2020年08月27日

8/27

腰をやった。


いつかやるだろうと思っていたが、やったらやったでショックなのが腰だ。
やい、腰と。
毎朝洗面台。
やい、腰と。
から始まるウィークデイ。


区民プールへ行こうと決意したのは8月の初めのこと。密を避けるには田舎の老人しか来ないぼろいプールはきっと最高。あんなもん消毒液の温泉に浸かっているみたいなもんだから、ウイルス対策も万全。しゃーこいと。水着も買って、水泳帽も買って(必着)、あとはゴーグルだってところでの、腰。
やい、腰と。
僕は親しい幼なじみに話しかけるように、毎日腰と対話をしている。そしていつも機嫌をうかがって、接待もしている。


夏らしいことしてないなんて、よく考えたら毎年のことで。
やたら終わりだけセンチメンタルになるのもそう言えば毎年のことで。
もう、いい加減そういうのに飽きたいのも毎年のことで。
いつもと違うのは昼間、テレビからBGMみたいに流れてるあれが少なめ、いつもよりも。

ブラスバンドの陽気な音とは対照的に、落ち着いたトーンのアナウンス。その2つを一瞬で射抜く金属バットの快音。
真面目に最初から最後まで試合を観ることはないが、ほんとにBGMみたいに、当たり前に生活の中に馴染むその音。少なめ。
感じる違和感の正体はそれか。今年の夏。
どの部活の子も、最後の大会すら開催されずに静かに引退している。夕方ニュースの短いドキュメントでよく伝えられていた。やりきれない顔をしてはった。
アフターコロナ。
そういうテーマの映画や音楽も増えるのだろうか。
コロナ系、なんて言葉でまた誰かが一括りにまとめたがるのだろうか。
知らねえけどわしゃ腰が痛い。
痛みすらもう友達に。



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チェーン店は最高と。
今まで美味しい穴場てきな店を調べていたのは何だったんだてほど。
最近はチェーン店の良さに気づいた。
安い。
そんな失敗しない。
あとは数年後、また会える味。
超おふくろの味。
最高やんけと。
そして、チェーン店に来るまわりのお客さん達の会話。
決定的にちがう、洒落た店と。
家族、熟年カップル、気を使わなくて良い本当の友達。やけに耳に入る。
誰しもリラックスして、ほんとにどうでもいい会話しかしていない。
同じサークルの仲良しだろうか。女子3人組の会話は最高。

OBが男で、OGは女。
OBはおばさんやけど、男。
そうそうそうそう、逆よ逆。
逆で覚えたらいいんよと。


すごくすごく、勉強になったチェーン店。最近の大学生は頭が良いんだなと。
注文用のタブレット。
食べ放題残り5分。
焦って注文したくなるパワーワード。
グラスの表面、我慢できず流れる水滴。
明日もまた仕事だと。











22:44

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2020年07月27日

7/27

キティサンダルを購入した日は、少しおかしかった。

としか、言いようがない。たぶんきっとアルコールも入ってたと思うし。
玄関の隅、雨に濡れ、片方だけひっくり返ったそれをみると、毛並みの悪い野良猫に見える。そしてもう10回は履いたのに、今さらバチバチに靴擦れして謎の汁が流れる己の足の甲をみると、まさに飼い犬(猫)に手を噛まれるとはこのことかと。
超不健康サンダル。始まったばかりの夏に想いを馳せる。



キティサンと言えばドンキと思い。
来店してみるものの。
もう店頭に在庫なんてない。あるのはSupとでかいロゴが入ったシュプリームのサンダル。よく見りゃSuper sandalという商品だったが。例えばそういうインチキ臭さや、すれ違うカップルの会話の断片だとか、香水コーナーから香る若さの象徴みたいな香りは変わらず。あの頃の気持ちを刺激する。
でもねぇ。
肝心のキティサンはねぇ。
どこにもねぇんやと。
己が求めているギャル像はもうとっくに化石なんだなと肩を落としてメルカリで検索、のちに購入という流れだった。




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豪雨被害が出た日、真っ先に久留米に住む友人に連絡してみた。
友人は無事だが、ゼロ年代ギャルの聖地、久留米ドンキの一階が水に浸かったこと知った。

2006年。
ゲームセンターやボーリング場が併設された田舎のドンキは、贅沢に土地を使う。やたら広い駐車場は週末になると黒い軽で埋まる。ハンドルは豹柄。リアガラスには大きなAという文字。
そのAは普通のAとは異なり、男爵の髭のような陽気な曲線。ポップなのにどこかトゲのある雰囲気。バランスの良い左右対称。そうだ、ayuのAなのだ。ドンキ駐車場はAで埋まる。それがあの頃の久留米の夜。
店内もAで溢れる。ケチったブリーチで毛先が傷んだA達はみな、心も併せて痛めていた。そしてその寂しさを埋めるために、昆虫のようになるべく光の多い場所に集まっていた。彼女たちは何かを待っていた。その何かが、素敵な夜ならば、特に言うことはなかった。



在庫量を多く見せるために、わざとぎゅうぎゅうに商品を陳列し、通路幅も狭くするのがドンキのやり方。
近くにスタジオがあり、練習の後とかふらり立ち寄ると背中に背負った大きな楽器が邪魔過ぎて、いつもすれ違うAから睨みをきかされていた。Aのこと、怖いなと思った。楽器を持ってロックンロールだイキってみても敵うハズなんてなかった。
教室でできたスクールカースト、そんなに簡単にひっくり返らんデスト。
卒業してからも死ぬまで続くその、自然な力関係に怯えるしかなかった。久留米ドンキの夜。




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話題のドラマ、Mは終わった。
Mロスにはならなかった。
が、毎週リアルタイムで楽しみにドラマを観るなんて、自分にとっては久しぶりすぎた。
たくさん笑った。
過剰な演技。ベタすぎる展開。主役なのにセリフ棒読み。全てが絶妙なバランスの見事なドラマだった。
すっかり太り、不自然に大きくなったおっぱいの現在のAは、YouTubeのコメント欄でバカにされており、ドラマで出てくるAとは全くの別人。時の流れを感じずにはいられなかった。

あの頃のドンキをウロウロしていたAたちも、Mを観たのだろうか。幼稚園の送迎バスを待ちながら、M観た?なんて話をして盛り上がるのだろうか。順調に未来を歩み続けているのだろうか。
浜崎だした私達なら
いつか明日をつかむだろう
浜崎だした彼女たちなら
光る明日を見つけるだろう




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世界は変わった。
ふつうに変わった。

収束したら飲みに行こうねなんていう幾つかの軽い約束は、もう普通に果たせないのではないかと、思い始めた。
一部の親しい人としか会わない生活になった。
そこまで仲良くないバンドの知り合いからはライブ来てくださいなんてDMもすっかりこなくなった。きっと彼らなりに、色々と気を使っているのだろう。
もともとマイノリティな趣味だが、更に端っこに追いやられてしまう感覚。危機感は感じるが、本当にしょうがないことだ。むしろ、余計なものが削ぎ落とされ、シンプルになる生活は心地よくも思った。

でも5月だったか。
休業中のいつものライブハウス。がらんとしたフロア。
巨大なPA卓がバラされて、剥き出しの無数のケーブル。配線をイジイジ。
生でのライブは制限されるが、せめて配信の音を少しでもよく聴かせようとするスタッフの姿勢だとか。
ほぼゼロからスタートけど、一緒に作り上げてくれるメンバーだとか。
どう考えても音楽を辞める理由なんて一つもなく。
よしと、巾着袋をキュとしめて、ランドセルをからい直し。
生協トラックの隙間を縫って、意味もなく走り出す。


夜勤明け、狭いエレベーターの中。一晩使ったマスクの表面はケバケバと毛羽立ち、自然と剥がれ、たんぽぽ綿毛のように宙を待った。いつもは動かないばあちゃんが車椅子から身を乗り出し、わしの願い事が乗ったそれを掴もうとする。
すごい時代を生きているが、そんなこともあったねと笑える日がいつか来るんだろうと、Aみたいなことを普通に思った。
















22:06

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2020年05月06日

5/6

こっそりと。
新年度になっていた。なんか、それどころではなかった。地球的に。
3/31で営業を終える天神コア。
いち、ギャルとして大好きな場所も。
セールすること自体が批判されて、複雑であった。
歴代パラパラギャルが整列し、踊りながらシャッターが閉まるようなハッピーエンドとは違い。偉い人たちの挨拶だけで、それはさっぱりとしたものであった。



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地球の思春期。
と、思うことにした。インプットは多すぎるけれど、アウトプットの手段を知らないから苦しんでいる。学ランの下になるべく目立つ色のTシャツを着て、出番を待っている。今はただ、不器用さだけが床に転がる日々。

