2014年03月15日

初めての帰宅

先週の日曜日から始まった おじゃるの一人暮らし。

本人は 週末は 自宅に帰るつもりのようだ。

わざわざ週末に帰ってくるのは

ボリュームのある食事とフィギュアのためだ。


少ない荷物で 暮らすように私に言われ、

泣く泣く 大切なフィギュア類を置いて行ったおじゃる。

週末は 好きなだけフィギュアを堪能したいらしい。


さて、今日のお昼過ぎに初めての帰宅をした。

私は 不覚にも 嬉しさを堪えきれず、

朝から そわそわと 片付けたり、洗濯をしたり・・・

やっと玄関のチャイムが鳴った時には 駆け出していた。


ああ、可愛いおじゃる♪


何だか 一段と可愛くなったような気がする。


思えば 私の兄は中学1年生ぐらいから親元を離れた。

入学した私立受験校が彼に合わないと判断した母の勧めだった。

当時 我が家は兵庫県に住んでいたが、

東京の母の親友の家に下宿し、近所の公立中学に転校したのだ。

生気を失っていた兄は 再び 生き生きしてきたと言う。

英断だったと思う。



けれど まだ12歳くらいだった最初の子どもを 手放すのに

母には 一体どれほどの勇気が要ったことだろう。

おじゃると違って 長期休み以外は帰って来られない距離だ。

それに 思春期の難しい時期に 子どもと離れたら

その後の関係はどうなるだろうかと 不安は尽きなかったと思う。


母は 自分の淋しさや不安は脇に置き、

息子が本当に幸せになる道を 直感的に選んだのだろう。


2人の子どもに平等だった母は

私にも 同じように心を尽くしてくれた。

色々迷惑かけちゃったかなぁ。。。


あらためて ありがとう。


お陰様で 息子と楽しく生きてます。

え? 過保護過ぎるって?


いえいえ、あなた譲りです。
















littlegypsy at 00:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 家族 | 暮らし

2014年03月10日

おじゃる 家を出る

昨年の秋、約4年間 寝たきりだった母が亡くなった。

母との結び付きが強かった私にとって

かなりショックな出来事だったが

最近、ようやく 少し落ち着いてきた。




一方、ビクター音楽カレッジが閉校することになり、

勉強の場が 春から変わる。



ふと気づけば おじゃるはこの春 大学3年生になる。


おおお、どうやら ライフステージが変わる時が来たようだ!( ̄∀ ̄)


そこで、おじゃるに

「取りあえず 一年ほど 一人暮らししてみたら?」

と提案。

その直前、色々 お説教していたこともあり、

神妙な面持ちで

「はい、します。。。」

と応えた。


はい、そうと決まれば早いです!

早速 アパート探しが始まり、

不動産屋さんと現地で待ち合わせ、最初に見た部屋で決定。

トントン拍子で 彼の引越しが決まった。


初めは 嫌々だったおじゃるだが

ひとつひとつ 具体的に事が進んでくると

なにやら 楽しいかも♪ と感じ始めたらしい。



そして昨夜から 彼は自分の城に暮らし始めた。


夜、おじゃるに電話したくで ウズウズしたが 我慢。

今朝、10時過ぎに 我慢できずに電話した。


最初のコールは出ない。(まだ 寝てるんだな・・・)

一度切ってから 再度 コール。


「もしもし」

寝ぼけた声が聞こえた。

「おはよう。昨日、大丈夫だった?」

「うん。大丈夫だったよ。」

私が言うことに いちいち素直に分かったよ、と返事。


よし、よし。

一人暮らしに 前向きになっているらしい。


しばらく放っておきましょう。



・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・



・・・できるかなぁ。。。。 ( ̄∀ ̄;)










