2009年11月

2009年11月27日

視聴率


先日『1リットルの涙』に戸次重幸さんが残念な感じに出演しているのに気付いた私ですが,よくよく眼をこらすと安田顕さんや音尾さんもいろんな全国放送のドラマに出てたりします。あっリーダーももちろん『あぐり王国北海道』(北海道ローカル放送)に絶賛出演中ですよ。

でも,チームナックスで全国的にメジャーなのはもちろん大泉洋さんでしょう。
今年はついに全国放送のテレビドラマで主演という暴挙いや快挙を達成してました。

大泉さん主演のドラマ『赤鼻のセンセイ』は関東地区で平均視聴率・8.3%だったみたいですね。
ごめんなさい。私も見てなかったんですけど。
北海道地区ではだいたい1.5倍くらい視聴率が高かったみたいなので道民の洋ちゃん贔屓は相変わらずのようです。

でも,だからと言って,《大泉洋のサンサンサンデー》,60分番組のうち50分を泥酔した挙句ホクラホマ河野(デブ)に勝手にクレジットカード使われた話とナイナイ岡村が痔兄弟になった話だけで費やすのはどうかと思いますよ,ええ。それにしてもオフィスキューのスタッフも大泉さんのことを《センセイ》と呼んでるんですね。センセイと呼ばれるほど○▲じゃなし,なんて昔から言われてますけど。

そんな『赤鼻のセンセイ』ですが,ヤスケンが出演してた『コールセンターの恋人』も視聴率は悪かったようです。でも『俺たちは天使だ!2 no angel no luck』に比べりゃ何でもたけーんじゃね?

大河ドラマ『龍馬伝』の針路はいかに? 視聴意向は6割弱 
Business Media 誠 2009年11月13日

福山雅治さんが坂本龍馬に扮する来年のNHK大河ドラマですが,北海道的には大泉さんが出演することで盛り上がっています。
しかし,『赤鼻のセンセイ』の視聴率からみて大泉さんを目当てにドラマを見る人はあまり多くないんでしょうか?

『龍馬伝』を「見ようと思う」と答えた人に「誰の演技を見るのが楽しみですか?」と聞くと、トップは「福山雅治(坂本龍馬役)」さんで 71.9%。以下、「武田鉄矢(勝海舟役)」さん(35.9%)、「高橋克実(西郷隆盛役)」さん(30.5%)、「佐藤健(岡田以蔵役)」さん(25.1%)、「大泉洋(近藤長次郎役)」さん(24.7%)、「香川照之(岩崎弥太郎役)」さん(24.6%)、「広末涼子(平井加尾役)」さん(19.8%)が続いた。


なんと,大泉さんは香川照之さんと広末涼子さんより上位にランキングされてるんですよ。このアンケートって北海道だけで実施されたのかなと疑った←オイ
ほどでしたが,一応ネットで2000人に聞いた結果みたいです。

それにしても,このアンケートでは6割もの人たちがこの大河ドラマを見るつもりだ,と答えてるんですが実際の視聴率ってそんなに高くないですよね。

社交辞令?

もしくはドラマ系では録画して見る人が多数派で,リアルタイムに見る人が想像以上に減ってるってことですかね?
考えてみると,自分もスポーツ系はリアルタイムに見ることが多いけど,それ以外はほとんど録画したものを後から見てます。HDD録画ってホント便利だからなー。特に深夜ドラマやバラエティなんて100%録画ですよ,録画。で,貯まりすぎてるんで見てないうちに自動消去されちゃうの。←オイ

本日の結論としては,ドラマはHDD録画に限るから視聴率なんて全っ然あてにならないんじゃね?ってことでヨロシク。


liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)北海道 

2009年11月26日

モンキービジネス


われらが北海道を代表するお役所・北海道庁で何ともお粗末なニュースがありました。

道庁がソフト4000本違法コピー MS社に1億4000万円支払いへ
MSN産経ニュース 2009.11.14

これは別に職員の風紀の問題じゃないでしょ。
「仕事用のPCはこちらで用意するので,ソフトについては各自で用意するように」ってか?
ケチってオフィススィートもインストールされてないようなPCを業者の言い値で買わされてたのが目に見えるようです。
お役所における≪ハード偏重ソフトなにそれ喰えんのか≫を絵で描いたようなニュースだなと思いました。

