2011年10月

2011年10月31日

負けに不思議の負けなし-負けるチームは理由がある?-

「少年野球の指導とコーチ法練習方法」
~紹介ブログ~


「負けに不思議の負けなし」


このサブタイトルを読まれて、

「あ、パクったな」

と思われた方も、
多いかと思います。

ご存知の
通り、
元楽天イーグルス監
督、
野村克也氏の著作のひとつに、

「負けに不思議の負けなし」(朝日文庫刊)

があります。

野村さんは知将とうたわれるだけあり、
数多くの書籍を執筆されていますが、

「負けに不思議の負けなし」

は、そのタイトルを、

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

なる格言の一部から、
引用されたそうです。


もともと、とある政治家が
選挙戦で使われたそうで、

昔の軍書あたりが原典ではないかと、
文中で語っておられます。


野村克也氏と言えば、
言わずと知れた【ID野球】の先駆者であり、

常に確率の高い、
いわゆるセオリー野球をベースとして、

「考える野球から情報野球へ」

を実践され、
ライバルチームや各選手の情報を、
徹底的に数値化・データ化した、
逸話は有名です。


’98のヤクルトスワローズ監督時代には、
パ・リーグの覇者、

オリックス・ブルーウェーブを破り、
日本一に導かれました。

プレイヤーとしての、
野村克也氏の全盛時は、

昭和30年代後半となりますが、
ご本人の弁に、

「長嶋、王がヒマワリなら、わしはひっそり咲く月見草」

の、あまりにも有名なセリフがあります。


私の少年時代は、
“巨人・大鵬・卵焼き”の、
典型的世代ですから、

長嶋・王さんらのメジャーな方々の陰に隠れ、
パ・リーグのホームラン王を独占し続け、

【和製ベーブ・ルース】
とまで称えられた、

野村さんの選手時代は、
情けない事にあいまいな記憶しかありません。


昭和29年南海ホークス入団から、
昭和50年に600号ホーマーを放ち、

その5年後の昭和55年11月に、
捕手としては驚異の3017試合出場を果たし、
現役を退かれました。

南海ホークス時代後期の、
昭和45年からの選手・監督兼任で活躍され、

その後引退説を跳ね返し、
当時ロッテ・オリオンズ監督金田正一氏の下で、
現役続行。


さらに現役生活27年を終えた、
最後の移籍球団、

西武ライオンズ時代のマスク姿は、
記憶に焼きついています。

それにしても、
45歳まで現役を貫かれたことは、

30歳半ばでユニフォームを脱ぐ、
選手が多い昨今では、賞賛に値します。


またこの頃、
野村さんのサイン色紙には常に、

「生涯一捕手」

の名文句が書かれるようになり、
誰しもが知る所となりました。


しかし、捕手時代のバッターへの
囁き戦術やら、

解説者時代の横柄(失礼)な発言、

あるいはヤクルトスワローズ監督時代の
フテブテしい態度やら、

私の個人的な好き嫌いで言わせて頂くと、
正直野村さんのイメージは、
あまりよくありませんでした。


そんなある日、
偶然手にした書籍の文中に、

野村さんのひとつのエピソードが、
掲載されていました。

ウロ覚えですが、
内容は次の通りだったと思います。


プレイヤーとして球史に残る
輝かしい数々の実績を上げ、

プレーイングマネージャーまで務めながら、
古巣南海ホークスからは、

石を持て追われるごとく、
身を引かざるを得なかった
野村さんでしたが、

ロッテ、西武と渡り歩いて、
引退後はマスコミを舞台とした、
評論家生活が始まりました。


独自のデータに基く、
緻密な分析が人気を呼び、

野村節とも言われる
ユニークな語りが評判となって、

各講演会に引っ張りダコの毎日が
続いていたそうです。


そんな日のある朝、
その日も講演会が予定されていて、

野村さんは身支度を整え、
出かけようとしたらしいのですが、

何故か自宅玄関前にガックリ腰を落とし、
立ち上がる気配がない。

かの沙知代婦人が心配して、
事情を聞いたのですが、

こんなやりとりだったと思います。

「そんな所に座り込んでどうしたの?時間がなくなるわよ」

「わしはもう、講演会など行きたくない」

