コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :女性ボーカル

女性ボーカル

2018/05/15

K. Fox ‎ Life  L.A. To Chicago   Closer
K. Fox / Life (L.A. To Chicago) / Closer
12inch Single


この世の中に今までにリリースされたレコードは何万タイトルになるのか想像もつきませんが、ほとんどのレコードってまだ聞いたことがなくて、どんなに頑張っても生きてるうちに買ってタンテに乗せて聴ける枚数は限られているんだろうなあなんて当たり前のことをいつも考えるわけです。いつものようにあまり見向きもされないような00年代のヒップホップやR&Bの100円レコードの前に陣取り食い散らかされたような残骸を眺めるというお仕事に出向くんだけど、少し前に UK の Psychemagik がコンパイルしたレア音源集のいくつかに耳を通して、全く知らない音源を世界中から集めてくる執着にすごいなあと思ったのですが、レコードを掘るのが好きといったって自分が日々やってることとは明らかにセンスや目の付け所の違いを感じるのでありますが、あっちはプロ級でこちらはただの一般庶民なんだからレヴェルが違いすぎるのは当たり前なわけであります。ということで100円コーナーから03年に Def Soul からリリースされたシカゴの R&B シンガー K.Fox のデビューシングルを買って帰ることに。No I.D. 制作の両面ともに良曲で、リリース当時お店でもよくかけていたからきっと好きだったのだと思うけど後に整理の対象となり今では家の段ボールのどれかに入っているんだろうなと。久しぶりに個人的懐メロレコードをタンテに乗せて聴きたいなと思うものの、段ボールの肉体労働は嫌なので再度購入したという無駄遣いであり、営業終了後に誰もいなくなった店内で15年前のレコードを聴きながら月日の流れの速さを実感、あの頃のお店の空気はどんなんだったかなあと少しばかり振り返るとなんだか切なくなってくるのでありました。ジャケットにはデビューアルバムが同時期にリリースされる告知も書いてあるけど結局リリースはされずも現在も活動しています。

K. Fox / Closer

Kaye Fox


(20:00)

2018/04/30

Laura Greene You Take My Heart Away 1976
Laura Greene / You Take My Heart Away
7inch Single


少し前に映画ロッキーのサントラ収録曲のカヴァー、James Darren / You Take My Heart Away というのを取り上げましたが、今回のは Laura Greene がやったカヴァー。
Laura Greene というシンガーは、60〜80年代にかけシングルを10枚ほどリリースしてますが、70年代前半くらい?に制作したと思われるアルバムのテスト盤が Discogs に掲載されていて、アルバムも途中までは作ったんだけど市販用にはプレスされなかったのかなあなんて。なお女優やモデル、テレビ、ラジオのジングルでの仕事もこなしていたようです。
1967年に録音した Moonlight Music In You というドマイナー曲は、2003年にケンタッキーFCのテレビCMで使用され、その効果でお茶の間レベルまでこの人の存在が知れ渡った可能性あり。近年この曲は7インチで再発されることになりました。

今回のカヴァーはオハイオの Sweet City Records レーベルから1976年にリリースした作品で、James Darren のヴァージョン同様ディスコ仕立てで、少しラテンティストも加味していい感じに仕上がっています。ロングヴァージョンの12インチ盤もリリースされているので見かけたらゲットしてみたいかなと。

Laura Greene / You Take My Heart Away

(20:00)

2018/04/18

Gloria Weems Lovelight 1983
Gloria Weems / Push It Up
アルバム Lovelight に収録


南アフリカのヨハネスブルグにある Ccp Records から1983年にリリースした Gloria Weems のブギーアルバム。ここに収録の Wanna Dance With You は US の Prelude Records がライセンス契約を結びシングルとして US マーケットにも投入されそれなりの数出回り日本の中古磐屋でも安く見かけますが、アルバムは南アフリカ盤のみでわりとレアです。
Wanna Dance With You 路線の少しアフリカンなテイストの N.Y. やヨーロッパのブギーシーンと連携したサウンドで占められたアルバムといったところ。
Gloria Weems についての情報はありませんが、1979年に Giorgio Moroder が手がけた Suzi Lane や、カナダ産ディスコプロジェクト THP のアルバムでバックコーラスで参加。1989年には Taylor Dayne のアルバムにも参加していたりと裏方で活動したシンガーだったのかもしれません。
制作を手掛けたのは Chris Palmer、Jim Duncombe で、前者は Surface Noise、Morrissey Mullen、Cayenne、 Linda Taylor といった80年代前半の UK のジャズファンクやブギーのシーンで活動したプロデューサー、ライター、アレンジャーで、自身で Groove Production レーベルの運営も行っていました。おそらく Groove Production からデビューさせた Linda Taylor のシングル You And Me Just Started がダンスシーンでヒットして、US の Prelude Records と契約を結び、その流れで今回の Gloria Weems も US 流通ということになったのでしょう。ということで Gloria Weems の当アルバムは Chris Palmer 人脈で UK で録音されたものとも考えられます。
ブギーコレクターのお客さん曰く、南アフリカには良質なブギーレコードがたくさんあって欲しいのがたくさんあるのだけど流通枚数も少なく価格も高価でなかなか買いにくいとのことです。

