コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :最近買ったレコード

2020/01/09

Rodway Horizontal Hold 1983 Millennium
Rodway / Don't Knock It 'Till You Try It
アルバム Horizontal Hold に収録


年末年始の休業を利用して大阪へ。毎年恒例の地元への里帰りとはいえ今年からはもう実家はないのでちょっとした用事をするための日帰りとなるのであります。新幹線に乗っての日帰りというのは初めての経験、色んなお客さんから遠距離の日帰り出張のはなしを耳にするけど、こんな感じなんだろうなと考えながら、とはいえ何となく慣れない気分。以前なら大阪には2泊ほどしていたのだから朝の9時半過ぎに品川を出て12時間後に同じ場所に戻ってきているというのは何となく信じられないのであります。
今年から状況は変われど新幹線に乗るとつい売店でじゃがりこを買ってしまうのは毎年恒例、それが食べたいのかと問われればよくわからない。普段の生活でじゃがりこを食べることはまずないのだけど、新幹線とじゃがりこは常にペアであるというのを何十年もやっているわけで、こういうことからも同じことを延々にやり続けられる人間というのがわかる。店に立って20年以上レコードをかけていても嫌にならないで続けられているというのは良くも悪くも似たようなものか。毎年同じことができているというのはそれはそれで幸せなことではあるのだけど。それにしてもじゃがりこはおいしいので毎回一気食いしてすぐに空っぽになってしまうのでありました。ということで暇つぶし用に家から持ってきたヒップホップ漫画をペラペラめくることに。
新大阪に着いて御堂筋線に乗り変えると人々の表情からローカル色の強さからくる何とも言えないユルさを感じるのは毎回のことだけど、これに関しては東京が異常なだけで、大阪で見える風景のほうが普通なんだろうなと人間らしさということをいつも考える。

千日前線や谷町線に乗り換えいくつかの用事を予定通り済ませ残った時間でアメ村の昔からあるいつものレコ屋へ向かうというのも毎年のお決まりのコース。そのレコ屋に行っても特に欲しいものがあるわけでも掘り出し物に出会える確率もないだろうなというのは十分承知しているのだけど、これも毎回の行事みたいなもの。レコードなんて東京で買うほうがパフォーマンスがいいのはよーくわかっていることなので、大阪のレコ屋の空気とやらを少しばかり吸いにいくというレベルでありますが、レコード屋というのはとりあえず行ってみないと何もはじまりませんで、レコードそのものを買いに行くのではなくロマンティックな何かを探しに行くのであります。せっかく遠くに来たのだからいろんなところに観光したり美味しいものでも食べればいいじゃないという意見もあるのだけれど、店での普段の仕事やそれにかかわる人間関係で十分すぎる刺激を受けているので日常生活にそれらはあんまり求めてないかも。他人から見たらつまらない人間に思われることでしょうね。
再び御堂筋線に乗って心斎橋で降りてファッションビルの階段を下りて目的のレコ屋に到着。ちゃんと営業してくれているというだけでありがたい気持ちになる。ダンスホールのミックスが BGM で流れてるけど、東京のレコ屋じゃこんな BGM かけてる店はないんじゃないのかなあ。ちなみに隣の服屋でもダンスホールの別のミックスが流れており、この空気は大阪らしいということにしておきましょう。
陳列されたレコードは特にドキドキしない品揃えなのは想定内。サクサクしてもわくわくする気配もありませんで。100円コーナーのハウスのレコードだとか、ジャケが好きなヒップホップの400円くらいのでなんとなく目に付くものがあるけど、持って帰っても使いみちを考えると欲しがるほどのことでもない。とはいえ何も買わずに帰るのもなあということで、シンセポップ Rodway の300円のアルバムを一枚だけレジに持っていくことに。もちろんこれだって使いみちがないのは十分に承知しているわけで、大阪の空気を運ぶためだけに抜擢されたのでなんでもよかったのである。買うモノがなくてもレコ屋というのはいつまでも見ていられ本当に楽しい、あまり行かない土地だとなおさらで、100円、300円のクラブミュージック不人気レコードコーナーをもっと物色したかったけれど新幹線の時間も近づいたので時間切れとなるのも毎年同じ。世の中でごみ扱いされて無視されまくってる100円レコードなんかを片っ端から買っていい曲がないかずっと探しながら聴いてたいなあなんてのは贅沢な過ごし方なんだろうな。大人になると時間もないし頭もよくなるのでなかなかできないのだけれど。

レコ屋と同じフロアにある DJ 機器を扱ってる店をちらっとのぞくと、以前はCDJやDJコントローラーが通りに面した目立つ場所に配置されていたのけど、今は同じ場所に MPC だとかトラックメイキングに使うであろう機材が並べられている。現在はこっちのほうが人気あるのかなあと思ったけど機材を見ても詳しくないのでよくわかりません。そおいえばDJもできてトラックメイキングもできてみたいなマルチな人が周りにもいっぱいいるのであります。DJ といっても昔ほど目立つ存在というわけでもありませんし、なりたいとかやってみたいとかいう人も今は多くないのかなと。
こういう機材屋をチラ見すると自分が使ってるシステムの時代遅れ感が半端ないというのは当たり前に感じるわけで、以前も書いたけどずらっと陳列された機材は最先端自動運転の自動車みたいなもので、自分の店に設置されてるのは人力車くらいの感覚。大学入学と同時に買ったDJセットとほぼ同じような水準の機材で30年たった今でも不自由なく遊べてなおかつそれで充分飯が食えているというのはなんとも不思議な気がしないでもありません。
ということで新大阪の売店に立ち寄り、毎年お客さんに配っている阪神タイガース柄の土産物のお好み焼きせんべえを買って新幹線に跳び乗り、ヒップホップ漫画の続きを読んでるとあっという間に品川に到着。やっぱり東京の冷淡そうに見える空気は心地いいような気がする。家に帰る途中にヒカリエのすし屋に寄って爆食いしたのは少し前に観た孤独のグルメの影響がったのかもしれない。後日買ってきた Rodway のレコードを店のタンテに乗せて試聴、なんでこんなの拾ってきてしまったのかと大きくため息をつくのもまあ毎年同じ正月の光景であり、今年こそは人並みなレコードが買えればなあと考えるのであります。

Rodway / Don't Knock It 'Till You Try It

(20:00)