ちょっと前までこの役所と仕事してたことあるんですが,イマドキ一太郎で作った書類とか送ってきやがって閉口したもんです。
「業界標準のMSワードで作って再送するように」と送り返してやったんですが,もしかしてそのせいでワードのコピーをインストルールしたんですかね?
オレノセイ?(汗)

まあお役所からして著作権に関する考えが随分ではあるんですが,こんなニュースもありました。

JASRAC設立70周年 祝賀会開かれる 
日テレニュース24 2009年11月18日

70周年!終戦前にはすでにあったんですね。
日本における音楽著作権ビジネスをほぼ独占的に集中管理している団体ですが,まあこの手の団体にありがちな問題も多くあるようです。

「ヤクザのみかじめと同じ」人気ドラマー・ファンキー末吉がJASRACに激怒! 
Livedoorニュース 2009年11月15日

テレビやラジオのように大量の音楽ソースを持っている場合,確かに一定額を払えば使い放題になる包括的利用許諾契約は都合がいいのでしょうが,場末のスナックなどにも同じようなことを課されるのはいかがなものかってことですね。使われた曲に対して課金されるならまだ納得できるでしょうが,その明細書の提出が必要ないってのはどんだけ丼勘定なんだよと言われても仕方ないでしょう。

偉そうに書いてますが,私もここらへんについては全くの素人なので音楽ビジネスの実際のところってのは未知の領域でした。
でも,最近この本を読んでアメリカにおける音楽著作権ビジネスおよび日本の音楽ビジネスのことが少しだけわかるようになりました。

ヒットこそすべて ~オール・アバウト・ミュージック・ビジネス~ 朝妻 一郎 

一瞬ぎょっとするほどの分厚い大作ですが,とても興味深い内容でへこたれることなく読破できました。お値段も3990円とぎょっとしますけど。

高校生にして日本ポール・アンカ ファンクラブ会長となりその後音楽評論家となった筋金入りのポップス・マニアが,音楽出版会社に入社してやがて日本屈指のパブリッシャーとなる過程が多くの業界人との交流を通して生き生きと描かれていました。
個人的にこの本を買って本当によかったと思ったのは,60年代のアメリカにおけるポップス黄金時代のソングライターたちについての記述を読めたこと。
山下達郎さんのサンデー・ソング・ブック・新春放談では,大滝詠一師匠と60年代アメリカポップスのソングライターや歌手の話になることが多いんですが,ついていけるのはキング=ゴフィンくらいで正直全然ちんぷんかんぷんでした。しかし,この本を読んだらこれって大滝師匠がしゃべってた名前だ!というのがポロポロ出てます。うーん勉強になるなー。

この本でも述べられてますが,楽譜〜レコード〜CDと変遷してきた音楽出版=著作権ビジネスですが,CDのコピーとインターネットダウンロードは想定外だったようです。どうしてコピーできるようにしたのかと朝妻さん怒ってました。・・・でもコピーできたからiTunes=iPodビジネスがあるわけで難しいところです。
いつもお世話になってるYouTubeも2008年からJASRACと包括的利用許諾契約を結んでます。
まあおカネを取る側の人は何としてでも取ろうとするし,逆の立場の人は何とか払わないで済ませようとするってのは,たぶんこれからも変わらないと思われます。

そんな朝妻さんも大好きなこの曲を聴きながら本日はお別れです。やっぱすげー儲かったらしいよ,うん。

おニャン子クラブ 真っ赤な自転車(LIVE)

おお最終回じゃないですか,いかん涙が。


2009年11月25日

冬の陽性


最近のYouTubeお気に入りです。

モコ・ビーバー・オリーブ「わすれたいのに」

1971年のシングル。「I Love How You Love Me」のカバー。

The Paris Sisters - I Love How You Love Me

これがオリジナル。1961年。

モコ・ビーバー・オリーブのオリーブこと,シリア・ポールの名曲といえばもちろん。

夢で逢えたら - シリア・ポール

当然,大滝詠一作。作詞も師匠なんですね。

この曲も収録されてる1977年のアルバムではこの曲をカバーしてました。

「ドリーミング・デイ」 シリア・ポール

初めて聴いたけど結構いいですね。

この頃は先鋭的なミュージシャンがアイドルに曲を提供するってのが現代よりもずっと多かったと思われます。

松田聖子 冬の妖精


「風立ちぬ」が大滝詠一作曲であることは有名ですが,同曲が収録された同名アルバムのA面はまるまる大滝詠一作曲&アレンジで冒頭を飾るこの曲も大傑作です。
それにしても,この曲のデモテープしかも師匠歌唱が流出してるんだからYouTubeは怖いですねー。

