益々秋の深まって参りました折、お変わりなくお過ごしでしょうか。
今から少し前のこと、街が今年初めての金木犀の芳香に包まれ連日清々しい秋晴れのお天気に恵まれました2022年9月27日から10月2日の期間、新宿シアターブラッツにて「シーラカンスアピアランス」の公演がありました。
まだまだ世の中が大変な中で劇場までお越しくださいました方、本当にありがとうございました!
離れた場所からも連日のお知らせツイートをRTしてくださったり、応援札や応援チケットでの皆様の応援をいただきまして、改めまして、たくさんたくさん、ありがとうございました!
実物のチケット、ブロマイド、そして特典として映像をご覧いただけます応援チケットはいよいよ明日10/25が締切となります。観たい!
Spark組とGlow組の両方に出演していますのでお申し込みの際には組をご指定ください。
よろしければそれぞれの組の役同士のまた違う関係性もお楽しみくださいね。
https://www.form-answer.com/applications/ABA89
初めてお話を聞いた時からずーっと出たかった本作。まだ2022年版の本が上がる前には2019年の初演版の本を読んでいました。幻覚に悩まされる主人公・元歌手ケイトが、薬物依存更生施設「B-BOX」で暮らす沢山の個性的な仲間たちと出会いながら閉ざされていた過去と向き合い、今の自分に区切りをつけられるお話。ずっと立ち止まっていたケイトの意識が未来へ向いていく姿や彼女が3歩進んで2歩下がる過程も含めて、薬物依存というテーマながらも読んでいて不思議と心地よい本でした。謎のリラクゼーション効果があって寝る前にも読んだりして。テーマとして書かれてる「パーティーのあと」という静かで気だるいさみしさが心地よい。この中の登場人物の心や過去に自分を重ねるカタルシスも、この本の中には自分は絶対にいないと思えることも、どちらも幸せなことだと思えるそんなお話。終わった後になんともいえないあたたかさが胸に残るのは、脚本を書かれた麻草郁さんがピュアな登場人物達の奥底に込めた不器用な人類達へのエールを感じ取れるからなのでしょうか。歌の歌詞もどんなメロディなのかとワクワクしながら過ごした数ヶ月。
そこから今回の2022年版への大アップデート!登場人物達がより自由に振る舞い、それぞれの個性のパラメータが更に突き抜けました。その根本にあったのは2022年「宇宙一の無責任男 タイラー」で初起用された「ビートワード」の手法。メロディ、コード感、拍子、速度、さまざまな「ビート」の中で役の言葉や感情が表現されるというもの。それを全編に通して使用したことにより、ビートの鳴っている間はこの世界の中に乗れていて、ビートが鳴っていない間は乗れていないという主人公ケイトを軸とした緩急が生まれました。役によってビートの解釈や表現が違う演出もついていました。トラブルメーカーで且つイケイケギャルのアレアはいわゆるフロウのあるラップ。ケイトやシーラはビートの小節数は決まってこそあれどごく普通の会話に聞こえる自然な雰囲気。私の演じたシャーリィはもらった小節という枠の中を言葉できっちり収めることによって真面目な性格を表すということをしていました。そういった演出が個々にある中で、その役の置かれた場面の感情によってタイミングをずらしてみたりと、通常のセリフの表現の上に音楽的な表現の楽しさがビートワードによって足されました。
これを書く前に通し稽古の動画をまた観ていたのですが、1枚の良いCDアルバムを聴いている時のような心地よさがありました。ビートワードがこの重たく暗いストーリーを包み込むような。応援チケットでこの後ご覧になる方にも、ストーリーや個性的な登場人物達をお楽しみいただいたあとには、そんな楽しみ方をしていただくのも良いかも!と感じています。
連日連夜皆様からお寄せいただいたツイッターやインスタグラムなどでの#CoelacanthAppearance22でのご感想では、麻草さんの演出がさまざまな形でお客様に伝わっていたことに大興奮でした。ビートワードや演出といった技術を通して役の繊細な深い部分を高められたことが、役に携わるいち俳優としても、いち表現者の自分としてもとても嬉しいものでした。
稽古に入るまでや稽古に入ってからも、なんだか麻草さんは延々とビートワードの準備をしていてとても大変そうでしたが、やってみた側としても、それを外側から受け取った側としても、次のビートワード作品に大きな期待をせずにはいられません。新作、期待しています!!
