2005年10月11日
すっかり秋。
この頃、すっかり秋っぽくなってしまった。
時間が経過するのは、とても早いものである。
ライブドアの野球の新規参入騒動からはや1年。
今度は、村上ファンドが世の中を騒がせているみたいである。
タイガースの親会社の阪神電鉄の筆頭株主になったとはいえ、報道の大半が阪神タイガースをどうするかっていうのは、どうもしっくりしない。
タイガースの経営を目的に阪神電鉄の筆頭株主になったんじゃないと思うし。
それに阪神電鉄の「会社存亡の危機」みたいな報道には、なんかがっかりしてしまう。
遊びで株式を買っているわけじゃないから、企業価値が下がるようなことをするはずがないんだから。
それと、球団の上場=悪っていう報道もおかしい。
球団の経営が放映権収入だけでは成り立たなくなってきている中で新しいことをやろうとしている人の意見をあまり検討もせずに排除しようとする動きはとても腹立たしい。
何はともあれ、今後の動向が楽しみである。
(阪神タイガースの株式上場に賛成?反対?−緊急アンケート)
そういや、「割烹とよだ」っていう店に先週いってきたけど、うまかった。
(公式サイト)
また、今度いきまーす。
時間が経過するのは、とても早いものである。
ライブドアの野球の新規参入騒動からはや1年。
今度は、村上ファンドが世の中を騒がせているみたいである。
タイガースの親会社の阪神電鉄の筆頭株主になったとはいえ、報道の大半が阪神タイガースをどうするかっていうのは、どうもしっくりしない。
タイガースの経営を目的に阪神電鉄の筆頭株主になったんじゃないと思うし。
それに阪神電鉄の「会社存亡の危機」みたいな報道には、なんかがっかりしてしまう。
遊びで株式を買っているわけじゃないから、企業価値が下がるようなことをするはずがないんだから。
それと、球団の上場=悪っていう報道もおかしい。
球団の経営が放映権収入だけでは成り立たなくなってきている中で新しいことをやろうとしている人の意見をあまり検討もせずに排除しようとする動きはとても腹立たしい。
何はともあれ、今後の動向が楽しみである。
(阪神タイガースの株式上場に賛成?反対?−緊急アンケート)
そういや、「割烹とよだ」っていう店に先週いってきたけど、うまかった。
(公式サイト)
また、今度いきまーす。
livedoorIR at 19:20|Permalink│
2005年09月12日
海外IR
海外IRでアメリカに1週間ほどいってきます。
たくさんの投資家の方々に会ってライブドアのことをもって理解して
もらえるようにがんばります。
たくさんの投資家の方々に会ってライブドアのことをもって理解して
もらえるようにがんばります。
livedoorIR at 15:44|Permalink│
2005年08月02日
運動
この頃、運動をするようにしている。
2番目の子供の幼稚園の運動会が激しいらしいので今から準備。
今日も朝に犬のトビーと一緒に公園を散歩。
昨日の夜もトビーと一緒に公園を散歩。
おとといはディズニーシーに開園前の7時過ぎぐらいからゲート前で並び、
20時ぐらいまで、奥さん+子供3人+いとこの子供2人と遊ぶ。
ディズニーシーを出て、焼肉食べて家に帰って、夜中、トビーと公園を散歩。
体重も減らしたいので、ダイエットサプリを毎日服用。

徳用ゼナドリン NRG
といっても、朝運動するから、お昼頃にはお腹がとてもすく。
ついつい油っぽいものを食べてしまうから、プラスマイナス0....
それにしても、運動は気持ちいからこれからも続けよっと。
2番目の子供の幼稚園の運動会が激しいらしいので今から準備。
今日も朝に犬のトビーと一緒に公園を散歩。
昨日の夜もトビーと一緒に公園を散歩。
おとといはディズニーシーに開園前の7時過ぎぐらいからゲート前で並び、
20時ぐらいまで、奥さん+子供3人+いとこの子供2人と遊ぶ。
ディズニーシーを出て、焼肉食べて家に帰って、夜中、トビーと公園を散歩。
体重も減らしたいので、ダイエットサプリを毎日服用。

徳用ゼナドリン NRG
といっても、朝運動するから、お昼頃にはお腹がとてもすく。
ついつい油っぽいものを食べてしまうから、プラスマイナス0....
