コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ジャズ・フュージョン

ジャズ・フュージョン

2020/05/17

Max Middleton Robert Ahwai Another Sleeper 1979 Harvest
Max Middleton Robert Ahwai ‎/ Partial Eclipse/Total Madness
アルバム Another Sleeper に収録


お客さんからずっと前に、きっと好きだと思うよ、と勧められていた英国の著名スタジオミュージシャン Max Middleton(鍵盤)と Robert Ahwai(ギター)連名のジャズロック、フュージョンアルバムを購入。
Max Middleton は Jeff Beck のバンド、Robert Ahwai は Gonzalez で活動しながら、両者が Linda Lewis のレコーディングで共演したスタジオミュージシャンを中心に1975年に Hummingbird を結成。Robert Ahwai は1976年リリースのセカンドからの参加となるけど、色んなスタジオ仕事をこなしながら1979年に意気投合して作ったのが今回の作品。ドラムには Linda Lewis や Jeff Beck、Gonzalez で共演した Richard Bailey、ベースは当時ロンドンでセッションベーシストとして活躍中、クレジットはないけど Gonzalez に参加していたらしい日本人のクマ原田。他にもサックス隊やバックボーカルの Linda Taylor も Gonzalez。
個人的にとてもいい音で録音されているのが印象的で、ボトムの鳴りから上物の飛び方、オーケストラの距離感といいバランスがいいのでとても気持ちの良い英国らしいフュージョン作品。Hummingbird の延長線上とも位置付けられるけど、1979年という微妙な年代だし、あっちはパーディーのドラムが個性的だったりボーカルがいたりもするので全体の質感は違う。ファンクやラテン音楽を取り入れながらクロスオーヴァーを楽しもうというノリで、肩の力を抜いてもある程度の緊張感を保って各自の力量で足し算引き算しながら完成度の高いものが出来上がったという見本みたいな作品でしょうか。スタジオミュージシャンの集まりによるたった一枚きりのアルバムというのであんまり話題にならないと思うけどかなり気に入ってます。 エレピ好きの人にお勧めします。

Max Middleton, Robert Ahwai ‎/ Partial Eclipse/Total Madness

Max Middleton, Robert Ahwai ‎/ Dance By The Light Of The Moon

(20:00)

2020/05/05

Herb Alpert Hugh Masekela Moonza 1977 A&M Records
Herb Alpert・Hugh Masekela / Moonza
アルバム Herb Alpert・Hugh Masekela に収録


お店を休業してからなので約一か月くらいとなりますが、仕事とはいえレコードをタンテに乗せて聞くという今まで当たり前に毎日行ってた行為から遠ざかっており、こんなに長い間レコードに針を乗っけなかったのは10代の後半からタンテを所有して初めての出来事にちがいない。
タンテそのものはいじってないとはいえ、レコ屋のサイトで新譜を試聴したり DJ のミックスの動画を見たりをスマホや PC で行ったりするので、多少は音楽には触れてはいるのだけれど、これは休業していなくてもなんらかわらないルーティーンワークみたいなものなのですが。
自宅のデスクに座ってほんのすこし手を伸ばすとすぐの距離に SL 1200 は設置されていて、つまりは自分の目と鼻の先に常にタンテはありいつでも簡単にレコードを聞く環境は整っているけど、自宅に沢山レコードがあっても電源が入ることは年に数回くらいのもの。まあレコードを聞くなら一分くらい歩けば自分の店があるのでそこである程度の音量で聞いたほうが効率がいいし、家だとなんとなく雰囲気がつかみにくいということなのかもしれない。仕事から離れると実際はそんなにレコードと関わる機会というのはなくても平気だったりするわけだけど、これに関してはオンとオフの切り替えがスムースに行えているという風に解釈しておきましょう。
お店にはちょくちょく行って普段できないメンテなどを少しづつやっているのだけど作業中にレコードを流そうという気にはならないわけで、とはいえ久しぶりに店のタンテのスイッチを入れて約一か月ぶりにレコードが店内に鳴り響くと、300円ほどのイージーリスニングなフュージョンレコードでもちょっとドキッとさせられたりする。やはりレコードの鳴り方って特徴があるんだなと気づいて新鮮なのですが、毎日お店でレコードを流し続けているとこの新鮮さに耳が慣れて不感症になってたりもする。お店に関わる環境すべてをひっくるめ毎日そこにいると自分にとっては日常の当たり前になってしまった感覚も、ドキッのポイントは人それぞれとはいえ一人一人のお客さんにとっては特別なことにもなり得るというのを意識するというのはこの商売の基本事項なのですがつい忘れがちになるんですよね。レコードが鳴り響く空間というのは何とも気分がいいものであるなんて些細なことを再確認したのでした。