マスク売りの少女を街のあちこちで見かけるようになったのは数日前からか。彼女たちは真っ赤なボロ頭巾なんてかぶっておらず、みな、大学の学祭実行委員が着てそうなナイロンのパーカーを着ており、動くたびにシャリシャリ鳴ってはる。そして楽しそうにおしゃべりをしている。生活の為に必死という感じではなく、売れなくても、別に。ていうスタイル。普段何の仕事をしているのだろう。



マスク50枚4500円。日を重ねるごとに少しずつ値下げが始まり、今日はついに2900円。雪が溶けて春になる感覚に似る。少しずつではあるが、世界は快方に向かっている実感は、今はそういう色んな数字からでしか得られない。


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この動画は3月上旬に収録されたものです。
という注意テロップが動画の冒頭に。冒頭にないと、ひんしゅくを買う。だからユーチューバーも大変。でもユーチューバーにも生活はある。バンドマンの知り合いがやっている歌つなぎは良いなと思うものもあれば気持ち悪いなと思う部分もあった。
個人はよかれと思ってやることは他人からしたら大迷惑、不謹慎。
その繰り返しにウェ!っとなる。当たり前だがそれぞれの立場からしかモノを言えないので、すれ違うのは当然のこと。医療と経済の天秤ずっとゆらゆらで、さまざまな意見がSNSで浮かび消えた。共通しているのは、この日々に対する怒りや不安を何とかして消化したい。怒りをぶつける対象を探している。だから必要以上に誰かの揚げ足をとりたい。叩きたい。イェイ。


ハッシュタグでステイホームだ?
なのに何でプールで水着の写真をあげているのだ。六本木のダンサーさん。偽者セレブ、略して偽レブ。
わしかて誰かの揚げ足をとりたい。いつもあの人はたくさんのハッシュタグに囲まれている。集まれ仲間たち。そんなにハッシュタグが好きなら死んだとき、お花の代わりにハッシュタグを棺桶の中にビッチリ敷き詰めよう。


#サンタモニカ#美容#足痩せ
#タビジョ#猫耳#プラセンタ
#アンチエイジング#針なしエアー注射
#ディズニーコーデ#サルベーションマウンテン#おしゃれさんと繋がりたい
#死

生きた証をできるだけ隙間なく。





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人という字は人と人が支え合ってできていると。
金八言うんだからまちがいねぇよそれと。ヤンキーも納得けど。
支え合っている時点で密です。
s o c i a l d i s t a n e。
手を取り合うべき時代に、手を取り合えないことは皮肉だ。
4つ目の密って知ってる?
たぶんそれは秘密だよそれは。
秘密を他人と共有すると、急激なスピードで親密になれる。しかしその共有が終わるともっと急激なスピードで別れも来る。
少しくらい秘密がないと色気はないが、持ちすぎると誰も信用していないみたいで嫌われる。秘密。


先生、あのね。
先生の名前も担当科目すら忘れたけど。顔だけ覚えている、先生あのね。
おっさんの先生、あのね。

ちょうどこの時期だったと思う。高校の文化祭は。
日中は汗をしっとりかくくらいの気候だが、窓を開けると心地よい風が入ってきて女子たちのスカートの裾をさらさらと揺らす。
家庭科調理室がある棟の二階の教室を大改造。下級生の出し物は、カフェテリア。
手作りミートソースだけやたら美味いと評判になり、文化祭の短期間の中でもリピーターが生まれ、店内は活気で溢れていた。生徒たちは期間中、自分たちの好きな音楽を流していた。進学校で勉強に追われており、音楽を掘るなんてするわけもなく、みな、mステ程度の知識で好きなものを見つけ、くそダサい曲ばかりかけていた気がする。でもそれが良かった。
その日流れていたのは宇多田ヒカルのDISTANCEという曲だった。めちゃくちゃ売れたアルバムの曲だった。その後、アレンジを変えてシングルカットされるが、明らかに原曲の方が良い。すごい印象的なイントロリフの繰り返しに、当たり前のようにへぇ良い曲だなぁと思っていた。今思い返すと、すごくその時代が出ている音色だと思う。音階は、いつもわりと決まったものが愛されるが、音色は次々と古くなる。かと思えばリバイバルだ何だ、また流行ったりもする。

ピンピロンピロン
ピンピロンピロン


ミートソースはまぐれだとしても確かに美味かった。店のやつより美味かった。 ひき肉が、ばりいい仕事をしており子供が作ったとは思えないコクがあった。

そう思っていたのは僕だけでなく、先生もそうだったと思う。名前も忘れたあの先生。
あの先生は、生徒たちから少し離れたところに座り、黙々とミートソースを食べていた。いつもの弁当に飽きた胃袋に、あのミートソースはきっと最高だったのであろう。
先生は一人だった。文化祭のときくらい、真面目な先生はふざけるべきであるのに、生徒と打ち解けて話すこともなく。距離をとっていた。
そんな空間で流れるDISTANCE。遠距離の歌なのか。それとも近くにいるけど、時間の経過のせいで遠くに感じる恋人との距離なのか。歌詞、そんなに一生懸命分析もしてないから知らんけど。いつの日かDISTANCEも抱きしめられるようになれると。凄まじいパンチラインで先生を包んでいた。先生との対比が滑稽でもあるが、馴染んでいて、不思議な空間になっていた。
大人になっても、人並みの社交性が加齢とともに身についても。不器用な人はいつまでも不器用なんだと。妙に安心したことを覚えている。その方が大切にできるものはある。
変わらず、宇多田ヒカルは流れていた。変化の少ない日常の繰り返しによく似たリフ。ピンピロンピロンピンピロンピロン。




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「このウイルスは人の体の中でないと、生きていけないのです。人と人が触れ合わなければ必ず終息します。どうかお願いします。皆さま、お家でお過ごし下さい。」

いつもは原稿通りで、そんなエモいこと言わない6時台のニュースキャスター。時間におさまるよう、早口で言ったのは印象的だ。
ハッピーバースデーの歌を2回。それが大体30秒。歌いながら手を洗いましょう。しっかりやってますか。
子どもたちは、特に誰かの誕生日なわけでもないけれど、毎日ハッピーバースデーを歌う。いや、毎日誰かの誕生日なのだ。ほんとは。ブラジルの人聞こえますか。おめでとうおめでとう。今日まで生きてくれてオブリガード。排水溝の向こう。支え合う人と人。

1000年後の歴史の教科書で、この出来事は2行になるか、20ページになるかまだ想像もつかないけれど。すごい時代で生きている。
ファミマの前のゴミ箱。若い少年たち二人。ファミチキの最期の一口をポイと口にしまって。
「よっしゃ、じゃあ俺も福大にしよっと。」
て、それ。彼らの友情がいつまでも続きますように。

















22:38

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2020年03月24日

3/24

ワニが死によった。
残業を終え、ロッカールームでそれを確認して、うつむいたまま動けなくなった。
あんなにロッカールームでうつむくことはない。爆風スランプ以来だ。

ワニロス、えぐい。
思っていた以上に。
インターネットでさまざまなパロディや批判を見かけた。
が、作品自体にいつも罪はなく、誰かがガーガー言っても、それすら追い風にかえて、舞う桜の美しさは余計強調される。純度は高まり続ける。
アートって評論から、そのくらい独立してるものや思う。どうもワニがとう。以外の言葉が浮かばない。
そして誰も後追い自殺しないとこがワニの良いとこだ。ラコステばり元気。
そうだ、あの物語はフィクションだ。




********



桜の季節。
お花見会場で撮影してたPVのあの。
19の曲なんだっけなと、探したらすぐに出てきた。便利すぎる時代だ。
19って今何歳なんやろ?調べたらすぐ出てきた。便利すぎる時代だ。
19は40と41らしい。
重圧に耐えながら。
重圧に耐えながら。
真似したくなるほど低姿勢で歌うボーカル。
重圧に耐えているからか。
姿勢が低い。
姿勢の低さは大切だ。
いつでも重心は低くしてから抱えましょうと、とっくに捨てた介護の教科書には口うるさく書いていた。
姿勢の低さは大切だ。
慣れた間柄こそトラブルはつきものだから。
重圧に耐えながら。
姿勢は低く
姿勢は低く。

寮の下に引っ越しのトラックがとまることが増えた。それをコンビニで買い物した帰りにいつもチラ見する。
荷台にちょこんとのった冷蔵庫。真っ黒。過ごした時間をギュッと集約した黒さ。いつも見ない冷蔵庫の裏。生活の記録。
家主はその黒さを見ながら、過ごした日々を振り返るのだろうか。そんな隙なんていつまでもないのだろうか。
未来と過去の天秤はゆらゆら。いつかは過去に軍配があがるのだけど、その日まで陽気にゆらゆら。



********


20XX

と表面に一発でっかいプリント。

ポッポコさんのデザインする洋服をここ数年買い続けている。
かっこいい。
20XX。
そうだ確かに20XX。2020って感じがしない。今年は本当に20XXって感じだ。
子供の頃に想像した20XX。
嫌味なくらい近未来。
空飛ぶクルマはまだ開発されてないけれど、見えないウィルスとオリンピックが戦う。街から人が消えて、メインストリートに空き缶が転がるだけ。
子供のころに想像したそれと、かなり近い。
とうとう今、そこに立っている。
ピエンと。
ピエンという名前らしい。最寄りコンビニの店員さんの名札。
何か悲しいことでもあったの?
ホアと。
ホアという名前らしい。
いや、惜しい。
最寄りコンビニの店員さんの名札。
ほんとにいつもタイトなジーンズにボディばねじ込んでレジを売っている。
タイトなジーンズはワニだけで結構。
投げキッスすらよけるほど、愛が渇いた近未来。大好きだけど、警戒してるよ。恋人たちは囁く。
Gショックのバックライト程度の光でも。暗闇の中だと未来を照らせる。
コンビニの帰り道くらい、靴のカカト踏ませてよと。まだ少し甘えていたい。


















19:13

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2020年03月15日

3/15

こんな時にYouTubeのコメント欄でケンカしてる場合か?


