コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ファンク

ファンク

2020/09/17

Mestizo Beat Canoga Madness 2020
Mestizo Beat / El Camino De Caballo
アルバム Canoga Madness に収録


Mestizo Beat は L.A. で活動するファンク・バンドで、彼らは 60〜アーリー70s のナイジェリア、エチオピア、キューバといった世界中の様々なインストゥルメンタル音楽からの影響と L.A. の土着的なファンクサウンドをミックスしたような音楽を得意としているとのこと。こちらはリリースされたばかりのファーストアルバムで、70年代初頭の雑多なファンク〜レアグルーヴ的な雰囲気を今に蘇らせたようなサウンドを耳にしてなんとなくの購入。
いろんな国の音楽からの影響とあるけど、ベースとなってるのは70年代初頭の西海岸らしいごちゃごちゃしたファンクで、多国籍テイストがスパイス程度に盛り込まれているといった雰囲気でしょうか。当時の War だったり J.B. 周辺だったり Manu Dibango だったり、ラテンロックやチカーノファンクだったりB級映画のサントラが頭によぎります。そんなのを現代風に調理したキャッチーかつご機嫌なサウンドは、黒っぽくもないし当時のストリートっぽい緊張感を感じるわけではないけど、ブレイクやホーンも上手い具合に入っていたりして楽しいバンドサウンドという点では統制もとれいい具合にひびきわたる。一曲を除きインスト曲とはいえアイデアはそれなりに豊富で飽きることなく一枚通して聴けたので個人的にこの類としては優秀なアルバムなのかなと。
個人的にアーリー70sをなぞった現行ソウルやファンクのレコードというのは最近はスルーすることも多くなってきてるけど、90年代やゼロ年代にファンク系レアグルーヴに熱心になってた耳からすると、懐かしさも感じるけど、どんどん次世代の人たちが進化発展させているんだなとというのは常にちらちら見るようにはしています。

Mestizo Beat / El Camino De Caballo

(19:00)

2020/09/05

Twennynine Featuring Lenny White 1981 Elktra
Twennynine Featuring Lenny White / Peanut Butter
12inch Single

ドラマーの Lenny White がプロデューサーとしての志向性を強め率いたバンド Twennynine。彼らは1979年から1981年に3枚のアルバムをリリースしどれも好内容です。ファーストアルバム Best Of Friends では人気ミュージシャンの Don Blackman もバンドメンバーとして名を連ね、演奏だけでなく単独ソングライティングでも2曲クレジットされバンドの中心で制作にも深く関与していた様子がみてとれます。
今回はその Don Blackman がライティングを行いバンドのファーストシングルとして1979年にカットされたファンクナンバー Peanut Butter の12インチ盤を購入。この時代のキヤッチーな重ためのファンクが好きな人には昔からおなじみのナンバーかと思いますが、今の時代感覚的にはそれほど需要のあるタイプではないでしょう。

Twennynine Featuring Lenny White Best Of Friends 1979

Peanut Butter はアルバムの尺が3:37に対して12インチではさらに3分ほど引き延ばされたヴァージョンでの収録。ちなみに12インチのラベルを見るとアルバムヴァージョンと同じ3:37とクレジットされてますが誤記載で、実際はロングヴァージョンとなってるので紛らわしい。アルバムヴァージョンではブレイクパートの途中でフェードアウトしていきますが、12インチではブレイクが延々と続き、その後も歌と演奏が続くという内容だけど、既出パートをエディット作業でつなぎ合わせて引き延ばしているので繰り返し聞かされてる感は強く新鮮味という点は特に期待できないけどまあこの時代のロングヴァージョンなので想定内。とはいえアルバムでは盤の最内に収録されてたのもあり、音質の違いは明瞭で、当時のこのジャンルのファンなら少しは興味を持ってしまうモノ。

Don Blackman

Don Blackman はリーダーの Lenny White との方向性の違いなのか、セカンドからいなくなってしまったのは気になるところ。バンド脱退後は1982年にマニア筋から人気のソロアルバムを GRP からリリースしますが、全く売れずシーンに浮上できなかったのは何とも残念。Don Blackman が再評価されるのは90年代初頭になってレアグルーヴの流れが加速しだしたころであります。
またソロアルバムと同時期に制作されるも当時はお蔵入りとなり、後年1998年に発掘音源としてリリースされた Weldon Irvine のアルバム The Sisters も Don Blackman のその頃の音楽性が楽しめる作品として知られます。
今回の Peanut Butter は Don Blackman の GRP ソロアルバム、そして Weldon Irvine / The Sisters のファンクサイドの源流を感じられるナンバーともいえます。
ちなみに Twennynine のファースト Best Of Friends で Don Blackman がライティングしたもう一曲は Morning Sunrise というメローなナンバー。こちらは Don Blackman の GRP ソロアルバムのメローサイドが好きな方なら必ず気に入る Don Blackman 節が味わえる素晴らしい楽曲。Weldon Irvine / The Sisters の中でも別メンバーたちと再度録音していました。