Herb Alpert・Hugh Masekela / Moonza

(20:00)

2020/05/02

Michael Longo Funkia 1974 Groove Merchant
Michael Longo / Ole´For The Gypsies
アルバム Funkia に収録


外国人からコロナ大丈夫かの心配メールが届きまして、また日本に行ったら店に寄るから頑張れよとはげまされることに。どんな人だったのか顔は思い出せないけれどまことにありがたい。
コロナ明けのことを考えると外国人のお客さんは当然いなくなるという気もしますが、こればかりはしょうがない。自分の店は日本に住んでる人を含め外国人のお客さんはそれなりに多かったわけで、いづれまた戻ってくるかもしれないけれど現時点では彼らが戻ってくるのは随分先のことになるのでしょうね。インバウンド消費なんて言葉を耳にするようになって何年も経過、2月までは街中で外国人の姿を見かけるのが普通だったけど今はその面影もない。常に注意していたとはいえ予想外の出来事が起こった際の世の中の崩れるスピードとは大体こんなものなのですね、このもろさはしっかりと記憶に焼き付けておかねばなりません。
ただ人間というのは忘れやすい生き物なので、落ち着いてしばらくすればまた何もなかったかのように普通に生活し、そして外国人もまた大勢日本にやってくるのかなと思ったりもする、どのように立ち直るかもしっかり観察しておきたいと思います。今は総悲観ムードでメディアは人々の注目を集めたいがためにネガティヴニュース連発で皆が神経質になっているので元のように生活できますよ、そして再び外国人がやってきますよなんて言ったってあんまりそんな風には思わないかもしれないけれども。心配ばかりして疲弊するのほどもったいないことはありません。インバウンドに関してはおそらく回復が早いのは、韓国、中国、台湾、香港などの封じ込めがある程度うまくいってる東アジアの国からで、日本に来る外国人の4分の3はこれらの国を中心としたアジア圏からなのでこれらの地域が立ち上がり始めて回りだせばインバウンド系のビジネスも回復するのかもしれない、この辺りは時間との戦いとなりますけれど。
自分の店の外国人に関しては東アジアの占める割合はあまりなく、US、欧州、豪州辺りからのお客さんがほとんどでこれらの国ではダメージは大きいと考えると立ち上がってくるのはかなり先なのかなという気もします。死んだふりして半分忘れかけてたまに東アジアからの入国の推移をチラ見しながら状況把握して、かなり先とはいえいつか気が付いた時には回復してるんじゃないのかなあと呑気に構えておくしかありません。
今年いっぱいは壊滅的、2021年からリハビリ、2022年に元に戻り始めるなんて予想通りにいけばいいのですけど。外国人向けのビジネスを考えるのにあたっては焼け野原になってる現在はたっぷり時間があって戦略も練れるので種まきのチャンスだと思いますが、一般的にそんなこと考えられない状況ですよね、当然まずは日本そのものがいつ正常運転になるかという課題があるのですが。

Michael Longo / Ole´For The Gypsies

(20:00)

2020/04/29

Passport Infinity Machine 1976 Atlantic
Passport / Ju-Ju-Man
アルバム Infinity Machine に収録


休業も3週間以上が過ぎ慣れてくると仕事をしないのが普通の感覚になってしまい、なんとなく今年はもう仕事に行かなくてもいいのかななんて変な気分になったりしますが、もちろんそんなわけにはいかないわけで。
下北沢はというと普段は昼間は人通りの多い繁華街だったわけだけど、アパレル系をはじめ早々と4月の初旬からシャッターを閉めあきらめモードな店が目立つ印象で、どこの街も似たようなものか。アパレルに比べると飲食店は時短や営業時間変更、テイクアウトをして粘り強く営業してるところが目につきます。ウーバーイーツの自転車もひっきりなしに目の前を横切っていきます。

ステイホームとはいえ昼間の人通りはわりと多く、歩いてる顔ぶれを見ると普段とは様子が違って30代40代の人や子連れが目につくのは、普段の昼間だと10代後半〜20代中盤の若者が圧倒的に多いのでよけいにそお感じるのでしょう。若者はわりと外出自粛してるけどその上の世代は散歩してるだけなのかもしれないけれど街中でよく見かけるというのは、世の中が正常運転ならこの世代の人は本来はみな会社に行っていてこんなとこにはいないはずで、会社に行かないから暇なのかもしれない。防災スピーカーからは不要不急の外出は控えるようにと街中にアナウンスされ、それに最近は道路脇に買い物は出来るだけ短時間でお願いしますとステイホーム要請の立て看板が設置されるようになって、これはまるで商店街に来ないでくれと言っているようにも見受けられる。けれども気候的にも過ごしやすい時期なので外に出たくなる気持ちもわからなくもないのであります。