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2013年03月30日

ついに来ちゃった

ここ数ヶ月、体調が悪い。


いきなりカーっと熱くなって汗をかいたかと思うと、急に寒くなる。


体がだるくて調子が出ない。


お腹が いつも重い。


体が痒くて じんましんのようなものが出る。


頭が重い。


集中力が落ちてパフォーマンスの質が落ちる。


不安感が強く、すぐに動悸がする。


何に対しても 自信が持てない。



これ、ぜ〜んぶ運動不足のせいだと思いたかった。

実際、それもあると思う。


ただ

久し振りに会った友人が

私の様子を観て、

「あ、ユカちゃんも とうとう来たね」
 

 と、言った。



更年期障害である。


ああ、やっぱり。


随分前から そうじゃないかなぁ〜と気付いてはいたのだ。

友だちに指摘されたことで ふっと受け入れることができた。



話には聞いていたけれど 本当にしんどい。



自分の体が思い通りにならず、腑抜けになったようで

不安でイライラするのだ。




対策として次の5つを考えた。

ゝ則正しい生活(早寝早起き)をして 十分な睡眠を取る。

∨衆暴食はやめる。

L詰な目標は立てず ほどほどで満足する。

い覆襪戮体を動かす。

グ貽に一回は楽しいことをする。



カレッジでの勉強も

少し抑えて ゆっくり進めることにした。



ある人に

「治るとね、 もう すごくスッキリするらしいですよ。」

 と聞いた。


ああ、楽しみ!!

どれほどスッキリするのだろう?


今、霧のかかったような この頭の中が

明快になりますように!


できれば 以前よりも 頭が良くなりますように!


欲張っちゃいけないか。








littlegypsy at 17:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  | 

2013年02月01日

おこづかい

ふと気づけば もう2月!

つい先日 お正月だったのに。。。

このところ あまりに多くのことを抱えて頭がパンク状態。

もともと忘れっぽいが、最近は度を越して物忘れがひどい。


ちょっと検査を受けた方がいいかしらん。。。


さて、今朝はおじゃるにおこづかいを渡した。

おこづかいを渡すのまで忘れたら気の毒なので

思い出した時にすぐ。


現在のおこづかいは4月に比べて減額されている。

原因はおじゃるの成績不振。

こともあろうに前期のテストで不可を取ったのだ。

罰として減額。

「成績が上がったら おこづかいも上げてあげます。」


こういう時は殊勝なおじゃる。

「仕方ありません。。。」

 と、素直に受け入れる。


こういうとこ、可愛い。



ところが、その減額。

適当に決めちゃったから忘れてしまう。

毎回、

「あれ、いくらにしたんだっけ?」

 と聞く始末。



その度に 「○○円です」と教えてくれる。

嘘つかれたって分からないけど

お金のことでは嘘はつかない。


こういうとこ、可愛い。




減額してから数ヶ月。

今度こそ 覚えたぞ!

と思って彼に渡し、

「これでよかったのよね?」

 と確認すると

「ママ、一万円多いよ」

 と返してくれた。



黙ってりゃいいものを。


こういうところが 可愛い。







littlegypsy at 10:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 家族 | 暮らし

2013年01月14日

雪に誓う

雪の成人の日。

来年はおじゃるも成人だ。

「来年は降らないといいね」なんて言いながら

「でも、雪の日って素敵だよね〜」と

2人して外を見ては うっとりしている。

雪国の方々には とても厄介な代物だろうと思うけれど

今、無心に眺めていると

あまりの美しさに目を奪われる。

いや、無心に眺めるているのではなくて

見ているうちに無心になるのだ。

余分なものが吸い込まれてしまう

雪を見るたび、そんな気になる。



今だに 安定した生業を持てない私と

その息子のおじゃるが

こうして温かい家の中から

雪の美しさに感動していられることに

感謝しないではいられない。

「安心して暮らせるお家があるって嬉しいね」

こんな時、ホームレスの人たちはどうしているのだろう?

どこかに避難できるのかな?

いつか、誰かに恩返ししなきゃ。

なんともぼんやりした決心だが。。。


この雪に誓って ただ ただ無心に仕事を続ける。

それだけを心に置いて生きてみよう。



但し、なかなか儲からない仕事だけどさぁ。。。
















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2012年12月15日

子ブタ、ブタになる

音楽の勉強に追われて 色々なことをしなくなった。

その筆頭が運動。

経済的な事情から泣く泣くTAIKOビクスと和太鼓を辞めて

早、3ヶ月。

あらゆる場所に 肉、肉、肉・・・・

週に4、5日は体を動かしていた生活から

全く動かない生活になった。


朝、朝食を作り始めると同時にPCの電源を入れ、

パンを焼きながらPCを立ち上げ、

おじゃるに「温かいうちに食べてね」などと言いながら

頭に中にある言葉をキーボードで吐き出す。

(なぜか 起床時に言葉が浮かんでいることが多いのだ)



ひどい時は おじゃるが帰宅するまで

PCとキッチンとトイレの3点の間を歩くだけ。

歩数にして どれくらいだろう?


