オーストリアの名指揮者、カールベームにとって、ドレスデンはウィーンの次、いや同じくらいに彼のキャリアにとって重要な都市である。

ハンブルグ時代に親交が始まった、R.シュトラウスの「無口な女」「ダフネ」を初演してシュトラウス指揮者としての名声を確立した都市なのだからである。

そこでも、彼は名演・名録音を数多く残したが、今回紹介するLPそこでの「ラストコンサート」の貴重なライヴ録音である。(1979年1月12日の録音、彼はその後1981年8月20日に亡くなった)
この時のプログラムは、彼の十八番のシューベルトの「未完成」と「グレイト」。

ここで、演奏された「グレイト」は彼の没後結構早めにDGGとETERNAでLPされたが、近年、「未完成」もLP化された。

演奏は、実に素晴らしく、往年のかっちりしたスタイルはちょっと後退したものの、そのその代わりに聴く者のこころをつかむ、すばらしい歌に満ちた音楽運びに魅せられ私ももう何度も聴きかえした記憶がある。

さて、この名演、今では3種のLPで入手が可能である。

発売順に、DGGのから出たものETERNAから出たもの(以上は「グレイト」のみ)そして、最近リリースされたProfil盤(こちらは、「未完成」と「グレイト」の両方が収録されている)

ジャケットは以下の通り、

DGG盤

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/328659.html

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ETERNA盤

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/302330.html

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そして、Profil盤

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/PHLP037.html

PHLP037


いずれも、もちろん同じ演奏、そして同じマスターテープを使っていると思われるが、音質が各レーベルごとに若干(いやかなり)違い、興味深い。
いかにも、DGGらしいかっちりとしたDGG盤。
中音域の張り出しが強く、ほかの盤に比べて、弦楽器のしなやかな音色が素晴らしいETERNA盤。
その中庸をいくProfol盤。

各レーベルの音色が味わえて、実に楽しい試聴であった。
これも、アナログオーディオの醍醐味か!

もちろんこれも、もともとの演奏、録音のクオリティが優れていることが第一条件であるが・・・