スーパーが混み合ってるのは報道されているとおりで、3月の中旬から普段見かけないような人種が増えてきたのであり、これも会社に行ってないのと、外出しないで家でご飯をという流れであり、普段自炊しないような人たちも新たに料理を始めたりしているのでしょう。若者カップルが献立の食材を不慣れに選んでるラブリーな光景も目につきます。スーパーは大事なライフラインで、こんな時だからこそというのもなんだけど、毎日通ってお顔だけは存じ上げているとはいえそこで働く大勢のスタッフさんがいつも以上に大きな存在に見えます。休業して何も生産しない身からすると少しばかりの罪悪感を覚えたりもする。

街を歩くと店舗なんかだと休業してる間に業者を入れてちょっとした模様替えや内装工事してるところも少し目につきますが、自分の店も DIY とはいえ少しペンキを塗ったりしています。とはいえお客さんたちにはあまり気付かれなかったけどすでに16か月前に大きなスペースの塗り替えを済ませているので見かけ上は店が暗いのもあり部分的にちょこっと塗ったくらいだと大して変わらないのもわかっていて。もともと白をベースとした店なのでよけいにそお感じるのですが、16か月でも煙草のヤニでしょうか薄汚れていく様子は感じられますね、照明を暗くすればなんてことはない誤差の範囲なのですけれども。ペンキを塗ってるといったってほとんどはお客さんの目に止まらないような目立たない部分だったりで、刷毛やローラーを手に持ちながらこんなことをしてなんか意味あるのかなと思いながらの単純作業だったりしますが、意味なんかよりも自己満足と考えればこれはこれで気持ちが良かったりするもの。手作りでお店を作った21年前を少し思い出したりもして、いろいろ考えさせられたりもする、あと何年お店を続けられるのだろうかとかだけど、まだ続けられるからこうやってペンキを塗る機会が与えられているのであり、これはこれでありがたいことだと考えるべきでありましょう。とはいえ再開のめどは今のところ不明なのでありますが。こんなに時間があるなら店の壁を全面ピンク色にでも塗り替えることもできたであろうにとふと頭に浮かぶのでしたがそれはまたいつの日かにしたいと思います。

Passport / Ju-Ju-Man

(20:00)

2020/04/23

Joe Armon Jones Starting Today 2018
Joe Armon-Jones / Almost Went Too Far
アルバム Starting Today に収録


無職無収入のまま毎日だらだらなんにもやらないのも退屈なので休業要請のひと月の期間を利用してレコードの整理、つまり不要なレコードの選別などして処分でもしようかなと考えるのですが、これが毎回なんとも面倒な作業で正直やりたくないというのは過去に何度も書いてきたと思います。とはいっても休業要請もまだ伸びるかもしれないし、解除されて店を開けても当分はそんなに仕事はないだろうと考えると別に今やらなくてもゆっくりやればいいかという気もするのだけど。とまあこんな感じでやりたくない口実をどこからか探してくるのもいつものことだけど、とりあえずは始めてみることに。

レコードというのは買ってコレクションをどんどん増やしていくのはいとも簡単だけど、どれがいらないかを決断して減らしていくのは頭を悩ませる。レコードがどんどん増殖してそこら中に溢れても見て見ぬふりすればいいのだけど、狭い店だからレコードを収納するスペースには限りがあるわけで。店のあちこちを見渡すと出てくるわ出てくるわレコードが限りなくあるといった雰囲気。なんでこんなに買ってしまったのかと思うけど、レコードを買っているわけではなくロマンティックになれるなにかを追い求めていたらこんなにもレコードが増えてしまっただけだよね、といつもながらのわけのわからない思考回路にたどり着く。仕事で関わるものだからしょうがないとはいえ冷静に考えればレコードを買うという行為は単に30年以上続いてる習慣にすぎないわけで、その習慣をやめなかった結果こんな大量に集まってしまったに過ぎない。すでに処分したものを含めると今までにおそらく20000枚以上のレコードを買ったと思うけど、大学入学と同時に収集を始めて一か月に50枚くらい何十年も買い続ければその数になるわけで、一日にすると約1.7枚毎日休まずに買い続ければ20000枚になる。もちろん今は20代の頃のようにバカみたいな枚数買ってはいないのだけど。
現在お店に収納してるのは15000枚程度で、家の段ボールに収納して積みあがってるレコードと合わせても17000~18000枚。世の中に出回ってるレコードや曲の多さを考えると、20000枚買ったところでほとんどの音楽はまだ聞いたこともないし知らないのであり、音楽やレコードについて詳しいですなんてのはとてもじゃないけど人には言えない。人生に与えられた時間は限られているので、あとどれくらいロマンティックを追い求められるんだろうな。

