2024年08月17日

大阪市立東洋陶器美術館

z0817
美術館側面













今日は、夕刻から昔の会社のOB会がある。18時まで暇なので、朝から中之島の大阪市立東洋陶器美術館へ行く。ずっと行こうと思っていたが、なかなか今まで行けなかったところだ。見ごたえ十分。

中之島、4000歩、73.8kg
★★★★


P8170340P8170342
左:淀屋橋(牡蠣鍋の店)
右:府庁舎前

動物園前から淀屋橋へ。もう暑くなっていたので急いで府庁の横を歩く。
P8170350P8170358
左:大阪府立図書館
右:中央公会堂

最近、この美術館は改装された。新鋭の設備に守られた陶器たちを観ることができる。もともとは安宅コレクションがベースとなっていると聞く。
P8170361P8170366
左:美術館正面
右:中から

入場券を買ってはいる。まだ早いからか、人は少ない。モダンな内装である。
P8170369P8170372
左:天目茶碗の複製
右:嗅ぎ煙草入れ(清朝)

最初に天目茶碗の複製が置いてある。センサーが取り付けてあり、手で動かすとスクリーンに拡大された天目茶碗が映し出される。複製とはいえ、茶器として触れるのがよい。次の部屋は小さな嗅ぎ煙草入れが並べてある部屋だ。刻んだ煙草を入れる容器はコンパクト、精巧で、かわいい。
P8170374P8170376


P8170381P8170385


つぎの部屋は、朝鮮18世紀の白磁の壺の部屋だ。
P8170395P8170403
左:俵壺(15~16世紀、朝鮮時代、形の源流は三国時代の朝鮮半島)
右:青花辰砂 蓮華文 (18世紀、朝鮮時代)

P8170410P8170414
左:紫紅釉盆(15世紀、明時代)
右:青銅饕餮文(BC14世紀〜BC11C世紀、中国・商)

P8170422P8170441
左:レイアウト
右:展示室

展示室は全部で13ある。今日は半分も回れないだろう。
P8170428P8170442
左:天目茶碗
右:翡色幽玄部屋の最初に飾ってある皿

天目茶碗だけは、別室に飾ってあった。美しい色で、その製造方法は失われているという。中国風といえばそれまでだが、それほど派手ではなく日本でも珍重された。次の部屋は青磁の部屋だ。
P8170449P8170454
鴛の香炉と獅子型の枕(12世紀、高麗時代)

P8170456P8170462
左:青磁陽刻 牡丹蓮華文 鶴首瓶(15世紀 高麗時代)
右:青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注(12〜13世紀 高麗時代)

P8170484P8170488
左:白磁瓜型水注(12世紀、高麗時代)
右:紛青印花 菊花文 四耳壺(15世紀、朝鮮時代)

P8170493P8170496
左:紛青白磁象嵌 条線文 ホ(祭器)(15世紀、朝鮮時代)
右:紛青鉄絵 魚文 深鉢(15〜16世紀、朝鮮時代)

左は、古代中国の青銅器の祭器を模したもので、儒教の盛んな朝鮮では陶磁器で作成され使われた。
P8170499P8170511
左:紛青線刻 柳文 長壺(15〜16世紀、朝鮮時代)
右:鉄砂 虎鷺 壺(17世紀、朝鮮時代)

左は陶芸家の浜田庄司が興味をもって長く眺めていた。(こうなってくると現代の前衛的な陶磁器文様に近づく)。(虎の絵はとてもユーモラスな目が特徴的だ)。
P8170516P8170521
左:飴釉 角瓶(17〜18世紀、朝鮮時代)
右:青花辰砂 牡丹文 扁壺(19世紀、朝鮮時代)

P8170529P8170531
左:東アジアの主要窯跡
右:建物の窓

2時間ほど根を詰めてみると、とても疲れた。一つ一つじっくり見ていくと、2時間が限界かもしれない。腹も少し減ったので、川向こうの鰻屋に行くことにした。

この美術館は、機会があれば2〜3度来てみようと思う。今回は全体の1/3も観ていない。とても素晴らしいコレクションであるし、建物も一新されていてモダン。茶碗を置く台も免震構造になっているとのこと。