いや、場合だ。
外に出られない分、いつもより眺めるスマホ画面。
会えないならばネットでコンチハ。
人が作ったものにあーだこーだ。
顔と名前を隠さないとケンカもできない胃腸虚弱空手家。死ぬまで続くマウントの取り合いにはうんざりけど。暇だから見ちゃう。
定番の卒業ソングは、この時期しか再生されないのだろうか。急に再生回数を増やしては何もなかったかのように去っていく。
それぞれみんな自分勝手な思い出を音楽に託す。
クラスメイトと写真を撮るヒマもない。短縮型。校長挨拶校内放送。思っていた感動的なものとは違うけれど。これはこれでしょうがないのかと。成人式の時に笑い返そう。
高校生とは思えない妙に大人びたコメントを見つけた。

ゲー出るほど無駄だと思っていた沢山の言葉の中で、やけにキラついていた。冬の朝に似て、凛としていた。
必要ないと思うものの中にも、自分が出会いたい言葉は意外と見つかるもので。
期待して買った本よりも、いつも心に残る。
こんな時だから。
YouTubeのコメント欄。
こんな時だから。
ドンジャラ。
こんな時だから。
いや、こんな時でなくとも酒しかない。
いつもより飲みに行っている。
こんな時に飲みにいきたいと思うなんて、よっぽど好きな人たちだからと。
水滴を含んで、底にピタリとひっつくコースター。私もそうなりたいと願う。好きよりももっと純度の高い何かで、勝手に繋がって自然と離れる人と人。







********




かわいそうなパオン。

そう、ゾウの話。
ゾウはとにかくかわいそう。
戦争中の動物園のあの悲しいお話にはじまり。令和になった今でさえかわいそう。
やっと街にやってきたサーカス。行こう行こうと思っていたのに風邪ひくわ仕事多忙わで、タイミングを逃し。
コロナウィルスの影響で、公演を中止しますと、テレビで観た時は唖然。
この日のためにゾウたちは、巻きたくもないダサめバンダナを巻かれ。乗りたくもない玉に乗る。やりたくもないことしかしてない。
せめて、その努力に光を。
光を思っていたけど。中止。
ゾウは知らない街へ帰っていく。
モスバーガーの包み紙の底、いつもこぼしてタプタプに溜まるトマトソース。それを眺めながらゾウのことを考えていた。
人のためだけじゃなく、少しは自分のために生きて。
かわいそうなパオン。


















22:21

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2020年02月27日

2/27

この体積を求めよ。



と、言われている気がする。
信号待ちのウーバーイーツの配達員。
背中に背負ったあの四角いやつ。
やつの体積を求めよと言われている気がする。縦がおそらく何センチで横はちょっと長いな何センチで、奥行きは、奥行きはどうだろって考える間に信号は変わり、その瞬間、足早に去っていく配達員。まだ求めてないのに。

都会の横断歩道をチャリで渡る場合は、スタートダッシュがほんとに大事。
一度、人の波に飲み込まれると、まわりの迷惑な視線を受けながら、徒歩以下のスピードで人と人の隙間を縫うことになる。
あの人たちはみな、副業であれをやって小遣いを稼いでいると。
へー。
まさに時代に合った商売のやり方。
けど、ラーメンひっくり返すなし。
副業でも、プロであれし。
以前よりも明らかに増えた配達員。
彼らがあふれるほどに、自然と飲食店から人は減る。
今外に出るのはそんなに危険なのか。
週末なのに、人気のない飲食店街を歩くと映画の中みたいな気持ちになった。



********

メルカリで転売する為に、マスクの行列に並び、横入りした人には暴力をふるう。
人を救うために、リスクを犯して働いて感染した医療従事者が、職場に戻ると賞賛されるどころか、差別的な扱い。
こんな時でも野党の野次は、悪いやつの心臓を射抜くどころか、ブーメランになって己の頭に突き刺さる。
ずさん。
ずさんだ。
ずさんて言葉がしっくりくる。
漢字で書けんけど。
国が、全てがずさんだ。
ピンチの時ほど、それが浮き彫りになる。

ニュースでよく見る、ウイルスの写真は顕微鏡でのぞかないと確認できないほど小さなものなのに。
不気味なモノクロで、いかにも凶暴そうな輪郭、余計に恐怖を掻き立てる。
もっと理科の教科書で見たミジンコとか、ボルボックスくらい、可愛げがあればよかのに。ばりこわ。

ふと、思い出したのは、ウルトラセブンのメトロン星人の回で。
メトロン星人は見た目、エビ。
煮込むとダシ出そうなほど、けして強そうなルックスでもないし、現に弱くて、アイスラッガーで真っ二つにされるけど、頭は良い。
直接地球人に危害を加えるのではなく、タバコに悪い薬を混ぜて、それを吸った人々の理性を壊して、犯罪を増やす。
人と人とが信頼関係をなくせば、自然と人類は滅びる。それを手を汚さずに待っているというエビとは思えない頭の良さだった。





********



ゴロゴロして何もしない休日は勿体ない。それが幸せとも気づかずに。なんか焦ってる気がして。
よしと、重い腰をあげてひとり回転寿司へ。
まわる、まわるよハマチはまわる。
いや、まわっていない。
無駄な廃棄を出さない為に、最近の回転寿司はまわさない。注文しないと何もこない。
カウンター席。無人のレールの上、たまに通るのは小さいワサビの袋。その向こう側にはボックス席に座る、おばさん2人。レーンで隠れて、顔だけは見えないけれど、2人の会話は丸聞こえ。

「あれこそがエンターテインメントなんよ!」


と、先日の中居くんの会見を褒めていた。


確かに良かった。
が、ぼくは、チョナンカンのほうがずっと、1000倍くらい面白いのになぁと、考えた。
あとキムタクが露骨にカッコつけたときとか。最高。一人でご飯を食べると、誰かと食べる時よりも、心の中ではよく喋るなぁと思った。
そのタイミングで目の前を通過。
ヘイお待ち、ハマチ。

テレパシーみたいで嬉しかった。















2:17

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2020年02月05日

2/5

「どうして飛ばないの?
ちゃんと羽が生えとるのにサ。」


確かにサ。
そうだよね。
神社の鳩たちは、いつも子供たちに追いかけられてるが、飛ばない。
ギリっギリまで早足でやりくりしよる。
捕まるか捕まらんかの瞬間に少しだけフワッと羽を広げる。木の枝に避難してうんこでも落としてやればよかのに。
飛ばない。頑なに。
理由なんて知らない。でもあいつら、初詣の時だけ盛り上がる人間とは違って、けなげに毎日神社に通う。
鳩たちのバレンタインでもある節分祭。
撒かれた豆は翌朝には綺麗に掃除されていたが、何かを懐かしむかのようにジャリをつついてはった。鳩のこと、かわいいて思う。
バイトの巫女さんが神様の前を通るとき、軽く会釈だけして通り過ぎた。相手神やけん、もうちょいガッツリ頭下げんばと思ったが、若い女の子にとって、それは精一杯の角度であった。誰も見ていないけどサ。






「どうして描かないの?
チャンスで溢れているのに、人生なんてサ。」

んなこと言われたってサ。
売れない絵描きさんは言う。今日はアイデアが降りてこないだとか。自分の良さを理解してくれる客層ではないとか。
勝つか負けるか。シンプルで分かりやすいスポーツの世界とは違って、芸術家には山ほど言い訳が用意されている。
そうこうしてる間に、冬は深まり。絵の具をつけたまま、筆先も固まり。
次描くときは、どの色にも微妙に黒が混じるバカ筆。
バカ筆になる。
誰かに評価される勇気もないのに、誰かの批判ばかりしているとほんとにダメになる。
ライフイズベリーショート。
ビートルズが言ってた言葉。すごく思う最近は。悩んでる暇なんてない。でもみんな悩むのが好き過ぎる。
ビートルズの曲は当たり前のように素晴らしいはずけど、前の職場で毎日流れていたので、聴くとやや憂鬱な気分になる。