シャーリィという女性を演じました。最初にお話を伺った時、とんでもない女性だ!とヒヤリとしつつワクワクしました。
子供がいて、夫がいる、ごく普通の既婚女性。普通の生活にそんな女性が手を出してしまった覚醒剤。
薬物依存更生施設B-BOXの中には様々な薬物の依存から抜け出そうとする女性達が暮らしていました。そこで行われているのは、自分達の過去と向き合い時計の針を少しずつ進めるべく行なっている「告白」。
その告白の時間でさえも、シャーリィは夫からの暴力を受け自らも暴力に加担した事実と向き合えず、自らの理想を語ってしまいました。
「まとも」になりたいと乞う彼女はミッチ、リバー、マーサの3人娘はじめ、ケイトへは時に強すぎる理想論をぶつけ、希望の言葉を投げかけ、そうして他者を助けることで己のアイデンティティを保っていました。そして時に秩序を乱すものは力で制する。B-BOXは真面目な彼女のある種の理想郷となっていました。「他の人には優しくすること」がだたひとつのルールのB-BOXの中で、不器用ながらも他者に優しく接し合う人間同士の中に居場所を見出し、いちばん生かされていたのは、もしかするとシャーリィだったかもしれません。
”何かをはじめるのに遅いなんてことはない
いつだってチャンスはきっと目の前にあるはずさ”
(M8『チャンス』)
役をいただいた時にはどんな時でもその役を自分自身に染み込ませ、自ら想像し提案してみるものと、同時に溢れてくるものを楽しみにしています。このシャーリィは、そういう私生活にも影響のあるようなこれまでの役でしてきたことをやってはだめで、永野希がきっちり見張っていないといけないと思いました。私の中でシャーリィは、優しく微笑む本作の隠れた悪役でした。
そしてあのラスト。シャーリィはやりたかったことを遂に叶えてしまいました!おそろしい!もう、彼女の発言の全ての意味がひっくり返ってしまうようですね。慕ってくれた仲間達、特にケイトには本当に悪いことをしたと、永野は思い続けています。ということをずっと隠していた心情は、本当のことを隠し続けたシャーリィとリンクしていたようにも思えます。家に帰っていくシーンでは稽古の時から共演者のみんながぼろぼろ泣いてくれていて、役としても役者としても優しいメンバーと一緒にこの舞台に立てた喜びと、シャーリィと一緒に何か悪いことしてるような申し訳なさやらでいっぱいでした。シャーリィの未来を願ってくださったり涙を流してくださったお客様皆様も。シャーリィ&永野の術中にはまってくれてありがとうございました!その脚演出が誰かという話ではあるのですが。とてつもないですね。皆様からの反応で、それを悔いなく表現できたことがとても嬉しかったです。(ちなみにシャーリィと非常に重なるドキュメンタリー映画は、本当に偶然だそうです。)
なんて書いてしまいましたけれど、そんな彼女が語り、願っていた理想は決して嘘ではありませんでした。シャーリィとずっと一緒にいた永野は少なくともそう思います。プライドも理想も人並み以上に高い彼女なりに、やはり依存から抜け出すべくあの施設で暮らしていたわけです。シャーリィはきっとあそこでの暮らしは長かったんじゃないかな。
不器用な彼女なりに積み重ねてきたあらゆるものを、薬物は壊しました。未来への決意を表明し、自信を胸に施設を出た彼女がどうしてそうなってしまったのか。それについての直接の描写はありませんでした。しかし、それはビジィからの取材を受けるシーンで彼女の口からはっきりと語られていました。ほんの一言のセリフで。彼女にそれをした相手はシャーリィの生きてきた人生や未来の行先なんて、きっと何も考えていないのでしょう。ごく日常の中のほんの一瞬の些細なきっかけが、B-BOXの中で誰よりも「ありがとう」を重ねてきた日々を、彼女が立ち上がるべく培ってきた大切なものをあっさりと壊しました。薬物とは、そういうものです。彼女はそれを体現しました。見届けてくださって、本当にありがとうございます。よければぜひ映像で探してみてください。
新曲の「Candy Bar」では元薬物の売人・プッシャーであるアレアが施設に取材に来たビジィに「売り方」を教えるというものでした。曲中にあるそれぞれが使用してしまった薬物をやるジェスチャーでは、これまでに得てきた映画や漫画、本での知識を総動員させられたのが楽しかったです。こんな機会なかなかないですからね。
ビートワードを乗りこなし、様々な大変なことも、まさに力を合わせて乗り切ったメンバーのことを役と本人を大いに混同しながら書きます!
