コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        

2020/08/06

Memphis Horns Get Up And Dance  Don't Abuse It 1976 RCA
Memphis Horns / Get Up And Dance / Don't Abuse It
12inch Single


Memphis Horns はもともとはスタックス近辺で活動していたトランペット、サックス、トロンボーン奏者のホーン隊。スタジオミュージシャンとして70年代は売れっ子ホーンセクションで、ソウルやファンクはもちろんロック系アーティストにいたるまで多くの作品にゲスト参加してたというのは当時の色んなレコードのクレジットを見ればよくわかります。
Memphis Horns はスタジオ仕事のみならず自己名義でも1970年以降アルバムをそれなりの数リリースしてますが、レコ屋では安い値段で売れ残ってるのよく見かけ、カッコいい作品がいろいろあるにはあるけど2020年のレコ堀視点で見ればファンク系というのもあってかかなり地味な存在かもしれません。しかも彼らの12インチに興味を示す方はさらに少ないでしょうね。
今回購入したのは彼らの1977年のアルバム Get Up And Dance から先行カットされた Get Up And Dance / Don't Abuse It 2曲を収録した12インチシングル。両ナンバーともアルバム収録ヴァージョンよりずいぶん尺が長いというので買ってみました。 Get Up And Dance は AWB を意識したようなつくり、Don't Abuse It は電子ボイスのロウファンクで、メジャー感のあるしっかりした曲調で音もいいです。

Memphis Horns Get Up & Dance LP 1977 RCA

Memphis Horns は今回の2曲を収録した1977年のアルバム Get Up And Dance では Clarence McDonald をプロデューサーに立て、L.A のスタジオミュージシャンやシンガーで脇を固めて録音というので、作風はややモダン路線に舵をきった印象になってました。

Memphis Horns / Don't Abuse It (12inch Version)

Memphis Horns / Get Up And Dance (12inch Version)


(19:00)

2020/08/03

Taj Mahal Taj 1986
Taj Mahal / Pillow Talk
アルバム Taj に収録


お色気シンガーの代表 Sylvia Robinson の名曲 Pillow Talk を Taj Mahal がカヴァーしているというのを何年か前にお客さんから教えてもらっていて、それが収録されてる1986年のアルバムは安い値段でその辺で見かけてはいたとはいえ、ようやく購入となりました。Taj Mahal とセクシー路線の Pillow Talk ってつながり的にはあまりイメージがわかないのだけど、カリビアン仕立てのこのヴァージョンも十分にありですね。

Pillow Talk について。Sylvia Robinson のオリジナルヴァージョンは1973年にリリースされ R&Bチャート一位、ポップチャートでも三位と大ヒットしています。もともとは Al Green に歌ってほしくてデモを送ったけど、歌詞の中身がセックスを扱っているというので却下され、自分で歌うことになったのだとか。カヴァーされる機会もそれなりにあって、店では2012年の Joss Stone が歌ったヴァージョンを流したりします。
Sylvia Robinson はシンガーとしては50年代から活動、60年代後半にニュージャージーに移り、All Platinum Records レーベルの運営、プロデュース業など音楽ビジネス全般で成功、さらに70年代後半には N.Y. の街中で流行ってた言葉遊び=ラップに目をつけ、1979年に Sugar Hill Records を立ち上げヒップホップのレコードの生産を開始、それまでストリートレベルだったヒップホップの商業化に貢献という、ソウルミュージック界の有名人であります。

Taj Mahal / Pillow Talk

オリジナルヴァージョン
Sylvia Robinson / Pillow Talk

(19:00)

2020/07/31

Never Stop's Under Ground Rap Roster - Booty Shakin' Breakout
Speakerhead / Do it good
アルバム Never Stop's Under Ground Rap Roster - Booty Shakin' Breakout に収録