Twennynine Featuring Lenny White / Peanut Butter


(19:00)

2020/08/21

Ivan Neville Dance Your Blues Away
Ivan Neville / Dance Your Blues Away
7inch Single


モダンダンサーの良曲 Ivan Neville の1979年のシングル Dance Your Blues Away の2018年リリースの再発盤を購入。2年前に再発された際に買おうと思ってたら気が付いたら売り切れになっており、再発元の Cordial Recordings のタイトルではわりと人気となった一枚ではなのかも。
Ivan Neville は Aaron Neville の息子で Neville Brothers と活動を共にしたミュージシャン。今回の Dance Your Blues Away というナンバーはもともと Neville Brothers 1979年のシングル Sweet Honey Dripper の裏面に収録、彼らのアルバムには収録されずそのシングルもレアなのでなかなか聞くことができないというもの。オリジナルは2~3万円といったところでしょうか。

Neville Brothers Sweet Honey Dripper Dance Your Blues Away 1979

とはいえ学生の頃ゲットした良曲を詰め込んだ Goldmine のモダンソウルのコンピに収録されてたのでレコード収集の速い段階からかなりなじみ深いナンバー。近年は忘れかけていた一曲とはいえ、渋いボーカルにファンキー&グルーヴィーに展開する曲調はやっぱたまんない。
なお2015年に UK の Mellow Mellow Right On レーベルからも再発されているようです。

Ivan Neville / Dance Your Blues Away







(19:00)

2020/08/15

New Love Ltd And Interstate 95 ‎ So Much To Talk About
New Love Ltd And Interstate 95 / So Much To Talk About
アルバム So Much To Talk About (Tudo Bem) に収録


レア盤好きなお客さんから、オリジナルを買ったというので以前所有してた再発を譲ってもらった、コレクターには知られるブラジリアンプレスのファンクバンドの唯一作。歌ものダンサー、ファンク、スロー、どれもマニア心をくすぐるにはなかなかの水準だし、ジャケ写もタマンナイというので、レア盤収集の熱があった昔はそのうちオリジナルで買おうと思ってたのだけどね。
オリジナルは1978年にブラジルの Giant Records というレーベルからリリースされているけどネットを見渡してもグループや録音に至った経緯などの詳細は不明。相場は3万円前後ということでべらぼうに高いというわけではありません。今回の再発盤は欧州の Funky Planet というレーベルが2015年に500枚プレスしたもの。このレーベルは2015年にレア盤の再発を11タイトルリリースしてますが、Discogs を見るとどれも Unofficial 扱いになっているのでブートということでしょうか。New Love Ltd And Interstate 95 に関してはジャケのつくりもちゃんとしてるし、音質だってこの類としてはまともでした。

New Love Ltd And Interstate 95 / So Much To Talk About

New Love Ltd. and Interstate 95 / One Man at a Time

New Love LTD And Interstate 95 / Universal Funk

(19:00)

2020/08/06

Memphis Horns Get Up And Dance  Don't Abuse It 1976 RCA
Memphis Horns / Get Up And Dance / Don't Abuse It
12inch Single


Memphis Horns はもともとはスタックス近辺で活動していたトランペット、サックス、トロンボーン奏者のホーン隊。スタジオミュージシャンとして70年代は売れっ子ホーンセクションで、ソウルやファンクはもちろんロック系アーティストにいたるまで多くの作品にゲスト参加してたというのは当時の色んなレコードのクレジットを見ればよくわかります。
Memphis Horns はスタジオ仕事のみならず自己名義でも1970年以降アルバムをそれなりの数リリースしてますが、レコ屋では安い値段で売れ残ってるのよく見かけ、カッコいい作品がいろいろあるにはあるけど2020年のレコ堀視点で見ればファンク系というのもあってかかなり地味な存在かもしれません。しかも彼らの12インチに興味を示す方はさらに少ないでしょうね。
今回購入したのは彼らの1977年のアルバム Get Up And Dance から先行カットされた Get Up And Dance / Don't Abuse It 2曲を収録した12インチシングル。両ナンバーともアルバム収録ヴァージョンよりずいぶん尺が長いというので買ってみました。 Get Up And Dance は AWB を意識したようなつくり、Don't Abuse It は電子ボイスのロウファンクで、メジャー感のあるしっかりした曲調で音もいいです。

Memphis Horns Get Up & Dance LP 1977 RCA

Memphis Horns は今回の2曲を収録した1977年のアルバム Get Up And Dance では Clarence McDonald をプロデューサーに立て、L.A のスタジオミュージシャンやシンガーで脇を固めて録音というので、作風はややモダン路線に舵をきった印象になってました。

