ブラック企業という言葉が流行語大賞の候補にノミネートされるほど広まってきている昨今。
少しでも会社に不満があると、すぐにブラック認定する人が増えている印象があります。

大学病院勤務医に言わせれば、
本当のブラック企業というのは、そんなに生易しいものじゃない。

今までの記事では主に残業代が出ない話をしてきましたが、その他の点も含めて大学病院のブラックぶりをみていきましょう。半分自虐、半分諦観。それでも大学病院を辞めないのは、学位が欲しいから。ではいってみましょう。

●超過勤務手当は出ない。タイムカードすらない。
いわゆるサービス残業。これはどの企業でも一般化しているので、今更言う必要はないか。毎月200時間くらいサービス残業しているので、搾取される残業代は月間40万円くらいでしょうか。

●給料は日当計算。
これがいわゆるサラリーマンとの大きな違いでしょう。彼らはゴールデンウィークや年末年始でも給与は保障されている。我々は日当計算なので、祝日が多いと給与は減ります。5月なんて最悪です。ゴールデンウィークが恨めしい(笑)。出勤しても、もちろん給与は支払われません。

●土日や祝日もサービス勤務。
最近は減ってきましたが、一時期すごく多かった。
サービス残業と同じ。タイムカードがないので、働いてもカウントされない。

●週5日勤務しても、健康保険や厚生年金に加入できない。
契約上は週2〜3日扱いなので、条件を満たさず加入できません。辛い。

●交通費や住宅手当は一切出ない。
職場近くのアパートに住んで徒歩か自転車で通うしかない。

●出張費が出ない。
学会出張は自腹。国内はともかく海外は辛い。ウン十万円が吹っ飛ぶ。

●有給休暇が貯まらない。
一年ごとに退職して契約を更新するため。
まあ使う暇もあまりないのですが。

●職場の飲み会で多く払わされる。
看護師さんは3000円、医者は1万円がデフォルト。
これ不公平だと思うけどなぁ(笑)。

「長時間労働でも手当てが出ない」というのが定番ネタだと思いますが、ちゃんと月給制で保険と年金に加入させてもらえるのであればまだマシです。これら社会保険関係に加入できず、住宅手当や交通費、出張費用すら出ない。ここまで揃って初めて「ブラック企業」と言えるのだと思います。





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