コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :カバー・バージョン

カバー・バージョン

2018/04/21

The Dynamics Version Excursions  2007
The Dynamics / Feel Like Making Love
アルバム Version Excursions に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、125枚目にいってみたいとおもいます。

今回はフランスのプロデューサー Bruno Hovart を中心にしたレゲエ、ダブ、ソウルバンド The Dynamics が2007年にリリースしたデビューアルバムで取り上げたヴァージョンを見てみましょう。Bruno Hovart というと変名というかいろんなプロジェクトごとに名前を変えて活動しているマルチミュージシャンのイメージがありますが、Mr President や Patchworks という名義の方がなじみがあるかもしれません。個人的には Uptown Funk Empire 名義のアルバムは数年前は店でもよく流していましたし、昨年には自身が手がけたアフロ・カリビアンなダンスバンド Voilaaa がセカンドをリリース、アンダーグラウンドとはいえ常に気になる存在でもあり、新譜のシングル盤などで彼周辺の名前を見るとつい気にしてしまいます。
ということで、彼がかかわった様々なプロジェクトの作品を振り返って思い出してもこの人ってソウル、ファンク、ディスコ、ジャズ、レゲエ、アフロ、カリビアン、エレクトロ、ハウス、ヒップホップとかいろんなジャンルに精通して愛情を持っているんだなあというのが伝わってくるというか。
今回のアルバムはざっくり言うとレゲエの精神性を取り入れてクールに仕上げたカヴァー作品で、プリンス、ハンコック、ディラン、ピケット、ブッカーT、グウェン・マクレー、ツェッペリン、レオン・トーマスなどなどのカヴァーに混じって Feel Like Making Love を甘いソウルレゲエ・フレーヴァーで演じています。

The Dynamics / Feel Like Making Love

(20:00)

2018/03/22

Trio Pluzz Isn't It 1994
Trio Pluzz / Feel Like Makin' Love
アルバム Isn't It に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、124枚目にいってみたいとおもいます。

自主制作盤でしょうか?オランダ産1994年のピアノ、ベース、ドラムのジャズトリオの作品。ゲストでヴァイオリン、サックス、ボーカルが入ります。Discogs にデータが掲載されてるくらいでネット上には情報は全くないようですのでかなりマイナーなのでしょう。ジャズ系でよく取り上げられるような聴きなじみのあるいろんなジャンルのカヴァー曲も並んでそれなりにスウィングしてスムースなジャズを聴いてるんだなという気になりますが、ああこのタイプの作品にあたってしまったかと、もう慣れっこになっていますがドキドキは特に感じないのであります。チープなたとえだけど、聴こえるか聞こえないかくらいのヴォリュームで歯医者さんのBGMなんかで使われていそうな心を安らかにさせてくれるアルバムではありますなんて言ってしまうと失礼ではありますが。外の雨音まじりで部屋で何かの作業をしながら(今まさにその状態)スピーカーから流していると、ふとした瞬間に心に響いたりもして、こういった作品にもちゃんとそれに合ったステージが用意されているんだなあなんて思いなんかしてると、音楽っておもしろいなあと思わなくもありません。

Trio Pluzz / Feel Like Makin' Love

(20:00)

2018/03/19

James DarrenYou Take My Heart Away 1977
James Darren / You Take My Heart Away
7inch Single


ずいぶん前のなんかのパーティーで誰かが流していたシングルなんだけど、なんの曲か忘れたころにゲットとなり、持ち帰ってタンテで流してみてあの曲だったかと思いだすのでありました。
映画ロッキーの1976年のサントラに収録されてた曲のカヴァーヴァージョンで、James Darren という役者さんが Private Stock レーベルに残したもの。ロッキーに収録されてるオリジナルヴァージョンは Bill Conti 名義で、歌は DeEtta Little と Nelson Pigford によるデュエット。ドラマチックな展開のポップなミディアムスローで、シングルカットもされました。今回取り上げた James Darren 以外にもカヴァーがリリースされているようなので、オリジナルはヒットしたのかな。

