コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2020/08/27

Walter Beasley 1987 Polydor
Walter Beasley / I'm So Happy / Back In Love Again
アルバム Walter Beasley に収録


レコ屋に行っても買いたいものが見つからないケースというのは多々あるもの。ならば手ぶらで帰ればいいだけのはなしなんだけど。それでも何でもいいから買ってみようと思うのは物欲というよりかは、ほんの小さなインプットでもいいので潤滑油というか燃料というか、そんなので刺激を与えながら日々のアウトプット能力を維持していこうということなんだろうとは思います。それならすでに所有してる膨大なレコードの中から何年も聞いてないレコードだったり忘れてそうな良曲を再確認してみたほうが資源の再利用ということで効率よく同じ効果が得られるのではと思うこともないわけではないのだけど。
そんなことをレコ屋で考えながら何でもいいからとりあえず一枚選んだのがいつも安い値段で放置されてるサックス奏者 Walter Beasley 1987年のデビューアルバム。80年代後半のフュージョン系ソロアーティストの作品は個人的な好みでいうとハズレが多いイメージで今回もそれを想定してのものだけど、プロデュースが Lionel Job というのが気になったのと、ボーカルトラックでいいのが入ってればという期待もある。
針を落とすと下に貼った2曲のボーカルトラックがなかなかで、サックス奏者だけど本人の歌も気持ち良し。I'm So Happy は Audrey Wheeler、Cindy Mizelle が華を添える楽しい雰囲気の当時らしいミッドブラコンチューン。Back In Love Again は硬質なグルーヴがクールに展開する王道 N.Y. ダンサー。この2曲はともにシングルカットされ12インチの別ヴァージョンもリリースされてるのでどこか頭の隅に入れておきたいところ。
Walter Beasley はその後20枚くらいアルバムをリリースしてるのでスムースジャズ界ではかなり成功した人なのかもしれません。なお母校のバークリー音楽大学で教授をしているようです。

Walter Beasley / I'm So Happy

Walter Beasley / Back In Love Again

(19:00)

2020/08/24

DJ Skribble Everybody Come On 1999 FFRR
DJ Skribble / Everybody Come On
12inch Single


100円レコードの残骸を拾いに行くお仕事へ。
100円レコードの記事を定期的に書いてることもあり、レコードを集め始めのお客さんから100円レコード買ってみましたという声を聞く機会がたまにあります。100円コーナーのレコ堀に慣れている方はさておき、まだまだ馴染んでない方はハズレのレコードを買う確率が高いだろうなというのはわかっていてもそこは突っ込まないようにしているのだけど。ハズレと書いたけど、100円コーナーには見方によってはいいレコードが混じってたりするもの、いいレコードだからといって各人の今現在の好みに合うかというのはまた別ではありますが。100円という値段は買いたい側と売りたい側の需給関係でたまたまそうなってるのだけど、現在のそのレコードの流通枚数に比べて買いたいと思う人がとても少ないので100円という値段に落ち着いていると考えられます。
世の中には想像もできないくらい膨大なタイトルのレコードが存在しています、なので100円だからといって名前も中身も知らないレコードをなんとなく選んでも自分の好みとドンピシャなんて確率はかなり低いのは当然。もちろん500円や1000円のレコードだって雰囲気や勘で買ってもなんだかよくわかんないものを引き当てる可能性は高いのだけど。レコードの知識がある程度蓄積された方なら100円コーナーからピンポイントで好みの盤を探し当てることは可能でしょうが、初心者の方は100円コーナーのレコードを買うという行為そのものにお金を払ってゲームに参加するくらいに考えるのがいいのかもしれません、スケベ心なんてあまり持たないほうがいいですね。いまだにへんてこりんなレコードをたくさん持ち帰ってきてしまう自分が言うのもなんだけど、継続して続けていればカオス状態の100円コーナーからでも好みのレコードを見分ける審美眼は徐々に身についていくことでしょう。

DJ Skribble / Everybody Come On

(19:00)

2020/08/21

Ivan Neville Dance Your Blues Away
Ivan Neville / Dance Your Blues Away
7inch Single


