2009年11月24日

先日、偶然に弥永真生教授の「ハウツー勉強」という本を読む機会がありました。本の後半にある弥永先生とお父様との往復書簡の内容からすると弥永先生が27歳ぐらいのときに書かれた本のようです。リーガルマインド会社法など、多数の著書があり旧司法試験受験生やロースクール生に広く読まれている教科書の執筆者として誰でも知っている法学者ですが、「ハウツー勉強」という本は、弥永先生のバックグランドを知ることが出来て非常に興味深く、面白い本です。司法試験受験生向けではなく一般的な内容で、中学受験や資格試験を受験するにあたっての方法論や心構えが語られており、非常に参考になると思います。司法試験受験生というよりは、リーガルマインド会社法が出版されてすぐに受験で使って合格した弁護士の方が恐らく47期ぐらいではないかと思われ、そのような弁護士の方々のお子さんが中学受験や高校受験をする場合に参考になるようにも思えました。勉強も仕事もいつもトップで失敗したことのない人よりも、うまくゆかない経験が多かったり、自分の子供が伸び悩んでいるようなご両親にとって精神的なゆとりを与えてくれるような本です。

弥永先生のお父様はSDAの牧師だったそうで、弥永先生も敬虔なキリスト教徒だそうです。SDAは衛生病院などの病院経営や三育小学校・中学校・高等学校の教育活動を行なっており、知る人ぞ知るキリスト教の教会です。系列の病院のお医者様や看護士、事務スタッフのご子息の多くが三育の学校に通っており、1学年に1クラスしかない小さな学校です。しかし、学校は日本国内に複数あるだけでなくアメリカ、アジア、アフリカそしてヨーロッパにたくさんあり、アメリカには系列の医科大学や日本人の為の補習校まであります。それぞれの学校は小規模ですが世界中にネットワークが広がっており、まさにグローバル経済を何十年も前から先取りしたような面白い学校です。父親が転勤になれば校長先生が推薦状を書いてくれますので、世界中の系列の学校に編入できます。授業も非常にきめが細かく、心の教育に力を入れています。キリスト教に嫌悪感のある人には全く向いていませんし、学校の方針に理解のない人には来て貰いたいとは思っていないような学校です。その為、特に宣伝もしていませんのであまり知られていません。しかし、三育の教育方針に理解を示してくれる人であればキリスト教徒でなくてもあたかかく受け入れてくれる学校です。この学校の全寮制の高校である広島三育学院高校を弥永先生はご卒業なさったそうです。この学校からは弥永先生のような立派な学者だけでなく、医学部に進学し系列のアメリカの医科大学に留学して帰国なさった医者も多く輩出しているそうです。

弥永先生の教科書や論文しか読んだことのなかった私にとって、この本を読んで弥永先生の誠実なお人柄を垣間見ることができて面白かったです。この本の存在はあまり知られていないようですが、精神的に切羽詰ったときに読み返してみるのも良いかもしれません。

Legal Londate

(13:10)

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