カルガモって、こんな格好ばっかり。
ここは、スイレン(睡蓮)科の、河骨(こうほね)の育つ池ですので、
たぶん、水中の実を、ついばんでいるのでないかしら。
河骨って、すごい字。
女性の養子になったFtMは、
その女性の実子の男性の、義理のお兄さんになりました。
女性が亡くなった後、遺産相続のことから、
兄弟は、仲が良くありませんでした。
その後、一緒に暮らしていた女友達と別れたFtMに、
性転換の噂(うわさ)が立ち、会社を辞めました。
義理の弟さんが助けてくれたので、
亡くなった女性が生きていた昔のように、
二人は兄弟として、仲良く一緒に暮らすようになりました。
しかし、お兄さんのFtMの、性転換の噂が、マンションに流れ、
ベランダの網入り防火ガラスが、
何者かによって、外側から割られました。
お兄さんのFtMは旅行中で、弟さんは出勤していましたが、
お兄さんの携帯電話に、管理事務所から電話がありました。
犯人はわかりません。
GIDに対する嫌がらせかも知れませんが、
目撃者を探し出せませんでした。
破損状況を検分して、マンション内の公園から、男物の傘を、
槍(やり)のように投げたのでないかと、推測されました。
ベランダは非常時の避難通路になりますので、
マンションの共同所有物としての共用部分の内の、
専用使用権を設定された部分になっています。
マンション全体の、いわゆるマンション保険によって補償されたようで、
兄弟の負担にならずに、すみやかにガラスが交換されました。
数ヶ月後、マンションのベランダの、両隣との仕切の石膏ボードに、
物が当たったような、罅(ひび)や穴があきました。
弟さんは、誰かに命を狙われている、と思い、
独り言を呟(つぶや)くようになりました。
学生時代に患ったことのある統合失調症を再発して、休職しました。
お兄さんのFtMは、ベランダの仕切に、
接ぎ当ての段ボールを当て、応急に補修しましたが、
弟さんは物音に怯(おび)えるようになり、
そのたびに、110番通報して、
何者かがベランダに侵入した、と訴えました。
警察官が来ても、何者かは発見できません。
お兄さんのFtMは、弟の統合失調症の妄想であると、
警察官に説明しました。
弟さんは、一週間に一度くらいの頻度で、110番しましたので、
そのたびに、警察官がベランダや、部屋の中を、検索しましたが、
何者かが潜んでいた形跡は、見つかりませんでした。
そのうちに弟さんは、両隣の住戸も、自分の所有であり、
両隣の住戸に、何者かが侵入した物音を聞き、
侵入者がベランダを伝って、自分の住戸に入って来たと、
警察に110番通報するようになりました。
妄想ですが、警察は、隣りの家にも、確認のために入りました。
両隣との仕切の破損は、原因不明のために、、
お兄さんの応急処置のままに、放置されていました。
およそ2ヶ月間に、10回ほどの110番通報の後、
弟さんは、隣りとのベランダとの仕切を、自分で蹴破りました。
その後、管理事務所や警察や管理組合などが、兄弟の住戸を訪問して、
ベランダの仕切の、割られた跡形を確認しました。
弟さんは、何者かが侵入したので、
緊急事態と思い、大声をあげて助けを呼び、
隣りとのベランダの仕切を破り、隣りのベランダに避難した後、
自分の住戸のベランダに、戻って来たと言います。
お兄さんのFtMは、管理組合の人が来た時に、
初めて、弟さんがベランダの仕切を蹴破ったことを知りました。
事件の20分後ぐらいだったそうです。
在宅していましたが、
蹴り破る音や、大声などは、聞こえなかったと言います。
弟さんの言うことは、妄想と不合理な説明ばかりでしたので、
到底、事実と思えません。
お兄さんは、管理組合の人に経緯を尋ねましたが、
事情を、何も教えてくれませんでした。
両隣の人も、口裏を合わせたように、何も教えてくれません。
お兄さんのFtMは、管理組合の人が、どのような経緯で、
兄弟の自宅を訪問するに至ったかを、知りたかったそうです。
しかし、精神病の一家に説明をしても無駄だ、と言い、
訪問時に、弟さんがドアを開けた時も、
何も事情を説明せずに、いきなり家の中に上がり込み、
お兄さんの制止を振り切り、
ベランダまで歩いて行ったと、お兄さんは言います。