ロマンティックもいいけどちゃんと現実も見なきゃいけない、とりあえずは500枚くらいを目標に、処分できそうなレコードはないかとあっちの棚からこっちの棚をディグってへとへとになってかき集めようとするものの、あれもこれもやっぱとっておいたほうがいいのかななんて考えてるとせいぜい200枚集めるのが限界、まあ想定内なんですけどね。大変な肉体労働をしてたったこの枚数しか集められないなんてなんとも効率の悪い仕事をしてる気分になるのだけどそんなのも想定内。おまけにその選んだ200枚を買い取りに出しても引き取ってもらえないんじゃないかとさえ思える不人気盤だったりするわけで、そんなことを考えると選別なんて余計なこと考えないで初めからあきらめたほうがいいじゃんとなる。200枚くらい減ったところでレコードはあちらこちらから湧いて出てくるので景色は何も変わらないのでありますが、とりあえずは休み中に少しでも仕事をしたという自己満足にはなるのでありました。
レコ屋の査定担当の方、当方の不用品を買い取っていただいて誠にありがとうございます。

Joe Armon-Jones / Almost Went Too Far

(20:00)

2020/03/06

Pat Britt Starrsong Catalyst Records 1976
Pat Britt / Starrsong
アルバム Starrsong に収録


サックス奏者 Pat Britt の1976年のセカンドを購入。リリース元はスピリチュアルっぽいジャズやフュージョンをリリースした Catalyst Records。Pat Britt はこのレーベルのオーナらしい。Pat Britt というとレコ堀的には1975年のファースト Jazzman が印象に残って以前所有したこともありましたが、レコ屋で手ごろな価格で売れ残ってよく見かけるとはいえセカンドを入手するのは初めて。このアルバムの冒頭に収録されてる軽快なジャズダンサー Starrsong は、仲のいいレコ堀友達が大昔作ってくれたクラブジャズ系のミックスに収録されてたような気がするのでなんとなく頭の隅っこに聞き覚えがある。なんだかよくわからない女性のジャケ写からは購買意欲がわきませんが、アルバム全体で聞き心地よく気に入ってます。

Pat Britt / Starrsong



(20:00)

2020/02/26

Mark Murphy Night Mood 1987 Milestone
Mark Murphy / Sails (Velas Icadas)
アルバム Night Mood に収録


ジャズボーカリスト Mark Murphy がブラジリアンフュージョンバンド Azymuth の演奏をバックに Ivan Lins の楽曲を歌った1987年 Milestone レーベルからのカヴァーアルバム。Azymuth の Milestone 時代のアルバムはすべて持ってると思ってたけど、 Mark Murphy の作品とはいえこちらが Azymuth 参加作品とは気付いてなくレコ屋では安い値段で長年見るもののずっとスルーとなってました。
Azymuth の作品は店では出番が多くほぼ毎日何らかの曲を流しているような気がする。現在も新作をリリースし続け、過去作品も再発される機会もそれなりにあり、未発表音源もリリースされたりと、レアグルーヴ的な視点だったり、エレクトリック世代のクラブミュージックとの親和性だったりでレコ堀的にはいつの時代になっても評価され続け頻繁に名前が挙がってくるアーティスト。特徴的なサウンドからファンも多いので使い勝手が良かったりする。
今回のアルバムには Sails (Velas Icadas) という大好きな曲が入っていたのが購入のきっかけ。オリジナルは Ivan Lins 1979年のアルバム A Noite に収録。Quincy Jones が1981年のアルバム The Dude でToots Thielemans をフューチャーしてカヴァーしたヴァージョンもよく知られる美しいナンバー。ブラジルの音楽家 Ivan Lins の名前を初めて知るのは Quincy Jones がきっかけでもありました。Quincy Jones は1989年のアルバム Back On The Block では Setembro という Ivan Lins の曲をカヴァーしてこちらも文句のつけようのない美しさ。また1980年にプロデュースした George Benson の名盤 Give Me The Night でも2曲 Ivan Lins の曲を取り上げてました。
ということで Azymuth と Sails (Velas Icadas) きっかけで手にしたアルバムですが、曲がいいのはもちろんだけど、バックとはいえタイトなリズムに上手い空間使いの鍵盤は Azymuth ならではのもの。Frank Morgan (Sax) や Claudio Roditi (Flugelhorn, Trumpet) の洒落た演奏も存在感ばっちりで各楽曲にを華やかに演出。Mark Murphy は2000年代初めのころはいくつかのアルバムを店でもそれなりに流していたように記憶してるけど、彼のレコードにはいつのころからか全く触らなくなってしまっている。今回の素晴らしいアルバムを機会にまた復習しないとなあと思いました。

Mark Murphy / Sails (Velas Icadas)

Ivan Lins / Velas Icadas

Quincy Jones / Velas

(20:00)