別に ずっと詞を書いている訳ではない。

詞のための調べ物をしたり、

音楽関係の本を読んだり、

作曲のクラスの宿題をしたり、

好きなCDを聴いて

素敵なメロディーや

私からは 到底出てこない言葉に感激したり、

ネットでニュースの記事を読んだり、

ボーカルの練習をしたり、

マッサージチェアに座ってテレビを観たり・・・

(ネタに窮するとドラマや情報番組を観ます)

ボーカル練習以外は ずっと座っている。



おじゃるが帰ってきて、

私が出かけた時と全く同じ体勢なので 驚いた時もあった。

「よく 我慢できるね」


全然苦痛ではありません。



色々な締切が重なると

洗濯物がうず高く積まれ、

家中埃だらけになり、

食材がほとんど無くて超粗食になる。


これはよろしくない。



言葉が思う様に浮かんで来ないと

なぜか甘〜いものが欲しくなる。

お昼は 忘れてしまうことも時々あり、

お腹が鳴ると、あ、そうだったと何かお腹に入れる。

面倒な時は PCに向かったままおせんべいとチョコを

交互に放り込むだけ。。。大量だけど。。。。


作曲の宿題はコードというものを考えなくてはならない。

これが厄介だ。

こっちのコードでも良さそうだし、こっちも合わなくはない。

だけどそうするとここはどうなるのだろう???

黒鍵が出てくると 途端にややこしくなる。

10月から勉強を始めたのだが、

今だにコードは深〜い謎だ。

弾けば弾くほど 分からなくなってくる。

気がつけば とっくに日付が変わっている。

朝の時間は決まっているから 寝不足になる。



こんな生活を3ヶ月も続ければ 当然、循環不良になる。

体中が痛くて ギクシャクする。

腰痛、むくみ、便秘、肌荒れなどが子ブタを襲う。

薬の効能書きのような典型的な症状だ。


これもよろしくない。


洗濯をしている時、洗面所の鏡に映った自分にギョッとする。

もはや、子ブタじゃないよ、これ。

正真正銘のブタですよ。


これは非常によろしくない。





数ヶ月振りに書くブログがブタ宣言とは。。。。。


全くもってよろしくない。








littlegypsy at 12:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  | 日常生活

2012年08月24日

気だるい午後に

このところ 暑さで疲れきっている人が多い。

もちろん、体力がないことにかけては自信のあるこの私も

かなりヘロヘロの状態だ。

明後日は学校のイベントがあるというのに大丈夫だろうか?


この1、2ヶ月、そのイベントのためにユニットを組んだ人たちと

作品作りをしている。

クラスの宿題もあるから ずっと音楽を聴いては

言葉を探している状況だ。

宿題をしていない時には

CDを聴いたり、音楽番組を観たりしている。

そして気がついた。

私って もしかして 作る側が性に合っているかも。


作る作業に没頭し始めてから なんだか忙しくて

有酸素運動をほとんどしていないから体がカチンカチンに固まり、

体調は最悪だが、

精神的には楽しくてしょうがない!


