Hike de 俳句

螻蛄才Artistの実験俳句工房《螻蛄亭》🍀 五感を解放して、いつでも好奇心。なんでもトライ!?!

タグ:石川啄木

■取り込みの続く週末  啄木忌

68007F5E-2775-4C88-86EC-82D7D20A3A8C
               …………  とりこみのつづくしゅうまつ  たくぼくき  No.1481  …………

◆先週の水曜日…姉から連絡があり、叔父の通夜・葬儀へ…。

BAA62C2F-35FA-4236-885E-1AA6F5B6CD12

◆次兄が来て、2日間をともに過ごした。その翌日は、連れ合いの突然の遠出。そして、一日遅れの絵画展の搬入…。これで済ましたいところだったが…日曜日には娘が高熱を出し、お茶の水の病院に緊急入院!?!
◆そんなこんなで…4月13日の「啄木忌」をすっかり失念していた。まだ小学生だった私に、道を誤らせた(!?)張本人!

09408538-ED59-4D1E-AC2C-D8F6A545C936


【俳人の一句】

あくびしていでし泪や啄木忌〉 木下夕爾
〈あ・あ・あ・とレコードとまる啄木忌〉 高柳重信
〈なりはひの下駄の片減り啄木忌〉 鈴木真砂女

◆流石は「啄木忌」…俳人たちも放ってはおけないようだ。いい句が目白押しだったが…ここでは、3句のみに止めた。
◆どの句も、「啄木」の生涯〜早逝・感覚的・モダニズム・薄幸貧乏など〜を彷彿とさせるもの。



Diary
◇初めて、家族の写真をアップした。20年以上も前のものなので、問題ないと思うが…。病気で娘のもとへ駆け付けたのは、彼女が学生の時以来のことか?!
◇急病ということなので、心配なことだったが…今日(4/16)退院したとのメールが届いた。
◇◇最近、何故か人恋しくなることが多い。ことに娘が恋しい…この頃である。こんな“切なさ”を知ることも、齢を重ねることのひとつなのでしょうね。
〈あざやかに遠き日のことまなうらに  日記開かず手紙も書かず〉Hiro


 
ブログ・ランキング★に参加しています。下のバナーをクリックすると、それぞれのジャンルのランキングがご覧になれます。 [Hiro]


写真俳句ランキング

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ポエムブログ 写真俳句へ
にほんブログ村 

■和といふ字百あまり書き  玉の汗

8286E709-4E61-438B-B0D6-50D1215381E9
                …………  わというじひゃくあまりかき  たまのあせ  No.1180  …………

◆ついに、“書”のオファーがきた!? 

C35A60AE-7F82-43C2-AD0E-93947945D422

◆と言いたいところだけれど…娘からの注文だった。仕事で使いたいので 「和」という字を書いてくれとのことだった。まぁ、いいか…オファーと言えばオファーに違いない?! 
◆取り敢えず、30枚ほど書いてみた。この日は夜になっても、室温が30℃以上。額から顎から「汗」が滴り落ちました。この句…小学生の時以来敬愛する啄木の歌をヒントに作りました。
〈大といふ字を百あまり
   砂に書き
   死ぬことをやめて帰り来れり〉石川啄木

071D288B-F5A9-4CD5-B744-88D8F1D95916


【俳人の一句】 

〈がばと握られ二つの汗の手を解かず〉 原コウ子

◆こんなこと、ありますよね?!    相手の熱意にどう応えたらいいのか…。特に、その「手」が「汗」ばんでいたりするとタジタジと焦ってしまいますよね!?
◆ところで、この句の「二つの汗の手」は、誰のもの・誰と誰のものでしょうか?


Diary
◇どちらを向いても…「和」の実現は難しいようですね!?    聖徳太子の御代から、人間の心はタイして進歩していないのでしょうか。


★お願い★   ブログランキングに参加しています。クリックして応援していただけると励みになります。よろしくお願いいたします。[Hiro] にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

日本の地図にほころび 兼好忌

               …………  にっぽんのちずにほころび  けんこうき  No.826  …………

◆「兼好忌」から1週間ほど過ぎましたが…再び兼好忌の句を。


◆子ども達が家を離れて暮らすようになって、7〜8年が過ぎた。
◆子育て中によく使った「日本地図」と世界地図、今も食卓の後ろに貼ったまま。が、いつの間にか端の方から破れ始めていた。
◆日本の情勢も世界の動きも、心配な世の中…これから、どうなってゆくのだろうか?
⇒モノクロ画像の小さな地図は、芭蕉の『奥の細道』の道程を示したもの。


【俳人の一句に学ぶ】

〈如月の梅の月夜や兼好忌〉 名和三軒竹

◆「如月」と「梅」・「月」、そして「兼好」…名詞と切字「や」だけで作られた句。
◆それぞれの言葉に、長い歴史と深い意味が込められているだろう。私のような凡夫にとっては、容易に計り知れない内容だけれど…それぞれの知力・感性で読み解き、感じるしかないか。


⌘ Diary ⌘
◇『湧』3月号が届いた。"10周年記念号"ということで、普段の倍近い130頁ほどの分厚いものになっていた。
◇今月の"湧泉集余滴"には、
〈雪しまく小樽埠頭に行き当る〉
を取っていただいた。また、山本あかねさんの"「湧」の作品鑑賞"では、先々月号に掲載された…
〈口中をごろごろ鰰のたまご〉
について、「一名カミナリウオ、ぶりこと呼ばれる"たまご"であろう。"口中をごろごろ"が雷にも通じ機知に富んだ句である」との評をいただいた。"二三行なれど"。
◇はからずも…北海道・秋田(象潟)と北国の冬を詠んだ句が選ばれた。啄木・芭蕉への憧れを抱いて訪れた地を詠んだ句。
◇『湧』ではオーソドックスに、ブログでは新鮮な発想で、と考えているのですが…なかなか上手くいきません。


*ブログ・ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして、応援していただけるとうれしく思います。[Hiro]   
    

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ

にほんブログ村  
にほんブログ村 ポエムブログ 写真俳句へ
にほんブログ村  

このページのトップヘ