それにしても、運動は気持ちいからこれからも続けよっと。
livedoorIR at 21:44|Permalink│
質問にこたえます。
MSCBの件の質問が多いため、それについて私の考えを書きます。
頭の中には、常に
1.有望な投資対象の発掘(新規事業、M&A等)
2.投資資金の確保
3.投資
4.hold or exit
ということがぐるぐるまわっています。
これは、ニッポン放送の株式取得のときに限らず、日々考えていることです。
ニッポン放送の株式を取得しようとしていた当時を振り返ってみると、私は、ライブドア(LD)グループが今後世界一目指すためには、
・ヤフーのリーチを抜く必要がある
・ヤフー、楽天をこすためには財務体質の強化が重要
と考えてました。
ヤフーのリーチを抜くにはどうしたら良いかと考えた末、ヤフーよりも強力なメディア媒体をもち、そのメディアからLDポータルに顧客を誘導することが一番の近道と考えたわけです。
その結果、ニッポン放送が投資対象として浮上したわけです。
これが、1の投資対象の発掘のフェーズです。
2の投資資金の確保というフェーズにきたときに、投資対象であるニッポン放送の時価総額は約2000億円。
過半数獲得には1000億が最低必要となるわけですが、当時のLDの手元資金では到底及ばない金額であったのです。
で、調達しないといけないわけですが、今回の投資が敵対的なものであったため、
LDの手の内が相手に事前に伝わってはいけないわけです。
調達するさいは、金融機関と交渉しないといけないのですが、たいていの金融機関って、フジサンケイグループとつながりあるのです。
となると、金融機関経由でフジサンケイグループの買収構想が事前にばれてしまうリスクを考えないといけなくなるのです。
で、間接金融で調達するといっても、通常の邦銀のローンを依頼するのは、これはフジサンケイグループに伝わるリスクを考えると却下。
外銀や投資ファンド等にローンを依頼するとなると、仮に1000億円を金利5%でかりたら、年間50億円の金利負担。
LDの利益が数千億円あるなら良いですけれども、そんなに大きくないわけで、となると、金利コストによって、利益の大半がふっとんでしまう可能性が浮上してくるうえ、自己資本比率の大幅な低下、財務体質悪化・倒産リスクの増加等によって、株価の下落リスクがきわめて高くなると判断し、これも却下。
次は、直接金融。
直接金融といっても、フジサンケイグループに伝わるリスクは間接金融と同様にはらんでいて、しかしながら、エクイティファイナンスであれば倒産リスクを軽減できる上、外資系証券で国内で営業している会社が多数いる。。
直接金融のスキームもいろいろとあるけれど、単純な私募形式で1000億円単位を調達することは困難。
さらに、公募形式による社債や新株発行は引受会社の審査に1ヶ月〜2ヶ月期間を要する=期間が長ければ長いほどフジサンケイグループに漏れるリスクが増す。
奇策として株主割当増資とかあるけれども、対象株主を確定するのに時間がかかるから却下。
で、残されたスキームが私募CB。
・審査期間が短い
・ライブドアの流動性の高さを最大限活用できる
・転換を早期に終了することで、その後の資本政策の余地が残される
・大量の資金を一度に調達できる
・ブリッジローンが提供されやすいスキーム
これが私募CB発行に踏み切った理由です。
最後のブリッジローンのところも、けっこう重要なポイントで、新株発行決議したからといって、すぐに会社にお金が入ってくるエクイティファイナスはなくて、発行決議公告から中2週間の後にようやく着金するわけで、それまでお金つかえないんです。
リーマンさんの場合ブリッジがOKという条件だったのでLDにとっては、かなり助かりました。
なにせ、1ヶ月半あまりで50%の株式を取得しないといけないわけですから、1日の着金の遅れが命取りになるんです。
それと、MSCBの10%ディスカウントについてご批判を頂戴することが多いですが、通常の公募増資においても、発行会社は証券会社に手数料とスプレッドで10%前後の手数料を支払っているので、MSCBの10%ディスカウントについては、証券会社のリスクを考えるとそれ相応であると考えていました。
次に3のフェーズ。
フジテレビがニッポン放送に対してTOBをかけましたが、TOBの仕組み上、TOBに応じるには、投資家はTOBの公開買い付け代理人の証券会社、このケースの場合大和証券に証券口座をつくり株券を移すという手続きが必要であり、通常の投資家はTOB価格と市場の株価に差異がなければ、IRRという視点から市場で売却する可能性が高いと判断。
そのため、、株式を50%以上市場で取得することが可能と判断。
次は一番重要な4のフェーズ。
投資が成功しholdすることが可能となった場合、最高のシナリオはヤフーよりリーチのあるメディア媒体からLDポータルへの顧客誘導が成功し、ヤフーへキャッチアップ、時価総額4兆というアップサイドを狙うことができる。
ただし、物事は簡単にはうまくいかない可能性もあり、