********


夜勤明けに3時間くらい。
中途半端に眠ってから目覚めるといつも最悪で。
不快感マンキンの胃、ドブほど臭い口内のアンハッピーセット。
みた夢のことを日記に書き残すと、頭がおかしくなるから良くないらしいけど。似たような毎日の繰り返しやと、夢の中のがクリエイティブ!なときもある。
浅野いにおも毎日15時間漫画描いてた頃は現実よりも夢の方が生活の中でメインだったと、なんかのインタビューで読んだ。

サークルの友達と、久しぶりに一緒にライブをするけど、リハのときに自分の楽器だけボディとネックがバラバラになってる組み立て式で。
みんなスタンバイできてるのに自分だけ事務所にプラスドライバーを借りに走るていう完全に現実の不安が滲み出たような夢だけど。
夢の中に出てくる懐かしいスペシャルゲストさんたちはみな、ほんとは自分に会いたがってくれている方々なんだなと、いつも勝手に解釈している。



********



最後の放水。

2/7(金) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/19:00 ST/19:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
ペペ
萠珈
DISCHAAAGEEE
ダム狂い

















19:11

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2020年01月24日

1/24

100日後に死ぬワニが、SNSで話題だ。
毎日見ている。
そして毎日しっかり面白い。
日を増すごとにワニのこと好きになる。


それは死まであと85日の、15日目のこと。
ワニとわし、全く同じことをしていた。
ニトリで買ったカラーボックスにモノを入れすぎて、すぐに壊れてしまい。何とか修復しようとするがうまくいかない。
隣の人が観ている映画のあらすじが分かるほど、壁の薄い社員寮にこっそりとトンカチを持ちこんで、気を使いながらトントトン。半端にしか力を入れないからだ。クギは刺さらず、板だけが力なくパタリと倒れる、の繰り返し。
それはワニと同じ。
その日を境にワニのこと人ごとには思えなくなり。わしももうすぐ死ぬのだろうかとか。ワニの恋の行方だとか。気にし過ぎながら見ている。
ワニは器用には生きていないが、正しく生きている。
どこにでもいるワニだ。
ワニは将来のことをごまかしながら、若者らしく曖昧に生きている。そして若者らしく茶碗一杯分は思いやりを持っている。
みな自分に重ねたい何かを探している。心をすっぽり代弁してくれるような言葉を探している。
そこにいるだけで、十分なのに、まだ気づかずに探している。
明日死ぬかもしれないから精一杯生きろと。他人に言われてもピンとこない。なんとなく明日は死なないだろうと思って生きているから。けれどワンピースよりも、ワニの最終回が気になるから、101日後までは何が起きても確実に生きている。そんな些細な理由の積み重ねが死ぬまで続くことを切に祈る。


********


大阪までラルクアンシエルを観に行った。
16年ぶり。
観なさ過ぎて、Hydeは、カッパとかペガサスみたいな空想上の生き物かと思っていたが、きちんと実在していた。
演奏を聴きに行ったというよりも、自分の今までの人生を振り返るような体験だった。どの曲も、ピンポイントで思い出す匂いとか風景があって、懐かしさが老体をバシバシ鞭打つ感じ。
あの人は元気だろうかとか。この人は別に元気じゃなくていいやだとか。僅か2時間くらいの時間だけど、過去の色んな地点にタイムスリップ。こんなにも色濃くラルクアンシエルの音楽は自分の人生に寄り添っていたのだなと痛感させられた。そして、沢山のお客さん。バラバラの年代に格好。ぶつかり合う個性。すれ違う瞬間に話している会話の断片。
個人的に感じていたラルクアンシエルの世界観みたいなもの。みたいなものはすごくすごく狭いもので、ほんとは化け物みたいな大き過ぎて全貌がいつまでも見えない尊いものなのだなと。行ってから思った。


ラルクアンシエルで2番目に好きな曲はさようならという曲で。
さようならという五文字は何となくネガティブな臭いがプンプンする。
英語にするとグッドバイで。
別れなのに、グッドが付くとは。
何でもかんでもポジティブにしたがるなアメリカ人はと。膝から崩れたけど。
調べてみるとグッドバイには次いつ会えるかわからないとか、もう会うことはないかもしれないという意味が含まれているということがわかった。
次すぐ会えるときはスィーユーを使うらしい。
そうなると急にグッドバイのグッド部分が色気を増すというか。大人びていて。悲しみをぐっと飲み込んでからのポジティブなのだなと。
膝の汚れをパンパンと手で二回はらい。前を向いて立ち上がる。
春でもないのに別れが増える。
中途半端な季節。
切なさよりも遠くへ、とっくの昔に行っている🚃




********


友人と会う約束をしていたので。
アンコールを聴かず、会場を後にした。
高一のときの出席番号が後ろの友人と会ってきた。
おそらく人類で一番仲が良い友人だ。
カニの話になり。
最近カニがおもろい。
見た目おもろい。食べても美味い。
こんな時代でもあいつらはダブルピースで平和を願っているみたいなワケわからん話をしたら、ダブルピースは日曜日の和田アキ子だけで十分みたいなこと言われ。やっぱこいつおもろいなと。
新しい友達なんて見つけなくても、出席番号近いやつと絡むのが一番だと。33歳で思うこと。





********

ラスト狂い。
漫画も死ぬほど在庫抱えてるので買ってね🤤


2/7(金) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/19:00 ST/19:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
ペペ
萠珈
DISCHAAAGEEE
ダム狂い

https://youtu.be/nO7cBNaTreA















20:51


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2020年01月16日

1/6


ボーナスが出たから欲しいものでも買おうかしらと。
色々調べるけれど。喉から手が出てこない。やや欲しいものはあるけれど、めちゃくちゃまでは行かない。加齢とともに物欲も体操座りで大人しくなりよる。じゃあ何も買わないのがベストけれど。
子供の頃、年末年始。一年のうちで一番お金を手にできる時期は折り込みチラシのたぶんそう、ゲームソフトとかその辺のチラシを丁寧に折りたたんでポケットに入れていたなと。
チラシから香るインクの生々しい臭い。あの臭いに高揚していたなと。そして今自分はモノが欲しいというよりも、その時の気持ちを欲しているのだなと。スマホをクンクンしてみても、残酷なほどに無臭。

バナーで出てくる副業で年収1000万円!みたいな、誰も騙せないような広告。
でも、事実騙される人がいるからそれが出てくるってことでして。
遊ぶ金欲しさではなく、暮らす金欲しさの犯罪が増えている。しかも高齢者に多い。
海の向こうでは当たり前のようにミサイルが飛ぶ。
信じられないけれど、信じられない時代がもう来てしまっている。
僕はもやしを茹でている。



********


目が合う。
いつも目が合う。
来る日も来る日も今石家だとか、内川家と書かれた立て看板を電柱にくくりつけている葬儀屋の警備員のおっさん。雇用延長だろうか、頭は真っ白だ。
キッテの2階くらい。ボウルで泡をかき混ぜているだけのお姉さん。目が合う。
いつも目が合う。男の自分からしたら何を売ってるかすら分からないお店。モクモクとどんどん大きくなる泡。目が合う。


クリスマスの前くらいに箱崎の大学湯という、もう営業していない銭湯へ行った。
築90年という古い建物。営業を辞めてからずいぶん経つのに丁寧に積み上げられたイスや桶に、生々しい水垢がまだ着いており、いつでもスタンバイOK。はよボイラー室行ってこいやんと。にぎやかな日々を懐かしむというよりも、経営者がおそらくそういう性格であったのだろう前向きなエネルギーを建物から感じた。そこで個展を開催するという攻めた方は初対面で。風邪で声を枯らしていたが、お客さんに対しての丁寧な対応、作品に対しての愛とか。ビビビと、熱いものがあった。絵はやはり生でみるものだ。
また子供の頃を思い出した。
ばあちゃんが銭湯の清掃の仕事をしていたので、冬休みの暇な日によくついていってた。
そこもガランとした木造の建物で。
番台にのぼってみたり、ぶら下がり健康器にぶら下がってみたり。どこか特別な場所に遊びに行くわけではないが、退屈な冬休みを適当に過ごして、それなりに楽しんでいた。

正月帰省して、ばあちゃんに会ってきた。グオグオ寝てはった。5分くらいですぐに帰った。僕は何がそんなに忙しいのだろうかと、ふと思った。また来るねとしか言うことはなかったが、また来ることは一番大切だ。





********


秋の終わりくらいにメンバーから抜けたいとラインがきて。クラッと来たけれど、しょうがないなと。
ひとり、普段は行かない場所に背伸びして、出入りしてみたり。
今泉の洒落たカフェは、オシャレな人種しか集まらない場所で、みんなズボンが太く。もうスキニーなんて田舎者のアイテムだと。ガムシャラに酒を飲んで、相当無理してメンバー探したりしてた。
今後どうなるかわからないけど。
まあボチボチ。ボチボチを積み上げて。
とりあえず4年くらい?一緒にやってくれたメンバーとのラストライブ。観に来てくれたら🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀🦀



2/7(金) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/19:00 ST/19:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
ペペ
萠珈
DISCHAAAGEEE
ダム狂い

















23:12

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2019年12月16日

12/16

冬、まっしぐら。
唇パックリ系で。
かわいいリップよりも、よう効くやつ。
歯医者に行くと治療の痛みよりも。イーンのたびにピリリと入るその亀裂に動揺。
雪国の人々が表情が少ないように見えるのは、そうか。厳しい寒さを苦痛に思っているわけでなく。
唇荒れ放題なのだなと。笑うと入るその亀裂。なるべく無表情で。
持ち帰ったスーパーの袋。早く冷蔵庫にしまえばよかけど。ちょっと一息のつもりで2時間経過なんてあるある。暖房レベルでとろけよるチーズにすら愛着。ハイジのおじいさんが焼くやつほど美味しくはないのだろうけど。正方形のまま優しくなっていくチーズにラブでして。
北の芸人さん。タイツかぶって、せっかくおもろい顔をしてるのに110デニール。みんなが笑っていないのはそのせいだよ。


********

イチョウ並木という言葉を聞いて、思い浮かべるのは。黄色全開で道路の両脇にたくましく生えている木々よりも。
明け方の雨の水分を吸ってアスファルトにピタリと張りついた枯れ葉の風景で。それは誰かのスニーカーの裏の凸凹をそのまま模写しながら、無様に潰れている。
そうか、わし。そんなに下ばかり向いて歩いているのかと。あかんぞと。坂本九てか六になる。
上を上をと、心がけるが、無理してポジティブになる必要もない。ならば間とって前だけをしっかり見て歩きなさいと。死んだばあちゃんに言われた気がした年末。
プリクラを撮りに行きたい。



********

13日の金曜日。
天神の街は、にぎやかで。
ギラギラしたマーケットと、上品なアレンジのバンド演奏。
バッグの底に隠し持ったオノの存在を忘れてしまうほど、酒にのまれたジェイソンも音楽にあわせて体を揺らす始末。
年の瀬、色々あったけどみんなが同じ方向を向いているような感覚はとても好きだ。


「13日の金曜日〜〜」
と、脅かす遊び。
謎の遊びが流行ったのは小2くらいのとき。
たしか前日にテレビでジェイソンのやつをやっていて、その翌日。
教室ではお調子者の男子たちがなるべく怖い声で
「13日の金曜日〜〜」
と女子の背後から言うってだけの。
だけのやつだ。
それで女子たちはキャーと声を上げて喜ぶ。その繰り返し。
子供にしか思いつかない遊びだ。狂ったように何度もやっていた。

しかし流石に何度も繰り返すと、言う方も言われる方も飽きてきて。
機転を利かしたやつがアレンジを加えて今度は
「13日の木曜日〜〜」と言ってみる。
つられて女子たちはキャーと言うが。木曜日ならば普通の日だ。
「その日はジェイソン来ません〜」とすかす。
ンモー、と女子たちはなる。
月曜日〜とか水曜日〜とかを挟みながら、忘れた頃に金曜日をぶっこむ。
よくできた遊びだ。

記憶の果て。すっかり忘れてたことを妙にリアルに隅々まで思い出した金曜日。
おもろいなと、含み笑いで帰宅して、鍵をさしてドアを開いた僕の背後に、血まみれのオノを持った男がふわり。




********



明日、カレー食べに、漫画を読みに、遊びにいらして下さい。

「別冊漫画ジジ10周年記念原画展」
●会場 cafe&bar gigi
福岡市中央区清川1・8・10ペンギン堂ビル3F
●2019,12.17(火)〜12.26(木)18:00〜22:00
BAR営業日のみ開催
要1ドリンクオーダー
●初日12.17(火)がオープニングパーティー

出演
牧畜業者
フジタシンヤ
大村宗照
のざきしのぶ
















18:04

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2019年12月05日

12/5

街はイルミネーション。
ばりイルミネーション。

ニトリに組み立て式の小さなカラーボックスを買いに行って、ふとレジの中に目をやると、梱包途中のクリスマスツリーセットと目があった。
隣では老夫婦が四苦八苦しながら慣れない手つきでスマホをいじり、発送用の伝票を記入している。
ヘイ、ツリー。
君はこれから子供たちを笑顔にする為に、遠くの街まで旅立つのだねと。カラフルな包み紙。ブタのシッポのように、陽気に丸みを帯びるリボン。そのひとつひとつに、いちいちわくわくできるような感性をいつまでもいつまでもと思う反面。
年末に向けて忙しくなる店内。新人のバイトくんらしき人は、わしのカラーボックスの箱にお持ち帰り用の持つとこ。
持つとこをつけてくれようとしているが、うまくできず、これが3度目の失敗。

しょしょしょしょ少々お待ちくださいと慌ててレジから逃げ出し、残されたのは、わしと持つとこ。
背中に感じる行列の気配と。待たされている人々のイライラ。
しょしょしょしょ少々お待ち下さいと心の中で思いながら、いつまでもいつまでも、持つとこを見つめていた。メリークリスマスミセスメリアーン。楽しいことを守る為に必要な少しの余裕。
余裕余裕余裕。



********

適当に、11月は過ぎた。
特に何もしなかった。
バンドしてないとすることない。
ちょうど1年前に入院していた病院の近所を歩くことがあった。
そうだ、あのときも相撲の九州場所は開催されていた。
病院の屋上から街を眺めると、あちこちでお相撲さんがギャルと歩いていた。お相撲さんはモテるのだなと、そのとき知った。
ホクホク顔のお相撲さんはギャルに何か買わされて両手に紙袋を持っていた。
決まり手は突き落としで、お相撲さんはギャルに負けるんだろうかとか、考えていた。
点滴に繋がれながら。
あのとき感じたドブのような気持ちも、一年経つと薄れてしまう。人間関係も少しずつ変わる。お世話になった方々のことだけは忘れんごと忘れんごとと。まわしを締め直して、歩くスピードを上げた。




********

福岡のバンドマンやアートの方が描いた漫画、イラスト等をあつめた別冊漫画ジジ。
10周年を記念して、原画展を行うそうです。僕も過去2回、圧倒的な画力を活かして漫画で参加させて頂きました。
初日17日は弾き語りやトーク等もある、素敵なパーティーになりそうです。
是非、漫画読みに、カレー食べに来てください。


●会場 cafe&bar gigi
福岡市中央区清川1・8・10ペンギン堂ビル3F
●2019,12.17(火)〜12.26(木)18:00〜22:00
BAR営業日のみ開催
要1ドリンクオーダー
●初日12.17(火)がオープニングパーティー

出演
牧畜業者
フジタシンヤ
大村宗照
のざきしのぶ














21:19

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2019年11月12日

11/12

深夜のコンビニ、おでん什器の中の銀河。
余り物の厚揚げは出汁が染みすぎでもう焦げ茶色でプカプカ。2時間サスペンスの水死体のように浮いている。
余るとは、おそろしいことなのだろうか。
死ぬくらいおそろしいことなのだろうか。


はい、今から4人1組でグループを作ってください。思春期の女子たちに戦慄が走るあの瞬間。大丈夫。君たちは、大人になると刑務所みたいな教室から放たれるから。
小さなコミュニティでは、余る側だったのかもしれないけれど。
他の世界では、あなたを中心に人が集まるから。その世界を探す努力だけはしなさいと。
卒業式の日に後ろ黒板に、担任は書こうかしたけどもう、赤や黄色のチョークでガッチャガチャ。3組最高。


********


初代SNSミクシィ。
もちろんあなたは退会しただろうか。
オレンジ色の黒歴史。
病み放題、日記。鉄下駄の足跡で心まで踏みつけられる。
仲良し同士で小さなコミュニティを作っていた。懐かしい。そう、今でいうラインのグループみたいな。
たった一回の飲み会けど、その場のノリで作ってすぐに放置になるやつ。
コミュニティ。
懐かティ。
その中の書き込みで。大学の同級生で、落研のヨネザワくんが、いまだに書き込みをしていた。ほんとに誰も見ていないのに。
独り言のように、ボソボソと。
たいちくん、元気にしてますか?と。宛名のない手紙、崩れるほど重なってはった。
もう、ホラーだ。バッチバチに気持ち悪い。
けれど、どうもありがとう。
わし3年前くらいにも一回携帯落として電話帳もラインも消えてて。連絡できんけど。
まあ、どうもありがとうと。
秋の夜長、感傷的になったり過去を振り返ったり、するにはちょうどよい長さ。

















22:23




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2019年11月02日

11/2



じゃあまた!
じゃなくさよならと言おう。未来の約束は再会じゃなくお互いの検討だ。さよならだけが人生だ!

