コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :Stevie Wonderを聴きながら

Stevie Wonderを聴きながら

2017/12/09

Amerigo Gazaway A Common Wonder 2017
Amerigo Gazaway - A Common Wonder

スティーヴィーのコーナーということで。
西海岸のプロデューサー Amerigo Gazaway の新作は Common と Stevie Wonder を素材に使ったマッシュアップ作品で今回も混ざり具合は最高。過去に Fela Soul (Fela Kuti + De La Soul)や Yasiin Gaye (Yasiin Bey(Mos Def) + Marvin Gaye)といったマッシュアップの面白アルバムをリリースして、こんなこと考える人がいるんだなと興味深く感じたんだけど、スティーヴィーのファンとしては彼の曲でアルバム一枚作ってくれないかなとずっと思っていたのでこれはうれしい企画。耳に馴染んでる Common の言い回しと、スティーヴィーの名曲たちを違和感なく同居させて全く新たな感覚のものへ仕上げるというヒップホップ芸術な手法は日常的に耳にしてるとはいえ、その執着の度合いというのに感心させられるし、アルバムを通してエンタメ要素も満載で聴いてて楽しすぎる。

こちらで全曲試聴できます。


(20:00)

2017/10/28

Todd Terje Greatest Hits 2017
Stevie Wonder / All I Do (Todd Terje Edit)
アルバム Todd Terje Greatest Hits に収録


ずいぶん久々となりましたがスティーヴィーのコーナーの更新。
ノルウェーのプロデューサー、トッド・テリエが過去にエディットした作品の寄せ集めを下のジャケットのアナログLP2枚組で2015年に発売してましたが、最近ジャケを変えてロシアのレーベルから再発されました。

Todd Terje Greatest Edits 2015

収録曲は以下の通りでロックからポップスからディスコまで彼らしい選曲。エディットで過去に手掛けた作品はかなりの数になりますが、今回ピック・アップするスティーヴィーの All I Do のエディットは、もともとは2011年に白ラベルの T.T Re-Edits Vol.5 に収録されてました。

1 Roxy Music - Love Is The Drug
2 Wham - Club Tropicana
3 Dolly Parton - Jolene
4 Guns N' Roses - Welcome To The Jungle
5 Chic - I Want Your Love
6 Bee Gess - You Should Be Dancing
7 America - Horse With No Shame
8 Dennis Parker - Like An Eagle
9 Kc & The Sunshine Band - I'm Your Boogie Man
10 Stevie Wonder - All I Do
11 The Bangles - Walk Like An Egyptian
12 Kc & The Sunshine Band - I Get Lifted

All I Do のエディットの細工は、オリジナルでは4小節のイントロのドラムパートを16小節まで引き延ばし、後半の間奏部分を8小節付け足すというもの。オリジナルにほんの少しだけ手が加えられています。

All I Do ですがスティーヴィーの1980年作 Hotter Than July に収録されたスウィートな楽曲。ソングライティングは Stevie, Clarence Paul, Morris Broadnax で、当時リリースはされませんでしたがもともとは1966年にタミー・テレルが歌ったのが最初のバージョンでした。60年代のモータウンでは毎週会議を開いて、数多く録音した楽曲の中からリリース候補を選んでましたが、タミーのヴァージョンは不採用となり当時レコードに記録されることはありませんでした。モータウンに数多く眠る当事お蔵入りとなったうちの一曲ですが、近年になって未発表音源として世に出回り初めてタミーのヴァージョンを聴いたときはオリジナルがあったんだと感動したもの。ちなみに同じくモータウンに所属のブレンダ・ハロウェイもタミーと同じ1966年に All I Do を録音しますが、こちらも当時はボツとなり後に未発表発掘音源として世に出ました。今でも小出しにリリースされてますが、このほかにもスティービー関連はもちろんモータウンの倉庫にはレベルの高いリリースされなかった楽曲が眠っているんでしょうね。

Stevie Wonder / All I Do (Todd Terje Edit)

Tammi Terrell / All I Do Is Think About You

Brenda Holloway / All I Do Is Think About You



(20:00)

2016/07/08

The REFLEX   DMMWTL
The Reflex / DMMWTL
12inch Single


とても久しぶりとなりますスティーヴィーのコーナーの更新。
先月に少数毎だけレコ屋に出回っていたスティーヴィー未発表音源のエディットについて。こちらは昨年ジャイルスなんかもプレイしてネットでは話題になっていた楽曲で、どういう経緯で制作されプレスに至ったのか気になるところ。エディットしたのはロンドンを拠点に活動するフランス人プロデューサ&エディット職人 The Reflex で、自身が立ち上げたレーベル Revision の1作目としてリリースされたもの。