フレッシュさと自由の弾けるSpark組から。
シーラ役あさみゆうきちゃん。触れると壊れてしまいそうな繊細さのある彼女が楽しそうに嬉しそうに笑う姿は周りのこっちもいつだって嬉しかった!シーラとシャーリィは絶対に目の合わない関係ではあったものの、舞台外ではいつも私にしっかりと向き合ってくれていました。ちゃんといるから「いない」ができる。素晴らしい音感と美しい歌声は随一。シーラカンスポーズの発案者!
太陽のような存在のひかちゅう・ビジィ。ほぼタイラーの印象しかない永野からのシャーリィを大いに楽しんで受け取ってくれて「当て書きちゃうん!?」「カウンセリング中とかラストやばい!」と新鮮な反応をいつもくれてすごく嬉しかった。そういうひかちゅうから気遣いのできるところを結構いっぱい抜くと、ビジィになります!「Candy Bar」でアレアに翻弄される姿は必見です。
アレアのナギノちゃん。発言がおもしろすぎて全部に突っ込んでいたらそれで私の一生が終わりそうなくらいずっと面白かった。無限大の爪、龍角散の面会。文章じゃ伝えられない。個性的っていうのは外見でなくこういった内面に使うものだ。彼女をパワーで制するシーンは2人でいっぱい稽古しました。歌でエロティックに弾ける彼女にご注目!今後の音楽方面の活躍も楽しみにしてます!
エディス役のゆかんぬ。「無敵の処方薬」でパワフルなパフォーマンスを見せるところやアレアとの密会シーンなど見どころがあまりに強すぎる!倉庫でリリィは何に誘われてる……?しかし、シャーリィとは大人同士の信頼関係と距離感でいつも丁寧に、繊細に接してくれていました。とても素敵なアルトパートや、芯がありながらも優しい響きの心地よい歌声にもご注目!
ティフィ役のゆめちゃん。ここずっとゆめ先生の振り付けでダンスをしてほんの少しずつ経験値が貯まっていく中で、今回がいちばんダンスとして楽しめたと自分なりに思えました。キュートで、セクシーで、パワフルといったありきたりな言葉をはめるのが勿体ないダンス!観てください!初めてゆめちゃんって自然に呼べた。私にとってのダンスのゆめ先生の、ティフィ。心がたくさんぎゅっとしました。誰にもできないくらいの説得力。
ザナ役のみくちゃん!とっても頑張り屋なところがあって、そしてどんな時でも絶対に諦めない強いひと。あらゆる挑戦のさなかでもいつも笑顔でいる姿は、これまでいろいろあったけれどどこか飄々としていて余裕を見せるザナと重なりました。同じアルトパートのメンバーとしても空き時間を使って自然といっぱい練習をして楽しかった!Spark組でゆかんぬとみくちゃんと一緒に歌う時の安心感が凄かった……!