100円レコードの残骸を拾いに行くお仕事へ。といつも書いてますが、さすがに早起きして電車に乗って100円レコードを一枚だけ買って帰ってくるというのはなんとも生産性が低いと感じるもの。それも1989年のドマイナーなマイアミラップのコンピ盤というもので、いまどきこんなの買ってきてどうすんの?とさえ思います。単なる結果にすぎないのだけど。
マイアミで1989年から90年代前半に活動していた Never Stop Productions というインディーレーベルのヒップホップのコンピ盤で、聞いたことのない名前の4組のアーティストの楽曲を10曲収録。あまり見かけないような気がして、使い道は皆無だろうとはわかってても怖いもの見たさもあって少し中身が気になったのだけど、どちらかというとローカル臭漂わせながらの当時の手作り感満載のジャケデザインに惹かれたというべき。いろんなパターンの手書きのフォントからはやる気が十分に感じられ見てるだけで楽しくなります。もちろん水着のオネェーちゃんの尻の写真はマイアミものではなくてはならないアイテム。
中身はというとイナタくてチープなヒップホップトラックが並ぶというモノで、熱気は感じられるものの繰り返して聞こうかなという気にはなりにくいかもしれない。当時ヒットした Guy や Tone Loc の楽曲をいち早くサンプリングしたトラックなんかも面白いけど、Taste Of Honey の Do It Good を乗っけた下の曲がまあまあでした。
Never Stop Productions からは他にも怪しいヒップホップのコンピ盤が2タイトルリリースされコレクションしたいところですが、人気は全くないとはいえあまり見かけないのでなかなか手に入れられないかもしれません。

Speakerhead / Do it good



(19:00)

2020/07/28

Frank Pisan Please Don't Make It Funky 1980 Happyday
Frank Pisani / Please Don't Make It Funky
7inch Single


白人のポップスシンガーでしょうか?名前を見てもよくわからない Frank Pisani というシンガーが、1980年にイリノイのマイナー Happyday レーベルからリリースしたシングル。
裏面に収録した Please Don't Make It Funky が最近になってエディットヴァージョンをカップリングした7インチで再発され、知ることになりました。
なよっとしたボーカルはそれほど好みではないけど、洒落たセンスを感じる軽快かつグルーヴィーなブギートラックで、ブレイクパートで挿入されるピアノも心地よし。こういった軽いノリの曲は蒸し暑い今の季節に活躍しそくれそうです。

Frank Pisan / Please Don't Make It Funky

(19:00)

2020/07/25

Missy Mist Let The Good Times Roll 1991 RCA
Missy Mist / Funky Enough
アルバム Let The Good Times Roll に収録


タンテを購入したのは大学入学と同じ時期で、たまたまクラブでバイトを始めてその周辺にいた仲間が皆 DJ の機材を持っていたのでなんとなく自分も買うことになったというもの。もともとは DJ を目指したわけでもないし、レコードに人一倍興味があったというわけでもない。クラブみたいな暗いスペースに人が集まって爆音で流れる音楽を楽しむというなんだか怪しい空間が子供のころから好きだったのは確かだけど、音楽そのものにそれほど執着があったかといわれれば、周りに比べればテンションは高くなかったかと。
それでもクラブで毎日バイトしていたという環境もあってタンテの操作はすぐに人並みにはできるようになったし何となく日を追って曲の知識も少しづつではあるが蓄積されてはいくものの、仲間の中では最後方どころか周回遅れでのらりくらりとついて行っていたたような状態。
タンテ買ってから間もない数か月はどおやってレコードを買えばいいのかみたいな How to もそんなにわからないのだけど、クラブの仲間のおせっかいによって助けられた部分も大きかったのであります。ある日にクラブ仲間に当時アルタにあった輸入レコードショップ、シスコでセールやってるから見に行こうと誘われなんとなくついて行くことになるのだけど、おそらくレコ屋のセールというのに行くのは初めての体験だったはず。

タンテを買ってすぐの頃はハウスやヒップホップといったクラブミュージックの新譜12インチの収集がメインになっていたのだけど、そのセールでは通常1000円くらいで売られていたものが、不人気や全く売れなかったタイトルだと半額とか300円になっていて興奮したのを覚えている。だからといって知識もないので見ても何を買えばよくわからないわけで、出どころもよくわからないレーベルのマイナーアーティストの作品群からいいレコードを引っこ抜くなんて勘の良さはまだ備わてるわけでもなく、なんだか中身はよくわからないヒップホップの処分品の売れ残りを数枚家に持ち帰ったのでした。

その中の一枚にマイアミのフィメール・ラッパー Missy Mist という人の Gettin' Bass という1989年のシングルがあったのを覚えているのだけど、気に入ったわけでもないので針を落とした回数なんてたかが知れている。Missy Mist というマイナーアーティストはその後もどこかで再評価されたような形跡もなくその名を知る人はほぼいないのではないかとも思うし、この人のレコードを買ってやろうと考える人もいないであろう、シーンにおいては超が付くほど地味な存在にちがいない。だけどこれに限らずレコードを集め始めの頃のまだ手持ちの枚数の少ない時期に買ったレコードというのはそれが自分にとってなんだかよくわからない存在だったとしても記憶に残りやすいというのはあるわけで。

