コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2018/06/29

The Louis Hayes Group Variety Is The Spice 1979
Louis Hayes Group / Little Sunflower
アルバム Variety Is The Spice に収録


営業中によく流す曲というのがいくつもあります、お店の定番曲みたいなもの。一週間に一回くらいタンテに乗ればその位置づけになると思いますが、例えば Freddie Hubbard の Little Sunflower なんてのがすぐに頭に浮かぶ。1967年のインストヴァージョンがオリジナルだけど、よくかけるのは Freddie 自身がセルフカヴァーした1979年ヴァージョンの方で、そちらは Al Jarreau のヴォーカルをフューチャーしたヴァージョン。ヒップホップやハウスで引用されたり、リエディットの素材にもなっているのでなんとなく耳にしたことがある方もそこそこいることでしょう。かけているとオリジナルヴァージョンはこれだったんですねと声をかけられることもそれなりにあるということで、クラブミュージックあたりとクロスさせてジャズ、フュージョン系のレコ堀する方にはよく知られているのではないかと。
Little Sunflower そのものはカヴァーで取り上げられる機会も多くいろんなヴァージョンがあっていくつか物色しましたが、今回はセッションドラマー Louis Hayes が自身のグループを率いて録音したヴァージョンが収録された1979年のアルバムを買ってみることに。この盤そのものは DJ 的なレコ堀視点では昔から評価されていたと記憶してるけど、Freddie の1979年ヴァージョンが好きすぎて、カヴァーはこれ以上増やさなくていいかなあなんてずっと放置というかすっかり忘れていたかも。
Little Sunflower のカヴァーに関してはインストが多い印象で、ボーカル入りカヴァーとなると Freddie の1979年再録ヴァージョンと、Ghalib Ghallab が1987年に取り上げたヴァージョンくらいしか知りませんが、今回の Louis Hayes のヴァージョンは Leon Thomas のヴォーカルをフューチャーしてブラジリアンなリズム展開でスピリチュアル&メローに仕上がったというものでインストよりは歌もの好きな自分としてはお楽しみ要素が増すのでありますが、それにしてもかっこいいヴァージョンだなと。ソウル系でいえば What's Going On の面白ジャズアレンジのカヴァーだとか、当時のディスコヒット Pete Brown の Dance With Me なんかも収録していますがアルバム全体的にはスピリチュアルな雰囲気で聴きごたえは十分です。

Drums - Louis Hayes
Bass - Cecil McBee
Congas - Titos Sompa
Percussion - Portinho
Electric Piano, Piano [Acoustic] - Harold Mabern
Alto Saxophone, Flute - Frank Strozier
Vocals - Leon Thomas
Producer - Norman Schwartz

Louis Hayes Group / Little Sunflower

Freddie Hubbard / Little Sunflower (1979 Version)


(20:00)

2018/06/26

Nana McLean Feel Like Making Love
Nana McLean / Feel Like Making Love
7inch Single


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、127枚目にいってみたいとおもいます。

今回は70年代初期から作品をリリースするレゲエシンガー Nana McLean という人が取り上げたヴァージョンを見てみましょう。Penthouse Records 傘下の Penthouse Vintage というレーベルからのリリースで、 Vintage という名からここは過去音源を扱うレーベルなのかな?だとしたらオリジナルはいつ頃のリリースなのか調べてはみたもののわかりませんが、雰囲気的には80年代後半くらいでしょうか?こちらの再発らしき盤もいつのリリースかは不明。今までに様々なスタイルの膨大な量の色んなカヴァーを聴いているせいかその中にあっては単調な打ち込みのレゲエビートに乗せての変化球に乏しいカヴァーとなると面白みは感じられないわけですが、レゲエ専門の方の耳にはどのように聴こえるのか少し興味のあるところです。

Nana McLean / Feel Like Making Love

Nana McLean


(20:00)

