2016年08月

2016年08月31日

8/31

ブラジルの人聞こえますかーーーー
から
日本の人聞こえますかーーーー
なわけで。

土管1つでつながる世界。
ありゃまぁこりゃグローバル。ばりグローバル。
地球の裏側で起きていることも、さも身近で起きているような素敵な錯覚。
イッツァスモールワールド。
インタビューマイクを向けられて涙を流すあの人はほんとは赤の他人のはずなのに、自分のことのように胸が熱くなるのは、やはり魔法。
のっとりすぎたスポーツマンシップ。
仕事中にチラチラとしか見なかったテレビだけど。お腹一杯です。ごちそうさん。


オムツの袋をぶんぶん振り回しながら施設に入ってきたあの子はおそらく小2のくらいか。オムツて意外に重いから、遠心力であの持つところ破れるんじゃあないかと心配になるけども。
あの子達は無敵。後ろから聞こえるお母さんの「走らんよ!」の一言に背中を押され、更に走る。走る走る。目的の場所なくても走る。向かうために走るのではなく、走るために走るあの感覚。
キャンプや海やテーマパークみたいな、そういう枠組みの中のひとつみたいにお婆ちゃんに会いに来たことも夏休みの楽しいイベント。おはようからおやすみまで、ずっとアドベンチャー。めくるめくる絵日記。どのページも共通して、文章の締めはとても楽しかったです。

働いていて気づくのは、神妙な面持ちで入ってくる方はほんとに少ない。
遺品の整理に来たご家族もすっきりとした表情で深々と頭を下げられた。こちらが下げる方の立場なのに。やはり立派だなと感じた。
ネガティブな気持ちを人前に撒き散らすのは下品。人から気づかされることがホントはほとんど。


ヴォキン!
お願っシマーースッ!

駅前、悲鳴にも近いその声は何度も発せられていた。
のっとりすぎたスポーツマンシップ。
肩幅の広いラガーマンのイエローTシャツはXLでも小さく、ごつごつした彼の筋肉が服を着ていても安易に想像できた。
小銭がないからさ、このクロムハーツのシルバーリングでかんべんしてよなんて。そんなナルシルトではないからさ。ちょっとまってカフェオレのミルク多目のやつ買ってくずしてくる。
サライ流れれば夏も終わり。そのことは子どもの頃から体に染み着いている。ああ今年も終わったと。例外なく終わったと。買ってでも欲しいノスタルジー。

巨大ショッピングモールの駐車場で、閉店後ひとつつずつ辺りに散らばったショッピングカートを警備員の服を着ていても集めるみたいな。あの感じで心を整え、たくさんの哀愁を発散することで秋は膨らんでいく。



9月ライブ、暇なら来てね。












16:23

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2016年08月12日

8/12

らくがん、青雲、空の便満席。
毎年耳にするお盆ワード。
再会できる友達も激減したけども、胸で香るふれあいのこころ。
そこんところよろしゅうで。

正座する仏壇はこの部屋にはないけども、サザエさんの波平の枕元に、波平と同じ顔した武士みたいなご先祖様が毎年立つので。僕の枕元にも、きっとひいばぁちゃんとか立つなと。少しだけ部屋を片付けて炊飯器のスイッチオンから仕事に向かう。



久しぶりに演奏した。
こないだのこと。
タイバンの子、初ライブと言ってた。とても若かった。
ザ・初ライブだった。
ガスマスクみたいなカブリモノをして死ぬほどすべっていた。
ザ・初ライブだった。
ボーカルの女の子だけかわいく、キラキラしてた。
前列のお客さんと言うか友達がきゃいきゃい言ってた。
ザ・初ライブだった。
ごめんなさい。ばかにしてるわけじゃない。
僕は19歳から楽器を始めて、こういうバンドをたくさん見てきた。たぶんこのタイミングでこんなMCするとか、予想ができるほど見てきた。
またか、と思う反面。
心の別の場所ではいつもとても羨ましく思う。
ほとんどが就職のタイミングで徐々に音楽から離れ、バンドとして演奏するその瞬間はいつも刹那的で美しいし。
友達でもお客さんでも関係なく、思いがけず長い付き合いになる人もいる。どんどん卒業して、もっと楽しい場所を器用に探せる人、いつまでもだらだら同じところにいる人。
それぞれ正解で、ほんとにもうみんな好き勝手生きてはる。


本番30分前に到着した自分のバンドのメンバーは仕事多忙と体調不良で、もう会うのも3週間ぶりくらいで。控え室でギターを出してあわてておぼえていた。こんなギリギリなライブは久しぶりで逆に燃えた。
初ライブガスマスクどんズベりギタリストのだいぶ年下の子に

「ごめん、コード教えて!」

と頼み込んで。

「この押さえ方が難しいならば、妥協案としてこういう押さえ方はどうですか?」

とアドバイスを受け、ばっちり妥協案を採用でバタバタ本番。
若い子に助けられ、無事に演奏を終えた。
妙な一体感生まれた。
感謝。
久しぶりにお会いした人もたくさんいた。
ツイッターとかで愚痴ばかりで、何だこいつと思ってても、あの会場であうとほんとにラブがとまらない。完全にとまらない。
僕は毒の強い嫌なやつにならない為にも、やはりやる側で続けなければと、そんなことをまた考えた。次回は9/15です。告知です、ごめんなさい。


