コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ダンスクラッシックス

ダンスクラッシックス

2018/11/18

Wicked Mix 06 (2)
Cheryl Lynn / Got To Be Real Wicked Mix (Remix By Fabian Pulido)
V.A. Wicked Mix 06 に収録


ダンスクラシックスの定番 シェリル・リンの Got To Be Real 的な雰囲気が感じられる曲ということで82枚目にいってみましょう。
今回取り上げるのは前回同様オリジナルのシェリル・リンが歌ったヴァージョンをその時代の空気にリミックスしたヴァージョンとなります。1991年リリースの DJ向きに作られたコンピ盤 Wicked Mix の6番に収録というもので、ヒップホップ寄りな曲調に生まれ変わって当時リアルタイムのヒット曲なんかにも合わせやすかったのではないのかなというアーリー90's なつくりになっています。
90年代からヒップホップ周辺のレコードを集めている方は持ってなくてもなんとなくレコ屋で見たことあるんじゃないのかなあという Wicked Mix ですが、ヒップホップ、R&B、ハウス、ベースものなどのリアルタイムのダンスフロアヒットをリミックスしなおして何曲か収録したコンピでシリーズ化されゼロ年代中盤まで定期的にリリースされてました。
細かく分類するといわゆる DJ 向きの Remix Service と呼ばれる専門ジャンルのレコードになるわけだけど、Wicked Mix だけでなく数多く存在した Remix Service のレーベルがリリースする盤にはリアルタイムヒットに混じって今回の Got To Be Real の場合のように一曲だけ懐メロ曲のリミックスが収録されるケースも多かったですね。70,80年代のダンスクラシックやファンクもまだまだフロアでは需要は高かったので DJ にとっても必要な素材だったのでしょう。ちなみに Wicked Mix のレーベルからはファンクやディスコの懐メロダンスヒットの現代風リミックスに特化したコンピ Wicked Mix - Classic Collection も並行してシリーズ化されていました。

Wicked Mix は DJ向きに作られた、旬のヒットをリミックスしなおして詰め込んだコンピ盤で、 Remix Service と呼ばれる専門ジャンルのレコードの類と書きましたが、わかりやすく言えばクラブやラジオのDJが曲同士のミックス作業をやりやすいようにイントロやブレイクパートをより簡素なビートに差し替えたりエディットしたり
というリミックスヴァージョンが収録されてました。収録された曲はヒット曲なので当時オリジナルの12インチでもリリースされそれらも十分に DJ が使いやすいようにリミックスやエクステンデッドな構成にになっていたものも多かったとは思うけど、それよりももっと単純なビートを曲の頭や曲中に配置した構成になっているものが多かったと思います。初心者でもオリジナルの12インチ使うよりもっと簡単にミックス作業ができるヴァージョンになっているとでもいえばいいでしょうか。リミックスしてるのはレーベルお抱えの DJ である場合が多いと思いますが名前を見てもわからない人ばかりです。
90年代周辺を振り返るとアメリカでは Remix Service のレコードをリリースするレーベルが無数にあって、クラブやディスコ、ラジオなどで活動するプロの DJ に特別なミックスを供給するという意図で展開されたんだろうと思います。当時は日本の新譜を扱うレコ屋にも輸入され、Wicked Mix のほかに、Ultimix、Funky Mix、Mixx-it、X-Mix、Street Tracks などのレーベル作品は店頭で見ることもそれなりだったと記憶しています。とはいっても Ultimix、Funky Mix といった有名レーベルがリリースする Remix Service のレコードは一つのシリーズでも3枚組とかで販売され普通に買うには高額でためらうレベルだったかなあと思いますが、六本木で朝まで営業してたレコ屋の名店ウィナーズはこのシリーズに強く、周辺のハコ専属のDJなんかに買われていたんじゃないのかなあと。どこかのクラブやディスコに行ってなじみのある曲なのに知らないヴァージョンがかかっているなあと思って後で確認してみると、Ultimix、Funky Mix 収録のヴァージョンだったなんてこともあったと思いますので、ちょっと人と違ったヴァージョンをかけてみたいと思う方にも面白アイテムとして需要はあったことでしょう。
機能性抜群の DJユースなリミックスを詰め込んだコンピの Remix Service というジャンルはいわば業務用ともいえマニアックなジャンルだけど、古くは1977年に立ち上がった Disconet Program Service が有名。ちなみに Ultimix レーベルは今でもリリースを続けているようです。今の時代に欲しいかといわれれば個人的な使いみちが見当たらないのでそんなに興味が沸く対象ではないのですが、やはり世代的なものなのか特に90年台の Remix Service の類の盤を中古盤屋で見るとどんな曲が収録され正規盤とは違ってどんな風にリミックスされてるのかなと少しドキドキするのであります。

