コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ファンク

ファンク

2018/09/07

Olatunji Soul Makossa 1973
Olatunji / Soul Makossa
アルバム Soul Makossa に収録


大学時代のレコ堀の友人にブレイクビーツのレコード収集にめっぽう強いやつがいてテープにいろいろ録って教えてくれてたんだけど、今思い返すとレコードの情報が整理されていなかった当時にどうやってそれらをディグっていたのか不思議な気がするけど、嗅覚とか直感とか答えるようなやつで、とてもかなわないと思ったのでした。ある日その彼が Soul Makossa のいろんなヴァージョンを集めて一本丸ごとテープに録音してくれたんだけど、Soul Makossa という曲自体それほど好きではなく、マコッサ、マコッサと延々に続く色んなカヴァーをしぶしぶ聴いた記憶がかすかにある。
踊れるファンク系レコードを収集してる方にはド定番すぎるアフリカテイストなディスコファンクナンバー Soul Makossa 、オリジナルはアフリカのカメルーン出身のサックス奏者 Manu Dibango。フランスの Fiesta というレーベルから1972年にリリースされ自国でヒットするのだけど、N.Y. のディスコDJ、Nicky Siano や David Mancuso が主催する自らのプライヴェートパーティーで頻繁にプレイして世間にも知れ渡り、Manu Dibango の Soul Makossa はアメリカ盤はもちろん各国盤がリリースされ一気に時代の流行歌になったのだとか。それゆえいろんな国の色んなスタイルのアーティストがカヴァーしたヴァージョンがすぐにたくさん生まれるという流れ。
昔のファンクレコードを集め始めたころには一応はいろんな Soul Makossa のカヴァーを漁ってみたもので、今でもレコ屋に行くと Soul Makossa が収録されてるいろんなレコードによく出会うと思うし、自分の店にもいろいろ置いてあるとはいえタンテに乗ることはそんなにない。だけど Soul Makossa という曲はなんとなくアフリカンなテイストとのファンクやダンスの混合とはこんなもんであると、ノリのキャッチーさもあってわかりやすく提示した曲だったのは確か。昔のレコードに関してはアメリカのソウル、ファンク、ディスコのレコ堀から始めた耳にはとっつきやすいアフリカものといえばいいのか、これがいきなりより土臭いような Fela Kuti 辺りだったら初心者の段階でアフリカンなビートとはに関しては少し身構えていたかもしれないわけで。
今回取り上げたナイジェリア出身の打楽器奏者 Babatunde Olatunji の1973年の盤に収録されたカヴァーもブレイクビーツの彼の Soul Makossa テープに収録されていたと思う。長い年月の間でレコ屋で見かけるたびにいつかまた今度でいいかの繰り返しでずっとスルーというよくあるパターンの一枚なのは、Soul Makossa はもういいやというおなかいっぱいな気分だったからなのだけど、なんとなくレジに持っていった理由は定かではない。ブレイクビーツの彼は大学卒業後にエリートコースに進んで連絡は途絶え、どこで何をやっているのかはわからなくて、レコードなんてもう買ってないとは思う。もちろん自分がレコード酒場をやっててまだレコードを買い続けていて、20年以上前に彼のテープに収録されてたレコードを今頃買っているなんて知るわけもないのであります。

Olatunji / Soul Makossa

Olatunji / Takuta

(20:00)

2018/08/26

Memory Of Justice Band  Mash Down Babylon 1983
Memory Of Justice Band / Power / Give Me Love
アルバム Mash Down Babylon に収録


