナ産のものです。

今回取り上げるのはスキッパーという初めて聞く名前のもので、値段が3000円弱と手ごろなので試しに買ってみたのですが、日本には少数本しか入荷しなかったのでしょうか、すぐに市場から消えてしまった感があります。(高い値段ではまだ買えます)
1930年に発売された当時のラベルをそのまま踏襲する伝統のブランドということで瓶を眺めているだけでも楽しい気分になります。中身はダイヤモンド蒸留所で蒸留されたタイプの異なる7つの原酒をブレンドしたもの。口当たりはまろやかですが、すぐにガイアナ産らしい焦げ感が口中に広がります。最近はガイアナ産というとボトラーズのものとか熟成感のある高級品ばかりを口にしてましたので、なんとなくガイアナ産の真っ黒なラムとはそもそもこういうものなんだよなあというのを思い出したりしてゾクゾクするのでありました。

Skipper Demerara Rum

High Inergy / You Can't Turn Me Off (In The Middle Of Turning Me On)

(20:00)

2017/10/07

African Suite 1980 MCA
African Suite / Pigmy
アルバム African Suite に収録


学生の頃に中古磐屋で売れ残っているのをたまに目にするも、手に取ることがなかったのはやっぱジャケの女豹のせいなんだろうな。ちなみにこのイラストを描いたのは William Rieser という人みたいで、ブレイクビーツが有名な偽 Funkadelic 1981年の Connection & Disconnection だとか、モダンファンク名盤 Wynd Chymes のファースト Arrival ‎のジャケイラストもこの人の作品なんて何の役にも立たない豆知識も書いておきましょう。
近年はあまり見かけなくなったような気がするけどどこかの方面では注目されたかな、数年前にブートみたいな再発盤も出回っていました。
1980年に MCA からリリースされた Richie Rome プロデュース、アレンジによる単発のディスコプロジェクト。Richie Family の売り出しに成功のみならず、フィリー方面ではメジャーレーベルでの仕事量の多かった Richie Rome ということで、昔のソウル系のレコード集めてる方なら彼がかかわった作品は何枚かは所持してるでしょうなじみ深い人物。何でもできちゃうようなマルチな才能の人でしたが、このアルバムは彼にとっては実験的にダンスビートに特化した作品とでもいえばいいのかな。ガラージ〜ロフト色の強い反復するグルーヴが堪能という点では今の空気ともクロスさせて楽しむことができるのでありますが、同じ1980年に Richie Rome がリリースしたソロ作品と全くテイストが違うのも面白いのであります。ということでリズム主体のダンスミュージックの素材集めに夢中になれる方には面白い要素も見出すことができるマニアック作品。

African Suite / Pigmy

African Suite / Grass


(20:00)