コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :100円レコード

100円レコード

2018/09/10

Sweetness Memory Cats 1987 Rams Horn
Sweetness / Last Night A D.J. Saved My Life
アルバム Memory (Cats) に収録


学生の時に一度購入したけど今は手元にない詳細不明のグループ Sweetness のアルバムを再度拾ってみることに。ダンスラシックの定番 Indeep の Last Night A D.J. Saved My Life のカヴァーを収録というのと、リリース元がオランダの Rams Horn というので、へんてこりんなダンスレコード収集してる方ならなんとなくその怪しさに惹かれるんじゃないのかなあとは思う1987年のアルバム。
ちなみにこのアルバムだけど、1983年に同じ Rams Horn から、Sweetness / Last Night A D.J. Saved My Life のタイトルでリリースした、下の写真のジャケのアルバムの内容を少しだけ変えてリリースというもので、まあほぼ同じものが4年後にリリースという流れからか多少とはいえ継続的に需要があったのでしょうか?個人的なレコ屋での遭遇率としては1987年の盤のほうが高いのかなとは思うけど、話題にもならない地味レコードというのでほとんど人目に付くこともないような気がします。

Sweetness  Last Night A D.J. Saved My Life 1983 Rams Horn

Sweetness がどのようなユニットなのかはよくわかりませんが、US での Indeep の Last Night A D.J. Saved My Life のヒットに目を付け、カヴァーヒットを狙ったオランダのプロデューサーによる即席グループみたいなものなのかもしれません。Last Night のカヴァーはユルめだけど原曲にそってカヴァーされ、もちろんトイレの効果音諸々も再現されています。アルバムを見渡すとポップス調のダンス曲が目に留まり、同じオランダの Spargo 辺りがやりそうな Love Will Keep Us Together なんかがまあまあかなと。

Indeep Last Night A D.J. Saved My Life 1983

有名古典ダンス曲 Indeep の Last Night についてだけど、1982年にインディーダンスレーベル Sound Of New York からリリースというもの。Indeep はソングライター、プロデューサー、ミュージシャンの Michael Cleveland を中心に、プラス2名の女性ボーカルで構成。Last Night はベースラインが印象的なクールでロウなファンキートラックで、ラップが挿入されている辺りは時代を反映、派手さはなく淡々としたビート重視の曲調はストリートな雰囲気も感じられヒップホップっぽい感覚にも近い。女の子が好きなDJからのメッセージによって立ち直る、みたいな内容の歌詞はキャッチーでかなり覚えやすい曲ではあります。古典ダンスもののレコード収集において最も早い段階で手に入れたレコードという記憶があるけど、歌詞の内容が自分でDJでかけるにはこっぱずかしいと感じるのもあってそんなにタンテに乗らなくても、サンプリングされたり、カヴァーされたりで古臭い印象にはならないような気も。最近リリースされた Louie Vega の NYC Disco でもカヴァーされてたりで、世代が変わってもなおも機能する優秀なダンス曲ということでありましょう。Indeep そのものはアルバムを2枚リリースするも Last Night の印象が強すぎていわゆる世間的には一発屋という雰囲気でしょうか。Last Night がリリースされた当時すぐにチャートを駆け上がり、ビルボードディスコチャート6週連続2位とかなりの人気っぷりではありましたが、その時の1位の曲がマイケルのモンスターヒットのスリラーだったというのは何とも不運だったといえるでしょう。

Sweetness / Last Night A D.J. Saved My Life

Indeep / Last Night A D.J. Saved My Life

(20:00)

2018/08/20

The Main Ingredient I Just Wanna Love You
Main Ingredient / I Just Wanna Love You (12inch Version)
12inch Single


100円レコードの残骸を物色、何もほしいものが見つけられないけど手ぶらで帰るのもなあというので、ならばお客さんに配布用で使えそうなのがないかもう一周してみるけど特にこれといったものがあるわけでもない。無理くり一枚引っこ抜いたのがこちら1989年の Main Ingredient のアルバムのタイトル曲の12インチロングヴァージョン。良心的な曲だけど、今の時代にこれですかと思わなくもなく、だからこそ100円で売れ残っているというわけなのでしょう。
大学に入学してタンテやらのDJ機材をそれえるのがこの1989年という年で、ヒップホップやハウスが一気に浮上してそれらのレコードを収集するのに忙しかったのを覚えている。歌ものR&Bでいえばド派手なNJSがシーンの主役。レコードを集め始めのころなんて知識もあまりなく、もちろん今より情報収集できるソースもそれほど多いわけではない。なんでこの曲を当時買ったのかは定かではないけど、新譜だからというので適当に買ったかもしくは当時バイトしていたクラブのDJにお勧めされたかどちらかなんだろうな。DJ素材として見映えの良いレコードを欲していた時期にあっては何とも地味すぎる当時の言葉でいうとクワイエットストームのタイプで使い道はほとんどなかったと思うけど、ハートウォーミングないい曲だなと思うのは時代が変わっても一緒。

