コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :男性ボーカル

男性ボーカル

2018/04/09

Joe Simon A Bad Case Of Love 1977
Joe Simon / Show Must Go On
アルバム A Bad Case Of Love に収録


薄汚れて状態があまりよくなさそうな Joe Simon 1977年スプリングレーベルのアルバムを100円でゲット。水洗いしたらそれなりにきれいになったのでした。この人は古くから活動してアルバムも20枚以上リリースしてるシンガーだけど、今どきのレコ堀的に見ればほぼ無視されてしまう超が付くほどの地味な存在なのかもしれません。たとえばレコ袋提げたお客さんから買ったレコードを見せてもらう機会も多いけど、Joe Simon のアルバムってまず買ってる人とかいなさそうな雰囲気がします。個人的にもどれを持っていてどれが抜け落ちているのか正確に言えないんじゃないのかなあ、ということで何枚かまだ持っていない作品があると認識してても、話題になったり再評価されるわけでもなくそんなに気にならなくて購買意欲もわきにくい人であります。ディスコグラフィーを見ると1971年にスプリングに移籍して退社する1979年まで同レーベルに11枚も録音しているというのだから年一枚以上のペース。Gamble & Huff 関連でヒット曲もあったよねと思い出したりしても、途中で集めるのにも飽きてしまったんだろうなと。
今回のアルバムはジャケのデザインの雰囲気からか80年代前半くらいにリリースした編集盤の類なのかなと勘違いして今まで見かけても手にしたことさえなかったけど、名ソングライター Teddy Randazzo が1977年に手がけたオリジナルアルバムというので多少の興味がそそられます。Joe Simon の作品で Teddy Randazzo 関連だと1978年の Love Vibration というダンスナンバーをお店でたまにかけるけど、それ以前にちゃんとフルアルバムを作っていたのですね。渋い Joe Simon のボーカルがゆったりグルーヴにはまった Show Must Go On が気に入りました。
なんか情報がないかなとネットで調べても、どこかのレコ屋が取り上げるわけでもなく、Discogs にもレコーディングの裏方クレジットも掲載されず、youtube にも音源がなく、メジャー盤なのにその注目のされなさすぎが面白いのでありました。

Joe Simon / Show Must Go On

(20:00)

2018/04/06

Alvin Fields Special Delivery 1981 A&M
Alvin Fields / Any Way You Like It
アルバム Special Delivery に収録


1981年に A&M レーベルからリリースした Alvin Fields の唯一作。昔から安い値段で見かけるさえないジャケットのアルバムで、話題になることもないのでそれほどの内容ではないんだろうなというのは想像できるけど、その地味さというか存在感のなさが気になってしまうのでありました。
Alvin Fields はプロデューサー Michael Zager の手がける作品では必ずと言っていいほどクレジットされているソングライティング、バックシンガーとして名前を見る人。もちろん特大ディスコヒットした1977年の Michael Zager Band / Let's All Chant も二人の共作でありました。
裏方仕事で評価されアルバムデビューとなったのでしょうか、ここでも Michael Zager と共同作業、そして彼周辺ミュージシャンで固め、デビュー前のホイットニーもちゃんといて、時代を反映したご機嫌なモダン&ライトファンキーなダンス曲やらでブラコン感覚は楽しめるのであります。これといった楽曲が見当たらないせいもあり目立たない存在のアルバムとなっているのでしょうか、Any Way You Like It 辺りはいいと思うんですがねえ。

Alvin Fields / Any Way You Like It



(20:00)

2018/03/19

James DarrenYou Take My Heart Away 1977
James Darren / You Take My Heart Away
7inch Single


ずいぶん前のなんかのパーティーで誰かが流していたシングルなんだけど、なんの曲か忘れたころにゲットとなり、持ち帰ってタンテで流してみてあの曲だったかと思いだすのでありました。
映画ロッキーの1976年のサントラに収録されてた曲のカヴァーヴァージョンで、James Darren という役者さんが Private Stock レーベルに残したもの。ロッキーに収録されてるオリジナルヴァージョンは Bill Conti 名義で、歌は DeEtta Little と Nelson Pigford によるデュエット。ドラマチックな展開のポップなミディアムスローで、シングルカットもされました。今回取り上げた James Darren 以外にもカヴァーがリリースされているようなので、オリジナルはヒットしたのかな。