猫カフェで猫よってコズ。すねて帰宅。帰り道、いつもの夜道でよってきた野良猫を誰もみてないことをいいことに死ぬほどなでる。
おゴリまっせを半分あげる。おゴリまっせはやっぱりハズレやったけども、ゴリラの財布からビョーンと飛び出していたのは金ではなく鐘で。なんやそのダジャレ感と思うけども、わりと希望の音色が心で鳴った。











13:34

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2016年08月07日

20120729

プールサイドは走らない。走るほど急ぐこともない。なんで走ってたのか、子供のころの自分に聞いてみたい。いざマイクを向けてみても、適当なこたえしかかえさないのが子供だろう。お調子者でかわいかな。
夏休みは一ヶ月ちょい。それは途方もなく長い時間に感じたが、歳をとると大丈夫。一瞬で過ぎ去る。



監視員は仕事を終えるとゆらゆら。足だけ水につけてみて。均等に広がる波紋だとか、水の生温さだとか。子供用プールにこっそり広がったおしっこだとか。ひとつひとつ確認する。
時間を経過を髪が渇いたことで確認すると、我にかえり。さっさと帰宅の準備を始める。
毎日見かける老人はだらし無い体に安物の水着で。きっと暇なのだろうと。そんな風に思って。しかし夏が終わったらあの人次はどこで時間をつぶすのかしらと。そんなことも考える。
けれど同情もしない。人は他人に過去の自分を重ねることはしても、未来の自分を重ねたりはしない。経験がないから現実味も湧かない。後から気づくことが全て。

だからあの老人は自分には関係のない話。
秋になると忘れる。
誰もいない更衣室ではカーテンを閉める必要もなく。少し大胆な格好で着替えをすまし。明日のシフトを確認してからの帰宅。



もがきにも似たバタ足で。その程度でおきた波紋に。誰かが関わったりするのだろうか。あらゆる方向に均等に広がるのか。すぐに消えてしまって、何事もなかったような真っさらな状態にもどるのか。
ここは水面ではない。ただのアスファルト。わからない。遊びじゃない。





老人とまたあったのはスーパーのレジで。
その時期のスーパーといえば、ワゴンに山盛りのお線香だとか、落雁。
光る提灯は一定のリズムで中の仕掛けがまわっていた。名前も知らないこの提灯はなかなか良い値段がして、ラベルには「カイテン」と書かれていた。本当にそんな名前なのか、印字上の問題で途中で切れてしまったのか。カイテン。
カイテンの後に何が続くのか。

しかしお盆を迎える為のそのような商品は全て、若い自分には関係ない。
パックのりんごジュースと、菓子パン。
とりあえずその二つさえあれば、もうこのスーパーは結構。
自分中心にくるくるまわる世界。その名も回転かしら。おほほ。


目があってすぐにわかった。特徴的な鼻と、何かに怯えるような小動物みたいな瞳。髪の毛はほとんど抜けていたが、近くで見ると頬に毛が生えているのが確認できた。
向こうはこちらには気づいてないようだ。
カゴの中に目をやると。
アジの切り身。クレンザー。掃除機の紙パックと、シンプルなものだが生活感にはしっかり溢れていた。




とんとん拍子というわけではないが、その老人のお宅訪問をする日はすぐに来た。
簡単にいうとそれは注意で。窓を開けたまま夜な夜な流れてくる演歌に。近隣住民一同が迷惑していると。たまたま付き合いのあった同じアパートに住む、おばさんと二人。扉を開けた。またその老人だったときは。その時はさすがに驚いた。何か縁があるとしか思えなかった。


一方的に乱暴な言葉を投げつけるおばさんの隣で自分は何もできずにいて。唯一やっていたことはと言えば、扉が完全に閉まってしまわないように片足を玄関の隅に挟んでいたことと。台所の奥にのぞく、小さな居間に目をやることだった。

壁は何が黄土色の粉がぽろぽろと剥がれてきそうな質感で。ところせましと、写真が張られていた。ポスターではない。普通の写真を拡大プリントしてもらったようなものだった。その写真というのは犬の写真で。世界各国から集まった色んな犬種で。飼い犬を溺愛しているという感じではなく。ただただ犬が好きといった印象を受けた。窓辺に近いものはすっかり日焼けをしていて、元の犬の毛並みを確認できないくらいの薄さだった。


老人はいいわけをするかのように、今の私生活について話し出した。言葉は次々と出てきて、おしゃべりは好きなようだが。絶対に合わせない視線と。時々飛び出す、ひとりごと。
ひとりごとと私たちに向けて放った言葉のちょうど中間。着地点がなく、ふわりと消える。いいタイミングで蝉の泣き声がうまく掻き消す。
人に言うようなことではないが、誰かには聞いて欲しい。そんな言葉たちはどこに帰って行くのか。都合良く、風でも吹けばまだ助かるが、あいにくこの部屋には扇風機もなく。頬を通過する汗は流れ星のように何度も私から溢れる。

この人はほんとに不器用なままで、ここまで来たんだなと、何となく思った。

looseness at 14:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)