イギリスの海外領土、カリブ海のケイマン諸島のレーベル Platinum Express Records に所属するレゲエバンド、 Memory Of Justice Band 1983年のセカンドを購入。こちらはファーストよりも見かけない印象でしょうか。工事現場のブルドーザーをバックにメンバーの作業員衣装での集合写真というオラつき加減、個人的には最も好みともいえるジャケ写で、もしかするとメンバーの本職はそういったものなのかもなんて。
レゲエバンドだけど1981年にリリースしたファーストの印象はソウルぽい雰囲気も漂わせ、ファンクやブギーっぽい楽曲も取り上げていたので今回もその路線の曲が収録されていればなあなんて少し期待するわけですが。たまに出会う、レゲエアーティストのアルバムの中に一曲だけそれら路線の曲が収録されそれがめちゃいいとか。そういう興奮の確率は低いとわかっていながらレゲエ一辺倒だったらガックシとなる、なんてなんとも身勝手なリスナー心理なんだけども、さて今回はどうでしょうかね。
アルバムのプロデュースはジャマイカの名コンビ Robbie Shakespear、Sly Dunbar。演奏でも参加でありますが、ケイマンは海を隔てたお隣ジャマイカの統治下にあった歴史もあって両者での行き来は盛んなのでしょうね。録音はファースト同様マイアミで行われている模様、Studio Center Sound と記載されてます。マスタリングは N.Y. の名門 Sterling Sound、レコードのプレスはジャマイカかな。
盤の両面トップに少しソウルっぽい雰囲気の緩いダンス曲を配置してその方面に対してのやる気も多少は垣間見れますが、残りはばっちりレゲエということで、ソウル、ファンク、ブギー視点では期待したほどではないのですが、この辺は博打感覚で買ってみたので想定内だけど、なんとなく寂しさがこみ上げるのでありました、まあ慣れっこなんだけどもね。

Memory Of Justice Band / Power

Memory Of Justice Band / Give Me Love

Memory Of Justice Band


(20:00)

2018/07/20

Orange Krush Action Prep Street Records
Orange Krush / Action
12inch Single


ヒップホップ目線なアーリー80's の古典ファンク曲に Orange Krush / Action なんてのがあります。UBB にも収録され、ブレイクビーツ、サンプリングソースとして昔から有名かつド定番。オールドスクール期のこの類としては一家に一枚レベルという個人認識でしょうか。1982年リリースの下のマーキュリーレーベルの盤が多く流通して自分も長年こちらを所有してますが、もともとは写真上の Prep Street Records という Russell Simmons の初期 Rush マネジメント系の自主レーベル?からリリースした盤がファーストプレスで、すぐにマーキュリーとライセンスを結んでそのラベルの盤が広く流通することになったというものなのでしょう。ちなみにレコ屋では両方オリジナルとして扱われます。

Orange Krush Action Mercury

収録内容は両盤とも同内容で、A面 Elai Tubo がミックスした Radio Version、B面 John "Jellybean" Benitez がミックスした Disco Version。耳なじんだ古典曲というのもあるのでしょう、曲が流れると背筋がピンとなるファンキーな演奏で音質もいいんだけど、録音のクオリティーも両者ともほぼ一緒。

Orange Krush は古典ヒップホップ好きにはおなじみのグループだけど作品はこれ一枚。メンバーは NY のスタジオミュージシャン Larry Smith (bass)、Trevor Gale (drums)、David Reeves = Davy DMX (guitar / turntables)。 Russell Simmons が Def Jam レーベルを立ち上げる以前の初期 Rush 系アーティストの作品は彼らが制作や演奏にかかわっているものが多く、大きいところでは Run DMC、Kurtis Blow などなど。個別に Whodini、Fatboys などの作品の制作にも関わり Davy DMX は個人名義のシングルやアルバムもリリースします。なおボーカルを担当するのは High Fashion でのリードやスタジオシンガーの仕事をこなし、後に Def Jam からアルバムデビューする Alyson Williams。いよいよヒップホップ界隈が騒がしくなる頃というので各自プロデュース業などの仕事が忙しくなり Orange Krush という名前のバンドは自然消滅となったのでしょうか、その後も各自プロデューサー、ライター、ミュージシャンなどシーンの裏方として活動します。

Orange Krush / Action

(20:00)

2018/04/24

Kennie Delt Funky Musak 1979 Mercury
Kennie Delt / Funky Musak
12inch Single


70年代後半のマーキューリーレーベルのプロモ盤ならではの文字ジャケ。毎度のことながら業務用感がそそられます。Kennie Delt というシンガー?が1979年にリリースしたセカンドシングルで、これどっかで耳にしたことがあるファンク曲だなあと思い出してみると、ある曲の原曲ということに気づいたのでした。