ちなみに今回取り上げた Wicked Mix 06 は以下のような収録内容になっています。

A1 Black Box Strike It Up ("Remix By Carlos Nedd")
A2 Ice T* New Jack Hustler ("Remix By David Meyer")
A3 Cheryl Lynn Got To Be Real ("Remix By Fabian Pulido")
A4 Unknown Artist Wicked Beat 11
A5 Unknown Artist Wicked Beat 12
B1 LaTour People Are Still Having Sex ("Remix By Two White Guys Mixing")
B2 Cartouche Feel The Groove ("Remix By DJ Audio")
B3 Bassomatic Fascinating Rhythm ("Remix By Two White Guys Mixing")
B4 Unknown Artist Samples & Scratches

Cheryl Lynn / Got To Be Real Wicked Mix (Remix By Fabian Pulido)

(20:00)

2018/11/15

Francois Valery,  Alain Wisniak Joy O.S.T. 1983
Alain Wisniak / God Of Love
Francois Valery , Alain Wisniak - Joy (Bande Originale Du Film)


お客さんが DJ するのを見に行った時にかけていて教えてもらった1983年のフランス映画 Joy のサントラ盤を購入。マイケルのモンスターヒット、スリラーからインスパイアを受けたであろうキャッチーなダンス曲 God Of Love が収録され、なんかの面白ネタにでもなるんじゃないのかなあというものだけど、マイケル抜きにしてもプレイ可能なブギーテイストなんじゃないのかなあなんて。
映画の中身は不明ですが、お色気シーン満載なのかなあというのは下のリンク映像を見ればなんとなく想像できます。当サントラ盤にはフランスの二人の音楽家、Francois Valery(4曲)と Alain Wisniak(6曲)の楽曲が収録され、スリラー似の God Of Love は Alain Wisniak の作品。Alain Wisniak は Cerrone の作品周辺で名前を見かける人ですね。
ちなみにこのサントラはフランス盤のほかには日本盤もToshiba EMI 系 Eastworld から当時リリースされたようで、映画も日本で公開されたみたい。日本盤の帯のタイトルは「女の浪漫 Joy 愛のテーマ」となっていて、アーティスト名は Debbie Davis / Francois Valery Orchestra とクレジット。ジャケは下のような別のセクシー写真に変更されています。

Debbie Davis, Francois Valery Orchestra Joy Eastworld

Alain Wisniak / God Of Love

映画の映像をバックにこの曲を視聴したい方はこちら。金髪美女のヌードやお色気シーン満載のため、youtube から年齢確認が必要な場合も。
Alain Wisniak / God Of Love

(20:00)

2018/11/09

Candy Bowman I Wanna Feel Your Love 1981 RCA
Candy Bowman / I Wanna Feel Your Love / Since I Found You
12inch Single


メジャーの RCA レーベルから1981年にシングルを一枚だけリリースした Candy Bowman のダブルサイダー12インチを購入。アーティストはマイナーだけど曲がいいからかコレクターにはよく知られる盤という認識でしょうか、コンピに収録されたり再発盤も出回っています。表面がブギーディスコの I Wanna Feel Your Love で、裏面がメローダンサーの Since I Found You。プロデュースは Edward Moore、Howard King で、Exe プロが James Mtume、Reggie Lucas ということでいわゆるバンド Mtume としてもっとも脂がのったころのメンツでの制作ということに。店ではかなり以前は裏面の Since I Found You をコンピ盤でたまにかけてましたが最近はご無沙汰していた印象。この曲は Grey & Hanks がアルバム Prime Time (1980年)で歌ったのがオリジナルでそのカヴァーヴァージョンとなります。2015年には Crossroads Featuring Natasha Springer が Candy Bowman のヴァージョンを忠実にカヴァーしたのも出来はよく記憶に新しいところ。 オリジナルの12インチの入手は今更ながらですが、やっぱいい曲だなと素直に感じます。
表面の I Wanna Feel Your Love は重さと軽さの絶妙な同居、ファンキーかつキャッチーな曲調の N.Y. ダンサーで特別な仕掛けみたいなのがあるわけではないけど普通にやってこれくらいのクオリティーの曲は作れたのかも、当時のこのジャンルの魅力が凝縮されてます。

Candy Bowman / I Wanna Feel Your Love

Candy Bowman / Since I Found You

Grey & Hanks / Since I Found You

Crossroads feat. Natasha Springer / Since I Found You

(20:00)