中村航さんの本をまた最近はよく読む。淡々としていて生活感溢れて、誰にも媚びない。ばちばちの理系。一見、ちょっと冷たいなとかそんな印象も受けるけど、なんだかどこかでとても共感もできる。
再会は確かに最高の喜び。今まで出会えた人みんなに再会できたら素敵けどそれができないのも知ってるし、何よりそんな人たちがいるから今日も元気に健康的な笑顔で。猛獣的な犬歯をちらりとのぞかせて笑う。
けして冷たいわけじゃない。
やさしいやさしい。
小さな小さな人間関係とコミュニティーを大切にして。大きな大きな野心と。中くらい中くらいのおべんとばこを買おう。

そしてわしは買ったばかりの文庫のページの端っこを2センチくらいぴらりと折り返して、そこについた自分の指紋をみて。なんで朝から何も触ってないのに指が汚いんだろうと疑問に思います。





********

財布、携帯、カギすべて落とした。
すごく探した。が、結局見つからず。
夜勤前に銭湯につかるていうホームレスみたいな生活。
番台のおばさんの優しさが心にしゅんだ。
話さなくてもいいようなこと、話すことの大切さ。
あの番台おばさんから学ぶ。
沢山の画像とか録音とかメモ帳とか、ここ2年間のやつごっそりいかれた。また考えればいいやとか。妙にスッキリした気持ちにもなったが。なったが、よね。
ハロウィンの日、天神から帰ってくる人々とすれ違い。皆、顔に、傷。シールで作れる簡単なやつ。わしもハートにあれ貼ろうち思った。
年内ライブないからクソ暇だし、クソつまらん。今度そのかわとキャンピングカーのイベントへ行く。












10:36


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2019年10月16日

10/16

綿矢りさの小説の冒頭に、食品サンプル製作の体験教室に参加する独身女性を描いたシーンがあり。
小麦色のロウをお湯の中に流し込んで固めて、エビにまとわりつけて、天ぷらを作るなんて描写があり。本を掴む指先も自然とアッツ!となる。
作ったサンプルを冷蔵庫に入れて、驚かそうと意気込むが、そう言えば私、一緒に住んでる人なんていなかったから物語は始まる。

読んでから、何だか胸につっかかるものがあり。
YouTubeで食品サンプルの動画を漁る日々。なぜ心惹かれるかなんていつも説明できないけれど。
宝石よりも輝くいくらや、ダンスを踊っているかのように、陽気にフォークと絡むナポリタン。ばちばちに魅了される。


調べていくうちに、食品サンプル職人たちの苦悩が少しずつわかってきた。
レストラン等のクライアントから依頼を受けて製作に入るわけだが。
リアルさを追求しすぎるとダメ。カツ丼のタレと混じると半熟卵はまだらに、茶色を帯びるが、それよりも発色の良い黄色の方が食欲はそそる。そこを踏まえてほんとは出したくない色でも出す。
我慢した分、コンクールでは自分の作りたいものに没頭する。
どの世界でもそうだが、そういうビジネス感とアート感のハザマに立ち、苦悩しながら突き進む人に惹かれる。大人や思う。好きなことやるだけは、少し幼い。
好きなことを続ける為にはどうすればいいか。そこを軸に考えるようになった。ゴッホには笑われるだろうが。ほとんどの人はそうだ。
そこに付随する生活。お金。家族。
人間関係モロモロ。
ポロポロと、鉄板の上に転がるのはハンバーグの付け合わせのコーン。
時間が経って汁と分離してくる白味噌の輪郭。浮かぶネギは、小口切り。たまに断面がハート型になっているものがあり、そいつが箸の先端に突き刺さってくっついてくると、四つ葉のクローバー発見よりも幸せな気持ちになる。ラーメンのナルト。そんなに色みや質感で悩むのならば、もう本物のナルト、使っちゃえばええやん。最初は思ったが、それはナンセンス。ナルトよりもナルトになること。自分は骨だけになっても、ナルトはガラスケースの中で生き続ける🍥







10/22(火) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/18:30 ST/19:00
前売¥1800 当日¥2300(+1drink order)

【CAST】
エボニーとアイボリー
SOLAR
FVS
ダム狂い














23:43

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2019年10月11日

10/11

やれAirDrop痴漢だ。
イートイン脱税だ。
そんなワードを言いたいだけやん。
そう、そこにある問題点を指摘するよりも、そのワード言いたいだけやんでネーミングされている言葉増えてる気がして。メディアに乗っかりやすいよう、やすいように。内容よりも名前が先に走り出す感覚。
ぶっちぎりの一位でも、まだキノコダッシュキメてはるクッパみたいな。
そんな気がして目眩がドーーン👈



「温めお願いします。」

このカップのおうどんは温め時間が長めでして。
迷惑そうにレンジに入れる定員さんはフロムバングラデシュ。
先にお会計済ますからそんなことになるのだ。まだあと1分半くらい。お互い向き合って話すことなんてない。
結局電子レンジの液晶表示、残り7秒あるのに取り出して袋に入れる始末。そんなに、話しかけにくい顔してるかなとか、一応確認、
深夜2時、セブンイレブン、いい気分。




********


あまりよろしくない、流れで来ているなぁとここ数ヶ月と。
ひっくり返って眠ってみても、気分なんて全然変わらず。
生活に変化を。
そんなとき一番身近な手段だと、自分の場合は手帳を買い変えるくらいしかできなくて。前の手帳の書くところ、まだ5ヶ月くらい余っているけれど。
どうも私生活がうまく行ってない原因はこれだと。勝手に決めつけて、新しい手帳を求めて街の文具屋さんへ。

販売しているものはどれもキリ良く、2020年スタートなものが多く、こんな小さい秋見つけるくらいの中途半端な時期に手帳を変えようとしている人間なんて、歓迎していない。
ほんとはバーバパパが表紙のやつが良かったんに、10月始まりのものはなく、妥協してムーミンを選んだ。




********



バーバパパは、いつだって最高。
まずその容姿。バチバチにかわいい。
彼を彩る形容詞は、ほかにない。かわいい、もうその一点。

そして普段はひょうたん型のそのフォルムけど。家族の要望に合わせて、自在に輪郭を変える。
ある時は船に、ある時は飛行機に。ママを口説く時はハートの形に。
どんな形にでも変化できる。
多彩な輪郭に守られている。
バーバパパ。
パパにできないことなんてない。
パパは世界一。
唯一無二。
触った感触もおそらくムニ。
最高。
その、誰かの目線を引くような鮮やかなピンク色がだんだん薄汚れて褐色になっても。筆を洗うお水の後半戦みたいな色になっても。
そして最後は真っ黒になっても。
どんな輪郭も保てなくなって、ボヤボヤな闇に浮かぶ目玉だけになってしまっても。そうなるともうバーバ闇。
しかし彼を彩る形容詞は、そう、かわいいのその一点。





********



全盲の方に、突然ホイと。
いつもお疲れ様ですとプレゼントされたものは折り紙で折ったトンボで。これは普通に感動した。
キチッキチとした折り目に性格が滲んでいた。
折り紙のトンボはわりと珍しく、といっても鶴の折り方で最後の方をアレンジするだけだけど。見た目かっちりトンボで。色は水色。黒とかの方が雰囲気は出たのだろうか。
自分にできることはそのくらい。折る過程をお手伝いなんてすべきじゃないから。最初に選ぶ紙の色だけをコッソリ確認しておく。
自分の介護観はぼんやりとその位置にある。
人生ほんとに山折り谷折り。
でもその繰り返しがないとトンボになれないんだもの。平坦のつまらなさを実感実感実感なわけで。
仕事、ピークに忙しい時間帯で、ロッカーにトンボをしまいに行く暇もなく。
左右のポケットには、モノが入っており。
どうしようと、とりあえずトンボは右のケツポケットにしまった。
このまま座っちゃダメだ。それはダメだと。心の中で念じるうちに、何だか右のケツポケットは熱を帯びてきて、じんわりと熱い。
そうか、これが世間でいう、ジュン、ジュワーなのだなと。
妙に納得して業務に戻った。




********




10/22(火) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/18:30 ST/19:00
前売¥1800 当日¥2300(+1drink order)
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エボニーとアイボリー
SOLAR
FVS
ダム狂い














22:01

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2019年09月27日

9/26

夏は過ぎ去るという。
よくそんな風に言う。
目の前から慌てて去っていく感覚。

対して、秋は深まるという。
逃げるどころか、ずっとそばにいてくれて、まるでそう、あれだ。茹でたトマトみたいに。つるつるだった皮が、心地よくしわくちゃになるように。元ある形から違う形への変化を楽しむ期間のように感じる。and you。