Bill Conti Rocky 1976

さて今回の James Darren という人のヴァージョンは Harold Wheeler アレンジによるダンス仕立て。N.Y.産ディスコならではのゴージャスな装飾もバッチリとはまった摩天楼遊泳サウンドで、後半のブレイクパートの劇場感アレンジは Harold の良さが出ているかと。徐々にヒートアップする情熱的な押せ押せボーカルは好みが分かれそうで、全く人気のなさそうな盤だけど嫌いじゃないな。

James Darren / You Take My Heart Away

(20:00)

2018/03/10

GOLDEN BRIDGE I Can Prove It 2018
Golden Bridge (monolog & T-Groove) - I Can Prove It
12inch Single


お店ではホワイトラベルのテスト盤ですでに一月からずっとオンエアーしていた Golden Bridge / I Can Prove It の市販用プレスがあがってきて、Hong Kong Elevators レーベルオーナーさんからいち早く手渡されました。間もなくレコ屋の店頭に並ぶと思います。

毎回個性的な作品をリリースする Hong Kong Elevators からの2年ぶりとなる新作は、ウェールズ出身の Tony Etoria というシンガーが1977年にリリースしたダンス系シングルのカヴァーヴァージョン。なおこの曲は1986年にUKのシンガー Phil Fearon もカヴァーして80’sのシンセダンスもののシングルが好きな方には多少知られるかと。今回はこちらのカヴァーヴァージョンも収録して、同じ曲の70年代と、80年代両方のヴァージョンをカヴァーするという企画。

制作は Saucy Lady の作品制作をはじめボストン拠点に活動する日本人プロデューサー、マルチミュージシャンの monolog こと金坂氏と、欧州を中心に海外作品でリミックス、アレンジを手掛け、昨年リリースした自身のアルバム Move Your Body も高評価、次いでリリースした自身の過去のリミックス音源をまとめたコンピ Diamonds - T-Groove Works Vol.1 も話題となった T-Groove こと高橋氏。両氏によるプロジェクトを Golden Bridge と呼ぶようで、名前の由来は二人の漢字苗字の頭文字からきている。

夏頃だったかレーベルオーナから次の作品は I Can Prove It のカヴァー作ってみたいんだけどなあというはなしをぽろっと切り出され、できれば Tony Etoria の70年代のヴァージョンと、 Phil Fearon の80年代のヴァージョン両方とも作りたいんだよねとのこと。自分もその曲好きだし、さてどういう風に形にしようかということになって、T-Groove っておもしろいことやってる人が話題になってるけど、きっといいの作ってくるんじゃないのかなあなんて口に出してみることに。ということで夏の終わり頃だったかお店に遊びに来てた T-Groove 氏にこういう企画あるんですけど形にできませんかねえなんて風だったかと。はじめは、え、カヴァー?そんなのやったことないしなあというほろ酔い気分なのに仕事の話となると真顔になる反応でしたが、頭の回転の速い方で70年代ヴァージョンは自分が、80年代ヴァージョンはボストンで活動する音楽制作の仲間たちがやるのが面白いんじゃないのかなあなんて提案で、あとは早いもので、制作開始から一か月くらいですぐにデモがあがってきました。

表面の Lee Wilson が歌う70年代ヴァージョンのカヴァーは原曲に忠実なアレンジで生音で再現。 原曲を知らなくても70年代後半の Charlie Calello〜フィリー周辺のディスコサウンドへの憧れは十分に感じ取れるのであります。なかなかこんなサウンドを現代に作品化しようなんて思う人もいないと思いますし、こうやってちゃんと作品にまとめ上げられる人もいないんじゃないのかなあなんて思うのです。T 氏が手がけるいつものモダンで現代的な作風よりかはずいぶん古臭いようなサウンドなのだけど、昔のディスコレコードのコレクターで今まで膨大なダンス曲を耳にして十分な知識と確かな耳を持つ方ですのでどこを押さえればいいのかのアイデアはきっとすぐに思いついたことでしょう。ドラム、ベース、鍵盤は monolog 氏が担当。ボストンのミュージシャン達がサポートしています。