シカゴの Clarence Johnson が運営したマイナーレーベル GEC から1980年に Royal Flush というファンクバンドがアルバムを一枚リリースしています。Jerline & Friends 名義でシングル盤リリースしてた人たちやシカゴでスタジオ仕事してた人たちで結成したバンドで、レア盤収集してる方には知られたバンドではないかと。そのアルバムに Funk Power というファンキーなダンス曲が収録され Kennie Delt / Funky Musak とトラックが一緒であります。Kennie Delt のヴァージョンは本人が歌っていると思われるボーカル入りヴァージョンで、Royal Flush の方はボーカルパートをコーラスっぽい雰囲気に差し替えたヴァージョン。

Royal Flush Hot Spot GEC 1980

Kennie Delt / Funky Musak のクレジットを見るとプロデューサーは Jerline Shelton、Maurice Commander となっていて二人は Royal Flush のメンバー。オケが一緒な2曲からはじめは Royal Flush には Kennie Delt もメンバーでいてメジャーのマーキュリーと契約したなんてのも考えられますが、まあただの制作スタッフ兼バックバンドでやとわれた可能性の方が高そうです。Royal Flush は GEC からデビューするにあたり、以前 Kennie Delt 用に制作した曲のボーカル部分をはずしてコーラスに変更して少しいじって Funk Power という曲名でリリースしなおしたのでしょう。彼らにとってはお気に入りの曲だったのかもしれません。このような使いまわしというのはこの時代たまに見られるケースであります。

Kennie Delt / Funky Musak

Royal Flush / Funk Power

(20:00)

2018/04/12

New Horizons Get Ready, Let's Party 1983
New Horizons / Get Ready, Let's Party (Long Version)
12inch Single


New Horizons はロジャーのプロデュースで1983、1984年にアルバムを2枚リリースしたボーカルグループ。同じ時期にロジャーがプロデュースした Human Body や、Zapp のボーカル担当 Bobby Glover のソロ作とあわせて、ロジャーの外部アーティストに対してのプロデューサーとしての才能が思う存分味わえる名盤である。そんな横つながりのレコ堀の知識は昔のレコードを集め初めの頃に覚えたソウルミュージック基本事項でしたが、これらの作品はもちろん今聞いても素晴らしいと素直に感じるわけで。

さて New Horizons のセカンドに Get Ready, Let's Party というご機嫌なダンスナンバーが収録されていて、たまにアルバムを引っ張り出してかけていたのだけど、このたび別ヴァージョンの12インチを買ってみることに。というか今までこの曲にアルバムとは内容の違う12インチがあることすら知らなかったし、シングルカットされていることさえもチェックしてませんで、定番アーティスト故すっかり見落としていたことになるのかもしれません。12インチのヴァージョンはドラムを被せさらにダンス志向、うわものの装飾も追加し賑やかなれど全体的な雰囲気はクール、ブレイクパートもありでお楽しみ要素は抜群のフロア対応のDJ仕様といったところ。個人的には熱気が凝縮されうねりのグルーヴも心地よいアルバムヴァージョンの方が好みなんだけどね。

New Horizons


New Horizons - Get Ready Let's Party (12inch Long Version)

New Horizons - Get Ready Let's Party (Album Version)

(20:00)

2018/04/03

 1971
Earth, Wind & Fire / C'mon Children
アルバム Earth, Wind & Fire に収録


Earth, Wind & Fire 1971年のワーナーからリリースしたデビュー作ということでおなじみの盤です。
再発盤や各国盤などをあわせると数多くのヴァリエーションの盤が世の中に出回っていると思います。あまり気にしたことがありませんが、こちらのタイトルは70年代前半にUS盤としてリリースされた盤だけでも下の写真で示した4つ(プロモ盤は除く)のラベルデザインのヴァリエーションがあるようです。一枚目の緑ラベルの盤は1971年当時にリリースした際のラベルデザインで、いわゆるオリジナル盤と呼ばれるもの。ワーナの作品は1973年の途中までこの緑のラベルデザインを採用していました。2〜4枚目のワーナーの Burbank ラベルといわれるヤシの木デザインのものは1974年に再度リリースしなおした際のもの。ワーナーからリリースの作品は1973年の途中からこのヤシの木デザインのラベルに変更になっています。2〜4枚目は後期プレスという扱いで、再発には違わないけれど近年の Rhino からのプレスなどに比べれば年代的にはオリジナルに近い再発ということになります。