Main Ingredient / I Just Wanna Love You (12inch Version)

(20:00)

2018/07/24

Bernadette Cooper Drama According To Bernadette Cooper 1990 MCA
Bernadette Cooper
アルバム Drama According To Bernadette Cooper


いつものように100円レコードの残骸を拾いに行くお仕事に。近所のローカルなはなしですがスローなペースとはいえ新しいレコード屋さんがぽつりぽつりと出来ている状況ということで需要は緩やかに伸びているといったところなのかもしれません。またレコードが流れるスペースだとか飲食店の類も増えてきているようで、レコードというのがなにか特殊なメディアとかいうのでなく、普通に人々の生活に身近に溶け込む環境がより整えばなあとは感じるもの。海外を見渡しても例えばそれなりの枚数レコード設置したバーとかカフェみたいな日本では当たり前の業種が地味なペースとはいえ今後は増えていくだろうというのは何年も前から書いているところであり、新しい世代や違った文化の人たちがどのように進化させていくのかは楽しみ。
Bernadette Cooper 1990年の MCA レーベルからのソロデビュー作品。店頭で見かけてこれ持ってたかどうか記憶があいまいだったのは、いわゆるニュージャック期の時代の色んなアルバムはお店では需要は高くないので今更引っ張り出して聞き直す機会がないためであり、きっと忘れてしまってるいい曲いっぱいあるんだろうなと考えるものの、ほかにチェックしなきゃいけない新譜だとか需要の多い年代があるので復習するには手が回らないというのがあるかも。時代の循環サイクル的にこのジャンルが新たな価値観で脚光でも浴びればそういう機会もあっていいんだけどねえとは毎回書いていますがこればかりは世間の空気の流れを見守るしかありません。
Bernadette Cooper って誰だっけなあと一瞬頭を回転させて女性ばかりのファンクバンド Klymaxx を立ち上げ中心となったメンバーでドラム担当ってのをすぐに思い出すのでありました。80年代に商業的に成功したバンドで Bernadette Cooper は1986年の4作目まで在籍、メンバーの中では Klymaxx だけでなく他のアーティストのプロデュースやライティングをこなしてるところを見るとミュージシャン志向のより強い人だったのかも。バンドメンバーでは同じく中心だった Joyce "Fenderella" Irby も4作目で脱退して1989年にソロに転向、そちらの作品はリアルタイムで当時聴いていたのでありました。とりあえず持って帰って何の期待もしないでアルバムに針を落としますがこれがかっこいいファンクテイストの強いアルバムで、ファンクといっても当然ながら当時の質感の打ち込みやサンプリングを駆使したもの。NJSのころというとなんとなくプロデューサー主導で作った当時のサウンドにシンガーが歌を乗っけるというイメージの作品が多いような気がしますが、このアルバムは一人のミュージシャンがどういう風にその時代のサウンドを調理するかにこだわったみたいに書くと大げさなんだけど、もともと歌が上手いというわけではないのか、グルーヴの個性重視だから面白いんだろうなと、そしてそれがファンク指数が強く感じられるもので、ミネアポリス、伝統的な J.B.やら P Funk などの影がちらつく。メジャーからリリースされてるけど、成功した女性バンドとはいえドラマーがソロになった作品というのでは外見上はそんなに華があるようでもなく商業的にも振るわなかったようで、ググっても今の時代感覚的にも全く取り上げられないところを見ると注目されにくいようにも感じますが、ミュージシャン目線でファンキーなグルーヴにこだわり、なおかつポップに仕上げて一枚を通して聴いてて飽きないというので最近の愛聴盤でもあります。
Bernadette Cooper の音楽ビジネスを取り巻く環境を振り返ってみると、1981年に Klymaxx を発掘して契約した Solar レーベルの社長は子供のころドラムをたたいていた人だし、Klymaxx の作品作りに関与したり、Solar に在籍したプロデューサーを見渡すと、プリンスのところにいた Jam And Lewis のもっとも初期の仕事が Klymaxx だったり、兄弟バンド Sylvers から売れっ子プロデューサーになった Leon Sylvers III、Midnight Star の Calloway 兄弟、Deel にいた Babyface などなどミュージシャン出身でプロデューサとして成功を収める人たちが身近にいろいろいた。彼女はスタジオでの彼らの仕事を見ながら成長していったんだろうな。
プリンスっぽい影もちらほら感じられるところも好みなんだよなあと考えていたら、Mazarati のセカンドで2曲を Bernadette Cooper がプロデュースを行っているというので、遠からずといったところでしょうか。女性ファンカー、クリエーターとして自信に満ち溢れた空気はとても面白いし、音の太さや質感もいいアルバムですなんて感じられるのは最近この辺の作品に触れる機会が少ないからそう思うのかも。

