コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ダンスクラッシックス

ダンスクラッシックス

2018/02/17

Johnny Kemp Just Another Lover Remix 1986
Johnny Kemp / Just Another Lover (Re-mix)
12inch Single


一か月ほど前に100円盤を取り上げるコーナーにて、これとタイトルは同じ Just Another Lover の Extended Mix の12インチのことに触れました。その際、プロも盤のみで出回っている Re-mix 盤というのもあるようだけどまだ聴いたことがなくって、と書きましたが、読んでたお客さんがたまたまだったのかすぐに見つけてきてくれて手渡されたのであります。ということでラム酒一杯と交換となったのでありました。

Just Another Lover は N.Y. のスタジオシンガー、ソングライター だった Johnny Kemp 1986年のソロデビュー曲。Kashif 絡みの当時の都会的でスタイリッシュな雰囲気が印象に残る耳なじみのよいブラコンの名ダンサーですが、以前取り上げた Extended Mix はアルバムヴァージョンを軸に12インチ盤らしい付け足してが行われているのに対して、今回の Re-mix 盤はよりダンス志向の強い作風に仕上がって、打ち込み音とはいえ弾力性のあるボトムの鳴りにもワクワクします。ということで断然こちらの方が好み、使い勝手もよさそうです。

Cameron Paul

リミックスを手掛けたのはサンフランシスコのクラブで70年代後半から DJ として活動した Cameron Paul という人。80年代前半には地元ラジオでミックスショーを担当してサンフランシスコ近辺では有名になったようです。Just Another Lover (Re-mix) 盤はプレーンスリーブ仕様でリリースされますが、ジャケにはステッカーが貼られ次のように記載されています。コンテストで優勝してこのリミックス盤がリリースされたということなのでしょうか?

Re-mixed by Cameron Paul, Billboard Reporter, San Mateo, Ca
Winner of Columbia Records Dance Department "Not Just Another Re-mix" Contest for Billboard Club Panel, 1986

Hot Tracks

Cameron Paul の仕事をダンス系のレコ堀的な視点で振り返ると、現場のDJが使いやすいようにとヒット曲をリミックスした Hot Tracks レーベルのシリーズで数々の楽曲のリミックスを披露しています。

mixx-it  mixx-it

Cameron Paul のメジャーでの大きな仕事というとプラチナヒットして日本でも大流行した女性ラップグループ Salt-N-Pepa の Push It でのリミックスは大成功と呼べるもの、その勢いもあってでしょう、1987年には自身でも Hot Tracks と同じような趣旨の現場 DJ向けにヒット曲をリミックスしたレコードレーベル mixx-it を始動させます。
両レーベルとも現場の DJ が使いやすいをモットーにオフィシャルとは別のリミックス処理をした業務用なイメージのレーベルでしたが、同じような趣旨のレーベルがこの時代はいくつかありましたなんてのはいかにも当時のクラブカルチャーらしいのであります。

Johnny Kemp / Just Another Lover (Re-mix)

(20:00)

2018/02/08

Johnnie & Michael Hill Party Night 1981
Johnnie & Michael Hill / Party Night
12inch Single


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで77枚目にいってみましょう。

アーリー80’sのダンス系12インチではよく知られる定番曲なのでとっくの昔に取り上げていたと思っていたのですが抜け落ちていたようです。ブルックリンのダンス専門レーベル BC Records から1981年にリリースされたディスコスタイルのブギーラップで、タイトル通りのパーティー感覚が魅力の名曲です。このグループはサルソウルから1980年にシングルを一枚リリースしてますが詳細はよくわからないユニット。
学生のときに夜の盛り場で耳にしてそのキャッチーさに一発でノックアウト、次の日から中古盤屋の12インチのコーナーを探し回るものの当時はなかなか入手できない一枚だった、なんて記憶もよみがえる思い出深い一曲。今となってはその他大勢のディスコラップの一枚だけど、盛り上がるツボをよくおさえたいかにも日本人受けしそうなわかりやすさがポイント高いといえます。リクエストでもないとそんなに取り出すこともありませんが、ノー天気にノレるこのタイプの曲って聴いて踊ってやっぱ楽しいです。

Johnnie & Michael Hill / Party Night

(20:00)