大滝詠一・冬の妖精
http://www.youtube.com/watch?v=hbQWgXbcYEw

それじゃ最近はめっきり寒くなってきたので,皆さんも冬の陽性にならないよう気をつけてお過ごしください。


2009年11月24日

0.5 リットルの涙

もう遅すぎます。

木村カエラがデビューした時に止めるべきだったんです。

加藤ミリヤ,青山テルマ。

それって人名としてアリなの?

加藤ローサ,黒木メイサ,道端ジェシカシスターズ,大橋トリオ,

漢字2文字にカタカナ3文字合わせときゃ何とかなるって思ってるんでしょ,絶対そうだよ。

そんなわけで,本日は≪沢尻エリカ≫様の初主演作について語ります。例によってこのあと,物語の核心に迫る記述がてんこ盛りになる予定なのでネタバレがいやな人はこの先は読まないように。




----やまおの《今さら名作劇場》第2弾『1リットルの涙』------------------

先日『世界の中心で,愛をさけぶ』を見て 調子にのった私はさらに泣けるドラマを見てやろうと思いました。

となるともう『犬と猫と人間』しかないでしょ。
この映画,伊集院さんがラジオで話題にしてたんですが,タイトルを忘れちゃったので「伊集院 犬 映画」でググったら一番上に表示されたのがこのページ↓

映画終りました。渋谷ユーロスペースで犬と猫と人間観ました。桐畑と二人号泣でした。

どう見ても伊集院さん本人のつぶやきなんですけど。ツイッター始めたなんて言ってたっけ?

このLivedoorブログのピックアップテーマでも【Twitterをお使いですか?】ってのがあったけど,

使ってません。

こむぞうで宣伝してる小宮山雄飛さんのツイッターも覗いてないしなー。たぶん,これって人をフォローするだけじゃなく自分でつぶやく,おっとツイートしないと(笑) 面白さがわからない気がするんだけど,常時アイフォーンを持ち歩かないとリアルタイムに反応できないじゃないですか。そんなの無理だから。

!そっかー,だから今さらアイフォーンを買った伊集院さんがツイッター始めたわけだ。

おっと随分脱線してしまいました。泣けるドラマの話です。
『1リットルの涙』は放送当時から評判がよかったはずですが,見てませんでした。なんか難病モノって苦手なんですよ。
そして主演の沢尻エリカさんですが,100%報道バラエティでしか見たことが無いのであまり好印象もありませんでした。
つか例の騒動まで名前しか知らないくらいだったし。

で,例によって近所のレンタルビデオ屋さんで6本一挙に借りてきました。600円也。

このドラマ,構成が上手です。全体として10年間のことが全11話にわたって綴られるわけですが,そのうち最初の1年間が8回分です。それまでの濃密な青春の時間が,難病になることで加速度を増しながら流れ去ってしまうのを上手く表しています。
『セカチュー』が基本かわいそうな恋愛ドラマで難病はステーキを美味くするためのグレービーソースだとすると,『1リットル』はガチ難病モノで恋愛はステーキの付け合せのブロッコリー程度だと感じました。(なぜステーキで例える

もちろん最大の功労者は薬師丸ひろ子さんでしょう。内緒ですが,デビュー当時写真集を買ってたほどのファンでしたが,久々にキチンと見た薬師丸さんは素晴らしい女優さんになってました。陣内さんのステレオタイプな演技も実に過不足ない感じ。
北海道民としては,シゲが出演してたのにびっくりしました。←するなよ
正直,戸次さんの演技はそれほどでもなかったけど,残念なのがシゲの持ち味だからまいっか。残念といえばマツケンも残念な役を好演してたな。
成海璃子さんは当然上手でしたが,錦戸亮さんもすごくいい感じで良かったです。ジャニーズってすげーな。

まあでも,やはりエリカさんですよ。役者としてのエリカさんを見たことがなかったので,色眼鏡で見始めたんですが,素晴らしかった。身体的な表現ももちろんですが,症状が進行していく絶望感とそれに打ち克つ心の強さを見事に表情で表していました。今頃きっと凄い女優になっていた...はずだったのになー。このドラマを見たあとで改めて最近のエリカさんの行動を振り返ると,ただただ残念としか言いようがありません。ターカーシーロー(怒)



泣ける指数でいうと『セカチュー(TV)』が80点とすると,『1リットル』は110点。←第2弾にして早くも100点超えって一体
泣きたい!というヒトには強くお勧めします。ま,今さら言われたくないだろうけどさ。

そうそう,一挙に見終わって,次の日の朝体重を量ったら0.5kgくらい減ってました。
これどう考えても涙の分だと思う。


liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他 

2009年11月23日

6年ぶり?