今回1枚目の緑ラベルのオリジナル盤と、4枚目の後期プレス、ヤシの木盤のなかでもラベルの印刷が薄い盤、その2枚を聴き比べしてみました。1枚目の緑ラベルの方が音の迫力があるというか、低音の鳴りにずっしりした重みが感じられる結果となり、なんとなく新グループとしての Earth, Wind & Fire 登場の雰囲気としては緑盤の方がワクワクさせてくれるかなという雰囲気がします。どっちかの盤しか持ってなければ違いには全く気が付かないことなのだけど、こうやって比べると面白いなと。ちなみに2枚目、3枚目の音の状態は未聴なのでわかりませんが気になるところ。
なお緑ラベルと今回の4枚目のヤシの木ラベルはジャケットの印刷や紙質、張り合わせなどは全く同じような雰囲気で、外見からは中身まで判断できないような気もします。買うときはちゃんとどのラベルかを確認した方がよさそうです。

1974年という時期を考えてみましょう。ワーナー時代の Earth, Wind & Fire はというと、1971年にもう一枚 The Need Of Love というタイトルのアルバムをリリースして、1972年にはコロンビアに移籍してしまいます。そしてホワイト兄弟以外のメンバーを総入れ替えしてフィリップ・ベイリーやラリー・ダンといった屋台骨となるメンバーが加入、Last Days And Time でボーカル・インストメンタル・バンドとしてのサウンドを開花させていきます。1973年の Head To The Sky 〜 1974年の Open Our Eyes では独自の音楽性も確立して、商業的にも成功、勢いを増していった時期でありました。そこでコロンビアに移籍してはいるものの古巣であったワーナーが人気となった Earth, Wind & Fire の動向を見て、在籍していた当時の作品を1974年にリリースしなおしたということなのかもしれません。ワーナー時代のセカンド The Need Of Love もデビュー盤同様再度プレスされ、ヤシの木デザインのワーナーの Burbank ラベルの盤が存在します。

ということでラベルのデザインの違いは次のようになっています。

Earth, Wind & Fire 1

1971年リリースのワーナー緑ラベルのオリジナル盤。

ここからの3枚はワーナーの Burbank ラベル、ヤシの木デザインの盤で1974年のプレスとされるものですが、ラベルの違いにより以下の3種類が存在するようです。プレス時期や工場による違いといったところなのかな?

Earth, Wind & Fire 3

普通のワーナーの Burbank ラベル。

Earth, Wind & Fire 4

上とのデザインの違いはラベルの下部に「STEREO」表記がある点。

Earth, Wind & Fire  1974 Warner

通常のワーナーの Burbank ラベルに比べて印刷の色合いが鮮明に薄いもの。

Earth, Wind & Fire / C'mon Children

(20:00)

2018/01/30

 Mittwochs In Marl  1981
Tyree Glenn Jr. / S.O.S
アルバム Mittwochs In Marl に収録


Tyree Glenn Jr. は50年代からジャズ界で活躍するト ロンボーン奏者 Tyree Glenn の息子で、はじめはNYで活動して、Donald Byrd の Places And Spaces や Bobbi Humphrey の Fancy Dancer というマイゼル兄弟制作の名盤にも名前がクレジットされていますが、その後にドイツにわたり自身の作品をリリースしたサックス奏者であります・
何年か前にこの人が1978年にドイツでリリースしたライブ盤というのを取り上げ、その印象はソウル、ファンクのなじみの曲をひたすらご機嫌に演奏、ディープなグルーヴというよりかは、娯楽としてのソウル歌謡大会をカジュアルに楽しみたいという盤でありました。今回のは1981年にドイツでリリースしたスタジオ録音盤で、The Ides Of March の Vehicle や JB の Superbad、キングカーティス、オーティス、サム&デイブといった相変わらずのカヴァーが目立ちますが、自身作でメロウグルーヴな歌物 S.O.S. というのに心動かされるのでありました。

Tyree Glenn Jr. / S.O.S





(20:00)