そしてちょっぴりアダルトな技巧のあるGlow組メンバー。
シーラ役のくもいちゃん。これまでのくもいちゃんの雰囲気や役を知っていればいるほどサイケでサイコなシーラの役は衝撃とあちこちから評判が聞こえました。けれど、私が初めて月蝕歌劇団でくもいちゃん演ずる着物の母親を観た時から内包している闇のようなものをシーラのダウナー部分にねっとりと輸入していたように感じました。くもいシーラに愛されることの怖さと、新しい世界が見えてしまいそうなドキドキ感。
ビジィ役のりょうたん。ちっちゃくてぴょんぴょん無邪気に振る舞いながら、大きく跳ねたあとの先がケイトやシャーリィのいちばん触れてほしくない心の沼地のようなところにかけてある傘を突き破って飛び込んでくる感じ。キュート&デストロイ!パワー!りょうたんだからこそできるビジィがいました。「Only 420 is special」曲中でのやり取りもそんな関係が一貫していました。
アレア役しおりん。ミサンドリとタイラーを観てくれた人はアレアとシャーリィを何て思うかな!?なんてはしゃいでしまいました。抜群のスタイルで振る舞う一挙手一投足の、暴力的なまでのイイオンナの迫力!シャーリィ的には秩序を乱す厄介者でしたが、私はいつもイエー!ブラボー!と高まっていました。自由なオンナは見ていて気持ちがいいし、しおりんのそんな役をまた観たいです。
エディス役のたかだちゃん。ふんわりと優しい印象を持ちながら出るところはキリッと出るような、控えめと思わせてハッとさせる強さや少女のおしゃまな部分を感じさせられたエディスでした。森永理科さん演出版「聖ミカエラ学園漂流記」で感動してくれてずっと覚えてくれて、しかも私のことを本当の高校生だと思ってくれていたとか。嬉しい……!ベビーフェイスに垣間見るオトナの魅力にご注目!
ティフィ役のおざわちゃん。一緒にいると安心するひと。出会えて嬉しかった!最初のワークショップでもなんだかめちゃ話しかけてしまった。みんなが「わー!」ってなりかけている時に、ポロっとベストアイディアを出してくれたり、話している中で2段階くらい深い部分の気づきをもらえたりと、本当にお芝居の才能があるんだなあと思いました。どちらの組も、ティフィのソロダンスシーンは、本当に本当にご注目です。シャーリィじゃなかったら号泣してました。「Only 420 is special」での巻き舌に心底ときめきます。
ザナ役のさりーちゃん。ザナとしてどうその場に生きるかをすごく考えていて、それが自然と舞台上でのセリフのないやりとりにつながっていました。言っている言葉に反応してさりーをみると、あっちもこっちを見てくれる。他のメンバーともできた、役と役が舞台の上で生きている間の、とってもとっても楽しいこと。キラキラな歌声にもご注目です!
次に、全10公演を大切に駆け抜けました、シングル組!
アレックス役のゆうちゃん。フレッシュなパワーで時にぐいぐいと看護師組を引っ張って行ってくれました。今回が初舞台だったというゆうちゃん。初めてのことだらけできっと大変だったと思うけれど、最後まで公演をやり遂げたことはきっとこの先のゆうちゃんの人生にも良い影響があると思います。抜群の音感と歌声にご注目!
ベティ役のひーちゃん。毎朝の投薬とミーティングでは毎日毎日何かしらの問題の起きてしまうB-BOXで、初めて朝に全員が揃った時の看護師たちの狼狽えぶりと喜びっぷりに、そういう些細なことが特別に嬉しい彼女達が愛おしくてたまらなかったし、普段どれだけ大変な日常を送っているのかと思っていました。妖精さんのようなひーちゃん。とってもとっても綺麗なソプラノにご注目!
デルマ役のみずほちゃん。過去にはイシローとタイラー、バクスターとクリスで共演していて「のんさんの女性役初めてです!」「瑞穂ちゃんもね!」と2人で盛り上がりました。「Only 420 is special」の「凶暴性が増して 暴れ出し 手が付けられなくなるとか」のところのパフォーマンスには特にご注目ください!朝のお薬のディスポカップを回収してくれる時にニコッと笑ってくれるところは宝でした。歌も素敵!
