コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :Mellowな気分で

Mellowな気分で

2017/10/19

The Ramsey Lewis Trio Upendo Ni Pamoja 1972
The Ramsey Lewis Trio
アルバム Upendo Ni Pamoja


きっと持ってるはずなんだけどなあなんて思いこんでるけど、実は自分のコレクションからは抜け落ちていたなんてケースはよくあります。メジャー・アーティストのレコードでリリース枚数が多い人だと漏れが生じることはよくありますし、レコ屋で頻繁に目にする盤だとあたかも所有してる錯覚になる場合もあります。ということでなんかの資料として引っ張り出そうとしたら自分のレコ棚にはないことに気づくことも多いけど、お客さんから曲のリクエストを受けて、了解なんて言ってはみたものの棚をごそごそしたら見つからなくてそこで初めて抜け落ちてることに気づく場合もあります。全部そろえる必要はないのですが抜けてるとなんとなく気になってしまう場合もあります。
Ramsey Lewis の作品だったら自分の店で扱う年代だとリリース量は30枚ちょっとくらいになると思いますが、やっぱ今回のように抜けてるのがありました。正確には抜けてるとわかっていながら何年も放置していたといった方がいいかも。ほかにもなんか抜けてるのがもしかしたらあるかもなあなんて考えてはみるけど、枚数が多くて面倒なのでディスコグラフィーとにらめっこなどするわけでもなく、見つかったらその場その場で対応という暢気モード。
ソロ名義、トリオ名義含め Cadet から Columbia に移籍しての一枚目1972年の作品で、メンバーは Cleveland Eaton (B)、Morris Jennings (G)。当時のソウルヒットのカヴァーを取り上げたり、サンプリングネタがいろいろあったり、ビート感覚がいかにもヒップホップ的だったり、楽しめる切り口はたくさんあるけど、シンプルな編成でポップながらファンキー&ドープ&メロー&グルーヴィーに音の隙間にすっぽりハメられて気持ちいいことこの上ない名盤。安価な大衆磐にもかかわらず一番レコードに夢中になってた学生時代に買い忘れていたなんて今考えると不思議なくらい素晴らしい内容であります。ちなみにウォーの Slipping Into Darkness と、スタイリスティックスの People Make The World Go Round のカヴァーはメンバーの Cleveland Eaton が同時期にリリースした自身作でも別ヴァージョンで取り上げているのでチェックしてみるのもよいでしょう。

Ramsey Lewis - Slippin' Into Darkness

Ramsey Lewis Trio - People make the world go around

Ramsey Lewis Trio - Collage

Ramsey Lewis Trio - Uendo N Pmoja (Lve Is Together)

Ramsey Lewis Trio - The Nite Before

Ramsey Lewis Trio - Got to be there

(20:00)

2016/09/18

Sharon Paige  New To You 1977 abc
Sharon Paige / New To You
7inch Single


Harold Melvin And The Blue Notes のフューチャリング女性シンガーとしてグループ在籍時に印象に残る作品を残した Sharon Paige がソロ名義で1977年にリリースしたシングル。Blue Notes 時代1975年の Hope That We Can Be Together Soon はチャートの1位を獲得、続く1976年のアルバム Wake Up Everybody 収録の You Know How To Make Me Feel So Good ~ I'm Searching For A Love での彼女のメロウな歌いまわしも最高でありました。

Blue Notes はその後、リードのテディペンがソロになるためグループを脱退、Blue Notes はレーベルを ABC に移籍するわけですが、さてここで Harold Melvin が Sharon Paige も連れて行って彼女のソロでの売り出しを画策する第一段階が今回のシングルではなかったのかなあという気もしております。

A面には Intruders のヒット I Wanna Know Your Name のカヴァーを、今回取り上げたB面にはニューソウルにフィリーらしいエッセンスを注入した美しくもメロウな楽曲を配置。どこかで聴いたことがあるようなよくありがちなマーヴィン・テイストが感じられるタイプなんだけど素晴らしいことに変わりはない。プロデュースは両面ともに Harold Melvin。

しかしながら Blue Notes が在籍した ABC は当時財政難で1978年には MCA に吸収されることになるのだけど、このごたごたにより Harold Melvin の Sharon Paige ソロ計画はなくなったのかなあなんて想像します。
Blue Notes 本体は1979年に MCA 傘下の Source Records に移籍、1980年には Harold Melvin And The Blue Notes Featuring Sharon Paige という長ったらしいアーティスト名で、The Blue Album というタイトルのアルバムをリリースということで、再度両者でのコラボでのリリースの流れになったんだろうなという気がします。ABC の経営状態が良好だったら Sharon Paige のソロアルバムもありだったのかもと考えるとちょっともったいないなあなんて気がしなくもありません。