管理事務所の人は、
弟さんがべりべりと蹴り破っているところを、隣りの人が目撃した、
と言います。
マンションの仕切の石膏ボードは、
鋭い切り口で割れて、下に落ちています。
べりべりと何度も蹴らなければ割れないものではありません。
翌日、管理事務所から、弁償して欲しいと、告げられましたが、
弟さんは統合失調症の症状が悪化したので、入院しました。
気持ちが落ち着いてからも、最初に割ったのは自分でないと、
はっきりと言います。
最初に、何者かに割られたせいで、
命を狙われていている、侵入される、と思うようになりました。
同時に、犯人はお前だと、
周囲の人の非難する声が、盛んに聞こえたそうです。
自分のせいと言われて、何がなんだか、わからなくなり、
パニック状態になったと、言います。
もの凄い恐怖感から、瞬間的に閃(ひらめ)いたイメージを、
言葉に表現して、自分が蹴り破りました、と言ったそうです。
今は、自分で破った記憶が、全然ありません。
大声で、誰かいませんかと、言いながら、
割れているベランダの仕切をかいくぐって、隣りのベランダに入り、
また戻って来たのは、間違いないと言います。
隣りに誰もいなかったので、信じられない気持ちになったそうです。
お兄さんのFtMは、2ヶ月前に割れていたのを確認していますし、
何度も弟さんが110番をして、警察がベランダに入っていますので、
途中の状況は、はっきりとしている、と管理事務所に言いました。
事務所は、最初も途中もなく、弟さんが蹴り破った事実だけがある、
と言います。
弟さんが蹴り破った一週間前に、消防点検を受けているが、
異常はなかったと言います。
消防署が点検のために、一週間前にベランダに入った事実のないことを、
お兄さんのFtMは、消防署に問い合わせて、確認しました。
一週間前とは、1月2日だそうです。
ベランダの仕切が、その2ヶ月前に割られていたのは、
警察が確認しています。
それだからこそ、弟さんは、不安になり、
ベランダから侵入者が伝って来たと、
2ヶ月前から、何度も110番していました。
そのたびに、警察はベランダに入り、仕切の破損を確認しています。
でも、お兄さんのFtMが、あらためて事実確認のために、
ベランダの仕切と110番通報のことを、警察に尋ねましたが、
捜査中の刑事事件とのことで、教えてくれませんでした。
お兄さんは、ベランダのガラスが割られた一件の、
事実関係を、あらためて管理事務所に尋ねました。
弟さんが出勤中の不在時に、管理事務所の指摘によって、
旅行中のお兄さんに、知らされました。
事務所による告知と同時に、
事務所のほうから、無償の修理を申し出ましたので、
後日、ガラスが入れ替えられました。
犯人を特定できなかったはずです。
それにもかかわらず、そのような事件は一切なかったと、
管理事務所は言います。
管理事務所は、両隣りの住戸が売れなくなったので、
損害を賠償して、出て行って欲しいと、兄弟に言います。
請求額は、1000万円を超えるそうです。
お兄さんのFtMは、
事実でないことまで、弟さんのしわざと、認めるわけに行きません。
両隣の住戸まで所有していると言うのは、
統合失調症の弟さんの妄想ですが、
マンションの兄弟の住戸は、兄弟の所有です。
管理事務所の費用も、もちろん兄弟が負担していますし、
隣りとのベランダの仕切も、共用部分とは言え、応分に所有しています。
GIDと統合失調症に対する、一種の差別事件ですが、
統合失調症の妄想と、
隣近所や管理事務所や管理組合の、差別感情による発言は、
いずれも同じぐらいに、客観的事実から遠いものかも知れません。
精神障害の症状に対抗して、事実を歪曲している印象さえ受けます。
嘘つきの精神病が、手厚く保護されるなら、
われわれは、それと同じぐらいの嘘をついても、許されるはずだと。
最も信頼できるのは、お兄さんのFtMの発言かも知れませんが、
性転換が隣近所にバレてしまい、マスコミがGIDを宣伝すると、
周囲の人は、宣伝に拮抗させるように、GIDを攻撃します。
風紀が乱れる、とでも思っているのかも知れません。
お兄さんのFtMの性転換を、
管理事務所や管理組合や自治会などに垂れ込んだのが、GIDである、