「どうしてよ?」

「講師なぞやりたくないんじゃ」

「講師をやりたくないって、じゃあなたは何をやりたいって言うの?」

「…わしは、ユニフォームが着たい…もう一度野球がやりたい…」

ボソリと野村さんは、そう呟いたそうです。


このエピソードを読んだその日に、
思わず私は野村さんの半生を綴った、

長沼石根氏著
【球界に咲いた月見草】

を購入していました。


そして氏の人となり、を知ることができ、
例によって単純ながら、

野村さんを見る目が変わり、
その後氏の著作のほとんどを、
読ませて頂きました。

(以上、野村克也氏の解説文及びデータは、
前出の【球界に咲いた月見草】
より抜粋・参考させて頂きました)


さて、今回はこの野村克也氏著

「負けに不思議の負けなし」

の書籍紹介と言うわけではありません。

その言葉の意味するところは、
野村さんも明確には定義されているわけではなく、

「野球とは、理にかなわぬことを多くやった方が負けるもの」

と述べているだけに止めています。


少年野球の世界は、

「理にかなわぬことを多くやってしまいがち」

という点も見逃せません。

これは相手が小学生である以上、
指導にも限界がありますし、

理詰めで教えることでもない、
と思うのです。

とはいえ、

「負けに不思議の負けなし」

の言葉通り、

負けるべく要素が確かにある以上、
理にかなわないプレーを続ける以上、

たとえ少年野球の世界とはいえ、
勝利の女神は微笑んではくれないのでしょう。


今朝、出勤前に、
一昨日秋季大会を終えた球場を、
愛犬とともに訪れました。

誰もいないグランドはしんと静まり返り、
野球小僧たちの熱い戦いの記憶を、

思いを起こさせるかのように、
秋風が砂塵を何度も何度も、

巻き起こしていました。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

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2011年10月21日

キャプテンの続き話

前記事の、

「あの“キャプテン”はいつ現われる?」

には、たくさんのご賛同メールを
いただきました。

本日はまたその、
「キャプテン(主将)」

について、
熱く?語ってみたいと思います。


「キャプテン」なる呼称を耳にすると、
我々世代・・・団塊の世代よりも遅れること数年、

昭和30年代前半に生まれ、東京オリンピックの頃、
つまりは30年代後半から40年代の、

日本経済高度成長期に、
少年期を過ごした世代であるが・・・

ちょっと前に大ヒットした邦画、
「ALWAYS 三丁目の夕日」などは、

まさにこの世代の少年期をテーマにした、
ペーソスとノストラジー溢れる作品で、

東京タワー建設の頃・・・
昭和33年を背景にストーリーは展開されていた。

洗濯機や冷蔵庫あるいは白黒テレビが、
高価な電化製品で、各家庭に普及するのは、
さらに数年を要す頃だ。

子供はランニングシャツに半ズボンで、
元気に屋外を駆け回り、

メンコ、ベーゴマ、フラフープに興じて・・・

原作はコミック誌に連載中の、

「夕焼けの詩~三丁目の夕日(西岸良平氏作)」

である。

この作品は私も20年以上読み続けているが、
昭和30年代から40年代にかけての、
東京下町を舞台にした、懐かしくそして心温まる作品である。

ちばあきお氏の作品同様、西岸良平氏独特の
ほのぼのタッチと、個性的なキャラクターが登場する作品であり、

よもや映画化されるとは思わなかったが、
意外にも?近年では、記録的に大ヒットした邦画であると聞く。

我々昭和30年代族には、見逃せない映画ではないかと思う。


さらに「キャプテン」から連想されること・・・で、
さらにオジサン世代が思い出すのは70年代に一世を風びした、
双子デュオのザ・リリーズの「好きよキャプテン」という歌である。

(♪好きよ、好きよキャプテン、テニス焼けの笑顔・・・♪)

というフレーズで始まる、アレである。

「なんでテニスなんだ?!
野球焼けでもいいじゃんかよ!」


と当時の野球小僧はイチャモンをつけたとか、
つけないとか・・・(笑)