自分の中の意識していないものが

曲につられて出てくる感じだ。


10月からは 音楽の基礎の勉強が始まる。

数字に関しては 自ら学習障害を疑いたくなるほど 理解できない。

音符の長さとか、速度の計算とか できるようになるのかなぁ。。。

今から 相当に大変な勉強になりそうな予感がする。

でも考えてみれば 最も苦手な分野のJSAの試験だって

なんとか乗り越えたのだ。

好きな音楽ならば きっと楽しみながら苦しめるだろう。


今は とにかく好きなことに関われる幸せを味わおう。

きっとこの夢中で没頭する感覚が この後の人生の道標になる。

そんな気がしている。








littlegypsy at 15:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ライフスタイル 

2012年07月27日

淋しい

突然、友だちの訃報が届いた。

高校時代の同級生の男性だ。

明るくて人懐っこい クラスの人気者だった。


体中から 力が抜けていく。

大切な思い出の一部が失われた感じだ。


どんなに心残りだっただろう。

まだやりたい事がいっぱいあっただろうに。


ああ、人間が生きるとは こういうことなんだ。

選びようのない、突然の別れと出逢いの連続なのだ。

どんなに嫌でも 手も足も出ないのだ。




Yちゃん、辛かったね。

よくがんばったね。

とても、とても淋しいよ。

私たちも いずれ行くからさ、

しばらくそっちで待っててね。






littlegypsy at 20:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 友人 

2012年06月28日

手放す

勉強が忙しくなってきたので

TAIKOビクスと和太鼓を

今まで通りには続けられなくなった。


心身の健康と一週間のリズムを

作ってくれていたTAIKOビクスと


体の底から楽しいと感じる和太鼓は

私の最も大切な趣味であり、最良のストレス解消法だ。

どんなに忙しくても どんなにお金が厳しくても 一生続ける。

ずっとそう思っていた。


既にクラスを整理して以前ほどの頻度では通っていない。

だが、過労でぎっくり腰になり、

時間的にもかなりきつくなり、

経済的にも負担になってきた。


もう少し整理しなければならない状況だ。

ぐっと頻度を下げて月1回のクラスなどを考えていた。

会員ならばスタジオをレンタルできるから

レッスンのない週は

自分のスケジュールに合わせて自主練すればいいのだ。



最近、ある程度のことを相談できるようになってきたおじゃるに

「ねえ、和太鼓ね、月1回のクラスがあるんだって。

 発表会にも出ないから、休んでも迷惑かけないし。

 これなら続けられるかなぁって思うんだけど。」

 と、同意を得るつもりで聞いた。

「ママ、今のままのスケジュールなら、太鼓を続けるのは無理だよ。」

「えっ!?そう?無理かな?」

 救いを求めて見つめる。

 おじゃるはまっすぐに私を見て

「うん、無理なんじゃない?」



不思議なことに 憑き物が落ちたように納得した。


頭では分かっていた。

健康のためにも

勉強に集中するためにも

経済的にも

優先順位一番でないものは切り捨てた方が

自分が楽になる。


好きでたまらないから手放せなかった。



だが、その太鼓を手放すことを一瞬で決心できるほど

おじゃるの言葉が嬉しかった。

何も見ていないようで 私の状況を見ていてくれた。

そして「好きにすれば?」ではなく、

「無理だよ」と言ってくれた。


そのことに感激して、

「分かった!あなたがそう言うなら辞めちゃう♪」

 って

私って なんて単純な親バカなんだろう。。。



9月の発表会が終わったら 一時退会することにした。



あああああああぁ、淋しいよ〜〜〜



いつか、絶対、TAIKO-LABに戻る!

ビギナークラスからまた積み上げて

16分音符が正しく打てるようになるんだ!




I'll be back!!!











littlegypsy at 12:52|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ライフスタイル | 家族

2012年06月08日

子ブタ、自信をつける

先週の木曜日から腰の具合が悪くなり、

翌日にはぎっくり腰になっていた。

例によって 自分のポテンシャルも考えずに

頑張り過ぎるという悪い癖が出てしまったのだ。


いわな仙人にSOSを出そうかと思ったが、

仙人はかなり忙しい。

でも、親切だから連絡を取れば無理をしてでも

時間を取ってくれようとするだろう。

幸い、今回はまだ軽度のぎっくり腰で

私は15歳でデビューした腰痛の超ベテランで

一応 JSAのインストラクターだ。。。

月曜日にはリラクゼーションレッスンのお客様も入っている。

ここは自力でなんとかして

インストラクターとしての意地を見せようじゃないか、

てな馬鹿げた考えが頭をもたげた。

よせばいいのに 痛みと闘いながらJSAエクササイズで

腰の緊張を緩め、なんとか歩けるようにした。

日曜日の音楽カレッジも

休んでたまるか、這ってでも行ってやる!

と出席した。

月曜日のリラクゼーションレッスンもなんとかこなすことが出来た。



今日は 久しぶりに自宅でピラティスのロールアップをやってみる。

最初は力を入れるのが怖くて上手くいなかったが、

やっているうちに なんとか出来た。


あれ?