2018/06/23

Universe Every Single Night 1984
Universe / Every Single Night
12inch Single


15年位前辺りのはなし、ebay とかで知り合ったいくつかのヨーロッパのディーラに日本のいわゆる和モノのレコードを送るというのをしていたんですよね。シティーポップとか和ジャズの類。ほしいものリストを作成してもらい彼らの欲しいものを代わりに買って送ってあげるというもの。レコ屋に行ったついでに買うという作業なんだけど。相当な枚数出荷したと思うし、同じタイトルを何十回も送った盤もあったかな。その見返りに当時の日本のレコ屋ではあまり見かけないヨーロッパ産のブギー系のお勧め盤を教えてもらって送ってもらうという、物々交換みたいなやりかたみたいな人もいて、その類の盤はUS物に比べれば今よりは情報は少なかったと思うのでありがたかったわけです。現在はマニアの間ですっかり情報は整備されているのでなんてことはないですが、当時はまだまだ知らないことが多かったのでした。当時のヨーロッパの人の和モノに対する感覚も一緒じゃないかな、今は日本人より詳しい方もいますけど。
今回のシングル盤もその頃に教えてもらって手にしたと記憶しているけどしばらくかけているうちに飽きてしまい手放したからもう何年も自分のタンテに乗ることはなかったのですが、懐かしいのと値段が安かったのもあり再度買ってみることに。1984年の UK 産のモダンファンク風でリリースはこれ一枚のみの、スタジオ系の集まりのユニットかな。キャッチー&メロディアスなダンス曲で、なんとなく万人受けしそうな雰囲気でフロアではそれなりに機能しそうだけど、曲調的にお腹一杯になって飽きるのも早かったのかなあなんて言うとあまりにも贅沢なんだけど。ヨーロッパ産らしいライトなファンキーさでよくできた曲にはちがいありません。

Universe / Every Single Night

(20:00)

2018/06/20

GRIND


このようなファッション誌がありまして、といってもアパレル関連の仕事をしているだとか、よほど身に着けるものに関心のあるおしゃれ好きな若者以外は手に取ることはないのかなあなんて思いますが。少し大人世代のストリート系のファッションやカルチャーを取り扱い、ファッションにかなり特化している紙媒体という点では今のご時世を考慮すると尖っていたのかなあなんていうのは、自分にはよくわからないのだけど人々にはそう映っていたらしい。音楽のスパイスをファッションにどのように落とし込んで見せていくかにこだわっていたのであります。

この雑誌の後方で4年間にわたり雑談的なコラムを書かせていただいてましたが現在リリースされている今月号をもってそのコラムは最終回となるんですよね。リニューアルに伴い雑誌のコンセプトが方向転換となるそうですが、それにしても4年もよく続いたという感想。初めの3年は見開きの2ページ担当だったけど、忙しいのもあって途中から1ページに減らしてもらったのでした。毎回締め切りの前日に大慌てで取り掛かるという慌てようでしたが合わせると15万字くらいは書いたかもしれません。そんな副業みたいなのをやっていたのを知っている方はごく僅かではないかと思われますが、レコード酒場の経験を生かして斜めジャンルの異業種の仕事を人目につかないようにやるケースも近年はわりと多かったりします。ただ土俵が違うのでそんなにうまくやれてる感はなく、この雑誌にしたってアパレルやファッション系のクリエーター目線で作られていたんだろうなという気がすると、自分みたいな存在が生息してるのはどこかしら変な居心地だったわけですが、アウェーに立たされている自分を眺めるというのも面白いもので。とはいえ別の出版社さんから本を書きませんかという話をいただいたりもしましたが、いやいやとてもそんな身分ではございませんとお断りするのでありますが、また何かの媒体で顔を出すこともあるかと思いますがその時はどうかお手柔らかにお願いいたします。

(20:00)

2018/06/17

Exp Express Express Yourself With A Little Exp
Exp Express / Express Yourself (With A Little Exp)
12inch Single


Luther Vandross は1976〜1977年に自身のバンド Luther 名義で Cotillion からアルバムを2枚リリースして、1981年に EPIC からソロデビューを果たします。空白期間が約4年ほどありますが N.Y. のスタジオシンガーとしては売れっ子で数多くのダンスプロジェクトの作品ではリードをとったり、バックシンガーの仕事で印象に残る歌声を届けてくれていたのはその時代のレコードを集めてる方にはおなじみといったところでしょう。
今回のシングルはその空白期間中に参加したシングル一枚だけをリリースしたダンスユニットでご自慢の歌声を披露(本人のクレジットなし)した作品。ラベルに年代の表記はありませんがサウンドや諸々を考慮して1980〜1981年のリリースと考えられます。CBS 傘下で10数タイトルの作品を80年代初頭にリリースしたマイナー Precision レーベルからの N.Y. 産らしいモダンファンクなダンステイストが心地よいブギー曲で、プロデュース、ライティング、ミックスは名手 Leon Pendarvis。マイナー作品としてはなかなかの仕上がりではないでしょうか。

Exp Express / Express Yourself (With A Little Exp)


