2022年05月05日
Whats happened LOEWS!!(どうした!ロウズ part.2)
『どうした!ロウズ』の2回目は今後のセレクトについて書いていきます。
2022年春夏の発注商品はすでにそのほとんどが入荷しました。
昨日も書いたようにシャツの上がりが遅れたことなど様々な事情で少々偏ったセレクトになっております。
商品の偏りもさることながらブランドセレクトも大幅に変化しているのは皆様気付いてますよね。
この春夏に入荷したブランドリストは下記の通り。
- SAGE DE CRET
- Harriss
- HANDROOM
- circlelabo
- Yonetomi New BASIC
- 東大阪繊維研究所
- RFW
- TARVELSHOES
- MOON CASTEL
- COOHEM
SAGE DECRETやHarrissといったレギュラーブランドに昨年から入荷がスタートしたYonetomi New BASIC、COOHEM、東大阪繊維研究所、MOON CASTEL、年明けからは新ブランドのcirclelaboのスウェットが入荷、RFWやTRAVELSHOESのシューズも入荷しているのでブランド数としてはいつもと同じくらいの数は入荷しています。
昨年のラインナップから惜しくも入荷がなくなったブランドは下記の3つ。
- comm.arch.
- meagratia
- ERALE
多分皆様が『ロウズのセレクト変わったな』と思われるのはコムアーチの新作入荷が無くなったことが大きな要因ですよね。
単刀直入に言いますとcomm.arch.は2021年を持って取り扱いが終了しました。
コムアーチの商品が好きなお客様、ゴメンナサイ。
2017年秋ふの取り扱いスタートから4年半9シーズン、SAGE DE CRETと並びロウズのメインブランドとして多くのアイテムが入荷してきましたが、やはり長く入荷が続くと商品に見慣れてしまいお客様の反応が徐々に薄くなってきていました。
取り扱いがスタートした頃にあったイギリス製のハンドニット『H.ROBINSON KNITTING』も無くなり、
この2シーズンくらいはニットの新作は少なくアウターやシャツなど布帛(布もの)やカットソーが多くなっていたことも要因です。
ロウズとしてはコムアーチはやはりニットなんですよね・・・コートやシャツ、パンツといってアイテムは他のブランドでまかなえるのでこのブランドにはニットを期待していただけに私も大いに悩みました。
そんなところへCOOHEMやYonetomi New BASIC、MOONCASTELといったニットブランドからオファーがあり、柄物ニットやニットベスト、ロープライスのハイゲージニットなどお客様が喜びそうなアイテムの数々にコムアーチだけと決めていた『ニット鎖国』をやめ、昨年秋冬からニット複数ブランド制としました。
結果的にニットに3ブランドは多すぎるということで検討を重ねていたところへ早割などの『値引き問題』で少々考え方に相違が生じ、残念ながら取り扱いを終了となりました。
コムアーチにはしっかりとお客様がついていただけに決断にはとても悩みましたが・・・10シーズン近くしっかり展開したこともあり、新ブランドを優先することにしました。
コムアーチファンのお客様は直営のショッピングサイトがありますのでそちらからお買い求めください。
続いてはmeagratia。
メアグラティアついてはコレクションの内容が随分ビジュアルよりに変わってしまったことが要因です。
元々このブランドはエッジの効いたデザインが特徴でしたがその中にデニムトラウザースや無地のTシャツなど『これならイケそうだなぁ・・・』と思うアイテムを乳化させてきました。
ただ近年は商品のユニセックス化が進み、さすがに扱える商品がなくなってしまったので一旦休止です。
そのうちスタンダードなアイテムがあればまた復活するかもしれません。
最後はERALE。
EARLEについてもニットブランドと同様でRFW、TRAVEL SHOESの3ブランド制は多すぎるでロウズの洋服に合わせるシューズと考えて他の2ブランドを残し、ERALEは一旦お休みすることになりました。
