2014年07月

2014年07月07日

シェルターの安楽死の数をなぜ減らせたか( 西山獣医師講演 )

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昨日のALIVEセミナーで、西山ゆうこ先生の講演「アメリカでシェルターの安楽死の数をなぜ減らすことができたか?」でした。

アメリカにおける法規制のお話と、そして現在も20年前からずっと変わらない課題である、「ペットの余剰頭数の問題」対してこれから日本ではどう取組むか、ご自身のプライベートなお話にも触れ、担い手のメンタル面も踏まえたお話をして下さいました。会場の皆様涙で、私も…(T ^ T)

目の前の1匹を救う為、自分で変化を起こす一人一人の動きが奇跡を起こす様に…

活動を道として例えるなら、自分のなかの到達を楽しみ、どんな道なのかを自ら選択する中、目的が同じ者が共に動くける幸せを大切にする…

動物達を取り巻く問題は、人の営みと密接にリンクしている問題故に、終わりないと言われていますが、「今歩を始める人」と「今迄ともに動いてきた人」とそして「ずっと前を歩き道をつくって下さった方」と共に動けるのは、この活動ならではの事だと思います。

そんな幸運、今に心から感謝です。

以下講演内容の個人メモを記載致します。

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2014年7月6日開催 ALIVEセミナー
『 ペットたちとわたしの物語 ―彼らと描いた私のあしあと― 』
西山ゆう子先生(日本および米国獣医師)

〜日本は?課題 【 質疑応答 】〜
Q. 未手術譲渡による繁殖予防
・早期不妊手術要望を受けない獣医師側へのエビデンスの提示、学術&臨床フォローの必要性

Q. 行政と民間団体の連携不足
・行政よりできる事はボラでとの考え方がまずあり、行政との連動で、収容期限がなくなった動物への救済として、民間団体譲渡へ移行するシステムが常習的に機能している。

Q. 不適切シェルターレスキュー団体の行政譲渡への予防対策
・譲渡制度の運用の前に、団体個人レベルで譲渡制度に参加する団体は、一定の基準を設け(日本→審査による標準化を満たさす要綱をもって情報把握)、あくまで譲渡先団体がホーダー化しない様、定期の行政による立ち入り検査指導が実施される必要がある。(違反があれば取消処分)


Q. シェルターでのエンリッチメントについての法規制と対応
・行政、民間、個人に関わらず、犬3頭以上は届け出が必要。
1頭の動物の福祉が担保されていれば、頭数による規制はなく、多頭飼育でも1頭単位の基準を満たさなければならない。
センター施設の整備環境も、動物虐待法の縛りがあり、公共の施設も改善対象となる。陳列規制も動物種ごとに定められている。

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[ 講演メモ ]
・全米シェルター安楽死
1980年 1700万→2012年200万
耳ダニで安楽死に疑問?
1990年「絶望的」
思想文化の違い/低収入低所得者/

膨大な殺処分からよむ問題点
1ペット余剰は税金浪費。
2環境汚染である。
3安楽死用の注射薬、危険犯罪の危険性へのリスク
4生まれては殺す非人道的 先進国として⁇ 子供達への教育的観点
5ペットを殺す人の精神的負担
(カウンセラーも受けながら勤務できるサポートシステムも過酷)
6事実を広める啓蒙、、
すべて実施も効果はない…

7.1990年不妊去勢手術コストを抑えるキャンペーン
無料手術、助成、オペバス(限定先着頭数で無料オペ)

条例による規制強化と罰則の実施
8 1990年元祖シェルター法
9ヶ月までに繁殖抑制を終える→してなければ条例違反で罰金
9 1994年 譲渡時に、里親から譲渡前金を受け取る制度運用

10 繁殖抑制された犬の登録料に有意差をつける。

11 1999年 繁殖する場合は、125ドル費用を必要とする。
アニマルコントロールで申請許可証を得て繁殖可能も、無許可では罰金。

12 1990年早期不妊手術導入による4ヶ月より前に術義務 ( 例外雌犬は16週後も )
術時期での麻酔や術後の経過では、総体的な優位差はなく、シェルターでは一般的に術済みで譲渡しなければならない。

13 2000年譲渡時不妊去勢手術がなされていなければならない。
早期不妊去勢手術のメリット
・組織の柔軟性があり手術が早くストレスがない。
・絶食がいらなく、麻酔をきれる前の震え等の前異変がなく、個体のストレスが軽減される。

14 シェルターレスキューの活躍

15 シェルターレスキューの認可制度にした背景はホーダーの問題 npo申請許可 税金優遇
アニマルポリスの立ち入り調査 不妊去勢手術して里親譲渡の義務化

16 地域猫でのコントロール
1990年 TNR 統計的科学的に効果が証明。
行政が取り入れる。
野良にエサやり→世話人で責任と給餌等の義務 →罰金
猫嫌いな人の目に付きにくいメリット。100前後

17 ペットショップ
生体販売転換 (ミズリーなど南部)
生体を扱わないサービス形態の多様化

18 シェルターや譲渡会で生体入手を一般の人が選択をする。
モールの中のアダプションセンターを保護犬&保護猫の譲渡施設として活用

19 2000年パピーミルの摘発から反対運動の高まり。

20アニマルポリス
条例違反の取締で法の抑止に効果をあげる。 24時間緊急ライン&パトロール、罰金チケット 違法行為の取締を行使して啓蒙する役目
獣医師の通報義務あり→アニマルポリス出動

21 1990年 600種の遺伝病を確認
自家繁殖の危険 劣性遺伝9割発現の問題

22 ブリーダー
近郊の人のみ販売 疫学調査 遺伝の発現前に繁殖抑制して渡すビジネスモデルの変化

23 MC 犬普及率7割
それでも返還率は10%(日本 12.8%)

24 問題行動の診断治療がすすむ
成犬成猫安楽死のトップが問題行動
( フェロモン療法 向精神薬、薬剤療法など効果的な臨床事例の増加 )

25 2000年8月 ロスでは全ての4ヶ月以上犬猫が手術義務対象 ( 労働犬 医学的理由 繁殖ペット実績ある現役犬 ごく僅かな例外 )

26 譲渡ライセンス法
トランスファーミット 個人レベル譲渡も義務化 ( 6ヶ月未満の子猫子犬を対象 )

27 2012年10月 繁殖業者からの購入禁止可決→施行?
『間違った繁殖、間違った専門家の排除をする規制強化を段階的に実施し、取締で実行性を担保。』
→法の抑止が社会に広く啓蒙され、市民レベルでの高い意識が個人レベルで浸透している。

28 スノーボール法 ペット同伴
緊急避難時ペットを置いて人だけ避難は違法 ( 2006年ハリケーンカトリナ法 )
災害の混乱の中、2度と再会出来ない為、同伴を希望する者から動物の同行要請を断わる事は違反とされる。



livedoorenter at 11:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 動物行政