Hike de 俳句

螻蛄才Artistの実験俳句工房《螻蛄亭》🍀 五感を解放して、いつでも好奇心。なんでもトライ!?!

タグ:猫

■子殺しの慣ひ猫にも  冴え返る

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               …………  こごろしのならいねこにも  さえかえる  No.1445  …………

◆相変わらず、「子殺し」や“子ども虐待”の報道が絶えない。人間の世のこと…。

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◆動物の世界に「子殺し」の事実があることを知ったのは、ズイブン前のこと。たしか…ハヌマン・ラングーンの「子殺し」を知った時だった。次が、ライオンの場合。そして、身近にいる「猫」にも!
◆つい先日…何処ぞの島の「猫」のドキュメント番組で、その事実を知り、ショックを受けた。本能ゆえなのだろうけれど…殺すオスも、それに従って発情するメスも…!?   嗚呼〜である!!!
〈仕舞ひ湯の壁を隔てて猫の恋〉
⇒上の画像2枚は、フリー素材“ぱくたそ”からお借りしました。

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                         *かつて詠んだ“猫の恋”の自作句.


【俳人の一句】

ただ一日ゆるす懶惰に冴返る〉 林 翔

◆昨日は、ほぼ「一日」布団の中に寝ていた。まさに、この句のように…。
◆が…なかなか「ゆるす」心境には至らないものです。
⇒風邪気味だったせいか、薬のせいか?!   ムロン、これまでの症状が無くなるはずもなく。



Diary
◇こんな“猫の恋”の顛末だけれど…これが、人間様の大好きな“愛”だの“恋”だのの原型なのかもしれませんね!?!   “恋愛”恐るべし?!


 
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■薔薇園の  一瞥のみの猫の性

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               …………  ばらえんの  いちべつのみのねこのさが  No.1309  …………

◇先日の、隣町での散歩の時のこと。久々に…近距離で、1匹の「猫」と遭遇した。

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◆「薔薇園」の中に寝そべり、一度こちらを振り向いたが…それっきりほとんど動かなかった。
〈薔薇園の一瞥  これも猫の性〉
意味不明です…。
◆実にオーヨーで、フソンとも言える態度。犬のように媚びる姿(「性」)も切なくなるが…幼児のように自己中心性や本能だけで動いているようで、やりきれない。
⇒食欲と発情期の“一途さ”・“視野狭窄”も、あまり見たいものじゃないが!?


【俳人の一句】

うなだれしマリオネットに薔薇を刺す〉 仙田洋子

◆いいですね!   頽廃的かつ耽美的な句…。俳句が古い“文芸”に止まっていないことを告げている句でもありますね!!
⇒寺山修司的世界?!
◆是非、こんな句も作ってみたいと思うけれど…もう一度“藝術”の心を取り戻さないと、無理かなぁ!?

 
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■老鶯や  しどけなき猫山路に

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               …………  ろうおうや  しどけなきねこやまみちに  No.1192  …………

◆この日の散歩は…少し遠出をして、山の湖を一周するコース。ムロン、一周はできなかったが…靴は入院中に病院の売店で買った、病人専用の靴。かなりヘタってきているが…1〜2ヵ月はお使えるか。

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◆湖の周囲の林からは、盛んに鳴き交わす「老鶯」の声。そして、「山路」には1匹の「猫」が!
◆丸々と太った、大きな「猫」である。「しどけな」いと言うかダラシない姿で、路上をふさぎ寛いでいる。人間がそばを通ろうが「鶯」が鳴こうが…全く無頓着。その、落ち着き払った態度はフテブテしいほど。
◆先日〈いつだって  猫展〉という展覧会を見てきた。そこには、“猫百態”と言っていいほどの猫の変態・変身ぶりが紹介されていた。この「猫」も近いうちに、“化け”るのかもしれないな?!

