コールセンター little soul cafe     リトル ソウル カフェ 下北沢のSOUL BAR    (ソウル バー)        :ソウルに合うお酒

ソウルに合うお酒

2020/09/02

Mary Wilson 1979 Motown LP
Mary Wilson / /Pick Up The Pieces
アルバム Mary Wilson に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はカリブ海の島国 セントルシア産ラムの中から チェアマンズ リザーブ 2005 をピックアップ。

毎度となりますが、地図でセントルシアの位置を確認。西インド諸島のウィンドワード諸島中央部に位置するイギリス連邦加盟国であります。

st Lucia map

海を隔てた隣上にはラムの名産地であるフランス領マルチニーク、右隣にはバルバドスが位置して、この一帯はラムが好きな方にはおなじみの島がいくつも点在。

BlogPaint

人口は18万人でアフリカ系が8割、公用語は英語。農業はバナナが輸出の柱となっていて、他にはココアやアボカド、マンゴーなど。高さ743mのプチ・ピトン山と隣の高さ798mのグロ・ピトン山の2つの山からなる、双子の山と呼ばれている一帯は世界遺産に指定され、近年は観光業を中心とした経済への移行を進めているとか。

St Lucia

チェアマンズ リザーブのブランドの商品ラインナップを眺めると5年熟成のお手頃品がスタンダードタイプとして広く出回っており、その上のクラスには自分の店でも扱っているさらに長い10年熟成品のフォーゴッドン・カスクという銘柄がある。今回取り上げるのはさらに長い14年熟成させた銘柄。中身はチェアマンズリザーヴのオリジナルラム2005年物を4年熟成後、ブレンドしてさらに2009年からもう一度樽でダブル熟成を10年間、合計14年アメリカンオークのバーボン樽で熟成させてもの。約3,400本、10樽分のみの生産とのこと。

Chairman's Reserve Rum 2005

味わいは10年熟成品のフォーゴッドン・カスクに比べさらに重厚感が増し、口中をその存在感がより濃厚に支配するという雰囲気。バーボン樽由来の香りや味わいが色濃く出ており、バーボンを飲んでる気分にもなったりします。ちなみにチェアマンズ リザーブはジムビーム、ジャックダニエル、バッファロートレースといったバーボンの空樽で熟成された様々な原酒をブレンドして出来上がっており、原料となるサトウキビはガイアナからの輸入品を使用というのは以前も書いたとおり。

Mary Wilson / /Pick Up The Pieces

(19:00)

2020/08/09

The DeBarges 1981 Gordy
DeBarge / Saving Up (All My Love)
アルバム The DeBarges に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回は中米ニカラグア産ラムの中から ケーンアイランド ニカラグア ラム 12年 をピックアップ。

ニカラグアは日本人にはなじみの薄い国ではないかと思われますのでいつものように復習して、世界地図も確認しておきましょう。
中米に位置して北西にホンジュラス、南にコスタリカと国境を接し、東はカリブ海、南西は太平洋に面しています。中米では最も面積は広く人口は600万人弱。この地域の中では経済的発展は遅れているようで所得水準も低い方。過去の内戦とハリケーンが影響しているらしい。主要産業はコーヒー、バナナ、サトウキビ、葉巻など。観光産業はそれほど栄えてないようです。

Nicaragua

日本で買えるニカラグア産のラムだと。フロール デ カーニャというブランドがそこそこ流通してますが、たまにボトラーズからリリースされるものを含めても、ニカラグア産はそれほど数は多くない印象がします。
今回紹介するケーンアイランドもボトラーズもので、2016年にオランダに設立されたインフィニティ スピリッツ社による新しいブランド。オーナーのハイン スミット氏はヨーロッパ最大のラム流通業者E.A.シーア社のブレンダーでもあり、そのノウハウとコネクションを利用して最高品質のラムを世界中から買い付け、驚くほどリーズナブルな価格で販売しているのだとか。
ケーンアイランドからリリースされるラムのラインナップをネットで眺めると、今回取り上げるニカラグア産以外には、キューバ、トリ二ダート、オーストラリア、ジャマイカ、バルバドスといった各産地のラムが日本では流通してるようです。

Cane Island Nicaragua Rum 12 years

たまたまニカラグア産を選んで数か月前から皆様に提供してましたが、最近開催された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」というお酒の品評会で、今回のケーンアイランド ニカラグア12年が最高金賞を受賞したとのこと。どのくらい権威のある賞なのかはさておき、プロの方からも評判が良かったということなのでしょう。ちなみに洋酒部門には国内外から427点の出品があり、各省の分布を見ると最高金賞12点、金賞79点、銀賞154点、銅賞83点となってます。

グラスに注ぐとバニラの香りが立ち上がり、いかにも美味しそうな雰囲気を漂わせ、口に含むとオイリーさの後でチョコレートの苦みのような風味が顔をのぞかせます。お店で扱ってる同じニカラグア産となるとフロール デ カーニャ 18年としか比較できないけど、傾向としては似てますが全体の味わいはケーンアイランドの方が濃く、後味もかなり長く続くので、飲みごたえを感じるのかなと。
ボトルの値段も5000円くらいととても手ごろでパフォーマンスもいいので、他の産地のも買ってみようと思います。