しかし、ザ・リリーズの歌う「キャプテン」のイメージは、
テニス部でないと絶対にダメなのである。

ロン毛でスリムな長身、さらに日焼けした顔・・・
「メゾン一刻」の三鷹さんのように白い歯がいつも(キラッ!)と輝く・・・

そんな爽やかな「キャプテン」でないと、彼女たちは
恋をしてくれないのである。

野球部はもちろん、柔道部や相撲部の「キャプテン」では、
残念ながらリリーズは相手にしてくれないのだ。

坊主頭にニキビ顔、汗臭くて泥だらけの野球小僧には
到底ムリな世界であって、悲しいかな、これは宿命なのである。

私の体験からして間違いない(笑)


話が脱線したので、まともな話に戻したい。

我が少年野球チームでも、毎年のことながら
「キャプテン」の選出に頭を痛めている。

中学生以上にもなれば「キャプテン」としての技量を、
子供ながらに見極められるだろうし、

適任であるか否かの判断も、比較的容易にできるだろう。

だから子供の意思に任せた自他推薦とて、
そんなにムリな話でもないかと思う。

しかし小学生となるとそうもいかない。

以前にも書いた記憶があるが、彼らは

「キャプテン=一番野球のうまい子供」

といった画一的な見方しかできないのである。

「キャプテン」とは、チーム内で一番野球の上手いヤツでないと
納得しないのである。

改めて言うまでもないが、「キャプテン」とは、
野球であろうとサッカーであろうと(それこそテニスであろうと)
スポーツの技量、運動能力のみで求めるべき立場ではない、
という事だ。

まずは人格、チームメイトに好かれる朗らかさであるとか
明るさであるとか・・・

何より常に「ネバー・ギブアップ&ポジティブ」な、
性格の持ち主である事が絶対条件だろう。

さらには統率力なり、決断力なり人の上に立つ人間としての
器量もまた大事な要素である。

そういったこと全てを、
小学生に求めることは土台ムリな話であって、

我々指導者が「キャプテン」を選出するにあたっては、
まずはチームメイトもある程度は納得できる・・・

場合によっては妥協できる・・・
野球が上手い子供を数名選び出す。

そして「元気があって」「そこそこに真面目なヤツで」、
「みんなに好かれるタイプ」
といった条件に照らし合わせて、
最終決定となるのである・・・


とまぁ、偉そうに言わずともよそ様のチームも同様かと思うが。

しかしながら、毎年何の問題もなく「キャプテン」が選出され、
即決することは、まずない。

この10年間に選出した「キャプテン」の中で、
指導者全員満場一致で選ばれた子供は、
半分にも満たないと記憶している。

「立場が人を作る」ということもよく耳にする。

我がチームの中でも、歴代の「キャプテン」を思い起こせば、
就任当時はその言動に自信もなく、頼りない「キャプテン」でも、

一年近くをその責任ある立場で過ごせば、
自覚とともにその眼にも自信がみなぎってくる。

これは多少の差異はあっても「キャプテン」という職責が、
やがてリーダーとしての顔に変身するのである。

毎年のことながら、見事なまでにその様変わりする言動には、
「立場の重要性」を痛感させられるのである。


2011年度も、まもなくシーズン終了である。

「キャプテン」とともに一年間を戦ってきた、
我がチームの6年生戦士たちも、あとは卒団を待つばかりだ。

卒団式では6年生全員と、大役を務め上げた「キャプテン」に、
労をねぎらってあげたいと思う。


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2011年10月03日

あの「キャプテン」はいつ現われる!?

「少年野球の指導とコーチ法練習方法」
~紹介ブログ~



再び、どうでもいいようなテーマで恐縮ですが、
またまた笑っておつき合い下さい。


自他共に認めるマンガっ子だった私は
(と言うよりマンガに限らず本のムシでした)

少年時代はありとあらゆるマンガを、
読み漁ったものです。

ところで現代のマンガ事情ですが、
前回述べた通り最近のマンガはユメが少なくなった。
ハッキリ言ってじつにつまらなく、
面白くないマンガが溢れていると感じています。