大きく分けて次の2つのリスクを考えていました。
1.ニッポン放送の株の過半数の取得ができず、売却してお金だけのこってしまうリスク
2.裁判で負けてしまうリスク
最後の判断はリスクとリターンとリスクをつぶせる可能性の検証です。
それとexitできるか。
リスクの1の方に関しては、いろいろと考えた末、これまでヤフー、楽天に先をいかれた理由のひとつが財務体質の部分であり、財務体質を強化しておくことは、LDグループにとって大きなマイナスにはならないと判断し、逆に良い方向に作用する可能性があると考えました。
しかも、お金の使い道もあり、証券、銀行、ローン事業等でいろいろ使途がありましたし、M&A時には現金があったほうがやりやすい。
2のリスクに関しては、事前に弁護士からレターをもらうなどし、想定されたニッポン放送サイドの防衛策は全て裁判をおこせば差し止めできる可能性が極めて高いと判断。
結局最終的に、想定されるリスクよりも想定されるリターンの方が大きいと判断し、2月8日を迎えたわけです。
現在は、投資資金は確保されているので、
-------------------------------------------
1.有望な投資対象の発掘(新規事業、M&A等)
2.投資
3.hold or exit
------------------------------------------
というサイクルをどうつくっていくかを考えています。
頭の中には、常に
1.有望な投資対象の発掘(新規事業、M&A等)
2.投資資金の確保
3.投資
4.hold or exit
ということがぐるぐるまわっています。
これは、ニッポン放送の株式取得のときに限らず、日々考えていることです。
ニッポン放送の株式を取得しようとしていた当時を振り返ってみると、私は、ライブドア(LD)グループが今後世界一目指すためには、
・ヤフーのリーチを抜く必要がある
・ヤフー、楽天をこすためには財務体質の強化が重要
と考えてました。
ヤフーのリーチを抜くにはどうしたら良いかと考えた末、ヤフーよりも強力なメディア媒体をもち、そのメディアからLDポータルに顧客を誘導することが一番の近道と考えたわけです。
その結果、ニッポン放送が投資対象として浮上したわけです。
これが、1の投資対象の発掘のフェーズです。
2の投資資金の確保というフェーズにきたときに、投資対象であるニッポン放送の時価総額は約2000億円。
過半数獲得には1000億が最低必要となるわけですが、当時のLDの手元資金では到底及ばない金額であったのです。
で、調達しないといけないわけですが、今回の投資が敵対的なものであったため、
LDの手の内が相手に事前に伝わってはいけないわけです。
調達するさいは、金融機関と交渉しないといけないのですが、たいていの金融機関って、フジサンケイグループとつながりあるのです。
となると、金融機関経由でフジサンケイグループの買収構想が事前にばれてしまうリスクを考えないといけなくなるのです。
で、間接金融で調達するといっても、通常の邦銀のローンを依頼するのは、これはフジサンケイグループに伝わるリスクを考えると却下。
外銀や投資ファンド等にローンを依頼するとなると、仮に1000億円を金利5%でかりたら、年間50億円の金利負担。
LDの利益が数千億円あるなら良いですけれども、そんなに大きくないわけで、となると、金利コストによって、利益の大半がふっとんでしまう可能性が浮上してくるうえ、自己資本比率の大幅な低下、財務体質悪化・倒産リスクの増加等によって、株価の下落リスクがきわめて高くなると判断し、これも却下。
次は、直接金融。
直接金融といっても、フジサンケイグループに伝わるリスクは間接金融と同様にはらんでいて、しかしながら、エクイティファイナンスであれば倒産リスクを軽減できる上、外資系証券で国内で営業している会社が多数いる。。
直接金融のスキームもいろいろとあるけれど、単純な私募形式で1000億円単位を調達することは困難。
さらに、公募形式による社債や新株発行は引受会社の審査に1ヶ月〜2ヶ月期間を要する=期間が長ければ長いほどフジサンケイグループに漏れるリスクが増す。
奇策として株主割当増資とかあるけれども、対象株主を確定するのに時間がかかるから却下。
で、残されたスキームが私募CB。
・審査期間が短い
・ライブドアの流動性の高さを最大限活用できる
・転換を早期に終了することで、その後の資本政策の余地が残される
・大量の資金を一度に調達できる
・ブリッジローンが提供されやすいスキーム
これが私募CB発行に踏み切った理由です。
最後のブリッジローンのところも、けっこう重要なポイントで、新株発行決議したからといって、すぐに会社にお金が入ってくるエクイティファイナスはなくて、発行決議公告から中2週間の後にようやく着金するわけで、それまでお金つかえないんです。
リーマンさんの場合ブリッジがOKという条件だったのでLDにとっては、かなり助かりました。