秋になったときだけ、普段は聴かないゲットアップキッズとか聴き始めるし。エモはいつも秋開く。
あとあれ。肌寒くなって、そのシーズンで初めてカーディガンに袖を通す瞬間、ばりときめく。初恋くらいドキドキする。あれって何だ、説明なんていつもできんぞ。くるりばりに季節に敏感敏感でして。
出勤するとき聴いてる音楽が、仕事中に頭でぐるぐる。帰るときにはもっと聴きたくなって気持ち溢れよるあの感じとか。
ほんまに音楽は単なる魔法だ。アルコールと混じったら、できるだけクサいこと言いたくなる。翌朝慌てて消すような。はみ出した気持ち。気持ちの方がださいけれども、真実には近いような気もする。



********


何でもいいから休みの日は普段見ない景色を見ておきたい。仕事が忙しくなると尚更で。
その景色が地球の裏側でも、隣町でも、自分の場合は何でも良く。
京都はほどよい距離感と異国感だった。
舞妓さんよりも、その子たちを連れてきたおかみさんと名乗る女性。師匠クラスの方にやたら心奪われた。
いち、おかみとして。リアルおかみさんにはビビビだ。


福岡から来られたんですか。
私も実は若い頃、天神で働いていたのですよと。
当てずっぽで、コアでしょ?と言ったらまさかの的中で。
おかみはまさかの元ギャル。
セシルのカリスマ店員からのおかみ。
人生ほんと何があるかなんてわからない。年季を感じる落ち着いたトーンのその声。無理やり当てはめて、想像してみた。ドゥーゾ、グラン、クダサイマセーーーー。



********


ジョイフルで、バンドメンバーとラップ会議。歌詞の文字数を調整するだけのシンプルな会議だ。
平日ジョイフル。東比恵。
田舎でも都会でもない、ほどよい空気感。外食を頑張らなくなった熟年カップルが、ほぼ部屋着みたいな格好で来て、口数も少なく、黙々と食事だけをこなす。暇な大学生が集まって馬鹿騒ぎする賑やかなジョイフルとは一線を画すその雰囲気。メニューの内容はどこも同じなのに全く違う店のように感じた。
たまに、来ると楽しいのがジョイフルだ。ばりジョイがフルなのだ。

旅行土産の懐かしい薬剤。オモシロクナールを服薬してからの会議で。
アイデアが溢れ、すんなりと終わった。
天神コアがなくなる前に、天神コアの曲を作ろうと。8ヶ月前くらいから考えてた。


ダズリン
サリア
リズリサ
リップサービス
セシル


セシルで踏もう。いや、スライで踏もう。
韻を踏むというよりは、もう単なるダジャレレベルで。
僕らが踏めるのはそう、せいぜい、じだんだじだんだ。








********




10/22(火) MUSIC UNFAIR
@福岡UTERO
OP/18:30 ST/19:00
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エボニーとアイボリー
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ダム狂い














0:33

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2019年09月04日

9/4

干そう、靴下からの。

ベランダのすみ。
セミのご遺体発見で、夏は強制終了。
セミは気持ち悪い。ほんまごめん。気持ち悪い。言い訳できんほど。
とくにひっくり返ったやつ。なんやそれ。情報量多すぎるぞと。気持ち悪い。

けれど自分のお腹に、わりとまだはっきり残る手術痕は、去年受けたもので。
綺麗に治るかなと思っていたけど、あまり姿を変えず、生々しくまだある。左右に伸びたビヨビヨの線。セミがひっくり返したそれに似ていて。これはまいった。お腹にセミおる!と。

人は無意識に苦しかった記憶は頭の隅に追いやって、自然と忘れようとするが。この手術痕。ひっくり返ったセミ痕が粘り強く体に残り続けるの理由は、あの苦しかった記憶を忘れさせまいと。そういえばあの時はほんとに死んだセミみたいに、ベッドの上でピクリとも動けず、特に変化のない天井ばかり眺めていた。耳から入るヒルナンデスの音。わざとらしい芸能人のリアクション。ただ耳を通過。CCUでブタゴリラみたいなナースにされた仕打ちは、たぶん死ぬまで忘れない。
同時に真っ先にお見舞いに来てくれた方々や、忙しいのに連絡くれた人たちの顔は忘れない。
忘れない為の、そういう意図あっての、セミ痕なのかなと。人差し指で軽くなぞり、そのデコボコ加減にゾワり、なんやこれ、気持ち悪いと。なんかメンソレ的なものないんけと、寮のシステムキッチンの小さめ引き出しに手を伸ばす。





********

たぶん話したこともない遠方の方から、急にCDを売ってと連絡があり。
こんなに嬉しいことはないと、仕事前のわずかな時間。小さな郵便局へダッシュでして。
自動ドア、エアコンの冷気と同時に漏れるのはジブリ音楽のオルゴールバージョンのCDで。
トトロのあの、ゆったりとしたメロディ。夏の夜、森の隣。ティティティンティティティン、ティレティレトゥトゥトゥンでして。夢だけど、夢じゃなかった!の前夜に流れてたメロディ。まだまだ無理して引き延ばす夏。

コンビニの前の灰皿に群がる専門学校の男の子たち。「今までした中で一番悪いことって何?」
ってよくある話題に。
「やっぱり、人を傷つけたことかな」とか。いらんねん、そんなやつ。そんなひょっこりナルシストが顔出す回答いらんねんと。面白くないエピソードでも!もっと話が広がるやつ!と。
見知らぬ若者にニラミをきかす。今年の夏も何にもなかった。




********


浜崎出した、私たちナーラ。
いち、ギャルとして。これは買わねばと購入した浜崎あゆみの小説は14ページくらいで飽きて。あとはもう小道具。
アドリブきかないそのかわの為に、書いたMCのカンペは、結局イキがって自分で言っちゃう。けど最高に楽しかったライブ。半分ボケて書いたMCだけど。ほんとに言葉はブーメランで、自分のところに返ってくるなと。

2006年くらいに。久留米のドンキホーテで見かけた、浜崎あゆみの格好をしたあの子達。
あの子達。みんな、ほんま、どこ行ってん。
こないだ夜のドンキ行って思った。もうこの世に、ギャルなんていない。
居場所、見つかって良かったね。




********

10/22
ダム狂い@UTERO

















2:48

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2019年08月21日

8/21

夏のせい。
夏のせい。

と、みんな己の失態を夏のせいにしすぎ。夏からしたらたまったもんじゃない。夏が過ぎ去れば、悪いことは全部チャラになる。そこに期待をしている。そして来年またやって来る夏を平気で心待ちにしている。ちょっと自分勝手じゃないかと、夏はため息を漏らす。


夏のせい。
夏のせい。


夏のせいだと思う。たまたまつけた甲子園でダブルプレーの瞬間。最後の打者が一塁へアウトと分かっていても頭から突っ込むその姿。心動かされるのは夏のせい。
あと、あれも夏のせい。
昼間からダラダラYouTubeで懐かしいドラマ観直すやつ。キッズウォーは抜群に面白い。観てると口の中にそうめんの味蘇る。あれが面白いと感じるの、夏のせい。
あと、あれも夏のせい。死んだら天国に行くのか地獄に行くのかとか、子供みたいなこと考えるの。あれもあれも。
窓口の前に長蛇の列ができており。みんな手元に履歴書みたいなものを抱えている。貼ってある写真は白黒で遺影に使われたそれと同じ。その上に印鑑が押されており「他殺」だとか「自殺」だとか、「轢かれそうになった子犬を助けて」だとか、死因がわかるようになっている。それを窓口で提出し、腕カバーつけた公務員風の男が経歴をチェック。あ、あなた高2の時だいぶ悪いことされてますねぇと、厳しく詰め寄られる。ちがうんです、ちがうんですと、言い訳の途中でポイと地獄行きと書かれたボックスに投函。
声を上げて涙する男を列の後ろから見ている。
悪いことはするもんじゃねぇなぁ。誰も見てないと思っても神さまは見ている。バッチリ録画されてバリバリ巻き戻しもできる。でも神さまに媚びを売るために、背中にカメラの視線を感じながら、お年寄りに席を譲りましたとか。そんなのもわざとらしくてイヤだなぁとか。

そんなこと途方も無いこと考えるの、全部夏のせい。




********

用もないけど、図書館に行く。
こんなゆったりとした休日が1日でもあってほんとに良かった。
近頃の小学生の自由研究と言えば、ばり攻めていた。僕らが子供の頃の定番のソーラーカーとか紙コップタワーとかそんなものではなく、もう何の教科に属するのかわからないものも紹介されていた。
「表札をしらべよう」「きょうだいげんかの理由をしらべよう」等。
「コンビニ店員の接客や言葉づかいをしらべよう」は今は難しい。フランチャイズの闇にハマり、近隣にライバル店をたてられた店長は毎日数字のことを気にしすぎて、もう割り算ができなくなった。深刻な人出不足により止むを得ず、連日の夜勤。死んだ魚の目をしながら、フライヤーで白身フライ揚げる。
バイトはみな、アジア系の留学生。文化のちがいからか、日本ではNGなことも平気でやってしまう。パスタ1つ買っただけなのにまたお箸3膳も入れよった。言葉もまだまだ怪しい。「イロッシャイミセー」「オデン、イカガソカー」
コンビニ業界のA店とB店の比較。面白い結果は出るのか。



