2012年02月

2012年02月22日

信じられないチームの存在

「少年野球の指導とコーチ法練習方法」
~紹介ブログ~



ちょっと前ですが、
NHK出版永井洋一氏著、

『スポーツは「よい子」を育てるか』

という書籍をご紹介させて頂きました

著者の警鐘される、

「勝利至上主義に毒された指導者による、
子供へのスポーツ関与の危険性」


から、

「本来スポーツのあるべき姿」
といったテーマに関して、

少年スポーツの指導者の端くれとして
深く考えさせられたこと

このテーマについて、
数名の方からメールを頂戴しました


その中で地方都市在住の、
Yさんのメールが、
かなり深刻な内容であり、

簡単に読み流してしまうような、
類のものではありませんでした

それはあまりにも憂うべき話で、
我が目を疑うような内容に、

驚愕するとともに、
しばし唖然としてしまった。


最近は性格も丸くなったせいか、
よほどのことでもない限り、

私も頭から湯気を出すことも、
なくなったが、

今回ばかりは無性に
腹が立ってならない

ぜひ皆さんにも、
聞いて頂きたいと思い、

Yさんにその掲載許可を
求めたのですが、

メール文章そのものを
掲載することは、

Yさん始め関係者に
ご迷惑をお掛けする危険があるため、

以下のように、
顛末をまとめ上げたのち、
再度Yさんのご許可を頂きました

事前に申し上げたいことは、
決して面白おかしく話を誇張をしたり、

ゴシップ的な意味あいで
綴っているわけではないということです

意のあるところをお汲み頂き、
ご理解頂きたいと思います。

そして、

「少年スポーツのひとつの現実」
を受け止めて貰い、
お考え頂ければ幸いです。



「とある地方の中学生が所属する、少年野球チームの話である。
このチームは歴史は浅いものの、団長以下監督指導者数名は、

自称甲子園経験者が揃っているそうで、この地方では
名だたる強豪チームだそうだ。

Yさんのご子息Aくんは昨年このチームを巣立ち、
現在は地元の高校に進学している。

話は、父親であるYさんと、Aくんが在籍していた昨年まで
さかのぼる。

このチームの方針はYさん曰く、完璧なまでの「勝利至上主義」
だそうで、それは入団時にも親御さんには説明があったそうだが、

入団後目の当たりにしたその現実の凄まじさに、
Yさんは驚かされたそうだ。

まず入団後、一軍のレギュラー組と二軍を完全に組分けされる。

公式戦はもちろんのこと、練習試合もレギュラー組のみが
遠征するとのこと。

二軍の選手たちは試合ができないため、1ケ月に二度ほど
紅白戦形式による二軍指導者のテストと称するセレクションを
受けるそうだ。

これに合格すると、レギュラー組からこぼれてきた選手と入れ替えに、
一軍に昇格出来る。


これはまさにプロ野球のそれと同じものであるが、
一軍、二軍の呼称はともかく、大なり小なりどのチームでも、
似たようなシステムをとっているだろう。

これ自体は驚くに当たらないが、ひとつにはYさん曰くの一軍・二軍の
子供たちの「差別的待遇」に問題があると思われる。

それは例えば弁当を食べる場所であるとか、差し入れの飲み物などが
配布される順番であるとか、あるいは道具の準備、あと片付け、
グラウンド整備なども二軍選手たちだけにその労を負わせると言う。

些細なことと言えばそれまでだが、同じグラウンドに立つ選手たちに
このような「差別」は許されることだろうか?


さらに、それをお手伝いの父母にさえも「子供たちの差別」を
公然と要求するとのこと。

しかも、である。

一軍であっても二軍であっても、常に指導者の順位付けによる、
選手たちの並び位置が決められているそうで、40名いた選手たちが

見事なまでに、1番から40番までの実力による順位が、
定められていたらしい。

ここの指導者たちの意図することは何なのだろう?

徹底した実力主義ならそれはそれでいい。

しかし、その実力を以って上位の子供と下位の子供を
「差別待遇」させることはどうしても納得が行かない。

「悔しかったら這い上がれ!」的発想で子供たちを発奮させることが
本位なら、おこがましいようだが考え違いではないだろうか?

さらにさらに愚かしいことに・・・信じたくもない話だが・・・
選手達の実力順はそのまま父母たちに当てはめていたということだ。

一軍の親か否かで祝勝会などへの参加も選別され、座る席は
実力のある選手順であるというから驚く・・・いやいや呆れ返る。

Yさんのメールによると、まだまだそ差別的行為は
細かに紹介されているが、何より心痛な思いにとらわれたことは、

選手である子供たちが、その一軍の座を賭けてこともあろうか
父母に叱咤される言葉である。

曰く「今度二軍に落ちたら小遣いないよ!」なんて言葉は
まだ序の口で、

「お母さんの席順下げたら野球やめさせるよ!」

・・・まぁ、受け取りようによっては笑い話で済まされることかも
知れないが、次のような親子の会話はそうとも言っていられない。

「レフトの○○くんが捻挫したらしいからラッキーだぞ!サードは
(ポジション争いが)厳しいからレフトへ行かせて貰え!」

・・・いやはや、そら恐ろしい会話である。

確かな話ではないが、とYさんは前置きした上で父母と指導者の間で
金銭の授受もあったとかなかったとか・・・

まぁ、これはなかったものと私は思いたいのだが・・・


プロ顔負けというか、これはもう醜いまでに子供たちの競争原理を
徹底的に煽った、トップセレクト方式であり、子供たちの心の育成など
全く無視した、指導者のご都合主義以外の何ものでもないと思われる。