裏面の Leon Beal が歌う80年代ヴァージョンは当時の機材の質感もそそられるこだわりが感じられる仕上がりで、こちらは monolog 氏による機械サウンド。はじめてデモを聴いたときに Phil Fearon の1986年ヴァージョンのイメージとの違いがかなり感じられたのは Phil Fearon は甘いボーカル、Leon Beal は歌いこみの塩辛いボーカルという対照的なスタイルの差なのだけど、独自のスタイルで気持ちよく歌う Leon Beal の声に装飾をちりばめトータルでうまくはめ込むあたりはさすがといったところ。オリジナルを再現した70年代カヴァーヴァージョン、変化球要素も面白い80年代カヴァーヴァージョン、シーンよって使い分けしたいと思います。
現在進行形の音楽クリエーターがあえて昔風に作ってみせたわけだけど、さてDJの皆様どのようなコンビネーションでミックスして素材を浮き立たせるのか腕の見せ所かと。

ジャケやラベルデザインはレーベルオーナー自らが手掛け、実物を手に取らないとわからないと思いますが、盤はクリア盤、ジャケは紙ではなく塩ビみたいな透明な素材の上にデザインという大反則技。普通のもの作っても面白くないじゃない、ということでかなり凝った仕様となってます。サングラスの女性が描かれたラベルデザインもにくい演出で、ジャケ、ラベル、楽曲、トータルで遊び心を持った作品を届けるというレーベルのコンセプトが反映されたレコード愛にあふれた一枚といえます。盤やジャケのデザインの面白さに関してはネット上のレコ屋の商品説明での画像を見ても伝わりにくいと思いますので、陳列棚から実際に手に取って眺めてください。また通販でオーダーした方はきっと手元に届いて取り出した際に驚くのではないのかなあと。今どきこれだけコストをかけるなんてのはあまりないとは思います、国内発のシングル盤といえば7インチが主流となっているなかでの30センチ四方の12インチ盤でのリリースなのですが、収益にこだわらないドマイナーレーベルだからできること。生産枚数限定ですので、興味のある方は自分の店の向かいの Jet Set さんや、Disk Union さんの店頭にもうすぐ並ぶ予定ですので是非チェックしてみてください。。

Golden Bridge (monolog & T-Groove) - I Can Prove It (Out in March 2018) サンプル音源 両ヴァージョン聞けます

元ネタはこちら

Tony Etoria - I Can Prove It 1977

Phil Fearon - I Can Prove It 1986

(20:00)

2018/02/02

Sacco The People Theme 1978
Sacco / The People Theme
12inch Single


いろんな国の人がお店にはやってくるのはいつも書いてますが、レコードは好きだけど国や地域によっては手軽に買える環境じゃないような場所に住んでる人もそれなりにいるんだなというのを感じます。レコ屋がないとか、あっても値段が高いとか、シーン自体がそもそもないとかいろいろあるわけですが、ネットが発達してレコードは世界中から簡単に取り寄せられるじゃないかなんて思うわけですがね。日本はレコード文化に関しては昔から進んでいた国で、90年代に宇田川町辺りでレコード屋が乱立したころは世界で一番レコードが集まるのは東京なんて言われていたくらいもう何十年も前からレコード文化というのは根付いて今もその延長線上で進化していっていると思います。昔にくらべれば随分数は減ってしまったけど世界的に見ればまだまだ実店舗もあるほうだし、盤によってまちまちだけど品ぞろえから価格まで満足度は平均レヴェル以上なのは間違いない。手軽にレコードが探しに行ける環境で、有り余るくらいのレコードに常に囲まれて生活して、今でも店の目の前はレコ屋だし、家から歩いて行ける場所にレコ屋はいっぱいあるわけで。日本でも山奥や離島に住んでいたら状況は違っていたと思うけど、そもそもレコードが身近に買えるような環境ではなかったらそういうものに興味を持たなかっただろうし、そうすると今のお店も存在してなくてレコードとは無縁の違う仕事をしていたはずで。100円コーナーの誰も買う人がいなくてずっと放置されてるいるレコードをさくさくしながらたまたまだったとはいえこういう環境にいられるのはありがたいことなのだと思う今日この頃なのであります。
ということで何でもないようなディスコシングルの100円盤を持って帰るのでありました。

