●実母の声に人間の脳幹は1/10000秒で反応します。
受精卵そして胚の段階から受け続けている特定の周波数、振動や音声は特別なものとして細胞に刻印されます。それは情報を受容する神経以前のもの。分子レベルの生体反応に直接関与するものとして記憶(記録)されます。
●2つの細胞の融合から多細胞分裂を繰り返して10ヶ月。個体はようやく人間の形になって生まれてきます。
●人間にとって最初の環境は母体
人間にとって最初の他人は母
人間にとって最初の社会は母との関係
そして人間にとって最初の物語は<母との物語>です。
●個人にはそれぞれ母との物語があります。
それぞれの物語の表出が、個人それぞれの人生だともいえます。
つまり「母との物語」はその人の物語=人生の原点となるものです。
●別のいい方をすると原点となる物語から分岐していくのがそれぞれの個人の人生だともいえます。
●世界の神話の構造にいくつかのパターンがあるのは、人々が受容し認識する仕方がいくつかのパターンに収斂すること示しています。
●人々の受容と認識の基本が作られるのは母とのやりとりの中です。
つまり母との物語こそが人々の認識の基本形をつくる場となっているわけです。
●神話は母との物語が極限まで拡大し、抽象化され、共同化したものです。
一般的な小説やドラマ、歌といった物語は、その特定の社会の共同性に合うように形成された物語りです。もちろん、その原点も母との物語です。
●母との物語はいくつかのパターンに分けることができます。
●そのパターン化する以前、分岐する前の基本となる認識(感情、気持ち、思考などの原点となるもの。数学でいえばゼロの状態に相当するものです)があります。
●このゼロの状態が減算され微分されてパターン化し分岐します。
自分が全面肯定される(ハズだ)という<対幻想>=<時点ゼロの双数性>が否定されることによって拡散するわけです。
●対象に投映された<自己が全面肯定される(ハズの)志向性>が、否定(去勢)されることによって拡散します。
●(自己)肯定のイメージが微分されるワケですが、この時絶対に微分されない拡散されない領域があります。前述にもどれば否定(去勢)されない領域があります。
それは自己の観念からいえば対象に投映された時に自覚できない領域です。自覚できないために否定されることもありません。(否定を自覚できない)
この領域に対する否定は身体的な否定に相当し、それは観念にとって依拠する環境そのものの否定になります。
参考までに....