私、もしかしたら案外積み重ねてこられたのかも知れない。



40代半ばで離婚を決意した時、

一大決心をしてジムに通い始めた。

トレーナーが驚きを隠せないほど体が固くて動かなかった。

途中で抑鬱状態になってジムをやめた。

仕方なく自宅で運動している時 頚椎の椎間板ヘルニアになって

歩くこともままならない数ヶ月を過ごした。

ヘルニアが回復してきて ナレーター修行を再開したら

ひどい自家中毒になって2週間全く食事が摂れなかった。

なんとか回復して 焦ってがむしゃらに訓練をしたら

頑張りすぎて肺を疲弊させ

職業としてのナレーションを諦めた。


少し頑張っては つまづいたり、ころんだり。

なかなか前進できない自分に どうしようもなく苛立っていた。



でもさ、今は状態がひどくなる前に

自分でケア出来るようになったと思っていいんじゃない?


こんなにちっぽけなことだけれど

妙に嬉しい。



2、3歳の頃 私は自分のことを

「おデブのユカたん」と呼んでいたらしい。

魂だけじゃなくて、体型まで三子のままってことね。



でも、この子ブタ、ちょっとは強くなれたよね?


ねっ!?


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2012年05月15日

隔世遺伝

我が家では 夕食を食べながらテレビ録画を観る。

今夜は『鍵のかかった部屋』。

最近の一番のお気に入りだ。

途中で食事が終わったので、

おじゃると2人してソファに移動して続きを観る。

番組の終わりの部分で

主人公たちが事件の解決を祝って食事に出かける。

佐藤 浩市演ずる弁護士の芹沢が

「この近くにいい店を知ってるんだ。」

と先に立って歩いて行く。

大野 智演ずる防犯オタクの榎本は さして乗り気ではない。

芹沢は「ほら、行こう」と誘う。

何気なくおじゃるの方を見たら、

おじゃるは榎本の代わりにコクンと頷いている。

食いしん坊のおじゃるは

<え?いい店? ボク、行ってみたい>

と思ったに違いない。

<あんたが頷いてどうするの!>

と笑いをこらえながら見ていた。

ん?これはどこかで見た光景だ。

デジャヴかな??


ふっと記憶が蘇った。

ウン十年前。

ダイニングのテレビの前。

テレビの中で刑事役の役者が声を荒げる。

「犯人はお前だな!?」

正直者の父は無言でテレビに向かって頷いた。

それを見て「あなたが頷いてどうするの」と

母がつっこみを入れた。

我が家でよく見受けられた光景だ。



こういうのを隔世遺伝って言うんでしょ?





littlegypsy at 20:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 家族 | 思い出

2012年04月04日

我がままに生きる

「五十歳ならまだ、まったく別の専門家になれるくらいの体力

 と判断力もあります。ですから五十歳からあとは、迷ったり、

 あたりに気を散らすことなどもう許されないと考え、五十から

 あとの新しい暮らしに踏み切りました。都市生活を捨て自然

 のなかで暮らし始めました。」

(『ひとりで生きる 堀文子の言葉』 求龍堂)


本当にやりたい事を 思い切りやる!

そんな目標(?)を掲げて 一年間仕事をさぼることにした。

JSAの仕事だけは続けているので、

ごくたま〜に仕事、あとは学びの日々である。


2月にひとつ新しい習い事を始め、

3月にはふたつ、新しいお稽古と訓練を受け始めた。

4月からはいよいよ一番やりたかった事のクラスが始まる。

仕事をサボると言っても

稼ぐ方はもともと全然忙しくなかったから、

考えてみれば以前よりも

遊ぶことに 恐ろしく忙しくなっただけのことだ。


今日は疲れていて、買ったばかりの缶入りスポーツドリンクを

右足の親指の上に落としてしまった。

缶入り飲料がこれ程の凶器になるとは知らなかった・・・

痛くて声も出やしない。

悔しくてばかばかしくて、そのまま我慢して

90分のレッスンと80分のレッスンを続けて受ける。

こんな時に限ってつま先立ちになる基礎練習。。。

ううう、痛い!悔しい!この下手くそめ〜!!

と自分に腹が立つ。


気が小さくて 気の短い私のことだ、少し焦っているのだろう。

この一年間で今後の仕事の内容を変えられるほどの変化を

自分に中に起こすことができるのか?