Sacco / The People Theme

(20:00)

2018/01/27

Eugene Record The Eugene Record 1977
Eugene Record / Overdose Of Joy
アルバム The Eugene Record に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はアメリカのシカゴ産のクラフトジンからコーヴァル バレルド・ジン をピック・アップ。

先日シカゴからやってきた方がカウンターの隅っこに置かれたこのジンのボトルを見つけてすごくびっくりしていたんだけど、地元の小さな蒸留所からリリースされた酒が、東京のはずれのレコード酒場に置いてあるのが不思議だったのでしょう。

Koval Barreled Gin

コーヴァル バレルド・ジンは近年リリースされているクラフトジンの中でもわりと印象に残っている銘柄。オーガニックの原料にこだわったドライジンを、ウイスキー熟成で使用したアメリカン・ホワイト・オーク樽にて約6 ヶ月以上熟成させるというもので、この蒸留所はクラフトウイスキーも作っているのでこういったアイデアが生まれ製品化もしやすかったのかもしれません。なので液体は薄い琥珀色でジンらしからぬ神秘的な気分も感じられドライジンに樽由来の芳醇さも加わって複雑なアロマが楽しめます。アーガイル・チェックのラベルで、500mlの小瓶仕様というのもなんともスタイリッシュで現代風なのであります。

Eugene Record / Overdose Of Joy


(20:00)

2018/01/15

Johnny Kemp Just Another Lover 1986
Johnny Kemp / Just Another Lover (Extended Mix)
12inch Single


今年も100円盤から何かわくわくさせてくれるものがあればなあなんて甘い期待を胸に残骸拾いのお仕事に出向くことにしましょう。
Johnny Kemp が1986年にリリースしたソロデビュー曲の12インチ盤で、Kashif 絡みの当時の都会的でスタイリッシュな雰囲気が印象に残る耳なじみのよいブラコンの名ダンサーといったところでしょうか。当時この曲の12インチは2種類リリースされ、一枚が今回取り上げた、アルバムヴァージョンをダンスフロア向けに味付けした Extended Mix が収録された盤。もう一枚がプロモのみで流通した Cameron Paul という人が手を加えた Re-mix 盤。後者の方を聴いたことがないので見つけられればなあなんてずっと思っているのですが、あまり流通していないのかな。

Johnny Kemp はニューヨークでセッションシンガーやライターとしてキャリアを積んで1988年に Teddy Riley 絡みで NJS ヒット Just Got Paid などもリリースしてましたが、ちょっと忘れかけていた人なのでソロ以前の関連作品を復習ついでに見ておくことに。
1982年にプロデューサ Jacques Fred Petrus が手がける B.B. & Q. Band や Change といったスタジオユニットのアルバムにバックボーカル、ソングライティングで参加。1983年にはダンスユニット Kinky Foxx のメンバーとして、N.Y. ダンスクラシックのシングル名曲 So Different をリリース。 1984年にはカルト人気なスタジオダンスユニット Network のアルバムに参加、自身が書いた Cover Girl でリードをとっていました。その後は6人編成のファンクバンド212のリードボーカルでシングルを2枚リリースしますがこのグループは曲がいまいちなのか話題になることはありません。スタジオ仕事を経てそして今回の Just Another Lover でソロでユーという流れでアルバムは2枚リリースしました。

Johnny Kemp / Just Another Lover (Extended Mix)

Johnny Kemp


(20:00)