ちなみにこの3つのブランドさんはどれもデザイナーが一人で運営しているところばかり、コロナ禍で売上が減少しているこの状況下では1店舗のみのミニマムな当店は小規模メーカーさんと組んでも相乗効果を出しにくく、ある程度の規模で在庫を持つメーカーさんを選択するしかなかったというのも要因の一つです。
何れにせよ、私自身バイヤーとして直接デザイナーと面識があるだけに取り扱い休止の決断はどのブランドも苦渋の決断であることん変わりはありません。
上の3ブランドの代わりに入荷したブランドのCOOHEMやYonetomi New BASIC、MOON CASTEL、circlelabo、東大阪繊維研究所には今の所賛否両論、いろんな意見をいただいております。
特に最後の東大阪繊維研究所については本当にお客様の反応が両極端、高評価はブログにもたくさん書いておりますが中には『東大阪!?ナニコレ(笑)』なんて鼻で笑われてしまうことも。
何でしょうね、私はこういうネームタグはどんなものが付いていようと商品の内容さえ良ければ一切気にしません。
大手セレクトショップとコラボしたり様々なメディアで取り上げられているCOOHEMやYonetomiは別として、大阪に拠点を構えるファクトリーブランドのMOON CASTEL、circlelabo、東大阪繊維研究所はプロダクト自体はとてもシンプルなものばかりなのでわかりにくいと思いますがバイヤーである私は『コレはすごいなぁ・・・』と感じ、お客様にオススメ商品ばかり。
東京に行って色々とファッションブランドを回りますが、年々どこも同じような商品になっています。
まぁ、どこのブランドもバイヤーが好みそうなトレンド商品を新作として並べているのだと思いますが、同じ内容ならウエアーのブランドはひとつあれば事足りる話です。
その点、東大阪繊維研究所などは見ている方向性が全く違って、ファッショントレンドよりいかにクオリティーの高い商品を作るかを日夜研究しています。
新しくロウズのラインナップに加わったブランドは全て自社工場を持ち、企画から生産までを完結できるファクトリーレーベルであるということ。(東大阪繊維研究所は糸を生産する工場、縫製工場は持っていません)
その特徴としては『リピート買い』ができるということ。
自らの工場で商品を作るファクトリーレーベルは一度作ったアイテムは色やバリエーションを増やしながら作り続けるので、気に入った商品は翌年再度購入も可能。
ショップのベースとなるアイテムはシーズン毎に変わるのではなく、定番としてある程度の期間は同じものを購入していただけるのが理想。
当店が今まで取り扱ってきたコレクションブランドではシーズン限りの商品がほとんどで、翌年に同じものを購入することはできないんですよね。
ただ定番的な商品が多いのでファクトリーレーベルだけではショップのビジュアルが少々インパクトに欠ける・・・これがロウズの現状なんです。
本来は定番を担当するファクトリーレーベルとトレンドを担当するコレクションブランドで相乗効果を生み出す予定だったんですけどね(汗
今後の商品セレクトはこういった商品の再現性の高いファクトリーレーベルとシーズンのみのコレクションアイテムをバランスよく(理想は定番6、コレクション4の割合)ショップに並べていきたいと思っています。
このコレクションアイテムの何割かを懲りずにINSCHMIDTである程度賄おうと考えております。
今、面白い生地や素材をたくさん目にする機会に恵まれているのですが、なにぶんショップの状況が悪く全て目の前を通り過ぎるばかり。
なんとか少しずつ形にしていけるよう頑張りますので皆さま何卒応援の程よろしくお願いします。
これを書いているのは5/5閉店前、前回投稿したブログを見て昨日今日とお近くにお住まいの顧客さん数人にご来店いただきました、皆様いろいろお気遣いくださりありがとうございました。
顧客さんのご来店は本当に励みになり、元気も出るので『チョロっと様子見に来ました』全然OKです。
GWも残すは週末のみ、
GWはLOEWSへ行こう!!
色々と反響をいただいておりますので『Whats happend LOEWS!』をもうちょっとだけ書いてみようと思います、Part.3は『セレクトショップからの離脱』です。