最近リリースされた『A LONG VACATION from Ladies』を聴いてみました。
もちろん大滝詠一師匠による1981年作,日本のポップス史上最大の金字塔『A LONG V-A-C-A-T-I-O-N』(←このハイフンは是非入れるべきです。そのほうが絶対気分が出るから)のトリビュートアルバム。
世間的にはあまり評判が良くないようですが,私的にも絶賛という出来ではないと思いましたよ。
もっと原曲に忠実にするか,またはもっと若手中心で解体方向にするかのどちらかのほうが面白かったんじゃないかな。アレンジといい,人選といいちょっと中途半端な感じが少々残念でした。

でもね,太田裕美さんの「FUN×4」カバーは良かったなー。太田さんは御年50ウン歳のはずですが,相変わらずの可愛い声に悶絶しますた。ぶっちゃけ,全曲太田さんボーカルでも良かったんじゃね?←オイ

オリジナルの「FUN×4」で挿入される♪散歩しない?♪という(可愛い)女声ボーカルが太田さんであることは公然の秘密ですが,今回のトリビュート版では♪散歩しない?♪のパートが男声ボーカルになってました。

・・・これってもちろん師匠ですよね?クレジットにはそうは書いてないんですが。
もしそうなら,大滝師匠にとって6年ぶりの新作?ってことになります。

果たして真相はいかがでしょう?来年の≪山下達郎サンデー・ソング・ブック 新春放談≫が今から楽しみです。
まあ,「イエロー・サブマリン音頭」の時みたいに誤魔化されるかもしれませんが。

それじゃ本日はここまで。

2009年11月20日

80年代の終わりと始まり


解散が決定的なオアシスに続いて,エアロスミスからSタイラー脱退!?というニュースが飛び込んできました。
今年は大物バンドのこの手の話が多いなと思っていたら,エアロスミスのほうは結局脱退は無しみたいですね。でもタイラーとペリーの間にはやはり溝があるようで今後も目を離せません。

ところでオアシスは1994年デビュー,エアロスミスは1973年デビューでした。
それぞれ90年代,70年代を代表するバンドのひとつと言えましょう。

奇しくも,いや全然関係ないんだけど(笑),上記2バンドほどではありませんが≪80年代好き界≫で今年,プチ話題を呼んでいたのはこの2つのバンドです。

・a-ha

・スパンダー・バレエ


a-haは1984年にPOP史に残る傑作「Take On Me」でデビューし,翌年に同曲を世界中で大ヒットさせました。
90年代には一時ソロ活動が続きましたが,1998年からはグループとしての活動を再開し,今年もアルバム『Foot of the Mountain』をリリース。これこそa-ha!と快哉を叫びたくなるようなシンセポップを聴かせてくれました。

a-ha - Shadowside (Live at RAH) 24/05/08


a-ha、解散
バークス : 2009-10-16

しかし,大変残念なことに本年一杯をもって解散を表明しました。お別れツアーなども行うということで決してケンカ別れではなく未来に向けた円満な解散のようです。
こうして80年代を代表するバンドがひとつ消えるわけですが,復活するバンドもあります。

Spandau Ballet - Once More & Medley (Live on Wetten dass...?)