何より怖いのは、ここまで実力主義で管理された子供たちの
心理状態である。

野球を通じて彼らは、その多感な少年期に何を学んだのだろう。

潔いスポーツ精神、仲間を思いやる心など、
微塵もありはしないのではないか?


Yさんのお話によると、子供たちを見守っていても少なくとも
真の意味でのチームワークなど望むべくもなく、

子供たち同士のけん制や、実力で上級性に取って代わろうとする
下級性への陰険なイジメも時折見られたそうで、

こんなケースでも指導者は見て見ぬフリだったとか。

これはもう、どうあっても健全なスポーツ少年チームの状態ではないと、
Yさんは結ばれていた。                      」


まさに永井氏が警鐘される、

「スポーツが逆に子供の心を歪める現象」

が、ここにはあると思う。

Yさんがメールの最後に
綴られた言葉だけは
掲載許可を頂いたので、

それをご紹介して
終わりにしたい。


『~幸か不幸かうちのAは、野球の実力だけは抜群でした。
僕も複雑な思いをしながらも育成会の中では席も上座でしたので
常に他の親からうらやましがられもしました。

今にして思えば親として、その時有頂天になったことは、
恥ずかしい思いあがりであったと反省しています。

AもAで、テングになり野球のうまさを鼻にかけていた態度も
見えた時期がありました。

僕がこのチームで一番感じたことは子供同士の「思いやり」の
かけらも全くなかったことだと思います。

Aは小学生の頃は友達を思いやる心もありましたが、
中学生時代は友達と呼べる子も少なく、ずいぶん冷めた少年に
育ってしまったと思います。

口にすることはチームメイトの悪口が多くなり、僕も家内も
心配した時期がありました。

今はもっともっとレベルの高い高校野球で、ここの監督さんは
人格者であって一から野球を学んでいますので、
少しは思いやりの心を取り戻すことが出来ればと思っています。』