ルーサーが1981年のソロデビューまでのスタジオシンガー時代に参加したダンスプロジェクトの作品に限定して、リードシンガーとしての歌声が楽しめる代表的なアルバムを復習しておきましょう。

Gregg Diamond,  Bionic Boogie Hot Butterfly 1978

プロデューサー Gregg Diamond のダンスプロジェクト Bionic Boogie、1978年のセカンド Hot Butterfly
のタイトルトラックでリードをとっています。あまりにも有名なルーサー参加のボーカルナンバーですが、Sweet Inspirations や Chaka Khan にもカヴァーされました。

Bionic Boogie / Hot Butterfly

Gregg Diamond Bionic Boogie Tiger Tiger 1979

同じく Gregg Diamond のダンスプロジェクト Bionic Boogie から。1979年のサード Tiger Tiger では2曲のダンストラックでリードをとっています。

Bionic Boogie / Lay It On The Line

Charme Let It In 1979

Misha Segal というプロデューサーが N.Y. を拠点に活動していたスタジオミュージシャンやシンガーを集めて制作した主にダンス系を扱うプロジェクト Charme の1979年の唯一のアルバム Let It In。ルーサーがリードをとるのは TOTO の名曲 Georgy Porgy のカヴァーということで、ファンにはよく知られているかと。
ちなみに他の収録曲のリードを眺めると Gwen Guthrie だとか Damaris Carbaugh もいて、彼女らも後にソロ・アルバム・デビューとなっています。

Charme / Georgy Porgy

Mascara See You In L.A. 1979

UK のレーベル Ensign Records のオーナー Chris Hill と Claudja Barry や Ronnie Jones を手掛けたドイツのプロデューサー Jurgen S. Korduletsch による1979年のダンスプロジェクト Mascara 唯一のアルバム See You In L.A.。ルーサーは数曲でリードをとっていますが、ボーカルグループ Tymes 1976年のカヴァー It's Cool のダンス仕立てのカヴァーが素晴らしい。一緒にリードをとる女性シンガーは Ula Hedwig。この人は1978年に Sharon Redd • Ula Hedwig • Charlotte Crossley というグループ名義でアルバムをリリースしたスタジオシンガー。
Mascara のアルバムですかシンガーやミュージシャンのクレジットは一切ありませんでルーサーの名前も記載されていません。USでのリリースはありませんでしたが当時国内盤もリリースされました。

Mascara / It's Cool

New York City Band 1979

John Travolta の実兄 Joey の主演映画 Sunnyside のため、N.Y.の一流セッションミュージシャンを集め New York City Band という即席バンドを結成、1979年にリリースしたダンストラックの音源集で、サントラみたいなものかな。プロデュースは Alan Douglas という人だけど、音楽ディレクター、キーボーディスト Harold Wheeler が実際には指揮をとったんじゃないのかなあと。
ルーサーはコーラスなども含めほぼ全曲で参加しているものと思われますが、リードをとってる Got To Have Your Body はミディアム・テンポのN.Y.ダンサー、さらっと流してるかのようでも込み上げ感は抜群のルーサー節は存在感抜群で素晴らしい。ボトムの硬さも自分好みな楽曲です。

New York City Band / Got To Have Your Body

Michael Zager Band Zager 1980

プロデューサー、ソングライター、アレンジャーの Michael Zager のユニット Michael Zager Band。1980年のサード Zager 収録の Don't Sneak On Me でルーサーはリードを担当。ともにリードをとるのは Michael Zager 関連作品で頻繁に名前の出るシンガー、ライターの Alvin Fields。もろに Chic を意識したサウンドですが演奏もカッコよく快調そのもの。

Michael Zager Band / Don't Sneak On Me

Change The Glow Of Love 1980

イタリア人プロデューサー、 Jacques Fred Petrus、Mauro Malavasi によるおなじみのダンスプロジェクト Change。1980年のファーストの2曲でルーサーがリードをとっています。ダンスクラシックスのアルバム収集においては初めに手にする基本アーティストがこちらの Change というグループですが、スタジオダンスユニットとしてはアルバムは6枚もリリースしてかなりの成功といえます。

Change / Glow Of Love

Change / Searching

(20:00)

2018/06/14

Allen Toussaint Southern Nights 1975
Allen Toussaint / Southern Nights
アルバム Southern Nights に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナーということで、今回は国産クラフトジンの中から KI NO TEA Kyoto Dry Gin (季の TEA)をピックアップしてみましょう。