モダンダンサーの良曲 Ivan Neville の1979年のシングル Dance Your Blues Away の2018年リリースの再発盤を購入。2年前に再発された際に買おうと思ってたら気が付いたら売り切れになっており、再発元の Cordial Recordings のタイトルではわりと人気となった一枚ではなのかも。
Ivan Neville は Aaron Neville の息子で Neville Brothers と活動を共にしたミュージシャン。今回の Dance Your Blues Away というナンバーはもともと Neville Brothers 1979年のシングル Sweet Honey Dripper の裏面に収録、彼らのアルバムには収録されずそのシングルもレアなのでなかなか聞くことができないというもの。オリジナルは2~3万円といったところでしょうか。

Neville Brothers Sweet Honey Dripper Dance Your Blues Away 1979

とはいえ学生の頃ゲットした良曲を詰め込んだ Goldmine のモダンソウルのコンピに収録されてたのでレコード収集の速い段階からかなりなじみ深いナンバー。近年は忘れかけていた一曲とはいえ、渋いボーカルにファンキー&グルーヴィーに展開する曲調はやっぱたまんない。
なお2015年に UK の Mellow Mellow Right On レーベルからも再発されているようです。

Ivan Neville / Dance Your Blues Away







(19:00)

2020/08/18

Alice Fredenham Under The Covers 2017 Cherry Red
Alice Fredenham / Feel Like Makin' Love
アルバム Under The Covers に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、152枚目にいってみたいとおもいます。

今回はイギリスのテレビ局 ITV で放送されている公開オーディション番組 Britain’s Got Talent に2013年に出場、そこで注目を浴びクラウドファンディングで資金調達して2017年にアルバムデビューした Alice Fredenham という人のカヴァーヴァージョン。
もともとセラピストをしていた一般の方のようですが、スター誕生のイギリス版出演をきっかけにチャンスをつかみ、自分の作品を作ってしまったというのはよくありそうなはなしとはいえ、シンガーや人としての魅力はもちろん、行動力や運、周りのサポートなんかがばっちりハマったというべきなのでしょう。
アルバムは Britain’s Got Talent で歌ったスタンダード曲 My Funny Valentine をはじめ、ロックやポップスのカヴァーで占められるという内容。

Alice Fredenham / Feel Like Makin’ Love





(20:00)

2020/08/15

New Love Ltd And Interstate 95 ‎ So Much To Talk About
New Love Ltd And Interstate 95 / So Much To Talk About
アルバム So Much To Talk About (Tudo Bem) に収録


レア盤好きなお客さんから、オリジナルを買ったというので以前所有してた再発を譲ってもらった、コレクターには知られるブラジリアンプレスのファンクバンドの唯一作。歌ものダンサー、ファンク、スロー、どれもマニア心をくすぐるにはなかなかの水準だし、ジャケ写もタマンナイというので、レア盤収集の熱があった昔はそのうちオリジナルで買おうと思ってたのだけどね。
オリジナルは1978年にブラジルの Giant Records というレーベルからリリースされているけどネットを見渡してもグループや録音に至った経緯などの詳細は不明。相場は3万円前後ということでべらぼうに高いというわけではありません。今回の再発盤は欧州の Funky Planet というレーベルが2015年に500枚プレスしたもの。このレーベルは2015年にレア盤の再発を11タイトルリリースしてますが、Discogs を見るとどれも Unofficial 扱いになっているのでブートということでしょうか。New Love Ltd And Interstate 95 に関してはジャケのつくりもちゃんとしてるし、音質だってこの類としてはまともでした。

New Love Ltd And Interstate 95 / So Much To Talk About

New Love Ltd. and Interstate 95 / One Man at a Time

New Love LTD And Interstate 95 / Universal Funk

(19:00)

2020/08/12

Sonny Criss 1977 The Joy Of Sax ABC Impulse
Sonny Criss / Have A Talk With God
アルバム The Joy Of Sax に収録


