Hike de 俳句

螻蛄才Artistの実験俳句工房《螻蛄亭》🍀 五感を解放して、いつでも好奇心。なんでもトライ!?!

タグ:冬木立

■命あるもの天を指す  冬木立

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               …………  いのちあるものてんをさす  ふゆこだち  No.1400  …………

◆散歩道…すっかり葉を落とした「冬木立」と、あちこちで出逢う。

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◆寒々しくも、痛々しくも見えるが…“独り生きる”ことをしっかり受け止めているようにも見える。
◆彼等は草花のように、1年のサイクルでさまざまな姿〜盛衰!?〜を見せるけれど…その「命」は、人間よりもはるかに長い。寡黙な生命体だけど、私達に多くのことを教えてくれる。不思議な存在だと思う。
〈天目指す姿あらわに  冬木立〉


【俳人の一句】

〈さはつたら手も切やせん冬木立〉 小林一茶

◆久々の、一茶句…。
◆一茶は、どんな対象とも一体化してしまうんですね!?   アニミズムと言ったらいいのか、“童心”や“素心”も大切にしたいものです。


Diary
◇自分の身体が朽ちてゆく恐怖・不安…。“冬木立”のようにはいきませんが。
◇◇ここのところ駄句が続いている。そこで、今回から…ブログ上部の表示に“俳句実験工房”と《游墨庵》という言葉を加えてみた。
◇◇覚悟を決め、新しい気持ちで作句してゆきたいと思います。

 
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◼︎無事といふ有り難きこと  古日記

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               …………  ぶじというありがたきこと  ふるにっき  No.1376  …………

 
  Best  

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
    〔1〕冬の真夜  これが『人生論ノート』           
    〔2〕平凡の凡の字が好き  草紅葉  
    〔3〕それぞれに追ひし夢あり  冬木立
    〔4〕師走とや  指名手配の十二人         
    〔5〕忽然とジェット機迫る  木守柿              
       〔+〕おでん鍋  戦時を語る丸眼鏡 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◇新しい試みとしての〔今月の5句+〕…の2回目。
◇残念ながら、今月もあまりいい句はなかったけれど…先月よりはマシかなと思う。

◇1句目〈冬の真夜〉…半世紀ぶりに再会した三木清の『人生論ノート』!   テレビの〈100分 de 名著〉のお陰だけれど、獄中で理不尽な死を迎えた三木清の生き方・考え方には惹かれるところが多かった。
⇒パスカルについての本も読んでみたいもの。
◇2句目〈平凡の〉は…自分の中の矛盾・自分に対するアンビヴァレントな思いを昇華させるようなつもりで作った句。
◇3句目〈それぞれに〉は、“冬木立”から、人生〜余生?!〜の切なさを想起して作った句。
◇〔4・5〕は、社会的な視点の句として詠んだもの。〔+〕の句は、父の丸眼鏡を思い出して作った句。
⇒〈湯豆腐や  語れば曇る丸眼鏡〉


【俳人の一句】

古日記心貧しき日は飛びて〉 朝倉和江
余白多き古日記とはなり了はす〉 石塚友二

◆どちらも、“ウン”と納得できる句!
◆たしかに…「余白多き古日記」は、「心貧しき日」々を過ごしてきた証なのかもしれませんね?!


Diary
◇一昨日は娘夫婦が帰省。息子夫婦がドイツへ旅立ったのは昨日のこと。それぞれ心配は尽きないが…有り難いことに、大過無く1年が過ぎようとしている。
◇◇そして昨夜は、新しい日記を買いにショッピングモールへ。
〈無事といふ有り難きこと  古日記〉
◇◇残念ながら…「古日記」の文字は、自分でも解読不能だったりする。もう少しでいいから、字を書くことがラクになってくれたらいいのになぁ思う。


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■それぞれに描く空のあり  冬木立

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               …………  それぞれにえがくそらのあり  ふゆこだち  No.1373  …………