DMMWTL と名の付いたこのナンバーは、もともとはスティーヴィーがロバータ・フラックに書いた Don’t Make Me Wait Too Long という楽曲。アルバムでは1980年の3月にリリースした Roberta Flack Featuring Donny Hathaway に収録している。そのスティーヴィー本人が歌ったヴァージョンのエディットが今回お目見えとなったわけで、スティーヴィーがロバータのためにガイド・ボーカル的に録音したものなのだとか。スティーヴィーが自身のどれかのアルバム用に書いてお蔵入りになった曲の一部なのかなあという推測もでき、それがロバータのところに回ってきたのかも。いずれにせよ今回のエディットはスティーヴィー節がさく裂した素晴らしいナンバーで、曲の良さを生かすためか余計な細工をしなかった点がポイント高し。購入以来お店ではよくかけていますが、リリースされるエディットものの類がこれくらいクオリティーの高いものばかりだったら楽しいんだけどなあ。

Roberta Flack Featuring Donny Hathaway 1979

さて以前も書きましたが、当時を振り返ると、ロバータ・フラックはこの曲が収録されたアルバムの準備をするにあたってスティービーに曲をお願いして5曲を差し出され、彼女はそのうちの2曲をアルバム用に選びました。1曲はスティービーが作詞作曲、今回取り上げた Don't Make Me Wait Too Long。もう1曲はロバータがダニーとデュエットした名曲 You Are My Heaven、こちらはスティービーは作詞を担当。

ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイの名コンビによるデュエット曲が収録されたアルバムですが、実際に2人がデュエットしているのは、スティービー作詞の You Are My Heaven と、Mtume&Lucas コンビによるダンスクラシックスの定番 Back Together Again の2曲のみ。ご承知のようにダニーはアルバム制作中の1979年1月13日、宿泊していた高級ホテルの15階から投身自殺。ダニーの曲は死の直前の1978年ごろに制作されたのかな。生きていたならアルバムのほとんどの曲を二人で歌う予定だった可能性も無きにしも非ず、また全く内容の違う曲が収録されていたかもしれません。そしてアルバムタイトルが Featuring Donny Hathaway の扱いではなく、1972年の名作のように Roberta Flack & Donny Hathaway となっていたのかも。

Roberta Flack Feel Like Makin' Love 1975

こちらも以前書きましたが、さらに遡ってスティーヴィーとロバータの交流を示す作品を見てみると、1975年のアルバム Feel Like Makin' Love には、スティービーが書いた I Can See The Sun In Late December という12分以上の長い曲が収録されてました。スティービー本人がロバータ以前に吹き込んだらしきライブ映像で、He's Misstra Know-It-All、Living For The City、Don't You Worry 'Bout A Thing 等とともにこの曲を演奏した様子を見ると、本来は1973年の Innervisions に収録のために用意したけど採用せずお蔵入りとなり、それをロバータにプレゼントしたのかもしれません。

個人的な希望ですが、今回のような80年前後のスティーヴィーの提供曲でもし本人のボーカル入り未発表ヴァージョンが存在してエディットが出るなら、次はスモーキー・ロビンソン1979年の I Love The Nearness Of You 辺りが嬉しいところ。

DMMWTL (Don’t Make Me Wait Too Long) /
Stevie Wonder (The Reflex Revision)


(21:00)

2015/09/28

King Sunny Ade & His African Beats  ‎– Aura
King Sunny Ade & His African Beats / Ase
アルバム Aura に収録