今回取り上げたシングル盤ですが、白ラベルのプロモ盤のほうには New To You は収録されておらず、両面ともに I Wanna Know Your Name が収録されてます、念のため。

Sharon Paige / New To You

Sharon Paige




(21:00)

2016/09/15

 Walker Peace & Understanding Is Hard To Find
Jr. Walker & The All Stars / I Don't Need No Reason
アルバム Peace & Understanding Is Hard To Find に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナーということで、今回はグアテマラ産のラム、マルテコ20年をピック・アップ。

グアテマラ産のラムといえば、ロン・サカパ・センテナリオという飛びぬけた人気銘柄があるので、古参のロン・ボトランみたいなブランドもあるけど、どうしても他のラムは目立たなくなるもの。今回登場するマルテコも日本に紹介されてから5.6年経ってるけど、そのうち輸入されなくなって忘れ去られるのかもという気がしなくもありません。ロンサカパのファンの方はちょっと寄り道して飲んでみてはいかがでしょうか。

いつものように生産地グアテマラの位置を地図で確認しておきましょう。メキシコに隣接する中米の国で、日本ではコーヒーのイメージが強いかも。

Guatemala

いわゆる元スペイン領の国々のラムの中でも、かなり甘口の部類に入るというのはロン・サカパを想像していただければ何となくわかっていただけるでしょうか。柔らかい口当たりでアルコール臭をほとんど感じることなく、チョコレートやバニラの後味に包まれる優しい味わいは、初心者の方でもカジュアルに楽しめるタイプであります。ラベルのセンスがもう少し良ければより印象に残ったかもしれません。

Malteco 20 Years

Jr. Walker & The All Stars / I Don't Need No Reason

(21:00)

2016/01/13

Young-Holt Unlimited Oh Girl
Young Holt Unlimited / I'm Still Here
アルバム Oh Girl に収録


正月に新幹線に乗ってすぐに東京に戻ってきたときのこと、扉が開いてホームに降り立つといつもふらっと転びそうになるのですね、東京の街はとても眩しくて背筋が伸びているのでその空気に慣れるのに数秒かかるのであります。すぐに帰って荷物を置き、大量に抱え込んだやらなきゃいけないあれやこれやの雑用処理に頭を切り替えるべきとは分かっていても、現実の生活なんかにまだ戻りたくはないのであります、だってお正月だもん。ということでやっぱり渋谷で途中下車して、いつもの地下のレコード屋に吸い込まれるように足が向くのでありますが、もう毎年の行動が同じすぎてため息でもつきたくなるのだけど、今年一年もまだ始まったばかりとはいえ成長らしきもなく小さなところをぐるぐる回って季節が変わって終わっていくのかなという予感がする。レジに目を向けると自分のお店の仲良しの常連の若者が真面目な顔で立って仕事をしている、その姿を見てようやく東京に戻ったという現実に引き戻されるのでありますが、いやいやまだ俺の正月は終わっていないと陳列されたレコードサクサクするのであります。でもやっぱり東京のレコ屋は安いし商品の回転も速く、決してそんなに欲しいものではなくとも残り物でも何かしら買うものがあるのでいいなと気づくのでありました。レコ屋の若者の休憩時間の昼食に付き合いから、夜はご近所さん皆で集まって飲みに行くというのも毎年一緒。今年は昨年オコゼのから揚げ、一昨年アンコウのから揚げを食べた漁師風居酒屋と比べ店のランクが少しアップしたような気がしまして、サクサクした大きなカレイのから揚げを食べたのでした。その後も誰かの家に皆であがりこみ飲み会は継続、店に戻ってきたのは夜中の3時過ぎだと思うけど、大量に抱え込んだお正月休み中にやらなきゃいけないあれやこれやの雑用を目の前にウンザリするのも毎年一緒でありますが、連休が終わった現時点でもまだ半分くらいしか片付いていないというだらしなさも毎年のことなのですべて予定通りなのであります。

Young Holt Unlimited / I'm Still Here

(21:00)

2015/12/10

Sheba, Baby
Barbara Mason / I'm in Love With You
アルバム O.S.T.Sheba, Baby に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。
今回はテキーラの中からコラレホ・レポサドをピックアップしてみましょう。

