1913 年に東京都早稲田鶴巻(現在の新宿区)に開業後、関東大震災が起きた1923年に福井に移転し、現在県内に19の店舗を構えるソースカツ丼の元祖のお店が 「ヨーロッパ軒」です。看板メニューで福井県の名物の1つである「ソースカツ丼」は先代の修行先ドイツ仕込みのオリジナルのソースを使い、長い間にわたっ て多くの人を魅了しています。今回北陸方面に出張で行ったついでに総本店に行ってきました。

ヨーロッパ軒総本店 -TOP-

http://homepage2.nifty.com/yo-roppaken/

ヨーロッパ軒総本店の住所は「福井県福井市順化1丁目7-4」で、福井鉄道福武線市役所前駅から歩いて5分ほど、JR福井駅からも歩いて10分ほどで着きます。

ヨーロッパ軒に到着。



お店の前でもソースカツ丼をのぼりでアピール。



福井県の多くの店でソースカツ丼が食べられるようになったものの、このお店が元祖でソース・パン粉・ごはんにこだわりを持っているそうです。



行列はできていなかったものの、店内は満席で5分ほど待って入店できました。



店内は禁煙で、比較的新しい様子。



テレビの取材にもよく使われ、芸能人のサインが飾られていました。



レジの横には特製カツ丼ソース(税込420円)・極細カツ丼パン粉(税込230円)も売られています。



1階はテーブル席が用意されており満席でした。



今回は2階の席に案内されたのですが、2階に行く途中歴史を感じる古い看板を発見。



昭和40年代の店舗の様子も写真で飾られていました。



2階はテーブル席の他に座敷も用意されており、家族連れにも優しい作り。



1階の椅子とは違い、2階の椅子はかなり使い込まれているようで歴史を感じさせてくれます。



席に座り机を見るとソースカツ丼にサラダやみそ汁が付いた「カツ丼セット(税込1080円)」を発見。さっそく注文します。



メニュー表に貼ってあった朝日新聞の記事を読み、カツ丼定食の到着を待ちます。



10分とたたないうちにカツ丼定食が到着。ソースの焦げた香ばしいにおいがテーブルを包みます。



カツ丼定食のソースカツ丼は、単品メニューと同じものが使われています。



秘伝のソースは揚げたてのトンカツにくぐらせているようで、少し焦げており香ばしいにおいがしました。



3枚のトンカツが載っており、厚さは8ミリで通常のものよりは薄め。



トンカツの大きさはiPhone 6と比べるとトンカツの方が少し小さいくらいでした。



ま ずはたっぷりソースが染みこんだカツから食べてみると、ソースの旨味や甘味と焦げた香ばしさが絶妙で、細いパン粉はソースが染みこんでいるのにベチャッと しておらずサクサクの食感がグッド。トンカツは厚みが普通のトンカツの半分くらいなので、肉よりもソースの味が必然的に強くなりますが、特に塩分が濃すぎ ることはなく、バランスが取れていました。



ソー スが染みこんだトンカツとごはんの相性は言うまでもないのですが、ソースの染みこんだごはんだけで食べてもどんどんお箸が進みます。桐生・前橋・駒ヶ根・ 一関・会津若松・甲府などでもソースカツ丼を出すお店がありますが、福井のソースカツ丼は丼に生のキャベツを載せていないようです。



ソースが別添されているので、もっと味を濃くしたい人はさらにソースを付けて食べるといいかも。



カツ自体は脂身がたっぷり付いているということはないのですが、口をリフレッシュさせるのにサラダは丁度良い感じ。サラダに付いているマヨネーズはそこまでコッテリしていませんでした。



あくまでカツ丼定食はソースカツ丼が主役なので、みそ汁の味はそこまで濃くはなくあっさりとしていました。税込1080円という価格はやや高いような気がするものの、質を考えれば納得できる値段ではあります。



ヨーロッパ軒 総本店の営業時間は11時から20時で火曜日が定休日。福井県内の敦賀市や坂井市にも分店があるので、福井県に行ったら一度食べておいて損はなさそうです。