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【俳人の一句】 

〈ライターをまさぐりをれば夏鴬〉 横山白虹

◆「ライターをまさぐりをれば」ということは…迷いの中にいるということか?    そして「ライター」という“火種”を持っている作者…。
◆さらに「夏鴬」?!    ウ〜ン、コメントしにくい句を選んでしまったようです。「夏鴬」は、作者の行動を抑えようとしているのか、それとも…。


Diary
◇この猫の近くの木陰にはゲージが置いてあり、餌台まであった。どうも、誰か…餌をやる人間がいるようだった。
◇それにしても彼(彼女?!)は…こんな山の中でヒトリ暮らしをしているのだろうか?    周りに仲間はいなかったようだけれど。ひょっとして、“世捨て猫”か。それにしては、恰幅が良すぎるか!?


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■道端に猫も出てゐる梅雨晴間

               …………  みちばたにねこもでているつゆはれま  No.938  …………

◆「梅雨」の「晴間」に外出し、"本町通り"を歩いた。


◆シャッターを下ろしたままの店もあり、やや淋しくも感じるけれど…テーラーの店主は店先で一服。「梅雨晴間」を狙ってか、「猫」は「道端」に出て、ボ〜ッとしているようだった。
◆誰を待つでもなく何をするでもなく…行き当たりバッタリの生き方!?    動物はノンキなものである。ほんのわずかだが、羨ましくも思う。


【俳人の一句】

〈梅雨晴の山を見上る嗽ひかな〉 水落露石

◆アッケラカンとした句で、思わず笑ってしまいました。
◆日常の何気ない所作も、こんなふうに詠めば句になるんでしょうね?!    「嗽(ウガイ)」や欠伸や…"何気ない所作"も見逃さない"眼"と、句に昇華させる感性を持たなくてはいけないようですね!


⌘ Diary ⌘
◇俳句誌『湧』7月号が届いた。今月の《湧泉集余韻》には、
〈たあいなきことが始まりソーダ水〉ヒロシ
を取っていただき、《句会燦燦》"第1回本部句会"でも、同句に◎をいただいた。
◇残念ながら、今回の"早蕨句会"では、並選4句のみ。◎(特選)をコンスタントにもらうことは、まだまだ難しいようです。
◇その他、《湧泉集 作品評》では、甲斐よしあき氏に…
〈片手間の仕事などなし宗悦忌〉同
を取り上げていただき、「一読して、遊糸主宰の〈退屈な時間などなし春帽子〉を思い出した。過日の十周年で初めてお会いした作者、その誠実そうなお人柄そのままの句で好感がもてる」との寸評をいただいた。記憶のどこかに、主宰の句が残っていたのかもしれません。アヤウク、"類想句"になるところでした……。
◇高橋政光氏の〈「蕪村の世界」そぞろ歩き 4 "市井の人蕪村(1)"〉には、還暦を過ぎた蕪村が手のしびれに悩まされていたエピソードが書かれていて、共感を覚えた。


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■六月尽 かのおじさんの正体は

               …………  ろくがつじん  かのおじさんのしょうたいは  No.928  …………

◆1年の半分が過ぎて、はや7月。
◆ここを通るたび気になっていた、この「おじさん」。 はじめて遭遇したのは、半年ほど前のこと。


◆この日、ここを通ると、いつものように「おじさん」は立っていた。車を停め、しばしご挨拶。 その衣装からすると、パン職人か…コックさんあたりでしょうか。 
◆「おじさん」は右手を失っており、左手に乗せていたものもない。何をしようとしていたのかは分からない。訊くことも憚られたが、その表情から、ヘンな「おじさん」ではなさそうだった。 
◆今回は、ちょっとオドけた句に。時々、街で見掛ける不思議な風体の「おじさん」がいるけれど、後々まで気になることがありますよね?!


【俳人の一句】 

〈六月のすり寄る猫はきらいです〉 坪内稔典

◆「六月の」が謎ですが…中七下五は、とても分かりやすい句。
◆「六月」に限らず、自分の都合優先で行動するものは、"好き"になれません。さすがの稔典さんも〜時期限定ですが〜「すり寄る猫はきらい」だと、キッパリ。「猫」も犬も、人間も同じでしょうか。
◆自分の我儘を通すために、人のワガママを容認する(ポーズをする?!)人間は多いですが…ワガママを通すのも大変なこと……。


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