Bill Conti Rocky 1976

さて今回の James Darren という人のヴァージョンは Harold Wheeler アレンジによるダンス仕立て。N.Y.産ディスコならではのゴージャスな装飾もバッチリとはまった摩天楼遊泳サウンドで、後半のブレイクパートの劇場感アレンジは Harold の良さが出ているかと。徐々にヒートアップする情熱的な押せ押せボーカルは好みが分かれそうで、全く人気のなさそうな盤だけど嫌いじゃないな。

James Darren / You Take My Heart Away

(20:00)

2018/03/10

GOLDEN BRIDGE I Can Prove It 2018
Golden Bridge (monolog & T-Groove) - I Can Prove It
12inch Single


お店ではホワイトラベルのテスト盤ですでに一月からずっとオンエアーしていた Golden Bridge / I Can Prove It の市販用プレスがあがってきて、Hong Kong Elevators レーベルオーナーさんからいち早く手渡されました。間もなくレコ屋の店頭に並ぶと思います。

毎回個性的な作品をリリースする Hong Kong Elevators からの2年ぶりとなる新作は、ウェールズ出身の Tony Etoria というシンガーが1977年にリリースしたダンス系シングルのカヴァーヴァージョン。なおこの曲は1986年にUKのシンガー Phil Fearon もカヴァーして80’sのシンセダンスもののシングルが好きな方には多少知られるかと。今回はこちらのカヴァーヴァージョンも収録して、同じ曲の70年代と、80年代両方のヴァージョンをカヴァーするという企画。

制作は Saucy Lady の作品制作をはじめボストン拠点に活動する日本人プロデューサー、マルチミュージシャンの monolog こと金坂氏と、欧州を中心に海外作品でリミックス、アレンジを手掛け、昨年リリースした自身のアルバム Move Your Body も高評価、次いでリリースした自身の過去のリミックス音源をまとめたコンピ Diamonds - T-Groove Works Vol.1 も話題となった T-Groove こと高橋氏。両氏によるプロジェクトを Golden Bridge と呼ぶようで、名前の由来は二人の漢字苗字の頭文字からきている。

夏頃だったかレーベルオーナから次の作品は I Can Prove It のカヴァー作ってみたいんだけどなあというはなしをぽろっと切り出され、できれば Tony Etoria の70年代のヴァージョンと、 Phil Fearon の80年代のヴァージョン両方とも作りたいんだよねとのこと。自分もその曲好きだし、さてどういう風に形にしようかということになって、T-Groove っておもしろいことやってる人が話題になってるけど、きっといいの作ってくるんじゃないのかなあなんて口に出してみることに。ということで夏の終わり頃だったかお店に遊びに来てた T-Groove 氏にこういう企画あるんですけど形にできませんかねえなんて風だったかと。はじめは、え、カヴァー?そんなのやったことないしなあというほろ酔い気分なのに仕事の話となると真顔になる反応でしたが、頭の回転の速い方で70年代ヴァージョンは自分が、80年代ヴァージョンはボストンで活動する音楽制作の仲間たちがやるのが面白いんじゃないのかなあなんて提案で、あとは早いもので、制作開始から一か月くらいですぐにデモがあがってきました。

表面の Lee Wilson が歌う70年代ヴァージョンのカヴァーは原曲に忠実なアレンジで生音で再現。 原曲を知らなくても70年代後半の Charlie Calello〜フィリー周辺のディスコサウンドへの憧れは十分に感じ取れるのであります。なかなかこんなサウンドを現代に作品化しようなんて思う人もいないと思いますし、こうやってちゃんと作品にまとめ上げられる人もいないんじゃないのかなあなんて思うのです。T 氏が手がけるいつものモダンで現代的な作風よりかはずいぶん古臭いようなサウンドなのだけど、昔のディスコレコードのコレクターで今まで膨大なダンス曲を耳にして十分な知識と確かな耳を持つ方ですのでどこを押さえればいいのかのアイデアはきっとすぐに思いついたことでしょう。ドラム、ベース、鍵盤は monolog 氏が担当。ボストンのミュージシャン達がサポートしています。