2018/10/07

Darlene Davis I Found Love 1986
Darlene Davis / I Found Love
12inch Single


100円レコードの残骸を拾いに行くお仕事ということで。ドマイナーっぽい N.Y. の Take One というレーベルから1986年にリリースされた詳細不明女性ボーカルのダンスもののシングルを購入。なんだかよくわからない作品だけど、プロデュース Elai Tubo、キーボード Patrick Adams、Richie Weeks、マスタリング Herb Powers、Frankford Wayne, N.Y.C. こんなキーワードがラベルに並んでると、多少は聴いてみようかなとなるわけで、外れでも当時のダンスミュージックのシーンの空気を体現できればそれでよし。家に帰ってとりあえずは Discogs でこの盤に関するデータを探ると、もともとは Tubotune Records というこちらもドマイナーというかリリースはこのタイトルのみという自主ぽい雰囲気のレーベルからリリースされ、翌年に今回の Take One、UK の Serious Records というレーベルからもリリースされることに。Discogs 内のマーケットプレイスにはすべてのフォーマットを含めるとこのタイトルは213枚出品されどれも安価なんだけど、この数は人気がなくダブついてるにしても、ドマイナーなシングルにしては相当な枚数と感じますね。今となっては紹介されたり評価されることはなくても、当時は N.Y. や UK のローカルなクラブシーンではそこそこヒットしてまあまあな枚数が流通したのかなあなんて気がしなくもなく、一瞬だけでも一部の人には流行歌レベル位にヒットしたのかなあなんて妄想を膨らませられただけでもこの曲を買った意味があったのかもしれない。
ハウスちょい前のシンセトラックのダンスもので、音の質感はこの類としては仕上がりはばっちり。キャッチーかつ哀愁感な曲調からなんとなく当時の N.Y. のクラブ界隈にタイムスリップできるなんてのはあくまでも個人的な感想なんだけど、2018年的な使い道は?となるとかなりマニアックになるとはいえ、この中途半端な時代感覚のサウンドが嫌いになれないのであります。

Darlene Davis / I Found Love

(20:00)

2018/09/01

Herbie Hancock Stars In Your Eyes 1980
Herbie Hancock / Stars In Your Eyes (Special Disco Remix)
12inch Single


お客さんからいらなくなった12インチ盤を譲りうけました。何やらラベルの印刷がにじんでいるのが気に入らないらしく、同じタイトルのきれいな盤を買ったのでにじんだほうはいらないというわけ。人によっては音がそれなりに再生できるんだったらラベルの印刷のにじみくらいはと考える方もいるでしょうね、自分もそのタイプだけど、レコードは仕事で使うものという感覚が強いので、見映えよりも実用的にどうかが気になるのだけど、個人でレコードを集めている人だと、聴くためよりもコレクションそのものを楽しむという方も多いと思うので、きれいな状態のものを手元に置いておきたいと思う気持ちは十分に理解できます。レコードというのは音を流してこそ楽しいという考えもあるけれど、単に集めるのに重点を置いてる人ってわりと多い気がします。ヘヴィーコレクター以外の人種でもレコードプレーヤー持ってないけどレコードは少し集めているという層が存在するというのは、お店にいればちょくちょく目にしますが、人それぞれ好きなようにレコードを楽しめばよいのでしょう。

Herbie Hancock Monster 1980

さてハンコック1980年の Gavin Christopher が歌うフュージョンブギー定番曲 Stars In Your Eyes の12インチ盤ということで。アルバムでは同年の Monster に7分1秒ヴァージョンで収録。お店でもそれなりに流すなじみ深いナンバーで、そのアルバムヴァージョンにくらべ12インチは11分21秒のかなりのロング仕立て。イントロ、ブレイクパート、最後尾、それぞれが引き延ばされ長尺となってますが、うわものやボーカルの広がり、強くタイトに打っても丸く鳴り響くドラム音など録音状態も見事で12インチで聴くと今まで以上にこの曲のことが好きになります。
今回取り上げたのはコロンビア赤ラベルの正規盤で、A面にはファンキーダンストラック Go For It の12インチヴァージョンが収録され、アルバム収録ヴァージョンとは異なる テイクとなっています。なお Stars In Your Eyes のコロンビア白ラベルのプロモ盤は、A面 Stars In Your Eyes 12インチヴァージョン、B面 Stars In Your Eyes アルバムヴァージョンとなっています。近年になってコロンビアからは正規の再発盤もリリースされましたが、ブートのような再発盤も過去に何度かリリースされており、時代が変わっても完成度の高い人気曲ということなのでしょう。

Producer - David Rubinson & Friends, Inc., Herbie Hancock
Written-By - G. Christopher, H. Hancock, L. Capuano, R. Parker Jr
Drums - Alphonse Mouzon
Percussion - Sheila Escovedo
Bass - Freddie Washington
Keyboards, Synthesizer - Herbie Hancock
Guitar - Ray Parker Jr.
Lead Vocals - Gavin Christopher
Backing Vocals - The Waters