なにせ、1ヶ月半あまりで50%の株式を取得しないといけないわけですから、1日の着金の遅れが命取りになるんです。
それと、MSCBの10%ディスカウントについてご批判を頂戴することが多いですが、通常の公募増資においても、発行会社は証券会社に手数料とスプレッドで10%前後の手数料を支払っているので、MSCBの10%ディスカウントについては、証券会社のリスクを考えるとそれ相応であると考えていました。
次に3のフェーズ。
フジテレビがニッポン放送に対してTOBをかけましたが、TOBの仕組み上、TOBに応じるには、投資家はTOBの公開買い付け代理人の証券会社、このケースの場合大和証券に証券口座をつくり株券を移すという手続きが必要であり、通常の投資家はTOB価格と市場の株価に差異がなければ、IRRという視点から市場で売却する可能性が高いと判断。
そのため、、株式を50%以上市場で取得することが可能と判断。
次は一番重要な4のフェーズ。
投資が成功しholdすることが可能となった場合、最高のシナリオはヤフーよりリーチのあるメディア媒体からLDポータルへの顧客誘導が成功し、ヤフーへキャッチアップ、時価総額4兆というアップサイドを狙うことができる。
ただし、物事は簡単にはうまくいかない可能性もあり、
大きく分けて次の2つのリスクを考えていました。
1.ニッポン放送の株の過半数の取得ができず、売却してお金だけのこってしまうリスク
2.裁判で負けてしまうリスク
最後の判断はリスクとリターンとリスクをつぶせる可能性の検証です。
それとexitできるか。
リスクの1の方に関しては、いろいろと考えた末、これまでヤフー、楽天に先をいかれた理由のひとつが財務体質の部分であり、財務体質を強化しておくことは、LDグループにとって大きなマイナスにはならないと判断し、逆に良い方向に作用する可能性があると考えました。
しかも、お金の使い道もあり、証券、銀行、ローン事業等でいろいろ使途がありましたし、M&A時には現金があったほうがやりやすい。
2のリスクに関しては、事前に弁護士からレターをもらうなどし、想定されたニッポン放送サイドの防衛策は全て裁判をおこせば差し止めできる可能性が極めて高いと判断。
結局最終的に、想定されるリスクよりも想定されるリターンの方が大きいと判断し、2月8日を迎えたわけです。
現在は、投資資金は確保されているので、
-------------------------------------------
1.有望な投資対象の発掘(新規事業、M&A等)
2.投資
3.hold or exit
------------------------------------------
というサイクルをどうつくっていくかを考えています。
livedoorIR at 21:21|Permalink│
2005年07月12日
70日間
ニッポン放送の株式取得から和解までの70日間は、経済関係者だけではなく、ワイドショー等でもとりあげられ、社会的な問題として、主婦や学生からも注目を浴びていた。
その結果、和解後、いろいろな本が出版されている。
次の本は、日本経済新聞社がまとめた本であり、経済紙からみた視点で事実がたんたんと書かれている。

真相 ライブドアvs.フジ―日本を揺るがした70日
ニッポン放送の株式取得から和解までの70日間、いろいろな形で情報がテレビ、雑誌、新聞等で伝達されてきたが、情報の伝達者であるメディアの記者に対して、私は、全てを語っていない。
当時の私は情報保有者であり、ありのままの真実を知っているつもりである。
メディアの報道の役割は、情報の伝達者として、情報の保有者に取材し、側面的な調査を加えた上で、時間や紙面に許す限りにおいて、情報を簡略化しながら、誰にでも理解できる形で事実を伝えることであると私は思うし、このメディア企業の機能は、社会生活の中でなくてはならないものと理解している。
この本において、日経新聞の取材陣も情報の保有者に対して、あらゆる方向から取材し、事実を淡々と書き記したのだと思う。
断片的な情報のつなぎ合わせではあるが、よく取材されていて、実際、全てが事実とはいえないけれども、大部分、真実が記されている。
ただ、ライブドア、フジテレビ、ニッポン放送のそれぞれの担当者が、その時々で何を考えていたかというのは、あまり記されていない。
それぞれの担当者が会社の秘密情報を易々と言うはずはないのだから、仕方ない。
私自身70日間に関する記事をたくさんみているが、情報の保有者の私からすると、キレイにまとまり過ぎているという印象をうける。
それと同時に、私は、メディアの限界というのを垣間見た感じがしている。
本件に限ったことではなく、メディアが発信する情報というのは、完璧ではないにもかかわらず、情報の受信者は、メディア企業の報道を鵜呑みにしてしまう。
社会の公器であるメディア企業が発信しているのであるからとして、メディア企業を過信し、全てが真実であり、報道されている情報以外に特に重要な情報はないと思ってしまうのである。