まぁこれはあくまで私の独断(+偏見)ですが・・・

時代を反映してか、暴力的なシーンや
少年誌にしては過激な性描写が、
当たり前のように展開されています。

そう言えば懐かしいマンガに「ハレンチ学園」
と言うのがありましたが、

せいぜいパンチラ(もうちょい過激だったか)程度の、
まだまだカワイイもんでしたが、

それでも当時は悪書の見本のように騒がれ、
各地で青少年の有害図書に指定されたようです。


最近のマンガはユメがなく、つまらない作品が多い
と言いましたが、それは大人になった私の感性であり、

子供にしてみればそうではないかも知れません。

昔に比べ、ストーリーはあらゆるジャンルに広がる一方、
野球始め、サッカー、ラグビー、バレーボール、ゴルフと言った
スポーツモノは健在であり、

確かにそのテーマは今も昔も変わりなく、
「とにかくガンバる精神や、努力は報われるゾ精神」は、
ちゃんと生きていて、原作者やマンガ家の意図が、
伝わってきます。

そして根底に流れるものは、少年マンガの永遠のテーマ
【勧善懲悪】であることは間違いありませんが、

しかし、中には【悪】を前面に押し出し、美化し、
ややもするとそれを肯定しかねないマンガもあり、
愕然とさせられる事もあります。


さて、ここではこの野球オヤジのメインテーマ【野球】を、
どうしても切り離すわけには行きません。

ということで、今回は「お薦め野球マンガ」
行きたいと思います。

お薦めは何と言っても「巨人の星」であり、
古今東西野球マンガは数あれど「巨人の星」を、

凌駕する作品は、ないと信じていますし、
「巨人の星」の前に「巨人の星」なく、
「巨人の星」の後に「巨人の星」なし!(かなり偏執狂ですね)

古くは戦後間もないヒット作「スポーツマン金太郎」
(サラリーマン…じゃないですよ)や「背番号0」に始まり、

「黒い秘密兵器」「ちかいの魔球」「がんばれ!ジャイアンツ」
「がんばれ!少年ジャイアンツ」「父の魂」「アストロ球団」
「野球狂の詩」「ドカベン」「侍ジャイアンツ」
「男どアホウ!甲子園」「名門!第三野球部」「なんと孫六」「
わたるがぴゅん!」「タッチ」「あぶさん」「H2」
…(キリがないのでやめます)

ちょっと前では「MAJOR」「ルーキー」「風光る」「ドリームス」など、
けっこう面白い野球マンガが連載されています。

このブログでもご紹介した、手塚一志氏の原理【ダブルスピン投法】
による、“ジャイロボール”・・・
著者が1995年から提唱し続ける、幻のファストボール。

ストレートボールの回転が我々が、古くから理想としたタテ回転ではなく、
渦を巻くがごとくスパイラル回転し(カーブ回転方向)