DeBarge / Saving Up (All My Love)

(19:00)

2020/07/07

Linda Lewis Lark 1972 Reprise Records
Linda Lewis / Old Smokey
アルバム Lark に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はクラフトジンの中から フォレスト ジン アールグレイ をピックアップ。

クラフトジンには個性的でオリジナリティーあふれる原料から取り込んだ香り付けがされた銘柄が無数に存在して、作者の表現の自由度の高いお酒といえますが、今回は紅茶フレーヴァーのジンを紹介してみましょう。
イングランドの北西チェシャー州というところで、家族経営で営まれるフォレストディスティラリーで少量づつほぼ手作業で丁寧に造られたクラフトジンで、ここでは紅茶のジンの他に、通常のドライジンとウイスキーも製造している。
紅茶のジンにはクイントエッセンシャル社のアールグレイの茶葉を漬け込んでいるとのことで、グラスに注いだ瞬間から上質な紅茶の華やかな香りが立ち上がり、口に含むとジンのボタニカルとの濃厚なマリアージュにドキっとさせられます。

Forest Gin Earl Grey

ボトルは陶磁器によるもので、印刷されたアートも含めこちらも手作業感とこだわりの強さが感じられ、クラフトジンらしいお楽しみ要素にあふれています。

Linda Lewis / Old Smokey

(19:00)

2020/06/09

Lydia Pense & Cold Blood Lydia Pense & Cold Blood 1976 ABC
Lydia Pense & Cold Blood / I Got Happiness
アルバム Lydia Pense & Cold Blood に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はテキーラの中から エレンシア・デ・プラタ・アネホ をピックアップ。

エレンシアは6.7年前にわりと短い間だけど一度扱っていた銘柄で、気に入ってたのにもかかわらずすぐに輸入されてこなくなり長らく入手できない状況でした。たまたまお店のお客さんでお酒の輸入業者の方がいて、うちで今度また輸入することになりましたというはなしを聞き、早速アネホを一本譲っていただくことに。

Herencia de Plata Anejo

久しぶりに口にするとやっぱりこのテキーラはとてもスムースで雑味がなく飲みやすいというのは変わらず好印象で、テキーラらしいジューシーさの後からスパイス感や樽香がしっかり楽しめ、バランスのいい仕上がり。グラスに注ぐ際にマスクをしていてもアガヴェのフルーティーで芳醇な香りが立ち上がるのは十分に感じられ、思わずよだれが出そうになったのでした。
これからだんだん暑くなる季節にはテキーラは相性がいいので、普段テキーラをあまり飲まない人にもぜひ試していただければと思います。

Lydia Pense & Cold Blood / I Got Happiness

(19:00)

2020/05/08

The Sylvers  1972 Pride
Sylvers / Wish That I Could Talk To You
アルバム The Sylvers に収録


リトルソウルカフェは緊急事態宣言を受け4月8日から休業いたしておりますが、東京都における緊急事態措置等期間の延長に伴い、5月7日以降も引き続き臨時休業とさせていただきます。再開につきましては当ブログにて告知させていただきます。



ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はオーストリア産のクラフトジンからスティン スティリアン ドライジンをピック・アップ。

何百本もの酒ビンに囲まれる生活を21年間ずっと続けて、毎日色んな銘柄の酒ビンに当たり前のように触れていたのだけど今はそれがない、もちろんレコードに関しても同じだけど。今回の騒動に関しては実は悲観というのはそれほどなくて、不思議な体験をしているという感覚の方が強いかもしれない。

なのでこうやって普段接していたお酒のビンをまじまじと眺めると少しばかり懐かしい気分になったりもします。いつになったらお店を再開するの?という声も耳にしますが、休業要請も伸びたのでもう少し様子見することに。下北沢の街は連休明けの昨日から今まで休んでたアパレルだとか物販系で再開しているお店を目につきます。ステイホームのわりには相変わらず人の行き来は多い印象でしょうか。

ということで今回はオーストリアで2017年に設立された小さな蒸留所からリリースのクラフトジン。実をいうとこのジンはオーストラリア産だと最近まで思い込んでまして、一部のお客さんには勘違いしてそのように伝えてしまいました。中身はトウモロコシをベーススピリッツに、地元で作られる甘さや酸味の異なる6種類リンゴやエルダーフラワーを中心に、28種類のボタニカルで形成されているとのこと。

