2014年02月23日

福山雅治氏使用タイプのラインストーンストラップ(その1:ラインストーンの試験)

2014-2-8top


 今回から数回に渡って、本年1月に製作した、ラインストーンを施したストラップの製作記事を掲載いたします。


 福山雅治氏が、「FIGHTING POSE」のPVなどで使用している、ラインストーンを全面に施した白いギターストラップについては、以前から注目度が高く、何度か問い合わせがきており、このようなタイプの品を製作できれば・・という希望が寄せられておりました。

 しかし、当方としては、この福山氏のストラップを作った店(人物?)の情報を含め、詳細な画像などが得られなかったことと、ラインストーンというものを扱った経験も無かったことから、長らく保留にさせていただきざるを得ない状況でした。

2014-2-8-1


 ところが、昨年末になって、ある程度詳細な画像の提供をいただけたことをきっかけに、「何事も経験・・」といったことで、製作(製作できるかどうかの検討?)を決意し、本年に入って実行したものであります。


 しかし、まずは、福山氏のギターストラップの仕様云々を検討する前に、ラインストーンを革製のギターストラップに貼り付けた状態にて、使用に耐えうるのか?ということを検証しておかなくてはなりません。

 というのも、福山氏のストラップの画像を見ていくと、演奏等での使用による不具合/劣化が発生したためか、画像のいくつかにて、部分的に、ラインストーンが剥がれて無くなっているような状況が見受けられたからでもあります。

2014-2-8-2


 このストラップは、布製のものにも見える薄い感じのものなので、そのようなことも要因なのかもしれませんが、いずれにせよ、革製の一般的なストラップでも、「ラインストーンの剥がれにくさ」ということにて、ある程度の耐久性が要求されるのは、間違いありません。
 

 このようなことで、製作における流れを各項目に分けて書いていきたいかと思います。



1.ラインストーンの扱いに関する調査

 今までラインストーンについては、全く触ったこともない状況でありましたので、まずは、これの扱い方の調査から開始ということになりました。


1-1.接着剤について

 ラインストーンの接着強度については、やはり、一番の懸念事項になってきます。

 当方のブログの先日の記事にあった「革の塗装での注意点の話」と同様に、ギターストラップは、かなりの頻度、そして、かなりの角度で曲げられることになりますので、これによって、ラインストーンが簡単に剥がれてしまうようでは、実用品にはなりません。


 ということで、最初にするべきことは、接着剤として何を使うか?の調査です。

 調べてみると、巷では、米国製の「E6000」という万能型の接着剤の評判が良いようです。(E6000には、アジア各国製のものもあるようですが、やはり米国製のものが良いみたい。)

2014-2-8-3


 そして、国内の製品としては、「ボンドSU」というものが多く使われているようです。

2014-2-8-4


 両者の成分を調べてみると、ボンドSUは、「シリル化ウレタン樹脂」と表記されていますが、E6000の成分は、アレコレ調べても記述が見つかりません。

 いくら評判が良くても、ナゾの物質(?)では少々不安なので(笑)、今回はとりあえず、入手性も良い「ボンドSU」を使ってみました。


 Web上の情報では、ボンドSUは、日数が経過すると、透明だったものが少々黄色く変色するという話もあったのですが、ラインストーンの接着時にハミ出すことがなければ、変色したとしても見えませんので、問題は無いと判断しました。(クリア色のスワロフスキーも、底面はシルバー色に着色されているので、透けて見えるようなこともありません。) 

 これについては、今回の品の製作時にも、実際に確認済みです。


1-2.使用するラインストーンについて

 市販されているラインストーンは、その価格も含めて、様々な製品があるのですが、やはり品質的に最も評判の良い、オーストリアのスワロフスキー社製のもの(通称:スワロフスキー)を使うことにしました。

