tsunami
東日本地震の際の津波

「国民は国民に、王国は王国に敵対して立ち上がるでしょう。そして、大きな地震があり、そこからここへと疫病や食糧不足があります。また、恐ろしい光景や天からの大いなるしるしがあるでしょう。」(ルカ21:10,11)


イエスは、エルサレムを中心としたユダヤ教の体制が荒廃する時が近いしるしを予告されました。(ルカ21:6,,20)それは、並行するマタイ24章の預言では、「大患難」と言われています。(マタイ24:21)しかし、そのしるしは同時に「神の王国の近い」しるしでした。(ルカ21:31)


ですから、イエスは、一世紀のエルサレムの「荒廃」が近いことを示すしるしと共に、サタンの事物の体制全体の終わりが近いことを示すしるしも同時に予告しておられたことが分かります。


イエスは、しるしとして、諸国家の戦争、大きな地震、疫病、食糧不足、恐ろしい光景、天からの大いなるしるしを予告されました。(ルカ21:10,11)私たちは、聖書をどんなに研究しても世の終わりの正確な日時を算定することはできませんが、起きている出来事を観察して、大患難が近いこと、すなわち世の終わりが近いことは知ることができます。(マタイ24:36。ルカ21:31)なぜなら、イエスの予告されたしるしは確かに私たちの時代に成就しているからです。


20世紀には、第一次世界大戦、第二次世界大戦という、複数の諸国家が国民の総力を挙げて戦う世界戦争が起こりました。また、世界戦争が終わってからも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、その他の戦争が起こりました。


「大きな地震」はどうでしょうか。1976年には中国の唐山地震、2004年のインドネシアのスマトラの地震、2008年の中国四川省の地震、2011年の東日本大震災など世界各地で大地震が頻繁に起きています。


「疫病」はどうでしょうか。エイズが世界的に蔓延しています。HIV感染者数は世界に3400万人いて、その数は増加しています。その大半はサハラ以南のアフリカとアジアです。


「食糧不足」はどうでしょうか。国連の報告によると、世界では、8.7億人、あるいは8人に1人が、慢性的な栄養不足に苦しんでいます。アジア・太平洋地域と、ラテンアメリカ・カリブ海地域では、人口増加にもかかわらず飢餓人口は若干減りました。けれども、アフリカでは、四人に一人が飢餓状態にあり、飢餓人口が大幅に増加しています。また、先進国でも飢餓人口の増加が見られます。


「恐ろしい光景」とは何を意味しているでしょうか。恐ろしい光景が何であるかを示すヒントは、聖書の中にはありません。しかし、近年、テレビや動画などの映像技術の進歩により、世界中の人々が他の地方の天災や事故などの映像を見ることができるようになっています。私の記憶に新しいのは、東日本大震災で家や車が津波に巻き込まれていく映像です。人々の命が簡単に大量に失われていく光景を目の当たりにするのは恐ろしいものでした。また、世界各地のハリケーン、台風、洪水、事故の恐ろしい光景がyoutubeなどの映像として見られるようになっています。


天からの大いなるしるし」とは何でしょうか。ルカ21章では、「太陽と月と星にしるしがある」と言われています。(ルカ2125)マタイ24章ではイエスは、「太陽は暗くなり、月はその光を放たず、星は天から落ち、天のもろもろの力は揺り動かされるでしょう」と言われました。(マタイ2429)ですから、天からの大いなるしるしには、日食、月食、隕石の落下などが含まれるでしょう。20132月にはロシアに隕石が落ち、多くの建物のガラスが割れ、約1500人が負傷しました。


Skyfall. Russia 27-02-2013 Meteor Strike



また、天からの大いなるしるしには、アメリカの原爆投下や水爆実験も含まれるでしょう。なぜなら、啓示13章には、羊のような二本の角のある野獣が、「大いなるしるしを行なって、人類の前で火を天から地に下らせる」と述べられているからです。(啓示1313)


hbombtestofus
 "Ivy Mike" atmospheric nuclear test - November 1952 by The Official CTBTO Photostream

                       アメリカによる1952年の水爆実験


こうして証拠を検討してみると、イエスが予告された大患難が近いしるしは成就していることが分かります。ですから、確かに神の王国は近づいています。


さらに、イエスは、イエスの追随者が「わたしの名のゆえにすべての人の憎しみの的となるでしょう」と予告されました。(ルカ2117)エホバの証人は、その聖書に基く信条や宣教活動のゆえに、多くの国で嫌われています。また、エホバの証人の良心的兵役拒否の立場のゆえに、禁令下にあったり、迫害されている国もあります。この面でも、しるしはある程度は成就していると言えるかもしれません。


しかし、まだ、「すべての人の憎しみの的となる」と言えるほどには、聖書やクリスチャンに対する反対は強くないと私は思います。しかし、もし、大患難が世界戦争であり、アメリカが滅ぶという預言が知られるようになると、おそらくもっとその反対は激しくなるでしょう。


とりわけアメリカの中で良心的に聖書の教えを当てはめるクリスチャンに対する迫害は厳しくなるはずです。(啓示176)イエスは、「人々は、・・・あなた方を会堂や獄に引き渡(す)」でしょうと言われたので、刑務所や強制収容所に神の言葉を当てはめるクリスチャンが投獄されることになるでしょう。(ルカ2112)


しかし、まだアメリカでそうした大々的な迫害が起きているわけでもありません。また、大患難の前に少なくとももうひとつ大きな世界戦争があると思いますが、まだそれも起きていません。ですから、イエスが予告されたしるしのある面や聖書の預言の他の側面はまだ成就しているとは言えません。ですから、大患難が近い徴候は現れているとは言え、それはまだなお将来のことでしょう。


イエスの予告されたしるしのある面がまだ成就していないのは、ありがたいことです。是非残されている時間を活用して、聖書が果たして信頼できる書物かどうか調べてください。また、聖書に精通するようにして、さまざまな預言の解釈の聖書的根拠を検討し、聖書の正しい預言を見極めるようにしましょう。そのようにして、大患難が勃発する前に、逃れることができるようにしましょう。(ルカ212122)


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