1983年に永遠のロマンチックバラード「トゥルー」の世界的大ヒットでブレイクし日本でも「ゴールド」などで大人気となったスパンダー・バレエが,今年オリジナルメンバーで再結成されニューアルバムまでリリースしてくれました。過去の作品のリテイクと新作の混合ですが,両者にまったく違和感がなくアルバムとして統一感があり過ぎることにびびりました。

a-haとスパンダー・バレエの新作は2009年とは思えないほど80年代回帰が明快な作品でした。
しかし,今年リリースされて話題を呼んだ若いバンドの新作が2009年らしいのか,と問われるとどうもそうも言えないような気がするんです。

80年代には確かに≪これこそ80年代ならでは≫という時代を色濃く反映した作品が多かったような気がします。これはローリングストーンズやボブ・ディランのような超大物であっても例外ではありませんでした。まあ正直イマイチなんですけど。
しかし,90年代に入ってからは≪その時代ならではの音≫という色合いが薄れてきた気がしてなりません。
その典型がオアシスだったのではないでしょうか。

90年代初頭に登場したUKバンドたちが,どこか80年代を引きづっていたり,ブリット・ポップという一応新しい音として同じような色彩を感じさせていたところに,オアシスは突然ビートルズ直系のど真ん中ロックンロールで登場して,その場の雰囲気をガラリと変えてしまいました。
オアシス以降のバンドでは,その時代を感じさせる音というよりも,自分たちの出したい音を演奏するバンドが増えたような気がします。

録音技術の問題もあるんでしょうが,60年代,70年代,80年代の音楽がそれぞれちょっと聴いただけで◎■年代っぽいなどと時代を特定しやすかったのに,90年代,00年代の曲っていつ作られたのかがわかりにくくなっています。恐らく2010年代になるとその傾向はますます加速して,曲を聴いただけではそれが作られたのが今年なのかそれとも30年前なのか当てられないってことになると思います。
そして音楽の好みの細分化が進み,以前のような全世界的なヒット曲というのはますます少なくなっていくのでしょう。

みんながMTVを見て,a-haやスパンター・バレエに熱狂していたような時代はもう訪れることはないでしょう。
80年代はもう戻ってきません。
でもiPod-iTunesに代表されるような新しい音楽の楽しみ方は今後さらに増してくると思います。来年からの新しい10年間が楽しみです。
それでは本日はここまで。

2009年11月13日

奪われた命

先日,運転免許の更新にいってきました。
今まではゴールド免許だったのですが,今回は≪違反講習≫でした。
2時間びっちり講習です。

だいたい,あんな見通しの良いT字路でしかもスッゲー手前が一時停止の停止線っておかしくね?
しかも警官が死角にスタンバって,オレが違反するのを待ちかまえてるってナニソレ?
だいたいオレだってさ,曲がる直前にはちゃんと止まるつもりだったのになー。

まあゴールドからブルーになって気持ちもブルーになったので,そんなことを考えながら講習を受けてました。
そして,違反講習と言えば,反省ビデオです。これを見ればもう二度と人を轢き殺したりしない,と心に誓うようないやーな気持ちになるビデオ。
いやオレ別に人をはねたりはしてないんですけど(汗)

今回上映されてたのは『奪われた命 −交通事故、余りに重い代償−』という作品。
主演:河相我聞。
おおー最近テレビで見ないと思ったらこんなとこで活躍してたとは。

我聞は幸せな家庭を持つサラリーマン。しかしある日いつも通いなれた道の一時停止をたまたま無視して直進。
そこでスクーターと衝突して,スクーターの運転手は亡くなってしまいます。
我聞は遺族の悲しみにとまどい,自分の不運を呪います。
そんな我聞に,身重の妻は自分の犯した罪から逃げずに向き合うように諭します。
最初は訪問さえ拒んでいた遺族でしたが,我聞の誠意ある対応に自らの辛い心情を話しはじめました。
そして

「ハイ,それじゃ新しい免許が出来たのでこれから配ります」

あ,あれ?もうビデオは終わりなの?
新しい免許が出来たという理不尽な理由で,上映中のビデオは打ち切られ,ドラマの続きは迷宮入りです。
よっぽど教官に続きを見せてくれと訴えようかと思いましたが,周りの皆さんは我聞の運命など全然気にならないように新しい運転免許証を受け取ってるので,私もおとなしく受け取って帰りました。

・・・それにしても気になる。我聞の運命は一体どうなるんだろう。同じ≪一時停止違反者≫としては他人事と思えません。

帰宅してから,このビデオについて調べてみました。
当然のことですが,運転免許更新時に上映することを目的として作成されているビデオのうちの一本のようです。
以前見たものとは違ったので,法規や世の中の変化に合わせて,次々と新しい作品が制作されているのでしょう。
でも,一応購入は可能なようです。おお,これで続きを見ることができるのか。

