■蝉時雨  皆で読み解く天井絵

               …………  せみしぐれ  みなでよみとくてんじょうえ  No.950  …………

◆この句は、先日の句会での吟行句。
〈天井絵見上ぐる句会 蝉時雨〉初案


◆朱の鳥居と拝殿・舞殿の残る古い神社。鄙びた山の中としては立派な建物。
◆その舞殿の天井は、6×6=36の格天井。どうやら、それぞれの格間に三十六歌仙の姿が描かれ、歌が書かれているらしい。まるで百人一首の絵札のよう。文字(歌)は薄れて、かなり見えにくかったが…句友たちは子どものように読み解くことに夢中なり、楽しそうだった。



【俳人の一句】

〈病むもよし死ぬもまたよし油蝉〉 長谷川秋子

◆その通り!    "その通り"なのですが…どこまで心底、そう思えるか?    「病む」も「死ぬ」も、他人事や観念の世界でなら、どうとでも言えること。"お喋り"や"言葉遊び"にさえなる?!
◆この俳人については全く知識がなく、経歴や句について少しだけ調べてみたが…46歳の若さで亡くなっており、観念的な句(言葉)の多い俳人だったように感じた。掲句がどの時期に作られたものかは分からなかったが、「死」が近付いた頃の句だったのだろうと思う。「死」を目前にして、「油」汗を流しながら詠んだ句なのかもしれない。
〈禁じられしことみな為たき椿の夜〉秋子
〈春の星歩めば鈴のなる女〉同
〈怒りとは雪の音より白きこと〉同
ウ〜ン、よく分からないなぁ!?


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