コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2019/08/02

Soichi Terada &  Shinichiro Yokota Got To Be Real 1991

Soichi Terada & Shinichiro Yokota / Got To Be Real

ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで88枚目にいってみましょう。

日本人ハウスクリエーター寺田創一が1991年の初期音源で Got To Be Real を素材にハウス曲をリリースしています。リリース元の Far East Recording は寺田の手作り感満載の自主レーベルとして1991年にスタート、今回の作品は共同制作者の横田信一郎も名を連ねます。寺田というと4年前にオランダの Rush Hour Recordings から初期音源のコンピ盤がリリースされ近年も名前を聞くことが多いですが、時代も何周かしてジャパニーズ・ハウスの先駆者として再度注目が集まっているともいえます。

Soichi Terada & Shinichiro Yokota / Got To Be Real

(20:00)

2019/07/30

The Family Daptone Hey Brother (Do Unto Others)  2019
The Family Daptone / Hey Brother (Do Unto Others)
7inch Single


ファンク、ソウルを扱うブルックリンの Daptone Records から100作目の7インチ盤がリリースされました。Daptone の作品はここ何年か買う機会はなかったような気もしますが、今回の作品はレーベル所属アーティストが大勢参加しての記念作とのこと。William DeVaughn のあの曲みたいな70年代のニューソウルっぽい演奏をバックに各アーティストがマイクリレーでつないで雰囲気もばっちりなのでつい買っちゃいました。
参加者は Saun and Starr, James Hunter, Lee Fields, Naomi Shelton, Duke Amayo, The Frightnrs, Charles Bradley, Sharon Jones だそうですが、Charles Bradley は2017年、Sharon Jones は2016年に亡くなってますのでこの曲自体どういったものなのかが気になります。ちなみに今回の曲は Daptone 所属のロックステディバンド The Frightnrs が2016年のアルバム Nothing More To Say で取り上げたのがオリジナルヴァージョンとのこと。

The Family Daptone / Hey Brother (Do Unto Others)

The Frightnrs / Hey Brother (Do Unto Others)

(20:00)

2019/07/27

Carl Douglas Love Peace And Happiness 1977 Pye Records
Carl Douglas / I'll Be Your Light
アルバム Love Peace And Happiness に収録


Kung Fu Fighting (1974年)の大ヒットで知られる Carl Douglas は、カンフーもので名をあげたシンガーということもありイロモノ的な一発屋イメージが付きまといます。昔のレコードを集め始めの頃、中古盤屋でこの人のファーストアルバムだとか国内盤シングルだとかが100円でわんさか売っていたのを思い出しますが、リリース当時日本でもこの人の一連のカンフーディスコナンバーは相当支持されたのでしょう。

60年代から作品をリリースして70年代にはアルバムを3枚リリースしてますが、カンフーもののファースト以外は全く話題になることはありません。ずいぶん昔に1978年のサードも買ってみましたがどんな内容だったのかは記憶にありませんで、やはりファーストのインパクトが強いのでした。
さてレコ屋に行ってサクサクしてるとこの人の持ってないアルバムを発見。というよりか Carl Douglas なので今まで目に入ってなかっただけなのかもしれません。今回取り上げるのは1977年リリースのセカンドというものですが、主に欧州プレスのタイトルということもありレコ屋で見かける機会はあんまりないんじゃないかなと。ということでそこそこレアだと思うのですが、キャラ的に欲しいと思う人はほぼ誰もいないのはなんとなくわかります、値段は400円ほど。ネットで検索しても情報は出てこないし、各中古盤屋での入荷履歴もなさそうなので相当な人気の低さといえるでしょう。昔の人とはいえ名前はそこそこビッグなんだけど、これだけ注目度の低い作品というのに巡り合えたというのでなんだかうれしくなります。
中身はというとファーストに引き続き UK の Biddu がプロデュースを担当、カンフー路線の曲もあるけどソウルやファンクに普通に取り組んで、ドキッとさせられるような曲があるわけではないけど人柄の良さが表れるというか気持ちよさそうに歌っているのであり、カンフーの人というイメージからの解放を望んでいるようにも感じられます。ジャケの意味不明なポーズは嫌いじゃないし中身もそんなに悪くはないけど何とも地味なアルバムではあります。

Carl Douglas / I'll Be Your Light

Carl Douglas / I'll Keep Lovin' You

(20:00)

2019/07/24

The Staples Pass It On 1976 Warner Bros.
The Staples / Take This Love Of Mine
アルバム Pass It On に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナーということで、今回はフランスの海外県マルティニーク島産のラムからサンテティエンヌ(セントエティエンヌ) XO をピック・アップ。