という噂(うわさ)もありますが、確認できません。
誰から伝え聞いたかを、
事務所や組合や自治会などが、口を閉ざしているからです。
噂を積極的に流したのが、管理事務所などであった、と疑われています。
お兄さんのFtMは、気持ちが高ぶって眠れない、
と言いますが、
それぐらいなら、睡眠薬を飲まないほうがいいと思います。
睡眠薬とは言え、実際には統合失調症のお薬も、
お酒も、睡眠薬も、覚醒剤も、麻薬も、似たようなものです。
お薬に頼らずに、お友達や知り合いに、愚痴をこぼして、
無駄話に花を咲かせて、
どうしたらいいかを、みんなに決めてもらったほうが、
気持ちが楽になります。
できるだけ、心の性別や性転換にこだわらずに、
ホルモンや手術などによって、体を傷つけないほうが、
良いと思います。
すでに、やってしまった人は、
できるだけ、男や女という性別にこだわらずに、
自分らしい生き方を、思い詰めないほうがいいかも。
自分らしいと思えば思うほど、
みんなから疎外される生活実態になりかねません。
人間らしい生き方などと、難しいことも考えずに、
みんなと一緒に暮らしていれば、
それだけで、個性が光って来るのですけれど…
精神の病気の人って、ストレスにすごく弱く、
統合失調症の弟さんのように、急に襲ってくる恐怖感が、
どのようにして生じるのかは、わかりません。
精神の病気の多くは、
たぶん、脳味噌のどこかの機能が、壊れています。
人それぞれの壊れかたが、
精神症状の分類に、一致するとは限りません。
変調をきたせば、人それぞれに、工夫して対処するからです。
ストレスに対する弱さが、精神症状になって現れますが、
どのような精神症状になるかは、人それぞれの個性です。
GIDの人の、心の性別の確信や、性転換の実行も、
精神症状とされています。
訓練すれば、ストレスに強くなるとは、
必ずしも言えませんが、
訓練が無効であるとも、言えません。
同じぐらいにストレスに弱くても、
生活の便宜をたくさん知っていて、
色々なことを実行できる人は、
ストレスを、うまくかわせる、と言えるかも知れません。
性分化疾患の人は、体の病気のために、
精神的にすごく苦しみます。
とりわけ、御自身の命や体調と、生殖能力や、性器の形状や、
性別の文化や、戸籍の性別などに、苦悩します。
健常な体の人が、わざわざ性分化疾患の真似(まね)をして、
性別移行と称して、体を傷つけるのを、
あまり、お薦めしましせん。
短期的に、一時凌ぎになっても、
長期的には、苦しみの原因になるからです。
しかし、一時的にでも、急場を凌ぐ必要のある時もあります。
みんなで、支え合うように、助け合うのが良いのですが、
病気の症状を美化するのは、あまり、お薦めしません。
マスコミも、つい最近までは、一生懸命、
ニューハーフの、お色気やお笑いを宣伝して、
今は、一生懸命、心の性別を美化することによって、
蒔(ま)いた種(たね)を回収していますが、
夜の歓楽街のエロティシズムから、
心の性別なるものが、芽を出すのは、昔からの通りです。
心の性別の正体は、ニューハーフの商売かも知れません。
治る人は治り、体の性別の通りに、
心は、どちらの性別でも、暮らして行ける、
という気持ちになり、GIDに近づかなくなります。
治らない人は、他の精神障害の症状が悪化して、
GIDの症状が希薄になりますから、
やはり、GIDの仲間から、蒸発するように消えて行きます。
綺麗事を使った、マスコミの宣伝も、
たぶん、雲散霧消するでしょう。
それが昔からの通りです。
性転換医療は、一方で、生殖医療に抜けて、
もう一方で、戸籍の性別の自由化に、
向かわなければいけないのかも知れません。
性別の具体的な文化の内容を、
医療や法律が規定する必要はありません。
有性生殖も家族制度も、必要ですけれど、
戸籍制度だけが、日本独自に近い文化です。
中国よりも、日本のほうが盛んかもね。
この制度の善悪は、
性別の事務と、切り離して議論されるべきかも知れません。
GIDのための特例法の廃止と、戸籍の性別の自由化を、
わたしは模索しています。
腕力と知恵が足りなくて、恐縮しています。
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