December 2018

December 28, 2018

独裁・内戦・テロ・難民の源泉 2

安田純平の生還、後藤健二の憤死は記憶に新しい。ぬくぬくと茶の間に座っているだけの老人が、かれらの勇気や誠実さ、果敢な行動に何ごとかコメントするのはまことに僭越とは思うが、…

かれらは敢えてテロや内戦の最前線に出かけ、その実情を報道しようとして志なかばで遭難した。

言えば、川下に出かけた。しかし、既述のように問題は川上=源流源泉にあるのではなかろうか。川下の映像や報道はある意味過剰に流されていて、その悲惨さ苛酷さはかなり周知されていて(食傷気味…?)、その分、視聴者は「なすすべがない」という無力感と、もしかしたら、罪悪感にチャネルを替えるのではないか。

なぜ、いたるところで独裁者、内戦、テロ、難民は再生産されるのか? そこには一定のパターンやメカニズムがあるのではないか。そこを、優秀なジャーナリストには追及してほしいと切に思う。そして学者にも。

ノーベル経済学賞もそうした研究(そんな奇特な研究者がいるのかどうか知らないが)にこそフォーカスしてほしいと思う。その点、従来の受賞者の多くがアメリカ人であるのは皮肉なこと! 源泉に跋扈・暗躍する巨大金融資本、多国籍企業、軍需産業の大半がかの国に出自があるのではなかったか?
28Dec.2018





live_on1 at 19:15政治・歴史 

December 26, 2018

ケツをまくる美徳

アメリカのマティス国防長官がトランプに対してケツをまくった。政策の中身は一旦おくとして、かの国ではまだこうした潔さが残っている。

極東のこの国では絶滅危惧の美徳になってしまった。

いままさに消費税上げに際して、弥縫というもおろか、様々な支援策が取りざたされている。

消費税上げによる税収UP分を相殺しそうなこの動きについて、「何のための消費税上げか…?」と財務省の忖度役人が嘆いたとか。

さもありなん、とは思うが、財政再建を謳う財務省の親玉アソーがケツをまくる気がなければ、どうにもなるまい。形の上では財務省が愚弄されているわけだが、能天気の親分アソーは、知ってか知らずか、アベとの三代目同士のよしみが国益に勝るらしい。


振り返れば、モリカケ事案でケツをまくらなかった財務省がいまになってまくれるわけもない。自業自得である。
26Dec.2018

live_on1 at 10:47政治・歴史 

December 25, 2018

中村文則『教団X』

2年ほど前だったか、随分話題になり図書館で予約しようとしたら長蛇の待ち行列で諦めた記憶がある。最近ふと思い出してトライするとすんなり確保できた。

読後すぐに浮かんだ感想は、図書館が10冊も購入するような作品ではない、というもの。

プロットの見透しも悪く、人物の描写は独白や会話中心で、人物像はあくまでも抽象的。かりに読み違えても違和感がないほど登場人物は交換可能と見えた。

感心させた点は創作性ではなく歴史認識の部分だった。四半世紀ちょい年少の中村が勉強家で、この国の現代史ボイコットを自力で克服しようとしているかに見えた。

〇太平洋戦争に至る過程の混乱と出鱈目さ。日清日露で増長した軍部の自己過信と跳梁するテロに翻弄される政治の脆弱さ
〇検証に堪えない暴挙としての開戦の決断
〇兵への陰湿ないじめと兵站の軽視。日本兵の死因の大半は餓死と病死だったこと。「食うな、戦え、捕まれば死ね!」
〇靖国のイデオロギー性、東京裁判批判の欺瞞
〇そこに参拝を繰り返す超党派議員団や右翼政権の欺瞞。拗ねた盲信と野望がありながら、「あの戦争は正しかった」と世界に向けては公言しない陰湿さ。

しかしである。ここまで一貫した認識をえておきながら、腰が抜けるほどがっかりさせられたのは、かれが天皇制批判だけは棚上げにしていること。かつ、天皇ヒロヒトの戦争責任に一切言及していないこと! この勉強家にしてこれかと…


中村の歴史認識でもうひとつ感心したのは。いままさに進行中の熱々の現代史について。

政治難民、テロ、内戦、独裁、etc. 前世紀、南北問題といわれたものが、世紀をまたいで緩和されるどころか、苛酷さと絶望度を加えている。日本人はもちろん、難民受け入れを拒む欧米諸国の国民が知らない(知らされていない)ことは、難民・テロ・内戦・独裁の出自・経緯を遡れば、そのほとんどが、途上国への大国の干渉、なかんずく金融資本や多国籍企業や軍需産業の陰謀と暗躍にいきつくということ。めぐる因果というか、自業自得というか、この事実を知れば、9.11のテロリストにも五分の魂はあったと分かる。

国内で居づらくなるとすぐに外遊に出かけて、好き放題にODAをばらまくアベ。このODAがまんまと独裁者を助け、内戦をあおり、テロリストや難民を生み出していることを、日本人は知るや知らずや…


もう一作『掏摸』を読んでいるが、これは無駄なプロットがなくて、いい。この作家のホームグランドは短篇もしくは中篇ではなかろうか。
25Dec.2018

live_on1 at 10:56政治・歴史 

December 17, 2018

残念な名づけ 2

高輪ゲートウェイって!?

JR山手線の駅以外のどんな施設、どんな場所につけても、これはこれなりにいい名である。駅名というのが致命的だった。

残念!!

