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            家庭環境や親との関係は十代のうつ病に影響する

     

若者のうつ病ははるかに深刻な問題であることが多いようです。思春期〜青年期に発症するうつ病は、大人のうつ病に比較して、はるかに性格的要因が大きく、家族環境の問題も大きく、対人関係適応も悪く、自殺関連行動や自傷行為が伴いやすく、大人になってからのアルコール乱用・依存、薬物乱用・依存、社会的問題行動などに関連しやすいということが研究によって示されています。


十代の若者がうつ病になる要素はいろいろあります。幾つかの原因とその対策について考えましょう。
 

うつ病と家庭環境
 


最近の研究によれば、幼少期の頃に夫婦ゲンカを目の当たりにしていた子どもは、十代になったときにうつ病になりやすいということが明らかになっています。ケンブリッジ大学の研究チームがうつ病のリスクのある15歳から18歳までの238人の学生について調査した結果、6歳から思春期の間に両親のケンカする姿を最低6ヶ月以上は見てきた経験があったということです。
 


デービッド・G・ファスラー博士も、「両親が絶えず緊張した関係にある家庭で育つ子どもは,波風の少ない環境で生活する子どもより,うつ病になる危険性が高い」と述べています。



博士によると、その理由は、「争い合う親が口論に熱中して子どもの必要を顧みない」ことであり、また、「親がとかく子どものことで言い争って,子どもは罪悪感や怒りや苦々しい気持ちを抱くことがある」ということです。



また、親の子育ての仕方も若者のうつ病に影響することがあります。マーク・S・ゴールド博士はこう書いています。「親から虐待される子どもはうつ病になる危険性が高い。親が過度に批判的で,不十分な点ばかり見る場合にも,子どもはうつ病になる危険性が高い」。



聖書も親の子供に対する扱いが不適切な時、子供を「いらいらさせて気落ちさせる」と述べています。(コロサイ3:21)また、別の研究者は、親の関心が不足していると、子どもはうつ病になりやすいと考えています。



親と同居している若者は、親との良い関係を保ち、うつ病を悪化させないようにする必要があります。親の言葉による虐待(1)−親がののしる理由をどうぞ読まれてください。このシリーズは(1)から(3)まであります。

            

                                  10代の子供の喫煙とうつ病
 


「10代の子供にとっての憂鬱症状と喫煙」(E・グッドマン及びJ・キャピットマン著)によると10代の子供の喫煙とうつ病は直結しています。青少年の健康に関する国立長期調査が行なわれ10代の子供の喫煙とうつ病の関係について調べられました。喫煙者と非喫煙者からなる鬱症状のない青少年8704人を調べたところ、喫煙は、重度の鬱症状を発症させる最も強い予知因子となることが分かりました。
 


「一般での思いこみとは対照的に、うつ病は10代の子どもにとって喫煙習慣の前触れではないようだ。しかしながら、現在の喫煙は重度のうつ症状を発症させる強力な決定要因である。」と、著者は結論しています。



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                                          十代の喫煙はうつ病を引き起こす



喫煙は人の栄養成分を破壊し、健康に悪影響を与えることがさまざまな研究によって裏付けられています。うつ病で悩む10代の若者は是非とも喫煙をやめるべきでしょう。


薬剤の使用がうつ病を引き起こすことがある


専門家の中には,環境的要素(栄養不良,毒素,中毒物質乱用など)がうつ病を誘発する可能性があるとする人もいれば,ある種の医薬品(一部の抗ヒスタミン剤や精神安定剤など)の影響を指摘する人もいます。


ネットに、頭痛のために長期にわたって鎮痛剤を使用した結果、重度のうつ病の症状に悩まされるようになったという若い女性の経験が掲載されていました。



 その女性は、しばらくの間、鬱症状で家に寝たきりの状態でした。その女性は、体内の薬物を体外に出すために、集中的に温泉療法を行ないました。さらに、規則正しい食生活と運動を行なうことによって、うつ病から回復し、仕事もして正常な社会生活を送ることができるようになったということです。


   時間湯 体験談 群馬県 十代女性 うつ病

 

鬱症状を引き起こす薬を摂取していなかったかどうか考えてみることができます。その場合は、温泉療法によって薬を体外に排出することも、うつ病脱出のひとつの方法となるかもしれません。


脳内の生化学的な不均衡


多くの精神衛生の専門家は,脳内での生化学的な不均衡がうつ病において重要な役割を果たす,と考えています。親がうつ病の場合,その子どもも同じ状態になりやすいということに研究者は気づいています。


 「孤独,悲しみ,怒り」(英語)という本には「うつ病の子どもは,少なくとも親の一方もうつ病である場合が多い」とあります。それでうつ病になりやすい遺伝的傾向があるのかもしれません。


しかし、うつ病の親と共に生活することによって、同じ生活スタイルと同じ食事をするのですから、同じ抑うつ状態になる可能性も高くなるでしょう。


関係する要素はほかにもあります。例えば,学習障害を持つ子どもは特にうつ病になりやすいようです。それは,クラスメートについていけないと分かると自尊心が弱まりやすいためかもしれません。


うつ病は病院に行って、カウンセリングを受け、坑うつ薬を飲むことによって、克服することができる場合もあります。しかし、研究によると、十代の若者には、坑うつ薬が効かない場合もあるようです。また、抗うつ剤も種類によっては、若者のうつ状態を悪化させるものもあると当局が警告しています。また、抗不安薬が症状を悪化させることを示す研究もあります。
 


抗うつ剤や抗不安薬についてネットなどを通して情報を取り入れ、自分に悪影響を与える可能性のある抗うつ剤や抗不安薬は、やめてみることも必要かもしれません。



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                           SSRIs by Key Foster

抗鬱剤若者の鬱病悪化させることもあるので慎重に用いることが必要


脳内の化学的な不均衡が生来のものである人も少なくないとはいえ,元々は健康であっても精神的な痛手となる出来事によって脳内の化学的なしくみが変わり,うつ病になりやすくなる例もある,と一部の人は考えています。


精神的に打撃を与える出来事に対処するために、聖書にある復活の希望や、神に祈って神に依存することは、うつ病の十代の若者にとって、貴重な助けになるでしょう。


このうつ病の問題シリーズの前半のものを是非読んで役立てられてください。
 


[関連する記事]

うつ病(12)−神に依存する必要を認める

うつ病(7)−神との関係によってうつ病を軽減する

うつ病(6)−自分の幸福の土台を賢明に築く

うつ病(2)−さまざまな身体的原因とその対処法

親の言葉による虐待(3) −自尊心を取り戻す


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