初速と終速に差がなく、バッターにとっては、
ボールが膨らむように見え大変打ちづらい)
ですが、

「MAJOR」の主人公茂野吾郎がその“ジャイロボール”を
駆使する“ジャイロボーラー”であり、この“ジャイロボール”が、

原理通りにミサイルが飛ぶごとく凄まじい渦回転で、
やや大げさに?描かれています。

近年では松坂投手がそのジャイロボーラーとして、
知られましたが・・・


また「ドリームス」では、主人公のバッテイングにおいて
【ダブルスピン打法】にある、例の“シンクロ”が紹介され、

マンガ家といえど、野球技術の研究はしているもンだな、
と感心したものです。

ここで「お薦め野球マンガ」ですが、
たぶん、野球マンガファンならこれまで列挙した作品の中に、

「アレが抜けてるじゃないか!アレ抜きにして
野球マンガマニアとは言わせんゾ!」

とのお叱りの声が聞こえそうです。

そうです!そうなんです!!
敢えて今まで、ふれずに来たのです(笑

「巨人の星」がプロ野球モノの(甲子園編もありましたが)
代名詞なら、

アマチュア野球の不朽の名作、故ちばあきお氏作
「キャプテン」「プレイボール」です。

作者ちばあきお氏は、「ハリスの旋風」「あしたのジョー」
でおなじみの、ちばてつや氏の御実弟ですが、

惜しむらくは享年41歳という若さで、他界されました。

お世辞にも上手いとは言えない絵ですが、
ちばあきお氏独特の今のコミックマンガに乱用される、

スクリーントーンを一切使わない、
すべてハンド・メイクのほのぼのとした、
じつに味わいある絵柄です。

大リーグボールのような消える魔球が登場するわけでなく、
アームストロング・オズマのような、見えないスイングで

ホームランを放つ怪物バッターが現れるでもない、
中学・高校野球のシリアスなストーリー展開に、

「巨人の星」とはまた違った感動を呼ぶ野球マンガです。

両作品とも知るひとぞ知る傑作野球マンガですが、
「キャプテン」は墨谷二中野球部の歴代キャプテンを、

転校生谷口タカオから始まり、丸井、イガラシ、近藤と
それぞれの個性あるキャプテンたちが、引き継いで行く物語です。

そのストーリーはただひたむきに、ただ純粋に、野球を愛し、
勝利をめざす少年たちの感動ドラマであり、

どんな強豪校に相対する時も、絶対あきらめない信念・・・
敗戦濃厚な9回ツーアウトになっても勝負を捨てない執念には、

マンガとはいえ本当に教えられるモノがあります。


どこまでも強豪相手に食らいつく粘り強さは、
このシリーズ初代キャプテンの谷口から生まれ、

歴代キャプテンに引き継がれそして、墨二中の伝統と
なって行きます。


弱小墨二中がやがて全国大会出場常連校に変貌して
行きますが、その過程は辛く、厳しい道のりであり、

それはちばあきお氏の“練習はウソをつかない”という想いが
込められているような気がします。

歴代のキャプテンの血の滲むような野球への取り組む姿勢には、
さぞや全国の野球少年が(私も!)熱くなったことでしょう。


再版されたこの作品のキャッチコピーに、

「名作は時代を超えた!白球を追い、ひたむきに勝利を目指す。
少年野球漫画の原点がここにある。」

とありますが、そっくりそのままここで使わせて頂きたいと思います。

そして「プレーボール」「キャプテン」の初代主人公谷口タカオの
高校野球編です。


墨谷二中キャプテン時代最後の全国大会で、
投球腕の人差し指を骨折し、折れ曲がったその指は、
二度とボールを握れない、野球が出来ないハズだったのですが、

そのユメ捨て切れず、やがてチームメイトの熱い友情に支えられて
再び甲子園をめざします…。


栗山英樹氏曰く、

「“よーし、俺も頑張るぞ!”ありきたりの言葉かもしれないが、
プレイボール、そして、前作のキャプテンを読む度に、
こんな気持ちにさせてくれる」

「現実的なのである。
どこにでもいそうな谷口君が、絶対にあきらめない心と頑張りで
、一つ一つの障害をクリアしていく。」


酒見賢一氏曰く、

「キャプテン及び、プレイボールをひと言で言うならば、
“努力”というものを描き切った傑作である」


前記事同様「(野球)マンガ」をテーマにし、
他愛ない話をしてきましたが、もし上記2作品をご存知ない方は、
ぜひ読まれてみてはいかがでしょうか?

「キャプテン」「プレイボール」は、新書本といかなくとも
中古本店に足をお運び頂ければ、大抵揃っているかと思いますし、

活字離れしたお子さんに読んで頂ければ、明日の野球への
ガンバリ方が大きく変わるハズです。

ちなみに野球少年だった愚息も全巻読破し、
小鼻を膨らませるほど興奮していましたが、

残念ながらそのガッツの矛先は陸上へと、
向けられてしまいました。

子供たちと練習中、今でも時折フッと思い出すことがあります。

あの純情を絵に描いたような、それでいて誰よりも熱く、
努力と執念の塊のような谷口タカオクンのファイト溢れる、
プレーの数々を-。

そして懸命に、ただ一途に、ひたむきに、白球を追う
あの勇姿を-.

もう二度と、日本野球小僧の化身のような彼の見ることは
叶わないのでしょうか?

いつの日か、我が少年野球チームにも谷口タカオクンのような、
「あきらめる」と言う言葉を知らない、キャプテンの出現を
期待している、今日この頃です。



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