Gloria Weems / Push It Up


(20:00)

2018/03/28

Betty Wright Danger High Voltage  1974
Betty Wright / Tonight Is The Night
アルバム Danger High Voltage に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はニカラグア産のラムからフロール・デ・カーニャ18年をピック・アップ。

10年近く前に扱ってた銘柄ですが、昨年からまたメニューに加えることにしました。瓶の形状も当時よりはスタイリッシュになっています。

さてニカラグアといってもよくわからない方が多いと思うのでいつものように位置を確認しておきましょう。
中米に位置して北西にホンジュラス、南にコスタリカと国境を接し、東はカリブ海、南西は太平洋に面しています。中米では最も面積は広く人口は600万人弱。この地域の中では経済的発展は遅れているようで所得水準も低い方。過去の内戦とハリケーンが影響しているらしい。主要産業はコーヒー、バナナ、サトウキビ、葉巻など。観光産業はそれほど栄えてないようです。

Nicaragua

ニカラグア産のラムで日本に輸入されてる銘柄はそれほど多くありませんが、過去に扱ったモンパッチョや、サパテラというブランドは懐かしいところ。他にはボトラーズのケイデンヘッズやラムネイションといったところからもリリースされていました。現在ニカラグアでラムを製造するのはカンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社のみという事らしいですが、そこからリリースされているのが今回のフロール・デ・カーニャというブランド。日本語に訳すとサトウキビの花となるようです。日本でニカラグアのラムを手軽に楽しむとなると現在はこのブランドとなり、様々な熟成年数のラインナップの中で、5年、12年、18年は入手しやすいです。

Flor de Cana 18 Year Centenario Gold Rum

今回取り上げた18年はアメリカンホワイトオークのバーボン樽でゆっくりと熟成。口当たりは優しく、苦みのあるチョコレートや、焼いた樽香がやや印象的。熟成感は感じるけれどスペイン系の中ではさっぱりとした雰囲気が感じられます。

Betty Wright / Tonight Is The Night


(20:00)

2018/03/16

Evelyn Champagne  King Day To Day Blaze Remixes 1989
Evelyn "Champagne" King / Day To Day (Blazin' Remix)
12inch Single


半年くらい前だったかイヴリン・キングのLPで唯一持っていなかった1989年の The Girl Next Door というタイトルを買って、そこに Marshall Jefferson、Ten City シカゴハウス勢が制作した Day To Day という曲が収録されかなり気に入ったのでした。当時のマーシャル、Ten City らしいハウスサウンドだけど、テンポは抑え目で、どこかしら Leroy Burgess だとか Fred McFarlane 辺りの N.Y. サウンドっぽい影もちらりと見えて、R&B、ハウス、ダンスクラシックスの適度の混ざり具合も面白いなあなんて。イヴリンのソウルフルな歌唱もよくって、離陸しながら高度が徐々に上がる雰囲気、きっとポジティブな曲なんじゃないのかなあ。イヴリンとしては新しい試みとしてのハウス路線でしょうか、ポップ要素の強いメジャーシンガーのキャライメージを崩さず制作陣のカラーでうまく仕上げているというもので、当時はその辺にいっぱいありそうなタイプの曲で今の時代感覚からは全く注目に値しないとは思うけど個人的にはお楽しみ要素の詰まった曲。イヴリンの後のキャリアを見ると時代の波には乗れなかったんだけどね。