心暗き話です

ご意見がありましたら、
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2012年02月07日

投げる?放る?現代っ子の投球フォームの実態

「少年野球の指導とコーチ法練習方法」
~紹介ブログ~


前回の記事では、

「イチロー選手の投げ方」

の写真を参考に、

投球腕の自然な動作を、
ご説明させていただきました


ところで我が少年野球チームでは、
「団員勧誘」のために、

野球未経験者の、
子どもたちを集めて、

ゲーム形式で野球と言うスポーツを、
楽しんでもらうイベントを行っています


今回は、その勧誘方法のひとつで、
「ストラックアウト」の的当てゲームで、
感じたことを話してみたい。


「ストラックアウト」のゲーム詳細は、
下は幼稚園児から、

上は小学6年生までの、
野球未体験者を対象に、

一定距離から的を射抜く、
というゲームを行ったのですが、

この時子どもたちの、

「ボールを投げる」

という動作について、
大変驚いたことがありました

それは「投げる」という運動が、
まともに出来ない子が、

非常に多い、ということです

これにはしばし、
唖然とさせらたものです


何も今年だけに、
限ったことではないのですが、

毎年我がチームに、
入団してくる低学年の子供たちの、

「投球動作」

を見ていても、
痛感させられることは、
よくありますが、

年々その傾向は強まっている、
そんな気がします

では「投げる」という動作が、
できないその状態を、
ここで検証してみたいと思います


まず一つに、
「上体部が全く捻転されない」
という点であり、

これは実に80%以上の子どもに、
現れていました


つまりはボード(的)に向かって、
身体を正対したままで、
投げるということです

最初に正対することは、
自然な動作ですが、

ピッチングモーションの、
いわゆる「ワインドアップ期」から
「コッキング期」までが、

スコンと抜け落ちて、
正対したままいきなりボールを、
右肩上に担いでしまうのです


当然ながら投球腕は、
「引かれる」
(NMP理論で言えばスクラッチモーションですが・・・)
ことはまずないのです



二つ目として「正対」したままで、
投球腕が「引かれない」のであれば、

前述した通りあとはボールを、
「担ぐ」しか残されていないのですから、

この後はいわゆる
「担ぎ投げ(女のコ投げ)」
となります

ヒョイと担ぎ上げて、
頭上高く「放り上げる」のです

これではボールは、
緩やかに弧を描くだけで、

とてもじゃないがボード(的)に、
届くはずもありません


三つ目、
「正対担ぎ投げ」の子どもが続いたので、

最初に横向きに立たせることを、
私はアドバイスしました

つまりピッチャーでいうところの、
セットポジションの状態です

この立ち位置からなら、
イヤでもボード(的)対して、
身体を90°捻転せざるを得ません


仮にボールを「引く」動作が生まれなくても、
正面を向いたままより少しは、

勢いのある投球になるはずだと、
思ったのですが・・・


ところがここで、
数名の子どもに、

信じがたい動作が、
現れたのです


横向き状態になった子どもに、
私は、

「そこから脚を上げて、勢いをつけるんだよ」

とごくごく当たり前の、
アドバイスをしたのですが、

何を思ったのか、
子どもは軸足(右投げの右脚)を、
上げてしまうのです


これではどう間違っても
「投げられる」はずがない

空いた口が塞がらない・・・
なんて言ったらかわいそう・・・

私はそれでも、

「違う違う、
上げるのは右脚じゃなくて左脚だよ」


と苦笑しつつ、
なおも手取り足取り教える

だが、
さらにその後の動作はというと、

上げられた左脚の着地と、
ボールのリリースがほぼ同時と言う、

これまた摩訶不思議な、
モーションに変身するのです

どこかで見たことがある
フォームだなぁ・・・

と首を傾げたが、
すぐ合点がいった


つまりは「砲丸投げ」に、
限りなく酷似したフォームなのです

そしてボールの行方は、
と見るとボード(的)の、
右や左へ大きく外れ、
とんでもない方向に転がる・・・

(う~ん・・・これが今の子供たちの、
「投げる」という動作の実態なのか・・・)


私は暗澹たる思いに
とらわれました

数年前になるが、
スポーツアドバイザーの西本直氏が、

野球専門誌
「ベースボールクリニック」誌上で、
以下のように述べられていた

『人間が物を投げる動作は、歩く、走る、跳ぶなどと並んで、
成長とともに自然に獲得していく本能的な動作です。

海辺や川辺で子供が石を投げている姿を、
思い浮かべてみて下さい。

誰に教えられたわけでもないのに、
実に自然な動きで投げるという動作を、
楽しんでいるようです~後略』


本能的動作、
あるいは誰に教えられたわけでもなく・・・
との解説ですが、

「ストラックアウト」に参加した子供たちは、
つまりは「キャッチボール」はもちろん、

「石投げ遊び」すらしたことがない、
ということでしょうか?

「砲丸投げ」フォームに代表される、
「担ぎ投げ」についても氏は、

「放る」と表現し、
以下のように述べています

『「投げる」は肘がトップの位置から、
弧を描くように目標に向かって正対し、

肘関節から前腕部が地面に対して、
垂直方向に振り下ろされるため、

方向性が安定し、力をすべてボールに
伝えることができます

これに対し「放る」は、
肘がトップの位置から水平に動くため、

上腕部の内旋運動となり、
前腕部を押し出す動きとなります。

これでは方向性が安定しないばかりか、
力を込めるだけ、肩・肘の関節に負担がかかります』

と、これまた
「リトルリーガーショルダー/エルボー」
原因の一つでもある、

「放る=担ぎ投げ」を戒めておられます


では何故現代の子どもたちが、
本能的動作である、

「投げる」という行為が、
なかなか身体機能に、
取り入れられないのか?

理由は幾通りか考えられますが、
私見としてやはり、

父親なり友達との、
「キャッチボール遊び」

をしなくなったことが、
最大因ではないでしょうか?


私も子ども時分には、
川や池に向かって例の、

「石投げ遊び」をずいぶんとやりました

どれだけ石が跳ね上がるかを、
競ったものです

確かな記憶ではないですが、
元読売巨人軍の江川卓氏などは、

この「石投げ」にハマって、
来る日も来る日も河原で石を投げ続け、

それが強い地肩を作った・・・
なる逸話を聞いたことがあります

以前このブログでも、
「キャッチボールノススメ」、
再び「キャッチボールノススメ」

と題して、
何度かお父さんに、

我が子とのふれ合いを
呼びかけましたが、

果たして効果があったのでしょうか?

・・・いや、私がいくら
声高に叫んでも、

功を奏することなど、
あり得ないとは思いますが、

決して誇張話ではなく、
日本野球の未来の為にも、

全国のお父さんに、
「キャッチボールノススメ」を

呼びかけて行きたい、
と思っています

そして可能な限り、
未来のイチロー選手に、

正しい投げ方を、
教えてあげてください

キッズベースボールドリームナビ2
~間違いだらけの少年野球指導法を斬る!~

こちらのマニュアルは、
東北被災地各野球連盟義援金に、
賛同しています

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2012年02月01日

【野球動画】ミスジャッジなど参考になります

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本日代休だったので、
YouTubeで野球関連の動画を
検索して、

日がな1日動画ざんまいでした

面白かったものを
アップしましたので

よかったらどうぞ


    



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以下「少年野球塾」さんの
義援金応援マニュアルです

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~現役少年野球監督だけが知る、
驚きのバッティング術~


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