今まで扱ってないブランドのテキーラを何か飲んでみたいと思い、ネットで情報収集するも種類が多すぎて非常に迷うというのは毎度のこと、そしてテキーラに限ったことではありません。今まで飲んで美味しかったのをまた仕入れればリスクもないのだけど、なんか新しいのを飲みたくなる心境は、聴いたことのない新しいレコードが欲しくなるのと一緒なのかな。とりあえずネット上からは商品のデータは理解できても、美味いかどうかまでは分かりませんよね、味覚なんて個人差があるわけですから。専門的なテキーラになってくるとそれを正しく判定できる人もそんなに多くない可能性もあるし。よく商品のコメントに何チャラの賞を受賞と書いて品質の良さをアピールするケースも多いですが、よく分からないなんかの賞の冠が付いて美味しいとの判断なんてするはずもなく、なんとなく胡散臭いとさえ思うかかも。業者さんからバーの方まで関係者はネット上ではとりあえずはデータのみかポジティブなコメントしかしないでしょうね。とやかく批評するのは品がありませんから。自分も現在流通してたり扱っているものに関しては、それで生計を立てている人が居ることを考えるとネガティブなコメントは差し控えると思うけど、これはリリースして間もない新譜として流通しているレコードに関しても一緒。何十年も前の賞味期限が切れた昔の中古なら多少は好き勝手書けるでしょうけど。なので実際に飲んだことのあるお客さんの生の口コミを参考にしながら、最終的には長年の勘に頼ることが多いので、わりと適当なんだけど、ハズレくじを引くリスクとしては聴いたこともないソウルやファンクのレコ堀に較べたらカワイイもの。それにテキーラはラムに比べれば値段と味の比例は素直なので、ハズレても誤差の範囲内で収まることが多いような気もする。

Corralejo reposado

ここまで書くと、今回のテキーラはハズレなのかというと、全くその逆で、1口目はアルコール臭と苦味のようなのを感じるけど、2口目に樽香が顔をのぞかせ、3口目はすべてがバランスよくミックス、飲むごとに、つまりは空気に触れる時間が増すごとに味が七変化して最後には飲み口がクリーミーになるマジカルなテキーラ。テキーラを面白く楽しめる美味しい1本で、これに限らず100%純粋な原料で作られるプレミアムテキーラってそんなにハズレたことがないような気がします。アメリカンオーク、フレンチオーク、メキシカンオークの3種を組み合わせて作った樽を使用して4ヶ月熟成させたレポサドで、テキーラって本当に美味しいなと今回も幸せな気分になったのはいうまでもありません。

Barbara Mason / I'm in Love With You

(21:00)

2015/10/11

Rosko  ‎– Rosko Recites Desiderata
Rosko / Rosko Recites Desiderata
12inch Single


名門プレリュードの中でも全く話題にならない80年産で、いわゆる皆がいうところの Rainin' Through My Sunshine ~ Tripping Out ~ あまく危険な香り、路線といえなくはない一枚。価格は1000円でありました。
アーティストの Rosko(William Roscoe Mercer)は、60年代からラジオでアナウンサー、ディスクジョッキーとして活躍した人のようで、当時 N.Y. に居た人にとっては有名人なのかも?その Rosco がお馴染みのリズムパターンのメローな楽曲に乗せて歌というかは語りを入れるという構成なんだけど、なんともリラックスした雰囲気のミッドダンサーで、ハープのポロロン音効果もあってすぐに気に入ることに。
早速営業中にかけてみると外人のカワイ子ちゃんからそのレコード見せてくれという反応で、ちょっと気になって曲のなかで何を語っているのか歌詞を調べてみると、1920年代に書かれたマックス・アーマンの有名な詩「デシデラータ」(切なる願い)を朗読しているらしい。欧米人にとってはもしかして一般教養レベルの詩なのかもしれませんね。ということで普遍的でメッセージ性の高い詩の朗読のレコードでありました。
詩の内容と和訳を一応貼っておきますが、自分にはとても眩しすぎて見てられない雰囲気だけど、普通に素直な心の持ち主なら少しくらいは心が動かされるのかも。
おしゃべりレコードにも色々なものがあるもんですね。

Go calmly, amid the noise and the haste.
And remember what peace there may be in silence.

As far as possible without surrender,
Be on good terms with all persons.

Speak your truth quietly and clearly, and listen to others.
Even to the dull and ignorant, they too have their story.

Avoid loud and aggressive persons - they are vexatious to the spirit.

If you compare yourself with others, you may become vain or bitter.
For always there will be greater and lesser persons than yourself.

Enjoy your achievements as well as your plans.
Keep interested in your own career -

However humble, it is a real possession in the changing fortunes of time.
Exercise caution in your business affairs,

for the world is full of trickery.
But let this not blind you to what virtue there is.

Many persons strive for high ideals.
And everywhere life is full of heroism.

Be yourself.
Especially do not feign affection, neither be cynical about love.