Blaze

それで、この曲はシングルでもカットされ上で書いたアルバムヴァージョンのものと、Blaze のリミックスヴァージョンを収録した2種類がリリースされている。今回は Blaze の手がけたリミックス盤を買ってみたというわけですが、こっちのほうがボトム厚めでよりハウス志向の強い作風だけど厚化粧でもなく、ブレイクパートで挿入される Josh Milan の鍵盤も相変わらず気持ちいい、ということで両ヴァージョンとも個人的には好きだなあと。 この時期の Marshall Jefferson、Blaze のコラボ曲では Ce Ce Rogers が書いた Kym Mazelle / Got To Get You Back も名曲でした。Blaze は以前お店に遊びに来てくれたこともありますが、温厚でやさしい印象でした。

Evelyn "Champagne" King - Day to day 12" Blazin' Remix

Evelyn "Champagne" King - Day To Day Alum Version

(20:00)

2017/12/24

Elaine & Ellen Fill Me Up You Made Me Do It Again (2)
Elaine & Ellen / Fill Me Up / You Made Me Do It Again
12inch Single


イリノイ拠点のインディー Ovation Records の12インチシングル。このレーベルはアルバムに比べれば12インチのタイトルのリリースはごくわずかでしたが、こうやって眺めるとここの12インチのカンパニースリーヴのデザインというのは、実に味わい深いなあなんて。Jazzy Sport がこのレーベルのロゴを拝借してるのはレコ掘りしてる方ならご存知のことと思います。

正体不明の女性二人組 Elaine & Ellen が1980年にシングルのみでリリースしたダンスもの。この二人組は1978年に Mercury レーベルからアルバムをリリースしてそちらがよく知られていると思います。シカゴのスタジオミュージシャンを従えユニヴァーサルスタジオで録音のキャッチーだけどまあまあなディスコ快作でしたが、その流れを引き継いでよりファンキーかつモダンに仕上げたのが本シングル。過去にリリースされてるコンピ盤などの収録歴を見ると、この二人組の人気作はアルバム収録曲よりむしろこのシングルに収録されてる Fill Me Up なのかなあという気もしますが、裏面に収録された You Made Me Do It Again も含めよくあるタイプなんだけどしっかりしたつくりで好感が持てます。
プロデュース、アレンジ、ライティングはシカゴの Donald Burnside という人物が行っており、この人は Captain Sky、First Love、Yvonne Gage、Superior Movement などなども手掛け、当時のシカゴのブギーシーンを陰ながら盛り上げた人物ということになるのではないでしょうか。

Elaine And Ellen

Elaine & Ellen / Fill Me Up

Elaine & Ellen / You Made Me Do It Again

(20:00)

2017/12/06

Linda Clifford March Across The Land 1973
Linda Clifford / March Across The Land
7inch Single


少し前に Expansion レーベルから Soul Festival 1971-1979 Soulful Floorfillers というタイトルのクロスオーヴァー&モダンソウルのコンピがリリースされ収録曲をチェックしてみたんですね。そしたら Linda Clifford / March Across The Land というのが収録され、曲のタイトルを見てこれってもしかして Voices Of East Harlem がサードアルバム Can You Feel It でやってたあの曲と一緒?となるんだけど、そうだったんですね。

The Voices Of East Harlem Can You Feel It  1974

Voices Of East Harlem にしろ Natural Four にしろ昔ほどはタンテには乗らなくなったけど、Leroy Hutson プロデュースの作品が好きなのは今も何ら変わることはないわけで。March Across The Land は店をオープンして何年かは相当な回数オンエアーしたうちの一曲なんじゃないのかなあ、だから思い入れも強いけど、これに原曲があったのは全く見落としてました。Linda Clifford のヴァージョンは Voices Of East Harlem より一年早い1973年のリリース。Curtom と契約してデビューアルバムをリリースするのが1977年で、Linda Clifford なんてとりあえずは10枚近くリリースしたアルバムを全部チェックしておけばいいんじゃないなんて思いこんでいたらアルバム以前にシングルのみのいい曲があったという、よくあるパターンであります。
Linda Clifford はアルバムリリース以前の1972年から1974年に3つのレーベルを渡り歩き4枚のシングルをリリース。March Across The Land はカーティスがプロデュースした2枚目のシングル (It's Gonna Be) A Long Long Winter の裏面に収録。 Voices Of East Harlem と同じくこちらのヴァージョンも Leroy Hutson がプロデュースして Voices Of East Harlem ヴァージョン同様素晴らしい。
なお Expansion からは最近7インチで再発もされたようですが、オリジナルもそんなにレアだったり高いというわけではありません。

Linda Clifford / March Across The Land

Voices Of East Harlem / March Across The Land

Linda Clifford


(20:00)