VHS・DVD 73,500円 26分 2008年制作 

!?(汗)73,500円(涙)...やっぱ我聞の運命なんてどうでもいいや←オイ

ええと,どなたか親切な方,未亡人と遺影の前での会話のあたりからの続きを教えていただけないでしょうか?お願いします。

liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(6)TrackBack(0)北海道 

2009年11月11日

今月のブレイクアウト


例によって≪meantime≫さんのブレイクアウト投票に参加してきました。
今回は2009年8月-9月に全米TOP40にチャートインした28曲からのセレクトです。
やまおが選んだ上位5曲はこちら。

・Michael Franti & Spearhead feat. Cherine Anderson 『Say Hey (I Love You)』

これは楽しい。傑作です。

・Kelly Clarkson 『Already Gone』

正当派アメリカンアイドルバラード(いい意味で)←便利な接尾語
正直,ケリクラのことはなめてましたがアメアイ出身者ってこういうバラードにホント強いなと再認識しますた。

・Cascada『Evacuate The Dancefloor』

こういうおバカなダンスフロアチューンに弱いんです。
この動画は,エレクトロダンスをアンプラグドで披露する珍しい映像。でもスタジオ録音盤のほうがいいな,やっぱ。←オイ

・The Fray  『Never Say Never』

これはいいスタジオライブ。ぐっときます。

・Jay-Z, Rihanna & Kanye West 『Run This Town』

この動画は違うじゃないですか(笑)これは私のアイドル マリエ・ディグビーさんによるカバー。相変わらず可愛いな。


こっちが本物です。リアーナとカニエもちゃんと出演してます。
もちろん例の騒動前の収録でしょう。

最下位は
・Toby Keith 『American Ride』としました。
これPVはすごく面白いんで,一見の価値があると思います。でも,トビー・キースの存在自体がこのPV中で揶揄されてる人と同じレベルなんじゃねーの?人の振り見て我が振り直せってことでヨロシク。

liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)00年代 

2009年11月09日

当たらなかったやまおの予想パート2

尊敬する教授の ≪sueme tumblelog≫で見た星野仙一さんの予想には笑いました。

星野予想










昔と違って,今はネットのあちこちに証拠が転がってるのでうかつな予想は出来ませんね。

さて,≪オータム☆お蔵入り☆フェスティバル パート3≫ で今年のQアワーズを(よせばいいのに)予想しましたが,このたび授賞式がおこなわれました。

右側がやまお予想,左が実際の受賞者です。

●最優秀ニュー・アクト〜ホワイト・ライズ→ホワイト・ライズ ○

●ブレイクスルー・アーティスト〜ピクシー・ロット→ミスター・ハドソン ×

●最優秀トラック〜ミューズ「Uprising」→リリー・アレン「The Fear」 ×

●最優秀ビデオ〜フローレンス&ザ・マシーン「Drumming Song」→レディー・ガガ「Just Dance」 ×

●最優秀ライブ・アクト〜アークティック・モンキーズ→アークティック・モンキーズ ○

●最優秀アルバム〜アークティック・モンキーズ『Humbug』→カサビアン『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』 ×

●最優秀アクト・イン・ザ・ワールド・トゥデイ〜ミューズ→ミューズ ○

3勝4敗。

まあまあですね。(ちなみに2月のブリットアワーズ予想 は2勝9敗と散々でした)

最優秀アルバムは正直意外。ブレイクスルーアーティストは迷ったんですが,ピクシーが可愛いから外れてもイイんです。
でも,最優秀ビデオがレディー・ガガってのは許せません。
だってなにあのレオタード。つかもう少しくびれてからああいう衣装を着たほうがいいんじゃね?でも最新作『パパラッチ』では結構くびれてるんで多分はるな愛くらい頑張っていると思われます。

Supernova - Mr Hudson ft. Kanye West - iTunes Festival 09 [HQ LIVE]


まあぶっちゃけ,札幌ドームで2連勝して4勝3敗で日本一になると予想してたので,正直まだ立ち直れません。←そこかよ
やっぱ俺の予想って当たらねーな...はあ...




liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)北海道 | スポーツ

2009年11月07日

世界の片隅で,愛をつぶやく

いや,今なら『世界の片隅で,愛をツイートする』か。
なんだよ,ツイートって(笑)。
でも,こうなると最初に『つぶやく』って日本語にしたヒトの偉大さがわかるな。

11月2日の≪伊集院光 深夜の馬鹿力≫。師匠の師匠が亡くなった最初の放送なので何か言うのかと思ったんですが,冒頭いきなりの滝クリ幻聴批判(笑)。その後もいつもの調子なので,今日はその話はしないのかなと思ってたら,最後のトークで円楽さんの話になりました。
で,悲しいというよりも自分にとってそこにいて当たり前の大きな存在が突然いなくなって,その空白にとまどっているみたいなことを言ってました。
伊集院さんも「好きな人を失うことは,なぜ辛いのか」について考えて,番組の最後のほうでやっと触れることが出来たんでしょう。

そんなわけで,5年越しで自分内に『世界の中心で,愛をさけぶ』ブームがきてます。
伊集院さんが少し前に,今なら『ビリーズ・ブートキャンプ』やってもいいんじゃね?みたいなことを言ってたんですが,こちとら今なら『セカチュー』見てもいいかなと思ったんですよ。勝ったな。←何に?
ああそんなあきれた目でこっちを見ないでください。
そして以降の文には『世界の中心で,愛をさけぶ』の核心に関する供述が含まれているので,ネタバレがイヤな方は(いるのか?)これ以上読んじゃダメ,しっ,しっ。

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≪伊集院光 深夜の馬鹿力≫の人気コーナー【ないないあるあるコーナー】。それはないだろ?というシチュエーションの中でのアルアルネタを考えてもらうコーナーです。
例えば「突然辞令が出て、子ども店長の部下で、 65歳新人泣き虫店員の上司という 中間管理職のポジションに異動した時のあるある」って感じ。
いろんなありえないシチュエーションがネタになるんですが,たまに『花火大会の夜,おたがい友だちグループからはぐれた片思いのあの娘と偶然出会った時のあるある』みたいな絶対ありえないお題が出たりします。

さて,私もひとつありえないシチュエーションを考えてみましょう。
『高校生時代に恋人を白血病で亡くした男が10数年後に婚約した女は,入院中だった元恋人と昔の自分のメッセンジャー役をしていた小学生だった』
・・・ありえねー!

・・・・・・・・・・

筋金入りの天邪鬼の自分は当然のように,5年前ブーム真っ最中の『世界の中心で,愛をさけぶ』に関して批判的でした。
原作はもちろん読んでないし,映画もテレビも1分たりとて見ていないのに,「お涙ちょうだいの軟弱男めそめそストーリーなんだろ」と決めつけていました。

そもそも大ヒットしてるモノって,少しでも乗り遅れると今度は意地になって絶対見たり聴いたりするもんかってなっちゃうんですよ。ここだけの話ですが,『E.T.』も3年前に初めて(こっそり)観たくらいです。『南極物語』はまだ見てないけどこれは別に見なくてもいいかな。←オイ

で,特にきっかけもなかったんですが,基本的に綾瀬はるかさんファンなので,「そういえば『セカチュー』のテレビ版は綾瀬さんだったなー,今さら見てみるのもシャレがきいてていっかー」みたいないい加減な気持ちで近くのレンタルビデオ屋さんから借りてきました。

冒頭5分間の緒形直人さんを見ただけで,5年前の直感「お涙ちょうだいの軟弱男めそめそストーリー」がビンゴどころか,予想をさらに上回ってお涙強奪強軟弱(こんな言葉あんのか)でめちょめちょ(めそめその強調形。今作った)してることに唖然としました。

そして,自分がそういう強軟弱なラブストーリーが結構,いや,かなり好きなことに気づいてこれまたびっくりです。

自らをハードボイルドミステリ愛好家だと思いこんでいたのですが,40を過ぎてくよくよセンチメンタル物語好きという新しい自分にめぐり合うことができました
←おっ,このフレーズ新潮文庫・夏の100冊フェアに使ってもらえねーかな。・・・無理か,やっぱ。

いい年こいたおっさんが,ぼろぼろ泣きながら一挙にテレビシリーズ全11話を見終わりました。
終盤はややだれてるし,正直最終話はかなり冗長だなと思いましたが,前半部をたっぷり使って描かれるアキとサクの結びつきが物語の後半の展開に説得力を与えています。何より綾瀬さんの演技が素晴らしい。前半でのいかにも学級委員という聡明な健康美から,入院後の死の匂いを感じさせる手足の細さの幽玄の落差。この娘(こ)は将来すごい役者になるよ,きっと。←なってるよとっくに。
そして緒形直人のカッコ悪さがこのドラマを成功させていることも見逃せません。普通に考えると,緒形演じる大人のサクはどうしようもないダメ人間なわけですが,見てるうちにそのダメさがいとおしくさえ思えてきます。これは桜井幸子もほっとけないな。