緊張で眠れない夜があったり、

アレルギー反応が起きたりしている。

けれども 魂は 久しぶりに満たされている心地がする。


母の看護も 行き詰っていた感じから

またちょっと前向きなムードになってきた。

母の反応がいいのだ。

再び言葉を取り戻すために

私なりのリハビリ計画を立ててみる。

理学療法士の先生とも相談しながら

小さな工夫を(内心大きな期待を込めて)試す日々だ。

母の気持ちを思うと

熱心なリハビリが母にとっていい事なのか分からない。

でも、周りの人間が揺るがないことが大切な気がしてきた。

安定した人間が傍にいること。

もしかしたらこれが看護には必要な事なのかも知れない。



不思議なことに

仕事をサボって やりたい事に没頭し始めてから

手相が変わってきた。

「ツルツルでよく分かんない」

と友だちに言われていた手だ。

最近、途中で切れていた生命線が枝別れして

新しい線に繋がりそうになってきた。

同じ友だちに

「この線で言うと、もう終わってるんじゃない?

 手相通りになるとは限らないのよ。

 これを越すと長生きするらしいよ。」

と言われていた短い生命線だ。

他にも なんだか訳の分からないシワが出てきている。

私の人生が動き出したことだけは確かだろう。


久しぶりに胸の高鳴りと 魂の震えを感じる。


心の赴くままという

リスキーなことこの上ないデタラメ磁石に導かれて

途方もなく広くて波の荒い海原に

自ら 半分沈みかけたボートで漕ぎ出した。

岸がまだ近いから それほどの恐怖は感じない。

だが沖に出過ぎて 帰れなくなったことを悟った時、

私はどれほどの絶望と後悔を抱くのだろう?

それでもこの海の広さと深さを知りたいんだ。



昨日、大学の入学式を終えたおじゃるは

気のせいか 少し落ち着いた感じがする。

夜、「一緒にDVDでも観ない?」と誘ったら、

「今夜はやめておくよ。

 大学でもらった資料に目を通したいから。」


ほぉ〜〜〜 w(*゚o゚*)w


18歳男子も おじゃるも

少しずつ大人にはなっていくようだ。


この頼りない我が家という舟は

岸からまだほんのひと跨ぎのところで揺れている。

心細さは 同乗者との絆を深めるだろうか。



こんな舟に付き合わせてごめんね。

それとも

案外、いい舟でしょ?素敵な旅してると思わない?


どちらの言葉をかけたらいいのかな?











littlegypsy at 23:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ライフスタイル | 

2012年03月31日

誰かがいてくれること

今日は久しぶりに大事な友だちが遊びに来てくれた。

お互い18歳 個性派男子の母親だ。

息子同士が幼稚園以来の友だちで

いわゆるママ友として出会ってから13年になる。

彼らの進路がようやく決まり、やっと時間を作ることができた。

いつも節目節目に会っては長時間話しまくる。

いつだって時間が足りない。

息子と私の両方を理解してくれる貴重な友だちだ。



お互い、人生半ばにきた。

息子たちの手が離れて

これから残りの自分の人生をどう生きるか

真面目に考える時期になった。



あと30年くらいは生きるのだろうね。

何かを始めようと思えば始められるよね。


不思議と セーラー服を着ていた頃のように

何にでも挑戦できるような気持ちになっている。


「もう、怖いものなんてなくなっちゃった。」

彼女はさらりと言った。


思えば 私の離婚、母の病気、

息子にまつわる心配事など

人生のごたごたを

近くで見守ってくれた数少ない存在だ。


誰かの近くで生きられることのありがたさを

数年後に東京を離れるという彼女の言葉を聞きながら

しみじみと感じた。


暮れ始めた外に目をやりながら

もう、帰らなくちゃと彼女は席を立った。

彼女を送りながらマンションの廊下に出る。

春らしい穏やかな空気にふわっと包まれた。


お互いの暮らしの近くにいる。

そういう友だちがいてくれる。

引越しばかり繰り返してきた私には

今の家での暮らしが一番長い。

ひとつの所で暮らすことの落ち着きと温もりを

胸いっぱいに吸い込んだ。



littlegypsy at 19:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 友人 | ライフスタイル