マルティニーク島はフレンチラムの有名産地というのでお店でも多くの銘柄を扱っていますが取り上げるのは久しぶりとなります。ということでいつものように地図で位置を復習しておきましょう。ごちゃごちゃしてて見にくいですが赤でアンダーラインを引いたところがマルティニーク島。カリブ海に浮かぶ西インド諸島のなかのウィンドワード諸島に属する一島で、人口は40万人前後。砂糖、ラム酒、バナナ、パイナップルなどの農業と観光業が経済の中心。本土から離れてますがフランスの海外県のひとつであり、フレンチラムのファンにはよく知られるところ。フランス語圏の地で生産されたラム酒のスペルは、RUMではなくRHUMとなるのは何度か書いてきたと思います。

Martinique

ラベルに HSE と書いてあるサンテティエンヌ(セントエティエンヌ)社のラムが目につくようになるのはここ10年くらいのような気もしますが、店にいての体感温度的には有名銘柄が多いマルティニークのラムの中ではまだまだ地味な存在といえるでしょう。
1989年に自社蒸留所内での生産を中止し、現在はマルティニーク島にあるシモン蒸留所に蒸留器を移してラム原酒の生産を委託、自社では熟成・ボトリングのみ行っているのだそう。このシモン蒸留所内に間借りしての原酒の生産というケースでいえば Jバリーやクレマンといった有名銘柄と同じといえます。

Saint Etienne xo

最近のサンテティエンヌのラインナップを眺めると様々な樽のフィニッシュ物を展開しており、新たなチャレンジという姿勢をもって他のブランドとの差別化を図っているのかもしれません。店では最近までシェリー樽フィニッシュをメニューに掲載して大変美味でありましたが空になり、現在はかなり前に買ったフィニッシュなしの XO とだけ書かれた銘柄を扱っています。輸入元のインフォにはセラーで保管している中で一番古いビンテージ1960を含む厳選された商品となっておりますので、様々な年代の貯蔵古酒をブレンドしたということになるのでしょう。飲み口は以前のシェリー樽フィニッシュの甘くフルーティーな個性と比べると、マルティニーク熟成ラムの力強さが際立ち後味も長く続きますのでこの地のラムの醍醐味を味わいたい方にお勧めです。

The Staples / Take This Love Of Mine

(20:00)

2019/07/21

Nashville Rhythm Section Keep On Dancing Vol 1 1981
Nashville Rhythm Section / I Wanna Rock With You
アルバム Keep On Dancing (Country Style Swing) Vol 1 に収録


ナッシュビル周辺のカントリーやロック畑のスタジオミュージシャンが集まり、カントリーテイストをまぶして有名ディスコ曲をカヴァーする1981年の面白企画盤。買っても実用性がなさそうなのは初めからわかってはいても、つい怖いもの見たさで買ってきてしまうのがこの類のレコードではないかなと。ただ今回の Nashville Rhythm Section というグループのディスコ企画ものはずいぶん昔に7インチのみで同時期にリリースした Hall & Oates のI Can't Go For That のカヴァーを持っていたことがあるので、このアルバムは聞く前から大体どんなテイストのカヴァーをやるだろうなというのは予想が付くのであります。
ということでカントリーのスパイスがいたるところに散りばめられたなじみのあるディスコ曲に思わず脱力してしまう場面もあるけど、マイケルの Rock With You とか、アースの September とかのカヴァーも収録され、変なレコードを集めてる人にはちょっとしたオモチャだとか、なんかの研究資料にもなるかもしれませんね。
このカントリーテイストをまぶしたディスコカヴァー集は好評だったのかシリーズ化され同じ年に Vol 2 もリリースしたようです。

収録曲は以下の通り

A1 Keep On Dancing
A2 Star Love
A3 I'm Alright (Theme From Caddy Shack)
A4 I've Got The Next Dance
A5 Instant Replay
B1 Celebration
B2 Hot Stuff
B3 Reunited
B4 I Wanna Rock With You
B5 September

Nashville Rhythm Section / I Wanna Rock With You

Nashville Rhythm Section / September

(20:00)

2019/07/18

Stevie Wonder Another Star  Creepin' 1977 Tamla
Stevie Wonder / Another Star / Creepin'
7inch Single


100円にディスカウントされた7インチを拾いに行くお仕事に。
見た目はちょっとボロいですが、スティーヴィーのダンスクラシックス Another Star の7インチをゲット。1976年の大作 Songs In The Key Of Life のラストに収録の言わずもがなの名曲。7インチではアルバムのそれと鳴りはどのように違うか聴き比べしてみたかったのでした。

まずは尺はアルバム8分19秒に対して7インチは5分17秒にショートエディット。曲のつくりを見ていくと、イントロを含め前半部分は両ヴァージョンとも一緒。曲の中盤部分は短く処理され、よってイントロからブレイクパートまでの到達時間は短縮。ブレイクからボビー・ハンフリーのフルート挿入部までは8小節カットされ、そのままフルート演奏部分の途中でフェードアウトしていきます。時短によりアルバムのそれと比べるとすっきりまとまっている印象がしなくもありません。名曲とはいえあまりだらだら流したくない DJ の方は7インチのほうが使いやすいかもしれません。

