2017年02月

2017年02月19日

荒川区助成制度をつくった元職員からの手紙

原点回帰

荒川区の支援事業そのものの意義が、助成制度設計者である元職員の想いであり、この手紙にあると感じています。


本日の荒川区登録団体懇談会&講演会で、当方よりご紹介した資料の一部です。
お時間ある時、是非ご一読をおすすめ申し上げます。


【手紙を紹介するにあたっての理由と当時の背景】

この手紙が書かれた 8 年前、当時の荒川区では、平成 20 年より生活衛生課管理係所管「飼い主のいな い猫に関する地域活動支援事業」が導入され、所管要綱の要件を満たす登録団体への助成支援制度を開始 したばかりでした。

その一方で、荒川区環境清掃部環境課所管による、当初から飼い主のいない猫(野良猫)を対象動物と含 めた環境条例案( 条例第 23 号荒川区良好な生活環境の確保に関する条例 )が、「ネコ餌やり禁止条例(一 部罰則付き)」との誤解を招く新聞報道等で話題となり、行政サービスが一時混乱する程の抗議や問合せ が荒川区に殺到し、更にその悪影響で、既に地域で活動実施している登録ボランティア団体の多くが、迷惑行為など嫌がらせを受ける事件が頻発しました。

しかしながら現在では、飼い主のいない猫不妊去勢手術助成平成28年度1月〆実績数2862頭が、制度当初時点の荒川区野良猫推定数 2,334 頭( 「平成 18 年東京都における猫の飼育実態調査の概要」 記載 )を遥かに越える状況で、屋外の猫の生息数そのものが年々顕著に減少傾向にあります。

改めて、共に長年取組んできた登録団体関係者の皆様への慰労の思いをもって、過去からの一連の経過を今一度振り返る機会として、懇談会にてこのお手紙をご紹介させていただきました。



以下、同荒川区助成事業を立ち上げ、初動の諸々の不測の事象を対処された後に、最後の職務として、全てを引き受ける様に荒 川区を辞職された、元荒川区生活衛生課管理係担当職員より受け取った便りの書きおこしです。


※ 手紙に記載された個人情報については、公開にあたり、全文及び一部削除をさせていただきます。

飼主のいない猫に関する地域活動支援事業」制度をつくり導入を見届けた職員の想い
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「元動物行政担当職員がボランティアに宛てた手紙」

前略 ….<略>…私としては、ボランティアの方々に歯がゆい思いをさせた自分の力不足と、事業の更なる展 開時期に、一身上の都合から退職するに至ったことなどについて、皆様に心苦しく思っている次第であり、 身に余るものとして恐縮いたします。

先日、テレビでニホンオオカミの話題に触れていました。狼の生息域の開発により、家畜が襲われるの を防ぐため乱獲される結果、この狼が絶滅に至った経緯と、捕食者が居なくなり、増えてしまった鹿による 被害や、その対策として今度は鹿が、狩りの対象となっている現状、また、その他の生態系への影響など が語られていました。 人間の都合で、ある動物を排除した結果、それがまた人間の都合の悪さを招き、更にそれも排除の理 論でなんとかしてしまおうという文明社会の危うさを感じました。

町の猫については、増えることが懸念されています。しかしながら、この懸念の多くは猫による被害に向 けられ、被害を減らすためとして、「餌やり禁止」や極端な場合には「猫狩り」など支持される状況があります。

●●さんは、地域の猫のケアとともに、動物の遺棄行為についても強く問題意識をもっておられましたね。改めて言うまでもなく、町で生息する猫の源泉はペットなのです。

人間の都合が、いとも容易く動物の命を左右するという点において、少し大げさに響くかも知れません が、現在世界中で広がっている野生動物における種の危機の問題と通じるものを感じます。

猫は、人間の生活に寄り添って生きてきた歴史を持つ動物です。私が気になるのは、そんな動物に対 する人間の「思い方」です。「飼い猫が邪魔になった」とか、「ノラ猫が来ないように」など、厄介者は自分の 目先から居なくなることだけを問題の解決と考える人間が増えて行くとしたら、とても寂しい気がするし、そ こに現代人のメンタリティの危機を感じるのです。

保健所の猫の事業には、改善すべき点が山積しています。加えて環境条例の影響もあることでしょう。 しかしながら、行政がこれまでの「ノラ猫対策」から「地域の猫」としての方向性を得たことと、問題の本質 に迫り得る議論を地域に投げかけたという点においては、意味深いものと思います。

私の最後の職務とし て、ボランティアの皆様と共にそんな事業に関わることができたことを嬉しく思います。

経験的には、おっとりした猫が多い地域では、人間関係も穏やかに感じることが多かったです。荒川区 がそんな優しい雰囲気を保つ町であるよう願うものであります。

皆様の御苦労は、どんな凶暴な猫よりも、意見の異なる人間や動きの鈍い役所に費やされることも多 かろうとおもいます。どうか過度なストレスや、インフルエンザなど、健康には充分にご注意ください。ご活 躍に期待しております。 ….<略>…..

2009 年 9 月 15 日 < 職員名 >


◎ その他資料 区の実績報告と高木優治先生の講演資料

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2017年02月09日

東京都 「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)」パブコメ募集開始

前回の東京都動物愛護審議会の議事録、まだ公開されていないのですが。。。

大切なので、こちらに以下のパブコメのお知らせを転載します。

動物愛護推進員や愛護団体、譲渡登録団体の皆様、是非お願いいたします!!

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「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)に関するご意見を募集します。」

東京都福祉保健局HP
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/doubutsu_oshirase/ikenboshu.html
上記LINKから抜粋転載致します。

都は、動物の飼養等をめぐる近年の状況等を踏まえ、東京都動物愛護管理推進計画(ハルスプラン)に基づく施策を推進していく上での課題を整理し、都の動物愛護管理施策の中核を担う施設である動物愛護相談センターについて、求められる役割や必要な機能、施設等の整備のあり方を明らかにするため、基本構想の策定を進めています。

動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)(PDF)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/doubutsu_oshirase/ikenboshu.files/kihonkousoukossi.pdf

【ご意見の募集要領】
1 募集期間
平成29年2月9日(木曜日)から同月22日(水曜日)まで ※郵送は当日消印有効
2 基本構想(骨子)の閲覧方法
福祉保健局ホームページのほか、都民情報ルームにてご覧いただけます。
3 提出方法
Eメール、ファクシミリ又は郵送のいずれかの方法で提出してください。電話による受付はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
なお、ご意見の提出に当たっては、下部の「意見提出用紙記載事項」に記載している事項を必ず記載してください。
<記載事項>
  ・氏名(名称)
  ・住所(所在地)
  ・ご意見(該当箇所、意見内容、理由)
(1)Eメール S0000318@section.metro.tokyo.jp
※必ずEメール本文にテキスト形式で記載の上、送付してください。(Word等の電子ファイルの添付はご遠慮ください。)
※Eメールの件名には、「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)への意見」と記載してください。
(2)ファクシミリ 03−5388−1426
※A4サイズの用紙に記載の上、提出してください。
※件名は、「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)への意見」と記載してください。
(3)郵送
〒163−8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
(宛先)東京都福祉保健局健康安全部健康安全課 意見募集担当 ※A4サイズの用紙に記載の上、提出してください。

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livedoorenter at 23:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Share on Tumblr 動物行政