2008年07月

2008年07月30日

Sullivan & Cromwellでアソシエイトとして働いていたゲイの弁護士が自分の勤めていたSullivan & Cromwellを性差別を理由に訴訟提起していましたが、当該弁護士がClifford Chanceのニューヨーク・オフィスにM&Aアソシエイトとして働くことになったとClifford Chanceのスポークスマンが語ったそうです。このアソシエイトは昨年訴訟を提起したことによりSullivan & Cromwellでの職を失い逆にSullivan & Cromwellから応訴されており、2007年において非常に法曹界で注目されていた事件でした。世界的に著名な法律事務所に対して訴訟を提起したとしてもClifford Chanceのような著名な法律事務所に再就職できたことは、弁護士が法律事務所に訴訟提起してもキャリアにマイナスになるわけでは必ずしもないことを示していると指摘されているようです。

Asian Lawyer - Asian Legal Jobs

(11:21)

2008年07月25日

Lovellsがホワイト・アンド・ケースのエネルギー・チーム3名をシンガポール・オフィスにヘッドハントしたそうです。ヘッドハントされたパートナーはMitsubisiをもクライアントとしており、最近の東京オフィスの拡充をも補強しうるものだそうです。世界経済の重点がアジアにある程度シフトしてゆくことが予測されておりますが、外資系法律事務所はその経済の流れを追うようにアジアのオフィスの拡充及び新設を推し進めているようです。日本企業も継続的に発展が望めるのはグローバル経済圏企業であることが指摘されていますが、外資系法律事務所が世界各地のオフィスの業容をある程度大きなものにしてゆくと、日本のグローバル経済圏企業もそのネットワークを利用してゆくことに長期的な利点が出てくるかもしれません。短期的に大きな変化は少ないかもしれませんが、じわじわと世界の流れに沿って行くことになるのでしょうか。

なお、Lovellsのシンガポール・オフィスは現地の法律事務所であるLee & Leeとジョイントベンチャーを2001年から行なっています。このLee & Leeはリー・クワン・ユーのはじめた法律事務所です。

Asian Lawyer

(16:12)

2008年07月15日

2011年には、英国で法律事務所のOwnershipとOperational controlを弁護士以外が取得することができるようになります。また、プライベート・エクイティー・ファンドなど、外部からの資金の受入ができるようになるそうです。これもひとつの原因からか、中規模法律事務所の合併の動きが出てきている模様です。

Asian Legal Jobs



(17:57)

2008年07月11日

アメリカの法律事務所は世界経済の減速状況にもかかわらず、ロンドン・オフィスの業容を拡大する計画を押し進めるそうです。英国Cityの英国系トップ・フォーは昨年それぞれ£1 billionを稼ぎ出しており、世界レベルでのトップ6のうち4つのファームがロンドン・ベースということになります。グローバル・リーガル・サービス・マーケットとしてのロンドンの重要性が増しているとTimesは伝えています。法律事務所は一般に経済の減速の影響を最後にうける傾向がありますが、それまでの間にリティゲーション等の経済減速局面での新たなディール獲得準備の時間があり、営業力次第では売上をキープできるかもしれません。次の会計年度の収益の動向が面白そうです。また、トップとそれ以外のロー・ファームの格差が広がっており、格差の拡大は日本だけの話ではありません。

Asian Legal Jobs

(16:02)

2008年07月10日

Offshore Sourcing India Executive Study Tour

トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」や榊原英資の著書でインドのBusiness Process Outsourcing ("BPO")が盛んに紹介されていますが、法律事務所の分野でも同じようにLegal Process Outsourcing ("LPO")が行なわれています。法務ニュースサイトでLegal Process Outsourcingがどのように行なわれているのかを見学するツアーの宣伝がありました。ムンバイとデリーに行くようで面白そうです。

On a five-day executive study tour to key centres in India, find out how leading law firms and legal counsels are working successfully with the world’s fastest growing offshore services destination.

This unique tour is a must attend for any key decision maker seeking to transform operational efficiencies or access new talent pools for their business.

LPOの見学やセミナーに参加したりします。日本語が主体の法律事務所には縁遠いかもしれませんが、このようなサービスも利用できるグローバル・ローファームと日本の渉外法律事務所は競争しなければならないのが現実のようです。

Asian Legal Jobs

(17:30)

2008年07月07日

外国の法律事務所では各事務所の財務状況を公表しています。サブプライムローン問題を契機をした経済的な混乱から中小の事務所ではFeeの急激な減少となるところもあります。しかし、2007年前半のパフォーマンスが良かったこと、ユーロ高、積極的な世界展開、要となるエマージング・マーケットでのよいパフォーマンスが、大規模ファイナンスやM&A案件の減少をカバーし、マジックサークルでは増収増益の発表が続いています。経済のグローバル化に伴って世界的なネットワークを持つこと自体がグローバル・ローファームの必要条件になっており、そのネットワークにより経営が安定することにつながっている模様です。

ところで、日本の大手渉外法律事務所ではほとんど外資系法律事務所のような情報開示は行なわれていません。法曹界全体の情報の少なさと閉鎖性はこのままでいいのでしょうか?日本の上場企業では取引先等との株式持合いが進み、日本企業のガバナンスについて疑問や閉鎖性を指摘する投資家が多いですが、そのような企業にアドバイスする法律事務所は更に閉鎖的なようです。

Asian Legal Jobs

(15:32)

2008年07月03日

日本の話ではありませんが、マジックサークルのひとつであるリンクレーターズがクライアントから$53millionの損害賠償請求をされたとのことで、裁判で争う構えのようです。有利な和解の機会を逃したことが理由のようですが、弁護士事務所は損賠賠償を請求する側であるだけでなく、かつてのクライアントから巨額の損害賠償を請求される危険が常にあることを思い知らされます。

Asian Legal Jobs

(18:37)