そんな中、「自分が生まれた日のことを調べよう」は何か素敵だった。
今の小学生やと、ほんの10年前のこと、ネットでささっと調べられるだろうけど。
自分が生まれた日。記憶にないけど、その日。妙に気になるその日。

昔、生年月日を入力すると、その日の朝刊が印刷されるというマシーンがあった。一回500円くらいとられたけど、興味があってやってみた。
一面、見出しは中国が資本参加。ワイロ性の強いカネ、税務調査開始、等。
これと言ってな普通の一日だった。
下の方の書籍の広告欄には、便秘で悩む貴方へ、やせるキメ手は宿便取り!
ていう本が紹介されてたくらいの普通の一日。普通の金曜日。普通の。
けれど、そうかわし、金曜日に生まれたのかと。街は週末に向けて賑わい、そこまで来た春を祝うような柔らかい気候。公園はお花見のブルーシートで埋まる普通の金曜日。その普通にやけにゾクゾク。ゾクゾクしたのは事実なのだ。






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これはもう、提出先のない、大人の自由研究だ。遊びきて🙇‍♀️🙏🙇‍♀️🙏🙇‍♀️



8/23(金) Songs Without Equal
@福岡UTERO
OP/19:00 ST/19:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
トモヒロショウタ
gn8mykitten
石の犬
ダム狂い←21:30〜



8/25(日) UTEROコピバンNIGHT!!
@福岡UTERO
OP/18:00 ST/18:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
FVS(Television)
YAKALABBITCH(SHAKALABBITS)
Ho-le(Hole)
西空ポッキーズ(銀杏BOYZ)←19:50〜














11:36

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2019年08月13日

8/13

「壊れた」と、差し出された携帯はもちろん壊れていない。
そもそも充電器のコンセントが抜けて入れば、電源なんて入らない。か弱い動物の尻尾のように、充電器のコードはへなへなとだらしなく床で曲線を描き、穴の手前2センチで力尽きていた。
この仕事だとこれ、よくあることで。


夜勤明けでも、好きなばあちゃんの部屋の掃除ならば、苦痛ではない。少し充電すると、ピヨリピヨリと陽気な和音を奏で、電源が入る。
ガラケーのボタンの感触は久しぶりで、押したら押したぶん、押し返してくる感覚を懐かしく思う。スマホにはそれがない。
誰かから連絡が来てたのではないかと、心配していたが、メールはトータルでワンスクロールで見れる件数しか来てないし、着信履歴の一番最近のものでも数ヶ月前のものだった。
携帯だけを買ってあげたはいいけれど、親をほったらかしにして、かわいそうに思えたが。
電源がついたことに満足し、いつもの巾着に入れてはった。
お守りのように、持ってるだけでも満足なのかと思った。そうこうしてると、ピピピと、また充電が切れる警告音が鳴った。




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銀杏ボーイズのコピーバンドをやりましょうと誘われて、ドラムどうするか考えたとき、真っ先に大学の後輩のカトーが浮かんだ。
こいつしかいない!ていう、ドラマチックな強いキズナ的なものではなく、単に家が近所だからだ。
でもこれからも家が近所ならばいいなと思う。
スタジオ終わりに飲みに行くことが増え、あの頃の懐かしさに支配される。
昔話だけをしていたら、きっと限界が来てつまらなくなってしまう時期が来る。だから今もきちんと楽しくなくてはならない。そのツールとしてバンドがある。


銀杏ボーイズは一番好きなバンドだ。完全に一番だ。これからもっと好きなバンドに出会えないと、僕は賢いから知っている。悲しいけれど、それはしょうがないことだ。
どこよりも早く新曲をオンエアと、情報を得たら、深夜にラジオの前で正座して待ってた。フローリングの硬さは容赦なかった。足の感覚なくなっても雨上がりのような、さわやかな湿気を感じるイントロ。美しい音色に当たり前のように、心奪われた。

初めて楽器を持って高校の文化祭で演奏した曲も彼らの曲だった。
誰でも馴染みやすいメロディーだった。うちのおかんにすら馴染みやすいメロディーだった。文化祭以降、おかんはガラケーの着メロがベイビーベイビーになってたときは妙に嬉しかったのを覚えている。生まれて初めて人に影響を与えた気がした。それからおかんは特に新しい曲をダウンロードすることもなく、ずっと月額315円を払い続けていた。チープな16和音。やけにリアルに覚えている。



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幸せそうな恋人たちを電動ノコギリでバラバラにしたいなんていう過激な歌詞の歌は、速すぎて右手が疲れるから嫌だ。銀杏ボーイズ好きな人は職場や学校で白い目で見られるべきだと、銀杏ボーイズのボーカルが言ってたのを思い出した。たしかに、バラバラにしたらいかん。でも猟奇的ながら、妙な爽快感は確かにあった。

加藤と安い居酒屋に入り。
酔いが回って来た頃に、入ったトイレで流れていた曲が、知り合いで一番売れたバンドの曲だった。エモい。これはエモい。よりによってこんな時に。
みんな仕事忙しくなり、音楽やめてった。
10代にやり残したことなんて、何をやっても取り戻せないのだけど。何かをこれからやる原動力は、やり残さないと生まれないのかなと。




8/23(金) Songs Without Equal
@福岡UTERO
OP/19:00 ST/19:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
トモヒロショウタ
gn8mykitten
石の犬
ダム狂い←21:30〜



8/25(日) UTEROコピバンNIGHT!!
@福岡UTERO
OP/18:00 ST/18:30
前売¥1500 当日¥2000(+1drink order)
【CAST】
FVS(Television)
YAKALABBITCH(SHAKALABBITS)
Ho-le(Hole)
西空ポッキーズ(銀杏BOYZ)←19:50〜


















21:48

looseness at 21:48|PermalinkComments(0)

2019年07月22日

7/22

なんて日だ。って日だ。


いくつかのニュースでテレビの画面が埋まる。とてもあの長方形には収まらないほどの情報量でセイホーホー。芸人引退大雨警報参議院選。
俺が俺が精神で競い合い、小さな画面を奪い合っていた。
宮迫ですなんてギャグは、とても便利で。便利すぎて、僕が大学生で、車校に通ってたときの教官ですらやってた。
あのS字カーブを曲がりきるコツは1、2、3、4宮迫ですのリズムで。ミラーと前を交互に見ながらハンドルを切りなさいと教えられ。助手席で得意げにへへへと笑う教官。くそじじい。女子大生にそれがウケたのか、自信満々でやっていた。人のモノを。
そうか。結構昔のことだけど。あの時も宮迫は、例えばそう、コンビニの豚しゃぶパスタサラダとか、ゲオのレンタルDVDの返却日みたいに。当たり前のようにそこにあって、僕らの生活に寄り添っていたのだなと。
そんな当たり前が、当たり前のように姿を消すのは、当たり前だが悲しいことだ。当たり前の幸せは、なくさないと気づけない。何度も経験済み、それ、この歳なると。




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HO〜ほら行こうぜ
そうだみんな行こうぜ



選挙の日、外食行ってから投票した。
順番間違えたけどまぁよかろう。
あの曲。
ほら行こうぜって、選挙に行こうぜってことなのかと、今になって思う。
何か気になって検索すると、歌詞がバチバチに良い。つんくのすごいところ、色濃く出ている。愛しい人が正直ならば確かにピースだ思う。
10代の女の子の軽めのあるあるの中に、ピリッとした一行を織り交ぜてポップに消化する。音楽はこうでなくちゃと、舌を巻く。


日曜日のキャナルは人が多くて。
みんな投票に行った後なのか前なのか。興味があるのかないのか。わからないけど噴水ショーには興奮する。小さな女の子が小さな買い物カゴを引きずりながら駄菓子を選んでいた。甘すぎるクレープのにおいに誘われて中学生が集まっていた。
明るい未来にならないといけない。

投票所は、今は使っていない小学校の体育館。
ぬかるんだグラウンド。やまない雨。日曜の夜の憂鬱感。大いに含み、バスケットゴールは誰もスリーポイントも待っていないように見えた。
それでも小走りでみんな、時間ギリギリまで投票に来ていた。
どうせ誰がやっても一緒だとか。自分ひとりの票では何も変わらないとか。そんな言い訳はとっくに聞き飽きた。いい歳して、いつまでも無関心でいることは恥ずかしい。けれど、絶対に行かないとっていう義務感とか、どこに投票するかは秘密みたいな雰囲気とか。確かに息苦しくも思う。
だからこそ、外食のついで。
何かのついでに、そこに行くで。
いいと思う。








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8/23@UTERO ダム狂い
8/25@UTERO 銀杏ボーイズのコピバン















22:03

looseness at 22:03|PermalinkComments(0)