Herbie Hancock / Stars In Your Eyes (Special Disco Remix)

Herbie Hancock


(20:00)

2018/08/17

Made in U.S.A Melodies 1977 De-Lite
Made in U.S.A / Melodies (12inch Version)
12inch Single


N.Y.ダンスクラシックスのド定番、Made In USA / Melodies の12インチがコンディションが微妙というので特価になっていたので拾ってみることに。12インチの場合は音がでかいので見た目が多少悪くてもうまく鳴ってくれる場合が多く今回も特に問題のないレベルでした。個人的にも長年プレイしているおなじみの曲でアルバムを引っ張り出してたまにかけていましたが、12インチは8分の長尺ヴァージョン&アルバムにはないイントロやブレイクパートでの仕掛けあり、もちろん音質も向上してさらにゴージャスな印象となります。もっと早めに移行しておくべきだったかな。
Melodies はどことなくサバンナバンド風でもあり、バンドの紅一点Jann Harrison のボーカルが軽快に舞い上がる摩天楼感覚あふれる N.Y.ディスコティーク夜間飛行が楽しめる印象に残るナンバー。アルバムを見渡すと Never Gonna Let You Go も同路線で、Theo のエディットでも知られますが、ロウテンポディスコの Shake Your Body が最も好きだったりで、このアルバムは個人的な N.Y. ディスコの名盤でよくできていると思う。

Made in U.S.A De Lite LP 1977

さてさて Made In USA というバンドは1977年に De-Lite Records からアルバムを一枚だけリリースというまあまあ地味な存在だけど、後の1981年に Strikers を結成するメンバーの集まりでもあり、ダンスクラシックス的にはいわゆる Crown Heights Affair 周りにいたブルックリンのスタジオミュージシャンたちが、プロデューサー、アレンジャー、ライターの Britt Britton、Freida Nerangis 主導でデビューしたということで、CHA の弟分的な目線で楽しむのもよいでしょう。

Made in U.S.A / Melodies (12inch Version)

(20:00)

2018/07/30

Phyllis Hyman So Strange Kiss You All Over 1979
Phyllis Hyman / So Strange / Kiss You All Over
12inch Single


特に人気曲というわけではないけど、ふと目にとまった Phyllis Hyman 1979年の12インチ。表面がダンス曲 So Strange 8:50、裏面がミディアム Kiss You All Over 6:18。両曲ともに T. Life が制作、アルバムでは1978年の Somewhere In My Lifetime に収録されている。
昔たまにアルバムでかけていたけど最近はすっかりタンテに乗せておらずといった状況で、両曲ともアルバムとはヴァージョンの異なるUSプロモのみの12インチ盤がリリースされていたなんてのは全く気にも留めてなかったというのは話題性もないからだけど、まあ曲そのものというよりは、気になるキーワードとして、Arista レーベル、12インチ、白ラベルのUSプロモ、アルバムとはヴァージョン違い、1979年ころというのが引っかかるので、安いのもあって拾ってみることに。
それらのキーワードで合致するタイトルを考えるなんてあまりにもマニアックなはなしだけど、頭を回転させると超人気盤でいえば Breakwater / No Limit 辺りは日常的に接してるタイトル。ほかにメジャーな黒人ダンス系だと Ray Parker Jr. & Raydio / It's Time To Party Now、Harvey Mason / Groovin' You、Aretha Franklin / What A Fool Believes 辺りのアルバムとはヴァージョンの異なる12インチはすぐに思いつく。どれもアルバムでは味わえない迫力のある音の鳴りが最高なんだけど果たして Phyllis Hyman の盤はどうだろうか。
So Strange はアルバムヴァージョン 4:39 に対して、イントロの引き延ばしやブレイクパートの追加により 8:50 というロングヴァージョンになっているのが構成の違い。さらに楽器ごとのトラックもいじり直してボトムがかなり強くなってダンス志向の強い仕上がりになっているのが特徴。アルバムだとボーカルとかウワモノガいっぺんに前に来る印象でどちらかというとフュージョンタッチに聴こえるのだけど、12インチは各楽器の配置もきれいに整理され音色もクリア、同じ曲なのに表情が全く異なるのが面白いですが各自の好みといったところでしょうか。12インチとLPでの構造の違いもあるけどこの曲に関してはエンジニアのこだわりを評価したいところであります。
Kiss You All Over はアルバムヴァージョン 5:10 に対して12インチは 6:18。こちらは曲の構成は一緒でラストの部分を一分ほど引き延ばしただけ。12インチでは迫力は増してますが、So Strange ほどLPに比べ曲の表情が変わるというわけではありません。

Phyllis Hyman / So Strange 12inch Version

Phyllis Hyman / Kiss You All Over 12inch Version

Phyllis Hyman


(20:00)