「それらの日の患難のすぐ後に、太陽は暗くなり、月はその光を放たず、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされるでしょう。またその時、人の子のしるしが天に現れます。そしてその時、地のすべての部族は嘆きのあまり身を打ちたたき、彼らは人の子が力と大いなる栄光を伴い天の雲に乗って来るのを見るでしょう。」(マタイ24:29,30)


イエスは、ご自分の臨在と事物の体制の終結のしるしについて弟子たちから尋ねられ、マタイ24章の中で、答えておられます。その中でイエスは、「それらの日の患難のすぐ後」に、つまり大患難の後に、天体に異兆が見られると言われました。


私はこれは以前は比ゆ的な意味だと解していました。しかし、文脈を検討した結果、これは、文字通りの意味に解すべきものだと考えるようになりました。なぜなら、イエスは未曾有の大患難の前に山に逃げるようにと助言されましたが、初期クリスチャンは、山とは比ゆ的な意味ではなく、文字通りの山だと解釈しました。私たちは神からの直接の導きを受けていた初期クリスチャンの解釈を信頼できます。

イエスが「山」を文字通りの意味で言われたのであれば、イエスは事物の体制の終結のしるしを預言された際、できうる限り文字通りのことに言及されていると考えられます。もし、イエスが事物を文字通りの意味と比ゆ的な意味の両方で話していたなら、弟子たちはイエスが言われた意味を理解するのが困難になったことでしょう。この部分の預言は、「しるし」つまり象徴表現を用いて預言した啓示の預言とは異なる仕方で預言していると考えられます。(啓示1:1)


ルカもこのイエスの言葉に言及していて、「太陽と月と星にしるしがあり」、また「天のもろもろの力が揺り動かされる」と語っています。(ルカ21:25,26) 信じ難いことですが、おそらく「天のもろもろの力」とは、太陽、月、星などの天体を表しており、それらに文字通り異兆が起こることが予告されているようです。(ルカ21:25,26)


太陽が暗くなるというのは、日食でしょう。月が光を放たないというのは、月食でしょう。また、星が落ちる、すなわち隕石が地球に落ちるということが起こるのでしょう。また、大患難で使われた核兵器やその他の兵器の影響で、地上からの太陽や月の見え方が違ってしまうということもあり得ると思います。


    キリストがこの世に終わりをもたらす前兆として天体に異兆があるでしょう

solareclipse2
                                  total solar eclips - 日食 - Sonnenfinsternis  by siyublog


lunareclipse
                                                     lunareclipse001 by *tomoth

starfall
Hiking to the bottom of Meteor Crater by jurvetson

昔隕石が落ちたと考えられている場所


確かに、もし、人々がそうした天体の変動を頻繁に観察するとしたら、それによって大きな恐怖が生じることでしょう。ルカは「逃げ道を知らない諸国民の苦もんがある」と予告しています。(ルカ21:25)また、「人々は、人の住む地に臨もうとする事柄への恐れと予想から気を失います」と予告されています。(ルカ21:26)


人々が恐れる「人の住む地に臨もうとする事柄」とは、おそらく、この事物の体制の終わりでしょう。その時、人々は、「人の子が力と大いなる栄光を伴い,天の雲に乗って来るのを見るでしょう。」と予告されています。(マタイ24:30) しかし、人の子イエス・キリストは霊者になっておられるので、人々は文字通りにイエスを見ることはできないはずです。ですから、人々は、それらの天体の異兆を見て、キリストが裁きのために到来している証拠だと考えるのでしょう。おそらく、「天のもろもろの力が揺り動かされる」ことが、「人の子のしるし」なのでしょう。(マタイ24:30)


イエスが杭にかけられて亡くなる前に、太陽が三時間暗くなり、また、地震も起きました。(マタイ27:45,51)エホバはその当時、そのような自然現象の異兆を用いて、ご自分の愛する独り子が処刑されたことに対する悲しみとイエスを処刑した者たちに対する不興を表されました。この事物の体制の終わりの前に、北の王は、選ばれた者、油そそがれたクリスチャンを皆全滅させることが予告されています。(ダニエル8:24)イエスは、ご自分の油そそがれた兄弟たちに対する行ないはご自分にしたのと同じであると言われました。(マタイ25:40,45)それで、エホバはイエスの死に際して天体に異兆を生じさせたのであれば、キリストの兄弟たちに対する仕打ちに対しても、天体の異兆をもって不興を表明されることが考えられます。


人々は、神の民から、この事物の体制に対してエホバが裁きを執行されるということを聞いていたことでしょう。人々は信じませんでしたが、預言されていた通り、天体に異兆があるのを目撃します。天体の異兆が数多く発生するのを見て、人々は自分たちが天体を創造され、それを思いのままに操作することのできる方の不興を被っていることを感じることになるのかもしれません。つまり、エホバ神がイエスの天の軍勢を用いて天変地異によってこの世を終わらせようとしておられることに対して、人々は恐怖を感じることになるのかもしれません。


しかし、ルカは、これらの事が起こり始めたら」、それは神の民にとって王国による救いが近いことの証拠ですから、あなた方は身をまっすぐに起こし,頭を上げなさい。」と励ましています。(ルカ21:28)


私たちは宇宙を創造された方を敵に回すことのないようにしましょう。今は、エホバの善意の年です。(イザヤ61:2)誰でも、宇宙の創造者なる神と良い関係を培うことができます。エホバと良い関係を培って、神の王国によって救われる側に立ちましょう。

 

[関連する記事]

マラキ4章・悪を行なうすべての者が滅びる日

ゼパニヤ3章・エホバの燃える怒りを諸国民の上に注ぐ時とは

エゼキエル38章・末の年のイスラエルの山々に対する攻撃

ダニエル7章・四番目の獣の小さな角と神の王国の実現

 

[はてなダイアリーの最近の更新]

イザヤ8章・エホバはユダをアッシリアによって守られる