Drama According To Bernadette Cooper 全曲聴けます

(20:00)

2018/05/15

K. Fox ‎ Life  L.A. To Chicago   Closer
K. Fox / Life (L.A. To Chicago) / Closer
12inch Single


この世の中に今までにリリースされたレコードは何万タイトルになるのか想像もつきませんが、ほとんどのレコードってまだ聞いたことがなくて、どんなに頑張っても生きてるうちに買ってタンテに乗せて聴ける枚数は限られているんだろうなあなんて当たり前のことをいつも考えるわけです。いつものようにあまり見向きもされないような00年代のヒップホップやR&Bの100円レコードの前に陣取り食い散らかされたような残骸を眺めるというお仕事に出向くんだけど、少し前に UK の Psychemagik がコンパイルしたレア音源集のいくつかに耳を通して、全く知らない音源を世界中から集めてくる執着にすごいなあと思ったのですが、レコードを掘るのが好きといったって自分が日々やってることとは明らかにセンスや目の付け所の違いを感じるのでありますが、あっちはプロ級でこちらはただの一般庶民なんだからレヴェルが違いすぎるのは当たり前なわけであります。ということで100円コーナーから03年に Def Soul からリリースされたシカゴの R&B シンガー K.Fox のデビューシングルを買って帰ることに。No I.D. 制作の両面ともに良曲で、リリース当時お店でもよくかけていたからきっと好きだったのだと思うけど後に整理の対象となり今では家の段ボールのどれかに入っているんだろうなと。久しぶりに個人的懐メロレコードをタンテに乗せて聴きたいなと思うものの、段ボールの肉体労働は嫌なので再度購入したという無駄遣いであり、営業終了後に誰もいなくなった店内で15年前のレコードを聴きながら月日の流れの速さを実感、あの頃のお店の空気はどんなんだったかなあと少しばかり振り返るとなんだか切なくなってくるのでありました。ジャケットにはデビューアルバムが同時期にリリースされる告知も書いてあるけど結局リリースはされずも現在も活動しています。

K. Fox / Closer

Kaye Fox


(20:00)

2018/04/09

Joe Simon A Bad Case Of Love 1977
Joe Simon / Show Must Go On
アルバム A Bad Case Of Love に収録


薄汚れて状態があまりよくなさそうな Joe Simon 1977年スプリングレーベルのアルバムを100円でゲット。水洗いしたらそれなりにきれいになったのでした。この人は古くから活動してアルバムも20枚以上リリースしてるシンガーだけど、今どきのレコ堀的に見ればほぼ無視されてしまう超が付くほどの地味な存在なのかもしれません。たとえばレコ袋提げたお客さんから買ったレコードを見せてもらう機会も多いけど、Joe Simon のアルバムってまず買ってる人とかいなさそうな雰囲気がします。個人的にもどれを持っていてどれが抜け落ちているのか正確に言えないんじゃないのかなあ、ということで何枚かまだ持っていない作品があると認識してても、話題になったり再評価されるわけでもなくそんなに気にならなくて購買意欲もわきにくい人であります。ディスコグラフィーを見ると1971年にスプリングに移籍して退社する1979年まで同レーベルに11枚も録音しているというのだから年一枚以上のペース。Gamble & Huff 関連でヒット曲もあったよねと思い出したりしても、途中で集めるのにも飽きてしまったんだろうなと。
今回のアルバムはジャケのデザインの雰囲気からか80年代前半くらいにリリースした編集盤の類なのかなと勘違いして今まで見かけても手にしたことさえなかったけど、名ソングライター Teddy Randazzo が1977年に手がけたオリジナルアルバムというので多少の興味がそそられます。Joe Simon の作品で Teddy Randazzo 関連だと1978年の Love Vibration というダンスナンバーをお店でたまにかけるけど、それ以前にちゃんとフルアルバムを作っていたのですね。渋い Joe Simon のボーカルがゆったりグルーヴにはまった Show Must Go On が気に入りました。
なんか情報がないかなとネットで調べても、どこかのレコ屋が取り上げるわけでもなく、Discogs にもレコーディングの裏方クレジットも掲載されず、youtube にも音源がなく、メジャー盤なのにその注目のされなさすぎが面白いのでありました。