P8170538P8170541
左:バラ園
右:川の向こうに鰻屋

ネットで周囲を調べると、天満警察の前に鰻屋があった。外は曇っているが、暑いことには変わりはない。
P8170544P8170547
左:天満警察署
右:弁護士会館

天満警察署の前には鳥居があり、天神祭りの時には、この川岸から船に神輿が出るらしい。
P8170570P8170553
左:鰻屋・志津可
右:個室

今年の夏は、きちんとした鰻を食べるのは初めてだろう。この店は江戸風の鰻を出す。予約でいっぱいのようだが、少し早いので1時間限定で個室に通してもらえた。隣の部屋からは、ひそひそ話で裁判の話をしているのが聞こえる。
P8170563P8170566
鰻定食

江戸前の鰻は美味かった。ご飯の量もすくなく今の私にはちょうどの量である。しかし、調子に乗ってビールを頼んでしまった。これは失敗。少ししか飲まなかったが、すっかりアルコールが回り苦しくなった。歩いて北浜一丁目の駅に行くのに、暑さでふらふらになる。やっとのことで動物園前に帰ってきて、ホテルで午睡。夜にOB会があるので英気を養わねばならなかった。
:
:
:

P.S.

17時に起き上がってOB会に行く。世話になった上司は80歳で、その配下だった連中が8人ほど集まった。以前は私と同年代の人の出席が多かったが、今回は60歳前後の連中が増えた。若いので活発に話していて聞いていて気持ちが良い。出席者の方も、世代交代しつつあるようだ。
P8170583P8170584
梅田駅

P8170590P8170591
ニュー東京・第一生命ビル

P8170598P8170602
ジンギスカン鍋とから揚げ

P8170604P8170606
ウインナーと焼きそば


end


liveokubo at 23:15│Comments(6) 大阪 | 

この記事へのコメント

1. Posted by JFK   2024年08月18日 10:25
美術品鑑賞で心をリフレッシュされた後に鰻とは大層贅沢な時間を過ごされたのですなぁ。
こういうのは私の理想でもあります。
ところで、天満で江戸風の鰻とはこれいかに!
2. Posted by ポケモンおとうさん   2024年08月18日 18:22
5

この美術館って、Totoがやってるんですか。まあ、Totoの陶器は美術品ではなく、実用品なのでしょうが、陶器の応用としては似ているのかもしれません。
3. Posted by ワンチャン   2024年08月18日 22:02
kincyanさん、こんばんは!

OB会の前に美術鑑賞&ウナギは贅沢ですね(笑)
お昼寝してからOB会というのはいい計画だ!

どこも世代交代がポイントだと耳にしますが、
OB会もでしたか〜。

僕は同級生とばかり会っているので世代交代がないんですよね〜。コロナ前のように大学生の頃の友人と会わなければ!




4. Posted by kincyan   2024年08月19日 10:16
>JFKさん
こう暑いと、二部制にしないやっておられません。年寄りには、昼寝と精がつく食べ物がいりますね。夏の大坂は自転車を乗り回せません。地下鉄とバスの出番ですね。
実は関西風の鰻をあまり知らないので、関東風とどう違うのかわかりません。ここの鰻は背で割った関東風でしたね。祖先が関東から来たのでしょうかね。
5. Posted by kincyan   2024年08月19日 10:19
>ポケモンお父さん
ここは住友系の金持ち(安宅さん)が寄付したものを、大阪市が美術館仕立てにしたものだそうです。なかなかのものでした。また今度来た時に残りの陶磁器を鑑賞したいと思っております。金持ちの道楽も、文化を残すという意味では大切ですね。

6. Posted by kincyan   2024年08月19日 10:25
>ワンチャンさん
年寄りのOB会は、実に昼間の方が良いと思います。夜は眠たくなりますものね。この日も、大先輩の帰宅は大変だったようです。まあ6合も飲まれましたし。昼間は、残り少ない人生、少し贅沢をさせていただきましたが、炎天下でビールは余計でした。若くはないですね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