2022年05月08日
Whats happend LOEWS!! part.3
GWも最終日、前半は雨で肌寒く、後半は好天の夏日と気温差が激しいGWとなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
GW期間中に書いた『Whats happened LOEWS!!』にいろんな反応をいただいております。
皆様しっかりブログをご覧いただいているようで来店されたお客様から『いろいろと大変みたいですね』とか『なんかいつもと商品内容違うと思っていたけど、そういうことだったんだ』など色々と感想をお聞かせいただきました。
あまり鬱憤ばらしみたいになってはいけないのでこのシリーズは今回が最終章です。
最後のテーマは『セレクトショップからの離脱』です。
タイトルはショッキングですが私自身は昔からセレクトショップをやっているつもりはなくて・・・セレクトショップというとどうしても海外のブランドや国内の雑誌に載るようなブランドをセレクトしている印象ですが、ロウズは昔からそういったメージャー系ブランドには全く興味がないんですよね。
まぁ、いろんなメーカーの商品を扱っているのでセレクトショップといえばそのジャンルですが、初めて来店されるお客様に『ここはセレクトショップですか?』と聞かれて『はい、国内ブランドのセレクトです』と言うとお客様は商品についている下げ札やブランドネームを見ながら『知らないブランドばかりだなぁ・・・』と首を捻られる方が多い。
そりゃそうです、ロウズにある商品のほとんどはメディアに露出することがないマイナーレーベルばかり、逆に知っている人がいたら私の方が驚くくらい(笑
なぜこんな商品構成になるかと言いますと、バイヤーである私はファッション雑誌というものを一切見ないからなんです。
随分前に一度書いたことがありますが今から14年ほど前(自分が40歳の時)にファッション雑誌の購読をやめました。
なぜかというと、ファッション雑誌に掲載されるようなブランドは我々のような小規模なショップでは取引量の問題で取り扱えないところばかり・・・でも雑誌を見てしまうと雑誌のトレンドアイテムが刷り込まれてしまい小さいメーカーが作っている独自性の高い商品などは正確に評価できなくなってしまうので読むのをやめました。
ファッション雑誌を見ていてもピンとくる商品がなかったことやスタイリングに格好良さを感じなかったことも大きな理由の一つです。
たまに取扱ブランドが掲載されることがあるので購入しますが、そのブランドの掲載ページ以外はほとんど見ることはありません。
なのでブランドはお客様の方がよく知っていると思います。
ではどうやって商品を仕入れているかといいますと、送られてくる展示会の案内を見てショップに合いそうなブランドは片っ端から展示会に行って実際に商品を吟味して仕入れています。
他には知り合いから『面白いことをやっているメーカーがあるよ』とか、デザイナーや作り手が直接ショップに訪れ『こういうの作っているんですが興味ありますか?』と商品を見せてもらったりしながら新しいブランドや商品を仕入れています。
今展開している東大阪繊維研究所やMOONCASTELなどは直接ショップに来店されたケースで取引がスタートしました。
私の商品を仕入れる基準は『商品本位』です、そこにブランドの知名度は一切関係ありません。
まずは『クオリティーと値段のバランス』、そして『メンズ(大人)重視』、あとは『一つのアイテムに特化した商品づくり』といった項目を商品仕入れのポイントにしています。
時代によってそれはデザイナーが企画する商品がメインだったり、今のようにファクトリーが作る商品がメインとなったり変化していくのもロウズの大きな特徴かもしれません。
ビジネスとしてはお客さんを呼んでくれるメジャーブランドを展開した方が楽なんですけどね・・・個人的にはロウズで取り扱っているメーカーさんが集客力のあるメジャーブランドとなってくれること理想です。
で、結局ロウズは『セレクトショップからの離脱』してどうなるのかと言いますと、ショップに看板にも記載しております通り『メンズクロージングストアー』です、横文字で書くとかっこよく感じますが要するに『メンズの洋服屋』です。
内容は下記の通り。
- ロウズはメンズのカジュアルをメインとした洋服を販売しています。
- オリジナルレーベルや無名のデザイナーやファクトリーが作るメンズの洋服を取り扱っています。
- 有名アウトドアブランドのダウンジャケットやインポートブランドなどメジャーブランドの取り扱いはありません。
特に現状と何も変わるわけではありませんが『セレクトショップ』というジャンルではありません。
今後はさらに『セレクトショップとは違うな』と感じていただける商品構成に磨きをかけていきたいと思っておりますが、特殊でマニアックになるのではなくスタンダードで良質な大人の洋服を扱うショップありたいと考えておりますので安心してください。
ただ『ショップの形態をどうするべきか』ということはいろんな形で検討し始めています。
コロナ禍の2年で消費者の思考も変わり、以前ほど高級な洋服が必要とされなくなってきていることや、ショップの近隣地区が飲食店街と変化してきていることなどを踏まえショップの移転についても考えております。
まだまだ何も決まっておりませんが何らかを新しくするつもりで様々なことにチャレンジしていく予定です。
ちなみに今出ている案は以下の通り。
- ショップ移転
- ウェブショッップ専業
- 週末のみのショップ営業(平日は予約制)
- 月一いろんな場所でポップアップストアー
中でも一番検討しているのが3番の週末のみの営業。
平日は予約を優先した営業体制で予約が入っていない時間帯はショップから離れることができたらINSCHMIDTの商品開発ももっと楽になるので・・・これを実現していくには気軽に予約をいただけるシステムを作る必要があります。
そこで最近ショップLINEとは別で個人的にお客様とLINEを交換する機会を増やしております。
LINEを交換したお客様からは『今日夜に行きます!』とか『明日ショップやってますか?』といったメッセージをいただいたり、購入商品の修理依頼や欠品となっている商品の取り寄せなど様々なリクエストもいただいております。
先日来店されたお客様からは『木曜が休みなのでなかなか来れなくて・・・』なんて声もいただきましたが、そういう場合は『今度の木曜ショップに寄りたいんですが大丈夫ですか?』とLINEで聞いていただければスケジュールに問題がない場合ショップ開けますよ。
便利に使えるツールは利用してお客様にとっても運営している私にとっても都合の良い営業体制に変えていきたいと考えておりますので、ショップに来店されたら是非LINE交換よろしくお願いします。
まだまだ書きたいことたくさんありますが長くなってきたのでこの辺で締めようと思います。
いろんな意味でロウズは古い価値観は捨てて、新しいファッション市場へ向かっています。
この1〜2年は諸々変化の年となりますので、お客様にはいろいろとご協力などお願いすることもあるかと思いますが何卒よろしくお願いします。
最後にGW中たくさんの顧客さんにご来店いただきました、お客様と洋服について語れる時間がなにより嬉しく感じました、心より感謝申し上げます。
もっともっと皆様に喜んでいただけるショップになれるよう一生懸命頑張ります!
洋服はLOEWSで買おう!