随分懐かしいけれど、2008年から2012年にかけて当ブログにはスティーヴィー・ワンダーのコーナーというのがあって、百数十回に渡り他アーティストとのコラボ作品を取上げていたのでした。大まかなところはほとんど網羅したのでまあいっかなとそのまま放置となっているけど、まだいくつか細かいのが抜け落ちてるのもあるにはあるのですね。
先日100円コーナーを掘ってて King Sunny Ade の盤に触れたときに、そういえばこの人の84年盤でスティーヴィーがハーモニカ参加してるのを思い出し、早速店に戻ってレコード棚から引っ張り出して確認してみた次第。
King Sunny Ade はナイジェリアのアーティストでヨルダ語でアフリカンな演奏が行われるけど、アメリカやイギリスで話題になり世界でブレイクし始めるのがメジャーのアイランドと契約した82年頃。当時のことは知らないけれど日本でも注目されたんだろうなというのは、学生時代にレコ堀をしてると安価でよくこのアーティストの国内盤に遭遇した状況からも見て取れ、何も知らずに黒人が写ってるからと買ったはいいが、持って帰ったらよく分からない言葉の音楽が流れた印象だったように記憶している。
King Sunny Ade とスティーヴィーの出会いは83年にロス公演を行った際で、スティーヴィーはバンドの演奏にえらく感動したようだ。ナイジェリアに帰国後すぐにスティーヴィーに電話して共演の約束をするが、政治事情で不可能となり、テープを送ってそれに合わせてスティーヴィーがハーモニカを録音という方法で完成したのが今回取上げた Ase というタイトルのナンバーでした。
King Sunny Ade が80年代前半のアイランドに残した一連の作品を今聴くと、電気的な新しい楽器の導入だとか、ダブ的に聴こえる録音テクニックから引き出されるアフリカンなファンキーさが実に面白いと感じますね。

King Sunny Ade & His African Beats / Ase

(21:00)

2013/11/29

Miracles
Miracles / Mean Machine
アルバム The Miracles に収録


スティーヴィー絡みのレコードを紹介するコーナーということで。
MIracles が78年にオランダのみでこのようなアルバムをリリースしていたのは今まで知りませんでした。78年作なので Billy Griffin がリードの時代で、77年に Columbia に移籍して Love Crazy をリリースした次の作品がこちら。これほどメジャーなグループなのに、なぜUSやUKでリリースしなかったのかは、レーベルと Miracles の間で何か法律的な対立を抱えており、レーベルがリリースを許諾しなかったようです。グループとしての実質的な活動はこのアルバムをリリース後に終焉となりますので、両者間で何も問題がなく円満に進んでいればグループも残りまだ録音を続けられていたのかもしれません。なおリードの Billy Griffin だけは引き続きレーベルに残り82〜85年にソロ・アルバムを3枚リリース、Hold Me Tighter In The Rain や Serious のヒット曲をリリースすることとなります。レーベルはグループのおいしいところだけを自分のところに残して、残りは切り捨てたという見方は考えすぎかな。このオランダ盤のみのアナログ・レコードはあまり流通していないのでしょう、見かける機会が少ないように思いますが、もしかすると自分が今まで気がつかなかっただけなのかも。いずれにせよあまり話題にならず忘れ去られた存在のアルバムですが、昨年 CD では再発されているようです。収録された曲は、大ヒットした Love machine を意識したであろうダンス・ナンバーから、ファンクっぽい曲調のものや、甘いスローまで、メジャー路線のサウンドが飛び出すのは当然であります。

とりあえず録音のクレジットと収録曲は以下の通り。

Producer - Pete Moore
Rhythm Arrengements - David Foster
String & Horn Arrengements - Wade Marcus
Bass - Nathan Watts
Drums - Raymond Pounds
Guitar - Donald Griffin, Billy Griffin
Keyboards - David Foster, Larry Nash, Michael Boddicker, Stevie Wonder
Lead Vocals - Billy Griffin
Song Writer - Billy Griffin, Prtr Moore, Donald Griffin

Side A
1 I Can't Stand It
2 Love Doctor
3 The Magic Of Your Eyes (Laura's Eyes)
4 Freeway

Side B
1 Hot Dance
2 Mean Machine
3 Sad Rain
4 Reach For The Sky

プロデュースを Miracles 発足からのメンバーの Warren "Pete" Moore が行い、ソングライティングをメンバー自身で行っている点は以前からの流れ。以前からリズム・アレンジや鍵盤を担当して制作の中心的位置づけだったと考えられる John Barnes の名前が見当たらず、代わりに David Foster が起用されており、リズム隊は James Gadson、Willie Weeks から、Raymond Pounds、Nathan East に変更となっています。鍵盤で Stevie Wonder 参加してるのは興味深く、これは古くから Miracles と親交の深かったということで、Warren "Pete" Moore が参加をお願いすると、快く友情出演してほとんどの曲で鍵盤を演奏してくれたとのこと。

ジャケットの裏にはスティーヴィーの以下のコメントが掲載されています。

I would like to thank the Whizz kids, all the musicians and the CBS staff,West Coast, for there valuable cooperation. I also would like to thank Motown Record Cooperation and Black Bull for there courtesy in providing.