70日間を振り返ると、正しいことが報道されている場合が多いけれども、70日間の中でのターニングポイントやその時誰がどう思ったかといった人間染みた一面や、核心部分に関しては、いまだメディア企業は情報の受信者に対して伝達しきれていない。
でも、これがメディア企業の限界であり、いくら取材陣を増やしたとしても核心部分は一生でてこないのである。
何においても共通することだけれども、
-------------------------------------------------------------------------------
(情報保有者の行動)
1.全てを語らないし、語れない。
2.語らない情報の方が、重要な場合が多い
3.つまり、語った内容は、重要でないものが多い
(情報伝達者であるメディアの行動)
1.取材の中で情報保有者から得た断片的な情報を人工的に加工し繋ぎ合わせている
------------------------------------------------------------------------------
であり、つまりは、メディアが報じているものの多くは、
断片的且つあまり重要でない情報を人工的に加工し、繋ぎ合わせているにすぎない場合が多いのである。
情報受信者はこのことをいつも頭の片隅に置いておかないと、間違った理解をしてしまうのである。
これが、70日間の中で、私が再認識し、学んだことの1つである。
その結果、和解後、いろいろな本が出版されている。
次の本は、日本経済新聞社がまとめた本であり、経済紙からみた視点で事実がたんたんと書かれている。

真相 ライブドアvs.フジ―日本を揺るがした70日
ニッポン放送の株式取得から和解までの70日間、いろいろな形で情報がテレビ、雑誌、新聞等で伝達されてきたが、情報の伝達者であるメディアの記者に対して、私は、全てを語っていない。
当時の私は情報保有者であり、ありのままの真実を知っているつもりである。
メディアの報道の役割は、情報の伝達者として、情報の保有者に取材し、側面的な調査を加えた上で、時間や紙面に許す限りにおいて、情報を簡略化しながら、誰にでも理解できる形で事実を伝えることであると私は思うし、このメディア企業の機能は、社会生活の中でなくてはならないものと理解している。
この本において、日経新聞の取材陣も情報の保有者に対して、あらゆる方向から取材し、事実を淡々と書き記したのだと思う。
断片的な情報のつなぎ合わせではあるが、よく取材されていて、実際、全てが事実とはいえないけれども、大部分、真実が記されている。
ただ、ライブドア、フジテレビ、ニッポン放送のそれぞれの担当者が、その時々で何を考えていたかというのは、あまり記されていない。
それぞれの担当者が会社の秘密情報を易々と言うはずはないのだから、仕方ない。
私自身70日間に関する記事をたくさんみているが、情報の保有者の私からすると、キレイにまとまり過ぎているという印象をうける。
それと同時に、私は、メディアの限界というのを垣間見た感じがしている。
本件に限ったことではなく、メディアが発信する情報というのは、完璧ではないにもかかわらず、情報の受信者は、メディア企業の報道を鵜呑みにしてしまう。
社会の公器であるメディア企業が発信しているのであるからとして、メディア企業を過信し、全てが真実であり、報道されている情報以外に特に重要な情報はないと思ってしまうのである。
70日間を振り返ると、正しいことが報道されている場合が多いけれども、70日間の中でのターニングポイントやその時誰がどう思ったかといった人間染みた一面や、核心部分に関しては、いまだメディア企業は情報の受信者に対して伝達しきれていない。
でも、これがメディア企業の限界であり、いくら取材陣を増やしたとしても核心部分は一生でてこないのである。
何においても共通することだけれども、
-------------------------------------------------------------------------------
(情報保有者の行動)
1.全てを語らないし、語れない。
2.語らない情報の方が、重要な場合が多い
3.つまり、語った内容は、重要でないものが多い
(情報伝達者であるメディアの行動)
1.取材の中で情報保有者から得た断片的な情報を人工的に加工し繋ぎ合わせている
------------------------------------------------------------------------------
であり、つまりは、メディアが報じているものの多くは、
断片的且つあまり重要でない情報を人工的に加工し、繋ぎ合わせているにすぎない場合が多いのである。
情報受信者はこのことをいつも頭の片隅に置いておかないと、間違った理解をしてしまうのである。
これが、70日間の中で、私が再認識し、学んだことの1つである。
livedoorIR at 14:17|Permalink│