裏面の Leon Beal が歌う80年代ヴァージョンは当時の機材の質感もそそられるこだわりが感じられる仕上がりで、こちらは monolog 氏による機械サウンド。はじめてデモを聴いたときに Phil Fearon の1986年ヴァージョンのイメージとの違いがかなり感じられたのは Phil Fearon は甘いボーカル、Leon Beal は歌いこみの塩辛いボーカルという対照的なスタイルの差なのだけど、独自のスタイルで気持ちよく歌う Leon Beal の声に装飾をちりばめトータルでうまくはめ込むあたりはさすがといったところ。オリジナルを再現した70年代カヴァーヴァージョン、変化球要素も面白い80年代カヴァーヴァージョン、シーンよって使い分けしたいと思います。
現在進行形の音楽クリエーターがあえて昔風に作ってみせたわけだけど、さてDJの皆様どのようなコンビネーションでミックスして素材を浮き立たせるのか腕の見せ所かと。

ジャケやラベルデザインはレーベルオーナー自らが手掛け、実物を手に取らないとわからないと思いますが、盤はクリア盤、ジャケは紙ではなく塩ビみたいな透明な素材の上にデザインという大反則技。普通のもの作っても面白くないじゃない、ということでかなり凝った仕様となってます。サングラスの女性が描かれたラベルデザインもにくい演出で、ジャケ、ラベル、楽曲、トータルで遊び心を持った作品を届けるというレーベルのコンセプトが反映されたレコード愛にあふれた一枚といえます。盤やジャケのデザインの面白さに関してはネット上のレコ屋の商品説明での画像を見ても伝わりにくいと思いますので、陳列棚から実際に手に取って眺めてください。また通販でオーダーした方はきっと手元に届いて取り出した際に驚くのではないのかなあと。今どきこれだけコストをかけるなんてのはあまりないとは思います、国内発のシングル盤といえば7インチが主流となっているなかでの30センチ四方の12インチ盤でのリリースなのですが、収益にこだわらないドマイナーレーベルだからできること。生産枚数限定ですので、興味のある方は自分の店の向かいの Jet Set さんや、Disk Union さんの店頭にもうすぐ並ぶ予定ですので是非チェックしてみてください。。

Golden Bridge (monolog & T-Groove) - I Can Prove It (Out in March 2018) サンプル音源 両ヴァージョン聞けます

元ネタはこちら

Tony Etoria - I Can Prove It 1977

Phil Fearon - I Can Prove It 1986

(20:00)

2018/02/20

Grace Mahya Just The Two of Us 2007
Grace Mahya / Feel Like Makin' Love
アルバム Just The Two of Us に収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、122枚目にいってみたいとおもいます。

今回は Grace Mahya という日本のジャズシンガー、ピアニストの2007年のサードアルバムに収録のヴァージョンをみてみましょう。きれいなオネーさんのジャケに引き寄せられてしまいますが、ジャズのジャケはこういうずるいのが多いのであります。そしてジャズといってもポップな要素が強い作品で、収録曲はオリジナルが2曲で他はジャズ、ポップス、ソウル、ラテンのカヴァーが程よくちりばめられています。アルバムタイトル曲はもちろん Grover Washington, Jr. のあの曲。ソニー系の Village Music Inc. からのリリースで参加ミュージシャンは次のような豪華な面々。