The Miracles 1978(CBS 822242)サンプル音源

Miracles 1978 CBS


(21:00)

2013/10/13

Thunderflash - Taking 'Em By Storm
Thunderflash / Not A Day Too Soon
アルバム Taking 'Em By Storm に収録


スティーヴィー絡みのレコードを紹介するコーナーということで。
アーリー80's のファンクが好きな方にはそこそこ知られているとはいえ、マイナー感の強いファンクバンド Thunderlash は、82年に Gift Of Dreams でおなじみのマイナー・レーベル Jam Power からアルバムを一枚リリースしておりました。I Love Your Smile の大ヒットで知られる Shanice の母 Crystal Wilson がリード・ボーカルを担当、キーボードを弾いているのは Michiko (Sushi Fingers) Yoshimura という日本人女性だったり、Special Thanks: To The Master Blaster, Truly A Wonder Of This World, Stevie Wonder Courtesy of Motown Records というクレジットがあったりと、小さなねたではありますが興味をそそられる点もあるバンド。
せいぜい年に1,2回程度針を乗っける存在感のレコードでありますが、これまた数年に一度の割合でお客さんから、これってスティーヴィーが参加してるんだよね、と指摘されることもあるので、確認してみることに。
先ほどのクレジットだけではどの曲にどのような形で参加してるかは明らかではありませんが、Not A Day Too Soon で聴けるハーモニカの演奏がそうなのかなと推測。Youtube にあがってるこの曲の投稿者の解説を見ると、スティーヴィーが所有しているラジオ・ステーション KJLH でオン・エアーされていたと一応書いてあります。
ちなみのこのバンドでドラムを担当してるのは、Key Of Life でドラムを叩いていたいた Raymond Pounds、ボコーダーでのサポートメンバーには、スティーヴィーのバンド・メンバーの Ronnie Foster の名前もある。ハーモニカでの参加作品は多いとはいえ、スティーヴィーのマイナーバンドでの演奏ということで注目してみたいと思います。

Thunderflash / Not A Day Too Soon

(21:00)

2013/08/31

Ernie Watts Encounter
Ernie Watts Encounter / Ain't No Lovin'
アルバム The Wonder Bag に収録


2011年くらいまではコンスタントに130回くらいにわたり続けていたスティーヴィーのコーナー、最近はすっかりご無沙汰となり、久々に書き足すとなるとちょっと懐かしい気分になりますね。
今回取り上げたのはサックス奏者 Ernie Watts の72年作で、こちらは丸ごとスティーヴィーの楽曲のカバーアルバム。スティーヴィーの曲ばかりを演奏したり歌ったりのカバー・アルバムという場合、大抵は有名曲ばかりを収録というのが多いのだけど、シングルのB面など、見慣れない曲もちらほらあったりであります。66年から70年の曲で構成されており、いわゆるスティーヴィーの才能が開花する手前の時期でありますが、それでもヒット曲が多数あったことを考えると少々マニアックな選曲といえるのでは。Angie Girl が収録されてるのは個人的には嬉しいですね。自分の持ってる一枚丸ごとスティーヴィーのカバー・アルバムの中では、この Ernie Watts の作品が最も古い録音になるのだけど、これ以前にスティーヴィーのカバー・アルバムを試みたアーティストっているのかな?

収録曲はこんな感じ

Side 1
1 Nothing's Too Good For My Baby
2 Never Had A Dream Come True
3 I'd Be A Fool Right Now
4 My Cherie Amour
5 You Met Your Match

Side 2
1 Ain't No Lovin'
2 I Was Made To Love Her
3 Angie Girl
4 Ain't That Askin' For Trouble

参加メンバーは、西海岸のお馴染みの顔ぶれということで、一部のファンには嬉しいところ。のんびりな雰囲気であります。

Ernie Watts (Sax, Flute)
Paul Humphrey (Drums)
David T. Walker (Guitar)
Joe Sample (Piano)
Bob Wes (Bass)
Francisco Aguabella (Congas)
Charles Loper (Trombone)
George Bohannon (Bass & Tenor Trombone)
Chuck Findley (Trumpet)
Jay Daversa (Trumpet)
Richard Bock (Produce)
Kim Richmond (Arrenge)


Ernie Watts Encounter / Ain't No Lovin'

(21:00)