Memphis Horns / Don't Abuse It (12inch Version)

Memphis Horns / Get Up And Dance (12inch Version)


(19:00)

2020/06/09

Lydia Pense & Cold Blood Lydia Pense & Cold Blood 1976 ABC
Lydia Pense & Cold Blood / I Got Happiness
アルバム Lydia Pense & Cold Blood に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はテキーラの中から エレンシア・デ・プラタ・アネホ をピックアップ。

エレンシアは6.7年前にわりと短い間だけど一度扱っていた銘柄で、気に入ってたのにもかかわらずすぐに輸入されてこなくなり長らく入手できない状況でした。たまたまお店のお客さんでお酒の輸入業者の方がいて、うちで今度また輸入することになりましたというはなしを聞き、早速アネホを一本譲っていただくことに。

Herencia de Plata Anejo

久しぶりに口にするとやっぱりこのテキーラはとてもスムースで雑味がなく飲みやすいというのは変わらず好印象で、テキーラらしいジューシーさの後からスパイス感や樽香がしっかり楽しめ、バランスのいい仕上がり。グラスに注ぐ際にマスクをしていてもアガヴェのフルーティーで芳醇な香りが立ち上がるのは十分に感じられ、思わずよだれが出そうになったのでした。
これからだんだん暑くなる季節にはテキーラは相性がいいので、普段テキーラをあまり飲まない人にもぜひ試していただければと思います。

Lydia Pense & Cold Blood / I Got Happiness

(19:00)

2020/05/28

Lance Ferguson Rare Groove Spectrum Remixes And Rarities
Lance Ferguson / Blackbyrds Theme
EP Rare Groove Spectrum Remixes And Rarities に収録


お店は今週の火曜日から再開して、オープン時間は19時からに変更となってます。
予期せぬ長期休暇が48日も与えられるという不思議な体験をしてそれなりに充実した生活でしたが、多少の制限付きとはいえだんだん元の日常が戻ってきてるのを日を追って実感します。下北沢は連休明けから再開する店も多く人出も一気に増えた印象で、場所によっては密になってるような光景も珍しくありません。まだ休んでるところは少し目につくけど個人経営だと自分の店は相当後方からのリスタートとなります。

騒動の期間はついついコロナの後は人々の生活スタイルがそれ以前と一変するみたいな意見に目がいったりしましたが、雰囲気的には時間は多少かかるけどなにも変わらなくてまた元に戻るだけだろうという風にも思います。前にも書きましたが、人間は忘れやすくて、行動もそんなにすぐには変われない生き物だったりということを考えると、よけいなことに手を出したり、考えたりせずに様子見しながらとなり、変化を感じたら対応していくということになります。

かといって夜のレコード酒場なんて不要不急の究極のスペースに人がすぐに戻ってくるとも思えないけど、騒動が始まった初期段階で、今年いっぱいは仕事がなんにもなかったとしてもそれはそれでしょうがないかなと構えていたので、思ってたよりずっと回復が早い気もするので拍子抜けでもある。また2波、3波がやってくるといわれているので、今後もまた休業になる可能性もあるわけで、そおなった際にはまた時間がたっぷりできるのでやるべきことを考えておかねばと考えております。

ということで久しぶりに仕事をすると、空白の時間がまるでなかったかのようになにも忘れることなく普段通りにスムースにできてしまうのだけど、多少忘れていてどたばたしたほうが新鮮味があって面白かったのではないかとさえ思ったりする。結局のところ頭で考えながら仕事をしているのではなく、体が覚えている反応をたよりに無意識に動いているのであろうというのは、なんともわかりにくい表現なのかもしれないけれど。

体がなまってたのか、久しぶりに店に立つと、一曲一曲レコードを取り換えながら、オーダーをとって、ドリンクを作って、運んで、テーブルやカウンターの片付けして、おしゃべりもしてとか、身についてるとはいえ諸々の流れを一人で同時並行で全部行うというのは何とも大変な作業だなと今さら感じるのだけど、21年間何にも考えないで出来ていたのは我ながら感心するのでありました。48日間の無職を経てやっぱり働いてお金を稼ぐのって大変だなと実感するのであります。さらにマスクをしながらというのは息苦しいし、感染防止を気にしながらというのが加わっているのでよけいに重労働に感じるのかもしれません。マスクを着けているといつもと若干音の聴こえ方が変わるようにも感じますが、ゴムをひっかけるので耳の向きが目に見えないレベルで普段よりは移動しているのかもしれないし、耳の奥に振動が伝わるのに何らかの影響があるのかもしれない。普通はそんなこと気が付かないレベルの変化なのかもしれませんが。

Lance Ferguson / Blackbyrds Theme

(19:00)