さてタンテ初心者の頃に出会った Missy Mist はその後30年以上放置というか存在も忘れてましたが、彼女は1991年に大手 RCA と契約して Let The Good Times Roll というタイトルのアルバムをリリース、今回それを買うことになったのだけど、レコ屋の陳列棚の中においてもマイナー感がハンパないというか、逆にそそられ迷わずレジに持っていくことに。中身は当時のファンキーでノリのいいサウンドに Missy の元気なラップが乗っかるというモノで今の時代に聞くと新鮮だったりします。全く売れなかった注目度の低い作品だと思うし、フィメール・ラッパーの中でも全く名前は上がりませんが、個人的にはなんだか放っておけなかったと考えると、脳の中身は30年たっても大して変わってないのかもしれない。

Missy Mist / Funky Enough

(19:00)

2020/07/22

Aria Beautiful Life 2005 Rhythm Zone CD
Aria / Feel Like Makin' Love
Beautiful Life に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、151枚目にいってみたいとおもいます。

2005年に Avex 傘下 Rhythm Zone からデビューした R&B シンガー Aria、初リリースとなる今回の CD マキシシングル Beautiful Life の中の収録曲で、Feel Like Makin' Love のカバーを取り上げています。
初めて名前を聞く人ですが、レコ屋の過去の解説を見ると、日本人離れした作曲センスと歌唱力を持ち、日本の女性R&Bシンガーの中で唯一無二と言える存在感を放つ新星、とありますので勢いのあった Rhythm Zone としては期待を込めた大型新人だったのかもしれません。
Aria は2003年に同じ Rhythm Zone から Asuka という名前で一度デビューするも、2年後の2005年に Aria に改名、今回のシングルは再デビューということになります。アルバムは2010年までに4枚リリースしてるのでそれなりに存在感があった方なのではと思いますが、現在活動しているのかどうかは不明。

Aria Beautiful Life 2007 Rhythm Zone EP

なお Feel Like Makin' Love のカヴァーは2007年にリリースしたアナログ盤 EP の Beautiful Life にも収録。ここには Jevetta Steele 1988年の名曲 Calling You を派手な R&B 仕立てでカヴァーしていたりしてなかなか面白いです。

Aria / Feel Like Makin' Love

(19:00)

2020/07/19

Slave Watching You 1980 Cotillion
Slave / Watching You
12inch Single


ダンスクラシックスの超定番で、店でもいまだにタンテに乗る機会の多い Slave 1980年の名曲 Watching You の US 12インチ盤を購入。小銭価格とあまりにも安かったのではじめは再発かブートの類と思ったけど、オリジナル盤であり、当時のカンパニースリーヴもついててうれしい買い物となりました。
ちなみに Watching You はアルバムでは1980年の5作目の名盤 Stone Jam に収録されてます。このアルバムはダンスクラシックのレコードとしては、集めはじめのもっとも初期の段階で購入したと記憶してるので個人的にも思い入れの強い一曲。

Watching You は当時リリースの US 12インチ盤はプロモしかリリースされておらず、尺はアルバムと同様の 4:41 ヴァージョンとなってます。アルバム収録ヴァージョンと音の迫力の差はどれくらいあるのか、そして各楽器のパートのミックスのバランスは12インチ用に若干いじられているのかが気になるところで、早速2枚同時に鳴らして確認してみることにしました。12インチの方は音の迫力に関してはアルバムより若干強いかなというレベルで、驚きや感動を感じられるような12インチならではの差異はそれほど感じるというモノではありません。ミックスのバランスや各楽器の音の鳴り方もアルバムとほぼ同じでしたが、個人的にはアルバムの方がいいようにも感じますが、2枚同時に聞き比べないと気にならないレベルではないかと。それなりの音響設備のクラブなどで爆音で鳴らせば差異は明らかなのかもしれませんが、ほぼ家庭用に毛が生えたような設備の自分の店の営業用に使う分には12インチならではのメリットが明確に発揮されるという結果にはなりませんでした。
とはいえ好きな曲の12インチというのはヴァージョンがアルバムのそれと全く同じで音質も差がなかったとしても、気分的によい音のように感じる効果はあるもので、そのような雰囲気というかなんとなく12インチはいい音なんじゃないのかなという思い込みやムードというのはレコードをコレクションする際のモチベーションとして楽しむべきものであったりします。

Slave / Watching You

(19:00)