どう考えても高輪、もしくは、個人的にはこれが好みだが、芝浜だろう。
17Dec.2018



live_on1 at 19:02エッセイ 

December 14, 2018

「見るべき程の事は見つ」 2

これに触発されて思い出されるのが、65歳で自死したKSのことば。かれは自死の理由をいくつか挙げていたが、なかに「高を知ったから」というのがあった。「60歳を過ぎたら、自分の高はいやというほど思い知る(はずだ)」と。

しかしである。KSの命を懸けた考察に対置するにはあまりにいじましすぎて恐縮だが、凡夫凡人なりの反例をいくつか挙げると、…

着衣について。ずっとトップスはLサイズ、ボトムスはMサイズと決めていた。しかし最近(60代後半)になって、トップスもMでいいんだと気づいたこと。

ベースボールキャップについて。若いころから何度かかぶったが、どうもイメージ通りの物に出会わず、残念な思い。かぶると帽子の表面にしわができ、形がゆがむのだ。しかしこれも最近になって、帽子のせいではなく、鉢の大きい自分の頭の形の悪さのせいだと知れた。(遅い!!)

きわめつきはロードバイク&ヒルクライム。60歳でリタイアしたころ、自分が自転車で箱根ターンパイクを登り切れるなんて想像の埒外だった。タイムをとっているいくつかの坂では、68歳のいまもわずかながら記録は伸びていて、まだまだ先はありそうな気がしている。

等々、自分の高はまだ知りきれていない。孫の成長につれて自分も変わっていきそうな予感がしていて、凡人は凡人なりに、そうしたプチ発見を楽しみにしないと鬱に追いつかれそうな気がする。
14Dec.2018

live_on1 at 11:48エッセイ 

December 11, 2018

pale_blue_dot

ニューステロップを見ていたら、ボイジャー2号が太陽系を離れたという。NASAの発表では11/5と。

ボイジャーといえば、1号が太陽系を出るとき振り返って地球を撮影した写真を思い出す。画像の中で地球はちっちゃな点 pale blue dot だった。それを見たときいろんな想念が湧いたが、うまく整理できないでいたところ、のちにひとつの俳句に遭遇して、ああこんな感じと得心した。

銀河系のとある酒場のヒヤシンス  橋寮

これは受け狙いの奇抜な句ではない。無限に広がる虚空、絶対零度の闇、永遠の死の世界… そのなかにはかなげに浮かぶ塵のような地球。そんな地球の表面に存在する、これまた塵のような一点。そこはこんなにも俗っぽくて、人間臭く、いじましく、いじらしい、可憐な、極小空間。大宇宙vs.小宇宙。この対照・対比はそれだけで奇蹟ではないか、という… 

もうひとつ連想されるのは平知盛の辞世のことば。

「見るべき程の事は見つ」

ボイジャー1号も2号も、そうつぶやいて太陽系を去っていったろうと、つい擬人化してみたくなる。
11Dec.2018

live_on1 at 11:03エッセイ句・歌・詩 

December 05, 2018

「インク物語」

引き出物に銀座のすし屋のランチ券をもらっていたので家内と出かけた。電車に乗るのは年に数回。リタイア老人には銀座往復も旅行のようなイベント感がある。

そのまま帰るのもつまらないので伊東屋に寄る。ずっと頭のなかにあって、でも迷っていた神戸の文具店ナガサワが開発したインク物語シリーズに遭遇した。ラインナップは多数あるが、店頭にあったのは5点ほど。しかし、そのなかに欲しかった「ゴッホ ディープグリーン」があったのである。

万年筆メーカーのそれに比べたらかなり高めだが、ここは買わないわけにはいくまい。

帰宅後、いま使っているインクはまだ残量があったが、すっぱり新品に切り替えた。当たりだった。色調はほぼ黒に近い濃緑。驚いたのはペン先のすべり。インクを替えただけなのに、見違えるように滑らかな書き心地。万年筆まで新品に生き返ったよう!


貧窮老人には僥倖のような買い物、プチいやナノ贅沢だった。
5Dec.2018

live_on1 at 11:20エッセイ 

December 01, 2018

もう終わりにしたらどうか

と、玉城沖縄県知事と沖縄県民に言いたい。

「丁寧に説明をしていきたい」とかなんとか言って、時間稼ぎをし、話し合いと言い条、聞く耳持たずの俗物政権につきあうのは。やつらはとにかく時計を回し、既成事実が積み重なるのを内心しめしめと嗤っているゾ。

やめてどうするか。

日本に見切りをつけて独立するのである。米軍基地をなくすには、だれがどう考えても、これしかないだろう。憲法より日米安保・地位協定を上におき、沖縄県民より米軍を上におくやつらと「話し合って」何が得られるというのか?

独立後に経済の沈下と生活の不如意があったとしても、ふたたび日本(人)のための防壁となって焦土となるよりはよほどましではないか。軍事基地のない中立国沖縄を敵視し、いじめる国なんてどこにもあるまい。

なまじ沖縄の過去と現在の苦境を知ってしまったばかりに、観光(物見遊山)で沖縄に出かける気がしなかった人は自分だけではあるまい。沖縄が独立国となった暁には、かれらも心おきなく南国の陽光を求めて海を渡るのではないか。
1Dec.2018

live_on1 at 22:59政治・歴史 
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