カーラ役のちゃんみお。なんだか何でも話せる安心感。カンパニーにいると頼もしい!今回は看護師チームをお姉さん視点でまとめてくれていました。「任せる」って、相手を信頼していないとなかなかできない。いつも皆のことを冷静に受け止めてくれて、演出を補佐する形でもカンパニーメンバーを積極的に良い方へ導いてくれました。歌の練習をいちばんいっぱい一緒にしたかも!毎朝シャーリィの名前を呼んでくれてお薬をくれてありがとう!
看護師4人組が揃うと華やかですね。衣装の松浦早希ちゃんの見立てで「ちょっとしたパーティー」の装いになれた私たちでした。
再びシングル組のみんな!
リバー役のかざまちゃん。思春期真っ只中で反抗心バリバリのリバーなのに、かざまちゃんの役の解釈や本人から滲み出るものによってめちゃくちゃ愛せるリバーになっていたように思います。心を閉ざすような描写でさえも何だか可愛い。「無敵の処方箋」でのダンスでは、端に座る私が椅子から落ちないようにと内側につめてくれてお尻にあざを作っていたとか……そんなふうにも支えていてくれました。私がシーラカンスのぬいにアフレコをすると地球がひっくり返りそうなくらいめちゃくちゃ笑ってくれました。
マーサ役のみゆきちゃん。劇中では語られることのなかったマーサの過去を思うと、ニコニコしながら「お互い様」を歌ったり、素直に心情を語れている姿だけで、泣ける。マーサのそんなセンシティブな部分を支えようとすることでシャーリィも自身も生かされていました。本番前にウエストのサッシュリボンを「結んでください〜」とやってくる時間は、マーサとシャーリィがB-BOXの中で生活をする延長のような尊いひとときでした。眩い笑顔が今でも心に焼き付いています。
ミッチ役のあかねちゃん。青ミッチ黄ミッチ!さてどちらがどちらの組でしょうか。今回の「シーラカンスアピアランス」では当て書きかと思うほどの人物だらけでしたが、ミッチもまさにそのひとり。茜ちゃんの屈託のない笑顔やまっすぐな性格が、ミッチという人物に好感を与えていました。舞台上でのセリフのない場面でのやり取りをいちばんしてくれたあかねちゃん。リバーの告白前夜、やっぱり言いすぎたかな、とケイトに話しかけようとするシャーリィがミッチの妨害に遭って話しかけられないところも密かな見どころです。「DRAG LOVES ME」の後にはいつも心配して助けてくれてありがとう!
リリィ役のしいなりん。B-BOXの院長として皆を日常へ導く重要な存在!そんなしいなりんは舞台の上でもそれ以外のところでもカンパニーメンバーをいつもパワフルに動かしてくれていました。私もいっぱい助けてもらったなあ。ミーティングの時にシャーリィがリリィとエディスの間に挟まれているのは、力で場を制することのできるシャーリィ警戒包囲網でした。シャーリィのラストの回想シーンで彼女の理想をリリィが受け止めて応えてくれるところは、毎回天国に行くような気持ちになっていました。
ケイト役のくりゅちゃん。我らの座長!制服姿のくりゅちゃんの素晴らしい歌と演技を観ていたので、同じ舞台に立って作品作りができて本当に本当に嬉しかったです。少女のようでもあり大人でもある、ピュアで、繊細で、とても優しいケイト。お話の中では登場人物達に翻弄されっぱなしのケイトでしたが、舞台以外では何があっても皆の前では座長という存在で居続ける、皆から愛されるくりゅちゃんでした。強さではない素の部分を見せてくれて交流できたことも、この子のためなら何だってしてあげたいと思えるケイトとシャーリィの関係を深くさせてくれたように思います。渡してくれたマイクを受け取る時は、いつも抱き締める気持ちでいました。ケイトの役がとてもハマっていたし、自らハマりに行っていた姿勢は素晴らしかった。またどこかで会えますように!