Joe Simon / Show Must Go On

(20:00)

2018/03/16

Evelyn Champagne  King Day To Day Blaze Remixes 1989
Evelyn "Champagne" King / Day To Day (Blazin' Remix)
12inch Single


半年くらい前だったかイヴリン・キングのLPで唯一持っていなかった1989年の The Girl Next Door というタイトルを買って、そこに Marshall Jefferson、Ten City シカゴハウス勢が制作した Day To Day という曲が収録されかなり気に入ったのでした。当時のマーシャル、Ten City らしいハウスサウンドだけど、テンポは抑え目で、どこかしら Leroy Burgess だとか Fred McFarlane 辺りの N.Y. サウンドっぽい影もちらりと見えて、R&B、ハウス、ダンスクラシックスの適度の混ざり具合も面白いなあなんて。イヴリンのソウルフルな歌唱もよくって、離陸しながら高度が徐々に上がる雰囲気、きっとポジティブな曲なんじゃないのかなあ。イヴリンとしては新しい試みとしてのハウス路線でしょうか、ポップ要素の強いメジャーシンガーのキャライメージを崩さず制作陣のカラーでうまく仕上げているというもので、当時はその辺にいっぱいありそうなタイプの曲で今の時代感覚からは全く注目に値しないとは思うけど個人的にはお楽しみ要素の詰まった曲。イヴリンの後のキャリアを見ると時代の波には乗れなかったんだけどね。

Blaze

それで、この曲はシングルでもカットされ上で書いたアルバムヴァージョンのものと、Blaze のリミックスヴァージョンを収録した2種類がリリースされている。今回は Blaze の手がけたリミックス盤を買ってみたというわけですが、こっちのほうがボトム厚めでよりハウス志向の強い作風だけど厚化粧でもなく、ブレイクパートで挿入される Josh Milan の鍵盤も相変わらず気持ちいい、ということで両ヴァージョンとも個人的には好きだなあと。 この時期の Marshall Jefferson、Blaze のコラボ曲では Ce Ce Rogers が書いた Kym Mazelle / Got To Get You Back も名曲でした。Blaze は以前お店に遊びに来てくれたこともありますが、温厚でやさしい印象でした。

Evelyn "Champagne" King - Day to day 12" Blazin' Remix

Evelyn "Champagne" King - Day To Day Alum Version

(20:00)

2018/02/26

Narada Michael Walden Garden Of Love Light 1976
Narada Michael Walden / Delightful
アルバム Garden Of Love Light に収録


ナラダのアナログLPで唯一持っていなかった1976年のデビュー作を購入。こういうメジャーアーティストの抜け落ちていたアルバムを今になって買うのってワクワクするもの、メジャーだからといっていい曲が入っているとは限らないんだけどね。昔の中古レコードを買い始めの頃というともう30年近く前になるけど、ナラダの各作品は中古磐屋でどれも安く売られ手に入れやすかったので比較的初期の段階で結構な枚数そろえたと思います。まだ昔のアーティストの名前はもちろん、プロデューサー、ミュージシャン、アレンジャー、ソングライター、諸々の知識なんて何にもないんだけど、とりあえず安いしいつも見かけるから買っとけみたいなノリだったと思う。しばらくしてレコードの知識が付いてくるとこの人は80年代にはプロデューサーとしてもメジャー系で成功、なんて多少のうんちくくらいは語れるようになるんだけど、このデビュー作はフュージョン系の才能のあるドラマーがソロアルバムをリリースなんて位置づけでまだ後のプロデューサー云々とは別の方向性を示すクロスオーヴァ感覚の強いジャズロック・テイストなアルバム。ナラダは Mahavishnu Orchestra 出身で、Weather Report や Jaco Pastorius の作品でも叩いているけど、個人的にこの人がドラマーだったなんて意識するのは Jeff Beck 1976年の Wired の盤でクレジットを確認したあたりだった記憶が。よく触るレコードだとジャズファンクの人気盤 James Mason 1977年の Rhythm Of Life もナラダガ叩いていたなんてのも思い出されるのでありました。
収録されてる曲では Delightful が音質も好みで最近はお店でよくかけています。

Narada Michael Walden / Delightful

(20:00)