895738b8.jpg今日の大学病院は、検査も診療も予約枠通りに順調にはかどり、正午前には首尾よく帰宅ができた。血液検査の結果もかなり改善されていて、自主的な運動の効果だろうと自己評価している。きのうは別な外来の処置室で抗がん剤の注射を打ったばかりで、さすがにジムは自粛したが、今日の午後は開放感に衝き動かされて、さっそくトレーニングに出かけずにはいられなかった。

二日間、雨が続いていたこともあり、身も心も緩みきっていた。こりゃあいかんという気持ちに押しつぶされそうになっていた。オレは家にたどり着くなり、病院からもらってきた3か月分の大量の薬袋を部屋に放置したまま、バックパックに古い運動着を詰替えて、駆け込むようにして駅向こうのジムに向かったのだった。

そういえば、ほんの少し部屋にいるあいだ、メールボックスだけはチェックしてから出かけたわけだったが、夕べ真夜中を過ぎてから、ミミから2通のメールが送られてきていた。中身は空けずに、家を飛び出した。

三連休の初日ということなのか、いつもは込み合っている時間帯だというのにジムにはあまり人がいなかった。これ幸いにと、トレッドミルで早歩きを60分、さらにそのあと自転車も60分、間欠的に負荷を加えて漕ぎ続けた。どちらも有酸素運動になるわけだが、前者は傾斜をつけたので約5km歩き、200mほどの高さまで坂道を登った計算になる。後者は自転車で約20km走ったことに相当する。それから筋トレルームに移動し、胸筋と腹筋を厚めにそれぞれ100回ほどやった。帰り際に思いついて体脂肪率を計測したら19ポイントあった。2010年の12月までは、ほぼメタボに近い状態だったから、まずまずの成果だといえようか。目標は15だから、ゴールが遠目に見えてきたと言っていいだろう。

それから大浴場で湯を浴びて帰ってきた。湯のほうは時間帯もあって、かなり込み合っていた。スポーツクラブには、風呂だけ楽しむ限定会員もいるが、オレよりも年齢が上の会員はほとんどがこの「入浴会員」である。オレはどちらかといえばカーッと熱い湯が好きなのだが、ジムに併設されているスパの湯は、どれも40度に温度を設定してあるようで、やや物足りない熱さ。とはいえ、オレはどちらかと言えば「カラスの行水」のほうで、あまり長湯はしない。

爽やかな気分になって帰宅し、ミミからのメールをよく読んでみた。今度の月曜日に第二回目の試験があるらしく、その準備で夜なべしているとのこと。試験が終わったら「チャット」をしようと誘いかけていた。2週間ほどすれば再会できるのだが、オレのダバオ滞在中に三回目の試験があるらしい。あまり成績のことはとやかく言わないつもりでいるが、大学が三行半を下して落第としたらどうしようもない。ミミの頑張りを信じてはいるが、時々諦めて荷物をまとめてプロビンスに帰ろうとしている彼女の夢を見ることがある。そうなったらそうなったで、またふりだしから考えればいい。ここまできたら、オレが生きているあいだ、ミミを支えてやるしかない。