皆様、本当にたくさん、たくさん、ありがとうございました!
"巡り合わなければよかった
喜びを知ることもなく
二度と会えないと思うこともない
それでも私はあの過ぎた時を
あたたかく思い出すでしょう
生きているかぎりは"
(M10『Party is Over』)
ドレッシーな装いに身を包んだ本番が終わってみると新鮮な稽古着です。
2021年11月「LOVE ME DOLL」からはじまり、1月のCafe Bar朗読劇「ぼくのマリィ」、4月の「遥かなるミドルガルズ」、7月の「宇宙一の無責任男 タイラー」、そしてこの度の「シーラカンスアピアランス」で、私にもう一度お芝居の楽しさを体感させてくれて、大切な人がいっぱい増えたご縁のきっかけとなった朝倉薫演劇団の30周年をお祝いした1年でした。改めまして、30周年おめでとうございました!
どうかこの先も、皆様がすこやかで、好きなものごとを選び取って行けますように。
そのお楽しみの時間で、またきっとどこかでお会いいたしましょう!
永野希
🌹お知らせ🌹
☆12/16(金)-20(火) サイコシス 月蝕版ベルサイユのばら「G線上のアリア」
舞台に魂を捧げた2022年、今年最後の舞台です。ぜひお見届けくださいませ!
チケットは好評発売中!
サイト:https://www.psychosis13.com/
☆ビートワードサイケデリックミュージカル
「シーラカンスアピアランス」シャーリィ役で出演いたしました。
皆様のご来場、応援をいただき誠にありがとうございました!
特典として映像をご覧いただけます応援チケットのお申し込みは
10月25日(火)までとなりました!もういちどB-BOXのメンバーに会いにきてね!
☆11/5(土)15:30トーク&ライヴ生放送閲覧イベント『のぞみ家の一族』#99 @押上WALLOP STUDIO
☆Le Temps 幻想朗読会港町人魚奇譚「ぼくのマリィ」
会場:Cafe Bar Le TEMPS(カフェバールタン)
https://letempscafebar.wixsite.com/mysite
大変な中ご来場いただき、また、皆様の応援をありがとうございました!
公演録音音源&応援ブロマイド
https://asassann.booth.pm/
☆声優
調味料擬人化プロジェクト ちょうみりょうぱーてぃー #ちょみぱ
楽天TVしーずん7 https://tv.rakuten.co.jp/content/408765/ new!
STAND.fm
https://stand.fm/channels/621ddfd862fdf0d800d01fc6
『デスティニーチャイルド』ビクトリス
スマートフォン版 http://www.destiny-child.jp/
PC版 https://dmg.destiny-child.jp/
☆映画
河崎実監督作品新作『電エースQ』出演!発売中!
出演作『電エースハウス』『電エースキック』『電エース60』も発売中!
☆MUSIC
永野希 メタコグニ -metacognition-
http://linkco.re/mEdSGZut
「MixUP!」
「いつかまた会いましょう」
「Hello Days」
☆「川口名人のすいプラ」@ガンダムベース東京
永野のりこ著『ちいさなのんちゃん』
★Instagram https://www.instagram.com/nonnonchachacha
★Youtube https://www.youtube.com/c/nonchachacha
2023年の1月13日〜15日、ぜひ空けておいてね!
ビートワードにかかる演出がなされていたのですね。
そうとは気づかずに、自然と個々のビートへの乗り方の違いを受け入れていました。
そして永野さんの自身の役への、また、仲間への思いの深さと愛情が真摯に、
まっすぐに伝わってくる文章は本当に素晴らしく、私も居住まいを正して拝読しました。
シャーリーの内面の一部を知られ、その視点を持って早くこの舞台を再度見直したくなりました。
特典映像を拝見するのを楽しみにしていますし、『G線上のアリア』も期待しています!