Stin Styrian Dry Gin

ロンドンドライジンのタイプで、特殊なフレーヴァーで際立たせているわけではないのでわかりやすいような個性を発揮しているわけではないけれど、上品で華やかかつ甘くてクリーミーな香りが口中に広がり、プレミアムな風格が漂うジンであることを確信させられます。モンキー47などと同じくこちらも500ml の小瓶サイズに収められ、形状やらシックなラベルデザインなんかもそそられます。アルコール度数は47%ですがそれらの臭いを感じないのでストレートでぐびぐびいけちゃいます。ちょうど今くらいの心地よい季節にピッタリなんだけど、店が閉まっててなんとも残念。めちゃくちゃ美味しくてクラフトジンの中でもお気に入りの銘柄です。

Sylvers / Wish That I Could Talk To You

(20:00)

2020/04/02

Marvin Gaye You're The Man 2019
Marvin Gaye / Where Are We Going
アルバム You're The Man に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はインド産のラムからオールドモンク スプリームをピック・アップ。

インド産のオールドモンクは古くからのラムファンにはなじみのある銘柄で、スコッチのオールドパーの瓶を真似た立方体型の瓶に収容された、7年、12年熟成品は有名ではないかと。オールドモンクは店を始めた時から扱っているので20年以上の付き合いとなるのだけど、ラム全体を見渡すと近年は洗練された商品がどんどん開発され市場には沢山の美味しそうなラムがあふれている状況。ラムに限らずお酒のマーケットは進化しているわけで、その中にあってオールドモンクのずんぐりむっくりした昔ながらの瓶を見てると時代から取り残されてるような雰囲気が漂ってるのであります。

オールドモンクはカラメルっぽさを感じる甘い口当たりが印象に残る、カジュアルに楽しむダークラム。甘口のおいしいラムは他にもいろいろ揃っているのでもはやメニューに入れなくてもいいのかなという気もしないでもないけど昔からの付き合いなのでなかなか切りにくい。ラムの中にあってはインド産というのが個性的な立ち位置に見えるのか初心者の目に止まりやすい効果というのもあるけど、それ選ぶんだったら同じ値段ならこっちの銘柄飲んだほうがいいかもよと別のを勧めることもあるわけで。オールドモンクがまずいわけではなく、ここ十数年で他においしい銘柄がたくさん存在するようになったということなのだけど、近年は昔からのファンの方以外には勧めなくなったというのもそれはそれでなんとなく寂しい気もするのであります。

Old Monk Supreme XXX Rum

今回のスプリームの中身ですが、長期熟成原酒(最低7年熟成含む)のブレンド品とのこと。名前からすると特別においしい古酒を混ぜ合わせた製品とでも受け取ればいいのでしょう。オールドモンクのラインナップを眺めると価格帯的には12年熟成品のほんの少し上級品に位置します。
味わいは以前扱ってた12年に比べると重厚感が増してるように感じますが、12年品を長らく飲んでないので正確に比べてどうかというのははっきり言えません。スプリームに関してもオールドモンクにありがちなアルコール臭はそれなりに感じられますが、カラメルのような甘さが支配的でそれらを覆います。
スプリームは海外や土産向けの商品なのでしょう、修道士(モンク)をかたどったユニークなビンに収容されています。美的センスとしてはなんだか冴えない形状にも見えるけど、オールドモンクのキャラ的になんとなく許せてしまうのであり、個人的には時代が変われどオールドモンクは甘口ラムを楽しむにはとてもフレンドリーなクラシック銘柄で味わい的にはこんなもので十分であるというところに落ち着いてしまうのかも。

Marvin Gaye / Where Are We Going

(20:00)

2020/03/15

The Stylistics  Closer Than Close 1981 TSOP
The Stylistics / Mine All Mine
アルバム Closer Than Close に収録


ソウルミュージックを楽しみながら気持ちよく酔える一本を紹介のコーナー。今回はベルギー産のクラフトジンからパンダ オーガニック ジンをピック・アップ。

世界で初めてベーススピリッツにライチを使用したジンというので、以前からずっと気になっていたのが今回の一本。ラベルに描かれたパンダのイラストもなんだか不気味なんだけど怖いもの見たさもあって興味がそそられました。

通常ジンは穀類由来の蒸留酒をベースに造られる銘柄が多いのでライチがベーススピリッツというとかなり個性的といえるかもしれません。とはいえ店で扱っているクラフトジンを見ても、リンゴ原料の Le Gin Christian Drouin だったり、ブドウ原料の g' VINE floraison や Nordes Atlantic Galician、またおなじみの京都産ドライジン季の美みたいに米から作ったものもあります。クラフトジンとはこのようにベーススピリッツに何を使用するかも含め作り手の表現の自由度が高いお酒であります。

Panda Organic Gin

パンダ オーガニック ジンの香り付けのボタニカルにはジュニパー、チェリー、バジル、オレンジピール、ローズマリーなどを使用、これらの素材は全てオーガニックとのこと。
グラスに注ぐと甘いフルーツの香りがふわっと立ち上がり、エキゾティックな気分に。口に含むとライチやチェリーがクリーミーに広がり、なるほどかなり個性的な味わいだと感じます。ノルディスやブロックマンズといったフルーティーなジンを好まれる方にお勧めのキャラの濃い一本です。

The Stylistics / Mine All Mine

(20:00)