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 第4回目です。

 では、さっそく、Gretschのビンテージストラップの画像です。(原画像から加工してあります。)

 まずは、全体像から。

 とりあえずは、バックルと本体の両端の形状、そしてバックルピン穴の数に注目です。



 最初に1本目です。

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 そして2本目です。

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 どちらも、例の槍状の形状の端部になっています。


 バックルピン穴間の長さを1inchとして、この寸法を基準に比較してみますと、2つのものは同製品のようで、各部の長さ/寸法も、ほぼ一致します。

 ストラップ本体幅は約20mm、肩パットの長さは330mm~350mm程度、幅は75mm前後となりました。



 本体革の表面のアップです。
 Gretschの文字がかろうじて見え、両サイドのラインも確認できます。

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 これは、2本目の肩パット部です。
 少々斜め方向からの画像になってしまっておりますが、ペイジ氏のストラップのものと、形状などを比べてみていただければと思います。

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 下画像は、1本目の肩パット部ですが、全体形状はもとより、ストラップ本体の幅との比率や、表面のふくらみ具合などもポイントとなるかと思います。

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 次の画像は、肩パット及び本体の裏面がわかるものですが、肩パットの裏面は、ベージュ色のスエード革が貼ってあるようです。

 また、本体のコバは無着色で革地色のままであるものの、裏面は、肌色に近いような顔料系の着色剤が塗られているように見えます。


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 下画像は、バックル取り付け部のアップです。
 バックルとサルカンの色は、両者共にゴールドですね。

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 当方で調べた範囲では、同時代の肩パット付きストラップにて、FenderやVoxの製品のバックルは、これとは異なる形状のものなので、このGretsch製の品のバックルは、かなり特徴的な部分かと思います。

 



 ただし、これらGretsch製2本それぞれのバックルの形状には少々の相異があるように見えます。


 1本目のバックルです。

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 2本目のバックルです。(ゴールドメッキは、だいぶ剥げてしまっています。)

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 全体形状や全長の少々の違い、そして、「2本目のバックルには、バックルピンが当たる位置に窪みがあり、1本目のバックルには、この窪みがない」といった相異もあります。

 よって、この2本はロット違いの品で、どちらかが代替品のバックルの使用であるのかもしれません。


 この2本においては、1本目のバックルの形状に、ペイジ氏のストラップのバックルが似ています。

 2本目のバックルよりもボリュームがあるように見える、U字型の全体形状など、いかがでしょうか。


 もう一度、1本目のバックルの画像です。

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 そして、ペイジ氏のストラップのバックル部画像を2つほど。

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 あと、全体画像からもわかりますように、ペイジ氏のものと同じく、バックルピン穴の数は全部で12個です。

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 そして、ストラップ全体の長さなのですが、これも画像からおおよその値を推定してみますと、1500mm~1800mmあたりの調整範囲になりそうなのです。

 これであれば、ペイジ氏のストラップの長さも、余裕で設定できそうです。


 ただ、日本人よりも遥かに体格の良いかたが多い英国/米国とは言え、標準品でこれだけの長さのものが販売されていたのか?という疑問もあります。
 よって、とりあえず、現在、海外で市販されているギターストラップの長さを調べてみました。

 その結果、メーカー/店によっては、52inch~64inch(約1320mm~1630mm)といった長さ設定範囲の品を用意しているところもありましたので、まあ、そういったことなのでしょう。

 上記のGretschのものは、LLサイズのストラップなどなのかもしれません。

 
 

 ギターストラップについては、異なるメーカー製のものであっても、実際の製作は同じ工房で行われていたりしますので、必ずしもペイジ氏のストラップがGretsch製のものであるとは言えません。(今のところ、ペイジ氏のストラップの画像にて、Gretschの文字は確認できません。)

 しかし、そういった工房にて、Gretschの製品と同規格/同形状で、オーダーメイドで作られたものといった可能性はあることにはなります。(とりあえず・・)

 

 ちなみに、このような槍状の形の端部を持つものは、Fender製のヴィンテージストラップにも見られたのですが、槍状端部と合わせて上記のようなバックル形状を持つものは、Gretsch製のものだけになるようです。(現在得られている情報での範囲ですが・・)


 

 以上、あくまでも当方の推測でということになりますが、少なくとも、各部の形状と基本寸法については、これらの品とペイジ氏の品は、同規格のものであると判断できるのではないでしょうか。


 このようなことで、今回発売の品は、これらの情報を反映したものとなっています。



 ⇒次回で最終回です。



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