Hike de 俳句

螻蛄才Artistの実験俳句工房《螻蛄亭》🍀 五感を解放して、いつでも好奇心。なんでもトライ!?!

タグ:花びら

■散る時のきて散るままに  百日紅

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               …………  ちるときのきてちるままに  さるすべり  No.1261  …………

◆花期の長い「百日紅」も、多くの花びらを道路に散らし始めたようだ。
⇒白い「百日紅」ですが。

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◆散歩道には、グリーンのガイドラインが描かれていて…いつも、この上を歩いている。この日…そのグリーンの帯の上に、「百日紅」の花びらがたくさん落ちていた。
〈その時を散るも散らぬも  百日紅〉
◆サルスベリ(植物)とヒト(動物)の命のサイクルはかなり違う…花咲くことも散ることも、“ナニゴトノ不思議ナケレド”。

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【俳人の一句】 

いつまでも散るのがへたな百日紅〉  鎌倉佐弓

◆こんな句もあるのかぁ、と感心してしまった句!
◆大切なのは…対象と向き合った時の、自身の感受性!?    あるいは、日頃の思い…でしょうか?!

 
Diary

◇やはり大事なのは、オリジナリティか!?!
◇技術や発想も大切なのだろうけれど、自分を見詰める力が基本なのだろうな…。


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■山吹の花びら それぞれに揺るる

               …………  やまぶきのはなびら  それぞれにゆるる  No.885  …………

◆狭庭に咲いた、一重の「山吹の花」。


◆その花びらは薄くて繊細。風が通るたびに、一枚一枚の花びらがそれぞれに揺れる。
〈山吹の花びら揺るる ひとつづつ〉
◆以前に"さざ波のよう"と書いたが…じっと見ていても見飽きない。ひとつひとつの花びらが、ささやかな自己主張をしているようにも見えた。


【俳人の一句】

〈山吹やひとへ瞼の木曾女〉 橋本鶏二

◆オソラク…鶏二は、"山の中"の「木曾」路で、「ひとへ瞼」の美しい女性に出会ったのだろう。
◆「木曾」の「女」に「ひとへ瞼」が多いのかどうかは知らないけれど…私は楚々とした一重の山吹が好きだ。もちろん、「ひとへ瞼」の女性の美しさも。
◆個性と共通性…そして、風土や流行。人がカンタンに、地域性や時代を超越することはできないのだろうけれど……。


⌘ Diary ⌘
◇"個性"ってなんだろう?!
◇先日、たまたまNHKの〈俳句〉を見ていたら、「共感よりも自分らしさを」という今井聖さんの言葉があった。
◇いろいろな捉え方はあるだろうけれど、"庶民哀感の呟き"(草間時彦)、"日常の猥雑さの中でしか"(穴井太)など…市井の、俗の文芸とも言われる"俳句"。
◇「共感」を求めないことも、「自分」に固執することも好むところではないけれど…あまり"詩"だの"文学"だのなんて考えず、自分に正直になって作句するのがいいようだ。難しいことだけれど。


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■花びらに光はあふれあたたかし

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………………はなびらにひかりはあふれ あたたかし………………

◆多弁・大声、ダミ声・嬌声、ブーム・熱狂…みな一時、その場凌ぎの満足が欲しいのだろう。

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◆先日、私も大声を出してしまった。日々のストレスのせいか…心が荒んでいるようだ。いや、ただ心が虚(ウツロ)だったせいかもしれない。
◆人間の自己顕示(主張)欲だろうか、どうかすると刹那、“忍辱”の心を忘れてしまう。恥ずかしいことである。気をつけなくては、と思う。
◆植物は、花(花弁ハナビラ?!)は何も言わないけれど…自ら小さな光となって、自らと周囲に、その“あたたかさ”を振りまいているようだ。
⇒“弁/辨・辯”には、いろいろな意味があり、実に意味深長な文字…。

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【俳人の一句に学ぶ】

〈暖かや飴の中から桃太郎〉 川端茅舎

◆童話的なあたたかさと言ったらいいか…金太郎ならぬ“桃太郎”飴である。
◆俳句的小宇宙とも言うべき作品で楽しい句だが、深みという点ではどうだろうか?!
◆茅舎の句は大好きなのだけれど…時に、コードのようなものに寄りかかった表現なのかなと感じることがある…。それが“俳句”というものなのでしょうか?!

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■家路ふと忘るることも夕桜

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◇いつもより早い家路。意外なほど立派な桜が、そこここにあって、いずれも花盛りである。
◇花の色味・樹容など、それぞれ違いがあり、眼を奪われる。足元の小さな水溜まりにも花びらが吹き寄せられていた。

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