でもラストシーンで,スケちゃんとトモヨが結婚してなかったのにはちょっとがっかり。そうそう,テレビ版は友人たちや,サクそしてアキの家族がしっかり描かれていたのも物語を豊かにしていたと思います。



さて,テレビ版を見終わってからすかさず映画版を見てみました。

その感想が冒頭の『高校生時代に恋人を白血病で亡くした男が10数年後に婚約した女は,入院中だった元恋人と昔の自分のメッセンジャー役をしていた小学生だった』
そんなのありえねー!なわけです。

柴咲コウ演じる律子役はテレビ版の桜井幸子のアキ役とまったく違う役どころになっていました。
監督はおそらくミステリ的なしかけを施すことで,映画的な面白さとサクの心のつかえを最後に解決するカタルシスを与えることを狙ったんでしょうが,

大失敗だよ

この映画はかなりヒットしたはずですが,正直つまんねー映画としか思えませんでした。だいいち全っ然,泣けないし。

まず大沢たかおはカッコよすぎる(笑)。なんだか10数年前の恋人の死をいまだにひきづってる感じがしません。これは大沢さんの演技のせいではなく,物語に説得力がないんだから仕方ありません。

長澤まさみさんもひとつひとつの演技はいいのですが,脚本がよくないので残念な感じなんです。

テレビ版では,サクとアキが出会って惹かれあっていくのが祖父の死などのエピソードを通して丁寧に描かれていきます。しかし映画版では二人のきっかけが唐突な感じで,どうして好きあうようになったかがわかりません。まあ恋とはそういうものだと言われるとそうなんでしょうが,理屈先行人間としては映画版の描写では感情移入出来ないんですよ。

物語の終盤,テレビ版では結婚写真を撮るエピソードがとても印象的に描かれます。特に三浦友和演じるアキの父がサクの父・高橋克実に写真を撮ってほしいと頭を下げるシーンがあるんですが,もう涙でテレビ画面が見えなくなるほどでした。←オイ
しかし,映画ではパスポート写真を撮るために病院を抜け出したアキとサクがその場で思いついて二人だけで撮るのでとてもあっさりしています。現在のシーンで,その写真を見ても観客的には全然ぐっときません。テレビ版の友人,家族と一緒に写った結婚写真は見るだけで胸が締め付けられるのとは大違いです。

確かにテレビ版の『セカチュー』はカメラワークといい脚本といい,どうしようもなくベタでダサいんですが,だからこそこの≪ないないあるある≫な物語を成立させているんです。
映画版は,映画的な謎解きのある構成とあまりにも映画的なスタイリッシュな映像美を狙いすぎたあまり,高校時代のサクとアキという物語でもっとも大事な部分へのフォーカスがぼやけてしまったと言わざるをえません。まあ今さら5年前の映画にダメ出しを出されても巨匠・行定監督は大迷惑でしょうが,素人の戯言なので勘弁してくださいね。

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で,調子に乗って文庫本も買いました。近所の本屋にちょうど一冊おいてありました。正直恥ずかしかったので,エロ本を買うときに倣いミステリ小説2冊で「セカチュー」をサンドイッチして目を逸らしながらカウンターに置きました。もちろんカバーもかけてもらいましたよ。
さて家に帰って文庫本の奥付を見てみました。単行本は320万部以上売れたメガヒット作です。どんだけ版を重ねてることでしょう。
【初版 第一刷】。
・・あれ?売れてねーんだ。

感想ですが,原作として見るならともかく,小説としては正直つらいものがある気がしてなりません。あくまで私見ですが,いわゆるケータイ小説ってのはこの小説版『セカチュー』読んだ人がこのくらいなら書けるかな,みたいなノリで書き始めたんじゃねーの?

でも完成度はともかく無理にひねってない分,映画版よりはメッセージは伝わってきました。
『好きな人を失うことは,なぜ辛いのか』
当たり前のことですが,たまに小説やドラマを通してそういう気持ちに向き合うのもいいものだと思います。


liveamigo3 at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)