◆気が付けば…すでに“年の瀬”。

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◆手術後の通院も、すでに1年3ヶ月…。
〈それぞれに追ひし夢あり 冬木立〉
〈それぞれが夢の途上か  冬木立〉
◆診察後、病院前のバス乗り場での句。

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【俳人の一句】

からびたる三井の仁王冬木立〉 宝井其角

◆愛欲煩悩限り無し!?    なかなか「から」ぶことのない人の心…。「三井」寺所蔵の“愛染明王”でしょうか?    「からびたる」とあるので、やはり…山門の“仁王”でしょうか?!
◆数年前…家族で行った琵琶湖畔の旅を思い出す。そして20数年前、親友と行った向源寺(渡岸寺)への旅。


Diary
◇先日…テレビで、江守徹さん父娘・高木ブーさん父娘がそれぞれ旅をするという番組を見た。江守さん父娘は“高野街道”、高木さん父娘の方は、あの“山寺”へ向かう雪の道を、数日かけて歩くというもの。
◇この番組では、解説の永麻理さんが父:六輔さんのことを語ったり。また別の番組だが、壇ふみさんが父:一雄さんの足跡をニューヨークに訪ねるという番組もあった。
◇◇そんなテレビを見たせいか…我が娘が2匹のプードルとともに帰省する夢を見たのです。そして何故か、娘が恋しいこの頃。
〈子の帰る夢より目覚む  年の暮〉

 
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   Best  

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇    〔1〕競り合ひの鉦の音激し  秋祭                 ◇
◇    〔2〕路地を抜け路地行く散歩  オキザリス      ◇
◇    〔3〕のほほんと生きて四つ辻  石蕗の花         ◇
◇    〔4〕辛口の文章談義  初時雨                       ◇
◇    〔5〕山鳩を一羽とどめて  冬木立                 ◇
◇    〔+〕午後の陽の今日はどの道  冬小菊           ◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◇新しい試みとして、〔今月の5句〕を自分なりに選んでみました。
◇残念ながら…あまりいい句はなかったけれど。こうして振り返ってみると、客観的に見ることができるようです。

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◇今年初めて、間近で見た、山車の“競り合い”。置き去りすることのできない“オキザリス”の語感。“石蕗の花”の無骨な感じ。
◇“時雨”の実感も本意も曖昧なのだけれど…何故か使ってみたい季語。村松友視さんの独特の語り口を思い出す。
◇“山鳩”と“冬木立”の屹然とある姿。“冬小菊”の健気さ…。季語の本意とモチーフのあり様を活かすことがなかなかできない。


Diary
◇こんなことを始めて…創作欲の減退でしょうか?
◇◇昨日は、これまで約1年間に書いた“書”らしくモノの半数ほどを分類・整理・処分した。半紙のハーフサイズで換算すると…2000枚は書いたろうか。残したい作品は30点ほど。


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■嘯きておのれ空しき冬木立

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………………うそぶきておのれむなしき ふゆこだち………………

◆つい、詰まらないことを言ったりやったりしてしまうことがある。

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◆意地になったり開き直ったり、偉ぶったり見栄を張ったり。怒りや悔しさでヤツ当たりしたり、一人相撲だったり。時には泣き虫になってみたり…。そして、その後…己の愚かさと空しい心を噛みしめる…。
◆先日、古本屋で『石川啄木』(ちくま文庫)を買って来て、読んでみた。小学生の時に図書室で“啄木”に出会い、その短歌や詩を貪るように読んだ…初めての“ブンガク”体験。やはり…“啄木忌”を季語にして作句した方がいいだろうか?!
〈嘯いて我は空つぽ啄木忌〉
◆冬木立は無言で、素っ裸の姿を曝している。


【俳人の一句に学ぶ】

〈鳥よぎる冬木はあれどとまらずに〉 大野林火

◆鳥達にとって、餌の少ない冬の生活は厳しいはず。木の実もすでに無く、身を隠すこともできない「冬木」は、タイして役に立たないものなのかもしれない。
◆いや…何か他に急ぐ用事があっただけなのかもしれないが。鳥と冬木が交錯した一瞬に、俳人は何を見たのでしょうか。

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