音質の差をざっくり書いてみますと、7インチのほうが全体的にクリアに鳴ります。よってパーカス、ピアノなど上に乗っかってる各楽器の解像度もアルバムより鮮明。ベンソンのギターも聞き取りやすい。アルバムと比べるとスティーヴィーの歌声は前方に位置してのびやかに宙を舞います。アルバムだと低音域が重たい印象で7インチの場合と比べると歌声はその低音域と同じ位置位から鳴っている印象ということで7インチと比べるとやや後方から聞こえるといった印象でしょうか。どっちのミキシングが好きかは各自の好みとなります。

裏面に収録された曲を見てみると、Creepin' となっています。Creepin' というと、1974年の前アルバム Fulfillingness' First Finale 収録曲で、なぜ新作 Songs In The Key Of Life をリリースして使える楽曲がたくさんあるにもかかわらず前作からの曲をカットしてカップリングに選んだのかなと思ってしまいます。Creepin' は個人的にも大好きなスティーヴィーの名曲には違いないんだけど。

こちらもアルバム収録ヴァージョンとの違いを書いておくと、両者とも尺や構成は同じヴァージョンとなっていますが、音質の差は Another Star 同様7インチのほうがクリアで各楽器の解像度も上、ボーカルはアルバムと比べると前方に位置するように聞こえ、ミニー・リパートンの歌声の透き通り方も鮮明といったところ。アルバムと比べるとタンバリンみたいなのが鳴っているのがかなり目立って聴こえます。ずっとアルバムのやや曇りがかった音色に慣れてこの少し重ための音色がいかにも Creepin' という感情や状態を表現した空気なんだなと思っていますが、7インチに接するとほんの少しですがまた違った雰囲気も感じます。

スティーヴィーの各楽曲に関しては、7、12、アルバム、CD など色んなフォーマットでリリースされ、リマスター音源もリリースされてることでしょう。また当時プレスしたものに関しても。様々な国の盤が存在するでしょうし、同じ国のプレスでも工場によってだとか、ほんの少しのプレス時期の違いによって同じ曲とはいえ各個体による音質の差は幾分かはあるのは当然でしょう。

Stevie Wonder / Another Star (7inch Version)

Stevie Wonder / Creepin'

(20:00)

2019/07/15

Bobby Nunn Don't Knock It Private Party 1983 Motown
Bobby Nunn / Don't Knock It (Until You Try It) / Private Party
12inch Single


とても地味な絞り込みだけど、前回の Michael Lovesmith / Ain't Nothin' Like It 同様、モータウンレーベル発 UK プレスのみでリリースしたアルバムとは別ヴァージョンの12インチシングルを見ていきたいと思います。
Bobby Nunn 1983年のセカンド Private Party から同年にカットしたシンセブギー Don't Knock It (Until You Try It) のシングルは UK のみでリリースされ12インチはアルバムヴァージョンより1分20秒ほど長いロングヴァージョンでの収録となってます。裏面にはアルバムタイトル曲 Private Party を収録、こちらもアルバムより50秒長いロング仕立て。Private Party の12インチは US プロモでもリリースされてますがそちらはアルバムと同ヴァージョンだったので UK マーケットに向けてわざわざ作り直したということになります。
ラベルにクレジットはありませんが、2014年にリリースしたリミキサー John Morales のモータウン音源集 Club Motown に Don't Knock It (Until You Try It) の12インチヴァージョンが収録されているところをみると、こちらは John Morales、Sergio Munzibai コンビによるいわゆる M&M Mix ということになるのかもしれません。両面ともアルバムヴァージョンを派手にいじってるわけではありませんが、Michael Lovesmith / Ain't Nothin' Like It 同様 DJ ユース向きに若干手が加えられています。
Bobby Nunn はファンク系では地味な存在だけど、数か月前に未発表のこ洒落たモダンブギー音源がリリースされたりもしてそちらもとてもい仕上がりでした。
昔のソウルやファンク系のレコードが好きな方には70年代の Bob & Gene 時代の作品や、アースのバックアップでアルバム1枚リリースしたバンド Splender での活動でも知られる人物。Rick James との活動を経てモータウンからソロアルバムを2枚リリースしますが、この人のキャリアで一番目立った仕事というと、1988年にポップス方面でも大ヒットとなった Jets / Rocket 2 You のプロデュース、ライティングではないでしょうか。もともとアース1987年のアルバム Touch the World に収録のはなしも進んでいたようですが、Jets に採用されたのだとか。なお Jets 所属の MCA レコードに Bobby Nunn を紹介したのは Bobby Brown だったようで、その時期にもう一枚くらいアルバムを作ってくれてれば面白いものが出来上がったのかなあとも思います。

Bobby Nunn / Don't Knock It (Until You Try It)

Bobby Nunn / Private Party

Bobby Nunn


(20:00)