 今回使うタイプ/サイズのスワロフスキーにおいては、カット面の精度等を上げた、#2058という型番のものが、現在は主流のようです。

 さすがにスワロフスキーは、他社の製品に比べて価格が高いのですが、数が多量になると、けっこう安く販売している店もあります。(今回製作したストラップでは、1000個以上を使用しています。) 

2014-2-8-5


1-3.接着強度用の革サンプル

 さっそく、ボンドSUを使って、接着強度を試してみます。

 今回の製作品は、白色のストラップなので、以下の4種の白色の革サンプルを用意しました。(画像参照)

2014-2-8-6


・サンプル①: 最初から白い色の牛革(白牛)にて、表面に仕上げ用のレザーラッカーを吹き付けてあるもの

・サンプル②: 最初から白い色の牛革(白牛)にて、表面に仕上げ用のレザーラッカーを吹き付けていないもの

・サンプル③: 通常の牛革を白色に着色したものにて、表面に仕上げ用のレザーラッカーを吹き付けてあるもの

・サンプル④: 通常の牛革を白色に着色したものに仕上げ用のレザーラッカーを吹き付けていないもの


 レザーラッカーは、防水、及び表面の仕上げ用に施すものですが、これの被膜の有無で、接着力に差が出ないかどうか?を試すため、ラッカー有りと無しのサンプルを用意した次第です。

 ただし、ラッカー無しでラインストーンを接着する場合は、仕上げのために、この上からラッカーを吹くことになりますが、輝きが劣化してしまうので、実際には、あまり使えない手段となってしまいます。
 

 また、最初から白い色の牛革(白牛)は、厚さが2mmまでのものしか一般には市販されておらず、また、少々硬めの質感になります。(質感については、使っているうちに、柔らかくなりますが)
 したがって、使用者によって好みが分かれそうなので、当方標準の厚さ3mmの通常の牛革を白色に着色したサンプルも用意したものです。



1-4.試験の結果

 ボンドSUで、各革サンプルそれぞれに、3種の大きさのラインストーンそれぞれ1個ずつを接着、半日ほど硬化させた後に、「革を湾曲させる」、「ラインストーンに様々な大きさの力を加えてみる」等して、接着度を確認してみました。(3種のラインストーンの直径は、それぞれ約3.1mm、4.7mm、6.4mmです。)


2014-2-8-11


2014-2-8-12


2014-2-8-10


 結果の詳細は、この場では省略させていただきますが、意外(!?)にも、4種の革サンプル共に、実用レベルの接着強度を得られていると判断できるものでした。

 さすがに、ラインストーンと革表面の接着部の境目に、金属製の器具などで、それなりの力を加えれば、ラインストーンが剥がれてきますが、この強度状況であれば、まずは演奏時はもちろんのこと、ストラップを丸めて持ち歩く等しても、だいじょうぶな感じです。

 このようなことで、発注者のかたにも御希望を確認した上で、今回は、上記サンプル③のものを使うことにしました。


  
 以上、ラインストーンの使用が何とかなりそうなので、製作開始です。

 まずは、実物の画像から仕様を探ってみることにします。

 
 ⇒ その2に続きます。

2014-2-8last








 ギターストラップハウス:
 http://straphouse.ocnk.net/

 ギターストラップ&レザーアイテム写真館:
 http://straphouse.ngs-central.com/strap2/strap2_top.htm


 N.G.S RockGuitar/Bass 教室
 http://guitar.ngs-central.com/guit1_pc_index.html

 21世紀エレクトリックギター2(ブログ):
 http://blog.livedoor.jp/lns_guitar1/


 JOY-RING THE WORLD:
 http://joy-ring.ngs-central.com/index.html

 JOY-RING THE SHOP:
 http://joy-ring.ocnk.net/

 Let's JOY-RING(ブログ):
 http://blog.livedoor.jp/lns_guitar1-joy_ring/ 



lns_guitar1 at 23:35│Comments(0)TrackBack(0)ギターストラップ | ギターストラップハウスの製品/サイト情報

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