KI NO TEA (季の TEA) は京都蒸留所からリリースされている人気のクラフトジン KI NO BI (季の美)の姉妹品。昨年も限定本数でリリースされましたがうっかり買い逃して早い段階でプレミアム化したため購入しませんでした。今年は限定6000本とのことでリリースされてすぐにまとめ買いすることに。

季の TEA は、季の美でも特徴的だったお茶のエッセンスをさらに引き上げた和の香り溢れるジンということで、一言で言ってしまえばお茶の味がするジンということになります。
ここで使用されるお茶ですが、京都宇治市に明治12年創業の老舗茶舗、堀井七茗園所有の奥の山茶園で栽培した玉露と碾茶特別にブレンドした最高級の宇治茶なのだとか。高級なお茶を使って原料を安定的に確保するのが難しいので限定生産となっているのかもしれません。
ジンとお茶の混ざり具合は見事でその美味しさにただ驚くばかりですが、なんだか時代の流れるスピードの速さを感じるというか。

メーカーからのテイスティングコメントは次のようになっています。

甘くデリケートな緑茶の香りが立ち上がり、すぐにそれが良質なお茶を使っているジンであることが分かります。口に含むとホワイトチョコレートの滑らかな甘さがふわっと広がります。お茶の柔らかいテクスチャに加え、フィニッシュにかけて存在感が現れてくるジュニパーのテイストがボディをしっかりと形成しているため、ただのお茶に支配されたスピリッツではなく、クラシックなジンという観点からも満足感が得られるフレーバーです。
フィニッシュは再び温かく甘いお茶の香りがゆっくりと長く伸びていきます。

季のTEAに使われているボタニカルグループは以下の通り

ベース / ジュニパーベリー、オリス、檜
シトラス / 柚子、レモン
ティー / 緑茶(玉露

KI  NO TEA

近年の流行もあって世界中、日本でも数多くの個性的なクラフトジンが開発、市場に投入されていますが、個人的に今回の季の TEA は唯一無二な味わいの斬新で上品な銘柄ということでインパクトは強く感じます。ジンとはいえ今どきはこんなにも進化してるんだねというのを全員に試してほしいと思ってます。

Allen Toussaint / Southern Nights

(20:00)

2018/06/11

Twin Image Mirror 1984 Capitol
Twin Image / Love Lesson
アルバム Mirror に収録


1984年リリースのシンセポップデュオの唯一作で、どうやら双子らしい。昔から中古盤屋ではたまに見かけるしメジャーの Capitol からの作品なのでそのうち買えばいいかななんて考えて放置しているうちに月日は何十年も流れていくというよくあるパターン。そおいえば最近はあまり見かけないかもしれないということで、そろそろこの辺で手を打つかとなるのだけど、特に話題になる盤ではないので持ってなくても一向に構わないんだけど、当時はほとんど売れなかっただろうなというにおいは気になってしまうもの。

経歴等は不詳の二人で、1984年の Capitol からのデビューシングル Kiss And Make It Better では Split Image という名義になっていて、すぐに Twin Image に改名して今回のアルバムリリースとなったようです。
アルバムの表面のプロデュースは鍵盤奏者の Todd Cochran という人、裏面のプロデュースは Sigidi (Sigidi Bashir Abdullah)というプロデューサー、アレンジャー、ライター。あまりなじみのない名前なので調べてみると、Sigidi は店でかけてる日常的なヘヴィロテ曲に何曲も関与した人物であることが判明。70年代の Mizell Brothers が手掛ける Donald Byrd、Bobbi Humphrey、Johnny Hammond、Gary Bartz、このあたりのジャズファンク名盤にソングライターや制作スタッフとして名前がクレジットされているということで、Sky High Productions の諸作品に貢献した人物ということになる。80年代に入ってからは S.O.S. Band を手掛けて Take Your Time (Do It Right) のような大衆ヒットも手掛けていたりと、すこし勉強になったのでした。

Twin Image のアルバムはダンスナンバー中心の時代性を反映したキャッチーなシンセポップ作品ですが、それなりにきっちり作りこんでいるので安っぽ雰囲気がするというわけではなくシンセの使い方が面白いなと感じる場面も。気になる曲としては Sigidi がプロデュースした Love Lesson はまるで UK のポップダンスの人気バンド Cool Notes 風であり、その辺の作風が好きな方にははまるんじゃないのかなあなんて。

Twin Image / Love Lesson



(20:00)