2018/01/18

Ed Watson And His Brass Circle  Hot Soca
Ed Watson And His Brass Circle / Ain't No Stopping Us Now
アルバム Hot Soca に収録


割れてしまって再生不可能となったレコードをまた買いなおすというのは何とも気が乗らないものでありまして。気に入って頻繁にかけるもしくは仕事上どうしても必要というのならまだしも、あってもなくてもどっちでもいいかなとなると、よほどの格安でもなければ買いなおししなくてもいいかなあなんて何年も頭の中をぐるぐるしてる盤てのがあるんですよね。今回買いなおしたのもそのうちの一枚でちょっとすっきりしました。

カリプソやソカのアルバムをたくさんリリースしてる Ed Watson が1980年にリリースしたアルバムで、目玉はMcFadden & Whitehead のダンスクラシック名曲 Ain't No Stopping Us Now のカリビアンなカヴァー。おなじみの曲というのでカヴァーされる機会も多くいろんなヴァージョンを耳にしますが、だれがやってもそれなりにかっこが付いてしまうというか、あまり苦しいヴァージョンに出合わないような気もしますが、もともとのオリジナルが素晴らしいということなのでしょう。Risco Connection がやった有名なヴァージョンとも共通のテイストが感じられますが少しアイデアを拝借したのかもしれません。どうせなら途中で登場する男性ボーカルが歌詞を丸ごと歌ってよりソウルフルに仕上げてくれればなおよかったんだけどなあなんて。

Ed Watson And His Brass Circle / Ain't No Stopping Us Now




(20:00)

2018/01/06

Direct Drive & First Light
First Light / A.M.
アルバム Time Machine - The Best Of Direct Drive & First Light 1981-82 に収録


帰省ついでに心斎橋の昔からある大衆レコ屋に立ち寄るのは毎年同じ流れだけど。一か月くらい前に大阪のお客さんから9月にその大衆レコ屋は移転して、そんなに品ぞろえはよくないと聞かされていたんですよね。なあんだ残念だなあ、と行くのをためらうけど、とりあえず地元のレコ屋の空気を少しばかり吸えればいいやというのもあって、教えてもらったすぐ近くの移転先のファッションビルの地下一階に出向くことに。このレコ屋なんだけど90年代後半のレコードブームの頃はアメ村周辺に数店舗展開して、確かこのファッションビルにもお店を構えていたような記憶があるんですよね。このビルに足を踏み入れるのはそれ以来かもしれない。本当にあるのかなあと期待と不安のなか階段を降りていくとちゃんと看板が出ていて一安心、雨がぱらついていたせいか店内には客の姿は見当たらない。少し規模が縮小したのかなと思う程度でオールジャンル扱っているのは以前と同じで、きちんと整理され小ざっぱりオシャレになっています。ただ以前の店舗では自分の好きないわゆるごみ扱いされたような格安レコードが大量に展示されてたけど、今回の店舗ではそれらが大幅に少なくなった印象でしょうか。それらのほとんどは大衆ヒップホップや各時代を反映したエレクトリックなクラブミュージックの12インチの残骸だったわけでもうそういうの買う人もいなくて場所を割くのは無駄、ほどほどでいいかなんて感じなのかも。たしかに自分のお店でお客さんのレコ袋見せてもらうと、そいうの漁っているのはレコード集め始めの観光で来た外人くらいだもんなあという印象なのもある。それでも少し設置された安売りコーナーを覗くと自分の年齢からすると懐メロな90〜00年代のヒップホップやR&B、クラブ系の良盤があって工夫次第で今でも使えそうなんだけど、これをわざわざ有効活用しようなんてもの好きはそんなにいないのは東京もそんなに変わらないのかも。通常価格帯の各ジャンルのコーナーは一通り見てもパッとしないわけだけど、東京の回転の速いレコ屋の目線で見てもしょうがないわけで、もともとそんなに買うものが見つかるような店舗でもなかったのでこれは想定内、レコードに触れただけでもよしとしましょう。それにしても人が自分以外いないのが気になるところでありますが、大晦日の微妙な時間帯だからなのかな、昨年の大晦日に前の場所にあったときはそれなりに人が出入りしてたような気がして、大阪でもレコードは多少人気があるのかなと思ったのであります。店内のBGMはヒップホップでしたが、今年リリースされた 2chainz の Burglar Bars なる曲が流れてきてサンプリングの元ネタは何だったかなあなんて少し頭を回転、Barbara Jean English 1973年の You're Gonna Need Someody To Love You だと思い出すんだけど、名曲なのに今年はこのレコードあんまり触らなかったなあなんて。もろに哀愁感が漂う楽曲が店内に鳴り響く中、相変わらず客は誰も来ずで心細くなってきて、年末の暗くなってきたこの時間に一人でレコード掘って何やってんだかなあと自己嫌悪になるわけだけど、いい盤がザクザクだったらそんな気持ちにならないわけで、結局買うものを見つけ出すのに苦労するのもまあ毎年同じでありますね。