2012年03月14日

意志を感じる

数日前、髪を切った。

切って下さったのは アンフルラージュの生井 貴行さん

今回も 生井さんとの会話は刺激的だった。


もう随分長い間 ショートにしているが、

その時の気分で 微妙に長さを変える。

今回はバッサリ切りたかった。

見栄えも大切だから

簡単に希望を伝えた後は 生井さんにお任せしている。

生井さんは 鏡を凝視しながら

自分の手で私の髪を隠したり、上げたりしながら

出来上がりのイメージを作る。

今回は久しぶりにカラーリングもした。

このカラーに関しては全て生井さん任せだ。

その時の髪型によって、色、染め方を決めて行く。

オレンジ系の時もあれば、

バイオレットの時あり、

ピンクをメッシュで入れた時もあった。

とは言っても パンクロックの歌手のような髪色ではない。

普通に黒いけれど、言われてみれば

光を受けた時に なんとなくそんな色かな という程度だ。

それでもイメージははっきり変わる。


今回は赤みがかったブラウン。

全体的にかなり明るい印象になった。


髪の長さはいつもより短め。

バックとサイドは かなり刈り上げた。

カットの仕方もいつもと違う。

普段より 難しい切り方をしているように感じた。

いつもはずっとお喋りしているのに、

今回は生井さんは黙ってカットした。

ちょっとした緊張感があって、

私はそういう生井さんを観察するのが楽しかった。

仕上がりは 私自身が抱いていたイメージ以上に

今の気分にピッタリだった。

改めて<生井さんてすごいなぁ>と思ったが、

それ以上に感動したことがある。


私が少し興奮気味に

「 今日は新しいことに チャレンジしましたね?

 なんだか難しいことしてるなぁって思って見てました。」

黙って頷いていた生井さんは おもむろに語りだした。

「 これ、僕の気分的な問題なんですけど。

 柔らかいイメージに仕上げたいなぁと思う時には

 自分の体を柔らかくしてカットするんです。

 だからいつもは竹谷さんのカットをする時は

 体を緩めるように意識してるんです。

 でも、今日は力を入れて切りました。

 なんとなく、今回は意志のある髪型がいいかなと思って。」


驚いた。


私は 色々な想いがあって

しかし決める時はかなり衝動的に

少なくとも一年間の仕事の休止を決めた。

やっと 取りたいと思っていた一応の資格を取り、

いよいよ働けるぞ!と思っていた矢先だった。

あの大地震と、昨年暮れに経験した事が

引き金だったように思う。

経済的にも 時間的にも余裕のない状況で

間違いなく暴挙である。

だから 私はこの一年で

なにかを掴み取らなければならない。

見えない可能性を

うっすらでも見える青写真にしたい。

そんな緊張感で体が硬直していた。

そして髪を切ろう、と思った。


何も知らない生井さんが

なぜ今回は 意志のある髪型にしようと思ったのか。

言葉ではないコミュニケーションがあるのだと

嬉しくて体中に熱い血が駆け巡った。

これこそ 私が追求したいと切望している表現だ!

生井さんは 優れた表現者だ。

この髪型に支えられて 私は自分の意志を貫こう。



帰る時、生井さんはいつも店先まで送ってくれる。

「 今の気分にピッタリ!!

 ありがとうございます!!」

「それはよかったです。」

7時を回った路地の暗がりの中で

人懐っこい顔が ほころんだ。



littlegypsy at 09:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年03月11日

無傷でここにいて

一年間、思い切って仕事を休むと決めてから、

すごい勢いで 新しい生活の準備を進めた。

急がないと 気持ちがくじけてしまいそうだったからだ。


この機会に 以前から憧れていた和太鼓も習いたいと思い、

半年間だけ和太鼓のクラスにも入れてもらうことにした。

残りの半年はかなり忙しくなりそうなので、

とりあえず半年間の挑戦だ。


今日は別の習い事のレッスンだった。

出来はあまり良くなかったが、前回よりはマシだったかな。


一年前の あの恐ろしい日。

全てを失うのかと一瞬思った。

そして本当に失ってしまった人たちがいた。

それまで確かなものだと思っていた世界が

ガラガラと大きな音を立てて あっという間に崩れ去った。

言葉にならない喪失感で 心が荒廃した。

すぐ近くに 大きな悲しみに打ちひしがれている人たちが

数え切れないほどいるのに

なにもできない。


自分が無力で無価値に思えた。


数ヶ月経った時、

ふと、自分が何が好きだったのか思い出した。

今、元気でいる時に

本当に好きでやりたかった事をやらなければ!

なぜだか そうしなければならないような気持ちに駆られた。

ひとつの仕事だけを継続し、

サロンは一時閉じることにした。


一年間、本当にやりたかった事に本気で集中する。

そこから 何かが見えてくるのか、こないのか

全く見当もつかない。

ただ、ここにこうして無傷で生かされている以上、

全力で生きる義務があるような気がしている。





littlegypsy at 22:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)