For in the face of all aridity and disenchantment,
It is as perennial as the grass.

Take kindly the council of the years.
Gracefully surrendering the things of the youth.

Nurture strength of spirit to shield you in sudden misfortune,
But do not distress yourself with dark imaginings.

Many fears are born of fatigue and loneliness.
Beyond a wholesome discipline, be gentle with yourself.

You are a child of the universe.
No less than the trees and the stars, you have a right to be here.

And wether or not it is clear to you,
No doubt the universe is unfolding as it should.

Therefore, be at peace with God.
Whatever you conceive him to be.

And whatever your labors and aspirations,
In the noisy confusion of life, keep peace in your soul.

With all its sham, drudgery and broken dreams
It is still a beautiful world.

Be cheerful.
Strive to be happy.

たとえ喧騒のさ中にあっても、心静かにいなさい。
安らぎは、静寂の中にあるものだということを
忘れてはなりません。
できるだけ誰とでも、屈することなく仲良くしなさい。
真実だけを、凛として、静かに語り、
人の言葉に耳を傾けなさい。
どんなに愚鈍な人であっても、どんなに無知な人であっても、語る言葉を持っています。
騒々しく、対立を好むような人々には
近づかないようにしなさい。
心を煩わされるだけです。
人と比べれば、己惚れか、嫉みを生みます。
いつの世にも、より優れた人も、
また、そうでない人もいるのです。

成し得たことを、
しようとしていることと同じように楽しみなさい。
例え、それがどんなに些細なことであっても、
自分がしていることに心を向け続けなさい。
時と共にその形を変える宝とは違い、
それはあなた自身のものだからです。
金銭を扱う時には十分に気をつけなさい。
世の中にはたくさんの罠が待ち構えています。
ただ、そのために善意にまで心を閉ざしてしまわぬよう。
理想に向かって努めている人々はたくさんおり、
偉大な勇気にもどこででも出会うことが出来るのです。

自分の心に素直でありなさい。
何よりも愛を装っていけません。
また、蔑んでもいけません。
全てが渇ききり、何の実りもなくとも、
愛だけは、常に生い茂る緑のようにそこにあるからです。
若さがなしえてきたことを潔くあきらめ、
年月の知恵に耳を傾けなさい。
突然の不幸にも自らを守ることができるように、
心を強く育てておきなさい。
自分で不幸を作り上げ、思い悩んだりしてはいけません。
恐れは、大抵、疲れや孤独が生み出すものです。

程よく己を律しながらも、自分に優しくありなさい。
木々や星々と同じように、あなたはこの世界の一部です。
ここにいるべき人なのです。
気づいていようといまいと、
世界は定められたように繰り広げられていきます。
だから、何を神と信じていようと、
神と敵対したりしてはいけません。
この混沌の世界の中で、何に苦しみ、
何を追い求めていようと、
心に安らぎを持ち続けなさい。
まやかしに溢れ、日々の苦役に苛まされ、
何の夢も持てないとしても、
それでも世界は美しいのです。

明るくありなさい。
そして、楽しむことに努めなさい。


Rosko / Rosko Recites Desiderata

(21:00)

2015/04/12

 Orchestra & Chorus   ‎– Happy Walk
Phil Medley And M.V.B. Orchestra & Chorus / Sheila
アルバム Happy Walk に収録


長年スルーしていた Phil Medley And M.V.B. Orchestra & Chorus のファーストを500円で購入。Phil Medley は、アイズレー〜ビートルズの Twist And Shout の作者として知られる、50年代から活動するソングライター、アレンジャー。I Specialize in Love のダンスヒットで知られる Sharon Brown は彼の姪。

作品は76年に Pyramid レーベルからのリリース。このレーベルは JĂ-KKI の Sun...Sun...Sun.. で記憶している方も多いでしょう。他の代表的アーティストには D.C. LaRue がおりました。東海岸のスタジオミュージシャンをバックに従え、ジャズファンク風だったり、ドラムブレイクが入っていたりと、ソウル、ジャズ、ファンク、ディスコ、ビッグバンド、をポップにクロスオーバーしたオーケストラの鳴りも心地よいインストものにコーラスを交えた楽曲を収録したアルバム。Patti Austin の歌声もちらりと顔を覗かせたりと、この時代の B級ジャズファンク皿を散々聴いてきた方なら各自でお楽しみ要素は見出せるに違いありません。
人懐っこいメロディーやアレンジの曲が多く、個人的には何でもないようなポップなバラッド Sheila にドキドキさせられる。これって確かボーカル入りも誰かやっていたような気がします。

Phil Medley And M.V.B. Orchestra & Chorus / Sheila

(21:00)