チェロのプリンスこと、ピエール・フルニエはいまだに人気の衰えぬチェロの名手である。

彼が1960年に、アルヒーフレーベルに録音した、バッハの無伴奏チェロ組曲のLPは当店でも人気のアイテムで、入手するとすぐに売り切れてしまうほどである。(現在品切れ中)

そのフルニエの、1972年の東京でのライヴ録音が、久々にLPで復活(こちらのLPも以前リリースされたが、すぐに完売になった)

彼の演奏の最大の特色は、上品さにあるだろう。

いまだに、彼以上の気品を感じさせるバッハには私は出会っていない。

1960年のスタジ録音には、特にそれが顕著である。

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ちょっと聴くと、特色のない演奏に聴こえるが、そのすこし抑えられたようにように見える音楽の表情から、ほかのだれからも聴くことができない素晴らしく上品な歌が多くの人の心を動かし、この曲の決定盤としてすでに50年以上ファンからの支持を得てきたのだろう。

さて、今回の1972年のライヴ。

アルヒーフ盤の上品さはそのままであるが、聴衆を前にしたフルニエは、1960年のスタジオ録音ではなかなか聴けなかった即興性のある表現が感動的である。

ちょっとした、テンポの揺れや、音楽の表情の動きに聴くたびに私は、はっとしたりうっとりとして、全6曲を聴き終えたあとには大きな感動を得ることができた。

アルヒーフ盤をお持ちの方、そうでないかたも是非一度お聴きください。

レコードの詳細は、こちらから。

http://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/TFMCLP1051.html


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