手ぶらで帰るのが身軽でいいんだけど、せっかく来たのだからと一枚手にしたのは Paul Hardcastle の初期作品集で、80年代前半のDirect Drive や 1st Light 時代の楽曲が収録された00年代初頭のコンピ盤。両グループのシングルやアルバムはすでに手放して手元にないので久しぶりに復習してみたいと思います。大晦日はこのレコ屋は6時閉店というのは場所が変わっても同じだけど、今年は客の追い出しソング蛍の光が流れなかったのは客がいなかったせいでしょうか。同じフロアにあったDJ機材屋にふらっと立ち寄るものの最先端すぎて全く操作方法はわからないのでありましたが、隣にいた高校生風二人組はコックピットのような機材を慣れた手つきで遊んでいたのであります。今どきのDJ機材が最先端の自動運転機能を掲載した自動車だとしたら自分の店の機材はいまだ人力車のようなものでありますねえ、としょんぼりしながら階段を上ってファッションビルをあとにすることに。

地上に出ると御堂筋はきれいにライトアップ、戎橋筋商店街は年末らしい賑わいでグリコ電飾前の橋は身動きが取れない人混みで大阪名物を記念撮影しようと人であふれていました。ミナミは中、韓、の観光客が多いようだけど行き交う人を見ても日本人と見分けがつきにくいので実際はどれくらい紛れているのか気になるところ。欧米人は東京に比べて見かけない印象でしょうか。大阪人女子のファッションやヘア、メイクは地味目に映りますが、自分の住んでる家の周りが下北オシャレ女子の往来の激しい一帯だから余計にそう見えたのかも。大阪に帰ってくるとすべての空気が緩いなと直感で感じますが、東京だけが異常に張りつめられてるだけというのは毎度感じることで。子供のころ過ごした地元とはいえ感傷的な気分になって胸が痛くなるのはいつものこと、東京の平凡な毎日の生活に早く戻りたいなあなんて、グリーンのレコ袋を提げて南海難波駅までくてくと歩くのでありました。

First Light / A.M.

(20:00)

2017/12/24

Elaine & Ellen Fill Me Up You Made Me Do It Again (2)
Elaine & Ellen / Fill Me Up / You Made Me Do It Again
12inch Single


イリノイ拠点のインディー Ovation Records の12インチシングル。このレーベルはアルバムに比べれば12インチのタイトルのリリースはごくわずかでしたが、こうやって眺めるとここの12インチのカンパニースリーヴのデザインというのは、実に味わい深いなあなんて。Jazzy Sport がこのレーベルのロゴを拝借してるのはレコ掘りしてる方ならご存知のことと思います。

正体不明の女性二人組 Elaine & Ellen が1980年にシングルのみでリリースしたダンスもの。この二人組は1978年に Mercury レーベルからアルバムをリリースしてそちらがよく知られていると思います。シカゴのスタジオミュージシャンを従えユニヴァーサルスタジオで録音のキャッチーだけどまあまあなディスコ快作でしたが、その流れを引き継いでよりファンキーかつモダンに仕上げたのが本シングル。過去にリリースされてるコンピ盤などの収録歴を見ると、この二人組の人気作はアルバム収録曲よりむしろこのシングルに収録されてる Fill Me Up なのかなあという気もしますが、裏面に収録された You Made Me Do It Again も含めよくあるタイプなんだけどしっかりしたつくりで好感が持てます。
プロデュース、アレンジ、ライティングはシカゴの Donald Burnside という人物が行っており、この人は Captain Sky、First Love、Yvonne Gage、Superior Movement などなども手掛け、当時のシカゴのブギーシーンを陰ながら盛り上げた人物ということになるのではないでしょうか。