1940年代から作品をリリースしたジャズサックス奏者 Sonny Criss 1977年 ABC Impulse レーベルからの作品。彼はこの年に癌を苦に銃で自らの命を絶ってしまったらしく、死後もいくつかのタイトルがリリースされているようだけど、新録アルバムとしてはこちらがラストの作品となります。とはいえこの人のアルバムは他に一枚くらいしか持ってないのでそんなに詳しいわけでもないし執着があるわけでもない。今回のアルバムは、今までレコ屋で売れ残ってるのをちょくちょく見ていてなじみ深かったり、値段が300円だったりというのもあるけど、Esmond Edwards プロヂュース、Wade Marcus アレンジ、James Gadson、 Scott Edwards、Patrice Rushen、Lee Ritenour などなど L.A. のおなじみのミュージシャンが脇を固め、ストリングスなども交えた作品というので中身はポップ寄りなソウルジャズ作品だろうというのは聞く前から想像できてしまうもの。同じ時期にEsmond Edwards が、同じ ABC Impulse レーベルから 同じようなメンツでプロヂュースしたトランぺッター Blue Mitchell のサックス版という雰囲気だろうなと。ちなみに Blue Mitchell も ABC Impulse レーベルに移籍して2枚アルバム録音した後1979年に癌で亡くなっている。

気に入った曲としてはスティーヴィー1976年の名盤 key Of Life に収録された Have A Talk With God のカヴァーがなかなか面白い。前半 Sonny Criss が気持ちよく吹いて、後半に入ると Viola Jackson という女性シンガーのボーカルを交えてさらに盛り上げる。この曲では McKinley Jackson もアレンジで参加。アルバム全体的に良くも悪くも時代性が感じられる大衆志向なフュージョン作品だけど嫌いじゃないですね。

Sonny Criss / Have A Talk With God

(19:00)

2020/08/09

The DeBarges 1981 Gordy
DeBarge / Saving Up (All My Love)
アルバム The DeBarges に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回は中米ニカラグア産ラムの中から ケーンアイランド ニカラグア ラム 12年 をピックアップ。

ニカラグアは日本人にはなじみの薄い国ではないかと思われますのでいつものように復習して、世界地図も確認しておきましょう。
中米に位置して北西にホンジュラス、南にコスタリカと国境を接し、東はカリブ海、南西は太平洋に面しています。中米では最も面積は広く人口は600万人弱。この地域の中では経済的発展は遅れているようで所得水準も低い方。過去の内戦とハリケーンが影響しているらしい。主要産業はコーヒー、バナナ、サトウキビ、葉巻など。観光産業はそれほど栄えてないようです。

Nicaragua

日本で買えるニカラグア産のラムだと。フロール デ カーニャというブランドがそこそこ流通してますが、たまにボトラーズからリリースされるものを含めても、ニカラグア産はそれほど数は多くない印象がします。
今回紹介するケーンアイランドもボトラーズもので、2016年にオランダに設立されたインフィニティ スピリッツ社による新しいブランド。オーナーのハイン スミット氏はヨーロッパ最大のラム流通業者E.A.シーア社のブレンダーでもあり、そのノウハウとコネクションを利用して最高品質のラムを世界中から買い付け、驚くほどリーズナブルな価格で販売しているのだとか。
ケーンアイランドからリリースされるラムのラインナップをネットで眺めると、今回取り上げるニカラグア産以外には、キューバ、トリ二ダート、オーストラリア、ジャマイカ、バルバドスといった各産地のラムが日本では流通してるようです。

Cane Island Nicaragua Rum 12 years

たまたまニカラグア産を選んで数か月前から皆様に提供してましたが、最近開催された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」というお酒の品評会で、今回のケーンアイランド ニカラグア12年が最高金賞を受賞したとのこと。どのくらい権威のある賞なのかはさておき、プロの方からも評判が良かったということなのでしょう。ちなみに洋酒部門には国内外から427点の出品があり、各省の分布を見ると最高金賞12点、金賞79点、銀賞154点、銅賞83点となってます。

グラスに注ぐとバニラの香りが立ち上がり、いかにも美味しそうな雰囲気を漂わせ、口に含むとオイリーさの後でチョコレートの苦みのような風味が顔をのぞかせます。お店で扱ってる同じニカラグア産となるとフロール デ カーニャ 18年としか比較できないけど、傾向としては似てますが全体の味わいはケーンアイランドの方が濃く、後味もかなり長く続くので、飲みごたえを感じるのかなと。
ボトルの値段も5000円くらいととても手ごろでパフォーマンスもいいので、他の産地のも買ってみようと思います。

DeBarge / Saving Up (All My Love)

(19:00)