グレース・マーヤ (vo) ,笹路正徳(kb),河野啓三(kb),土方隆行(g),小沼ようすけ(g), 田中義人(g), バカボン鈴木 (b), 岡沢章 (b), 鳥越啓介 (b), 山木秀夫 (drums), 坂東慧 (drums), カルロス菅野 (perc), 宮崎隆睦 (sax,fl ), 鈴木央紹(t.sax), 佐々木史郎 (tp), 中川英二郎 (tb), 西脇辰弥 (har)

アレンジは笹路と河野が半数ずつ手掛け、先ほどポップと書きましたが丁寧に作りこまれていて、その辺の似たような傾向の作品とは一味違ったセンスの良さと細部まで目を光らせた仕事っぷりといいましょうか、普段このタイプの作品だったら飛ばし飛ばし聴いてしまうような場合も多いけど、不思議と飽きずに一枚トータルで聴かせてしまう、作り手の手腕がきらりと光る、ジャズとポップスのいいとこ取りが心地よく楽しめるアルバムでありました。Feel Like Makin' Love は歌い出しにドキッとさせられ雰囲気も抜群ですが、標準的な出来といったところでしょうか、他の曲の方が面白いような気がしました。

Grace Mahya / Feel Like Makin' Love

(20:00)

2018/01/21

Sergio Popovski And His Show-Orchestra  ‎
Sergio Popovski And His Show-Orchestra / I Feel Like Making Love
アルバム Sergio Popovski And His Show-Orchestraに収録


Feel Like Makin' Love のカバーヴァージョンを紹介するコーナーということで、122枚目にいってみたいとおもいます。

今回はベルギー産のアルバムから見てみたいと思いますが、その地の音楽知識はありませんで、またクレジット等もあまりなく正体不明といったところの盤であります。録音は70年代中盤でしょうか。たまたま遊びに来たレコード袋を手に提げたベルギー人に君の国のレコード買ったんだけど知ってるか?と尋ねてみるものの予想通り分からないとの返答。
Sergio Popovski というアレンジャーが中心になってカヴァーを含むポップでイージーリスニングなアルバムを作ろうという狙いなのかな。資料のために購入したとはいえ何語で歌っているかわからない曲やらもあってそのユルさに気分もめげるのはいつものこと。UKのソウルグループ Sweet Sensation 1974年の Sad Sweet Dreamer を取り上げ、原曲通りにカヴァーなんてのに少しは慰められるのでありました。

Sergio Popovski And His Show-Orchestra / I Feel Like Making Love

(20:00)

2018/01/18

Ed Watson And His Brass Circle  Hot Soca
Ed Watson And His Brass Circle / Ain't No Stopping Us Now
アルバム Hot Soca に収録


割れてしまって再生不可能となったレコードをまた買いなおすというのは何とも気が乗らないものでありまして。気に入って頻繁にかけるもしくは仕事上どうしても必要というのならまだしも、あってもなくてもどっちでもいいかなとなると、よほどの格安でもなければ買いなおししなくてもいいかなあなんて何年も頭の中をぐるぐるしてる盤てのがあるんですよね。今回買いなおしたのもそのうちの一枚でちょっとすっきりしました。

カリプソやソカのアルバムをたくさんリリースしてる Ed Watson が1980年にリリースしたアルバムで、目玉はMcFadden & Whitehead のダンスクラシック名曲 Ain't No Stopping Us Now のカリビアンなカヴァー。おなじみの曲というのでカヴァーされる機会も多くいろんなヴァージョンを耳にしますが、だれがやってもそれなりにかっこが付いてしまうというか、あまり苦しいヴァージョンに出合わないような気もしますが、もともとのオリジナルが素晴らしいということなのでしょう。Risco Connection がやった有名なヴァージョンとも共通のテイストが感じられますが少しアイデアを拝借したのかもしれません。どうせなら途中で登場する男性ボーカルが歌詞を丸ごと歌ってよりソウルフルに仕上げてくれればなおよかったんだけどなあなんて。

Ed Watson And His Brass Circle / Ain't No Stopping Us Now




(20:00)