Elaine And Ellen

Elaine & Ellen / Fill Me Up

Elaine & Ellen / You Made Me Do It Again

(20:00)

2017/12/18

Lenny Williams Gotta Lotta Luv 1990
Lenny Williams Gotta Lotta Luv (House Mix)
12inch Single


90年代に入ってからの Lenny Williams のシングルというのでレコ屋で見てもずっとスルーしてクレジット確認をしたことはなかったけど、Eric Kupper が手がけたハウスヴァージョンのミックスが彼らしい絶妙さで今まで見落としていたんだなあと思った次第。ヴェテランシンガーがミネソタのマイナー Crush Music に移籍して1989年に Layin' In Wait というタイトルのアルバムをリリースしてそこからカットしたシングル。Eric Kupper は跳ねたビートが当時のR&Bスタイルらしい Urban Club Mix というのも手掛けておそらくはそちらがメインなんだけど、試しにハウスのヴァージョンも入れたら面白いんじゃないのかなあなんて彼のアイデアでかるく収録したのかもしれませんねえ。ソウルフレーヴァーなミディアムテンポで Eric Kupper らしいピアノの旋律が乗っかって心地よい揺れを演出したナイストラック。この時代よく見られる曲調でこの曲そのものが話題になることはないとは思うけど David Morales やら Frankie Knuckles と組んでメジャー作品を手掛けるその後のキャリアを考えると、リミックス仕事としてはわりと初期にこのようなことをやっていたんだなあなんて。そして Eric Kupper が書いたハウスの歴史的名曲 Whistle Song が Frankie Knuckles によって作品化されるのが翌年ということでこの辺の年表整理もたまにはやっておかないといけませんね。

Lenny Williams / Gotta Lotta Luv (House Mix)

(20:00)

2017/11/30

Edgar Winter Above And Beyond 1979
Edgar Winter / Above And Beyond
12inch Single


オリジナルのプロモ盤と見分けがつきにくいブート盤も2012年にリリースされてるロフト、ガレージクラシックスでコズミックディスコの定番 Edgar Winter / Above And Beyond の12インチヴァージョン。以前も書いたのですが、この曲が収録された1979年のアルバムはプロデューサーの欄には本人のほかに Tom Moulton が名を連ね、バックはドラム Keith Benson、ベース James Williams、ギター Craig Snyder、コンガ Larry Washington ということで、後期 MFSB といったところ、録音はフィラデルフィアのシグマ。Edgar Winter Group の時代には Dan Hartman がバンドメンバーにいて、Dan がソロになって Instant Replay や Relight My Fire のディスコヒットで成功するのをみて、それでは自分もディスコ路線のアルバムを作ってみるかとスケベ心が働いたのかどうかは定かではありませんが、Edgar Winter に関わらず多くのロック系アーティストもこの時期にはディスコ寄りの作品を作ってました。Edgar Winter は先に取り上げた Dan Hartman の2曲が収録されたアルバムではサックスで参加し、そこでミックスを担当していたのが Tom Moulton ということで、両者はわりとすんなりアルバムの制作に運べたのではないかと思われます。アルバムはディスコとAORが程よく混じった素敵な内容で、今回ピックアップする Above And Beyond という曲もアルバムでたまにかけていますが、12インチヴァージョンが有名というので買ってみました。
イントロや後半のブレイクもかっこよくロングなディスコ仕様で別ヴァージョンとなってますが、アルバムのと比べてリズム隊やうわものが前に出てボーカルが後方に引っ込んでたり、中音域が整理され各楽器がクリアに鳴っていたり、シックみたいなスラップが挿入されたりかなり洗練したヴァージョンのように聴こえ同じ曲だけど曲の表情は全く異なるように感じます。BPMは12インチの方が二目盛くらい遅めでしょうか。ミックスは Edgar Winter 本人とクレジットされています。ごてごてしながらも若々しい高揚感が凝縮されたアルバムヴァージョン、大人っぽくクールに展開する12インチヴァージョンどちらも素晴らしいです。12インチの裏面にはインストが収録されこちらもDJの方には使い勝手が良いでしょう。

Edgar Winter / Above And Beyond (12inch Version)

Edgar Winter / Above And Beyond (Album Version)

(20:00)