2016年11月

2016年11月17日

11/17

53歳、独身男。
地下アイドルのおっかけドキュメントをYouTubeで観賞し、咳をしても小太り。
妙に乾燥した部屋に気づいてキンキンに冷えたカフェオレを一口。スーパームーンもスーパー見逃す。下ばかり見てるとこうなる。


十代の女の子がジャニーズを応援するドキュメントならば、カメラはまわらない。53歳だからまわる。どこか滑稽、特別感がないとだめ。世の中全体が何かクスクス、笑いたいものを欲している。自然と多数派が少数派をバカにするシステムが既にできている。


お気に入りのメンバーの卒業を突然聞かされ、途方に暮れるおっさんA。
やり場のない怒りをプロデューサーのおっさんBにぶつけるおっさんC。

胸ぐらを掴み、ぐいぐい引っ張り一言。「痛いのと痛いの、どっちがいい?」
昔のヤンキー漫画から引用した一言。しかしその後、殴る勇気も当然なく、あっけなくはなす胸ぐら。弱々しい言葉だけが効力もなく相手に持たれかかる。痛いのはその状況。痛いの痛いの遠くのお山へ飛んどけーでも。遠くのお山側からの拒否。ぬぐえない痛みはその場で足踏み。華やかなダンスフロアを靴の裏についた泥で汚す。カメラはここぞとばかりにそれをおさめる。



卒業したら、もう会えない。
昭和歌謡のサビでもありそうな青臭さ全開の胸キュンワンフレーズ。おっさんは胸に抱え、最後の時間を楽しんでいた。一回500円のチェキも。「笑えないよ」とおっさん。卒業写真に当たり前のように値段はつく。
最後の出勤日にお店に顔を出すおっさんは、決して携帯番号を聞かない。それを聞くのはルール違反とわきまえているから、おっさんはおっさんだけあって大人なのだ。ツイッターの通知だけ設定してもらって、きちんと会計して帰るおっさん。ツイッターはいつも劣化したロープのような、いつ切れてもおかしくない程度の強度で人と人を結ぶ。その上で土曜日のサーカスの愉快な音楽にのせられ、僕らは綱渡る。素敵な錯覚は何時までも続く。

ゴルフの練習で汗を拭いたタオルでたまたま溢れた涙もついでに拭くおっさん。美しさすら感ず、そのおっさん。
学生時代にやり残した青春が綺麗にそこ一面に広がっていた。誰が否定できようか。美しさはいつも真実に寄りそう。
だからアイドルが唄うその歌詞はいつも、青臭いものが多いのかと妙に納得されられる。




******


男の子なら誰しも憧れるお城のプラモデル。

















0:32

looseness at 00:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年11月02日

11/2

色々あって週一ペースで地元に帰る日々。
ふるさとの懐かしさはとっくに味せーへん。
かわりゆく街並みへの嫉妬や繊細なノスタルジーもとっくに渇ききって、新たなバトルフィールドで足踏みをするような感覚。ご飯だけ美味しい。
こないだのこと。
貞子を1日に2度も見た日。


一人目の貞子は姉で。
姉はその日体調を崩し会社を早退した。
急な呼び出しで迎えに行き。体調を気づかいながら帰路についたが、姉の口から出る数々のネガティブ発言に正直うんざりな部分もあった。
病気への理解が自分は欠けるのだろうと思った。こんな仕事をしよるくせに。相手の立場に立つことはドリルをすらすらとくよりも難しい。そしてできたと思っているのはいつも自分だけだったてこともあるて思う。

トイレに行くというのでヤマダ電機で降ろし、待っていた。
トイレを済ませ、フラフラと車を探すその姿、前髪で隠れた顔面と足どり。
昼間の大型電気屋の駐車場にでた。
紛れもなく貞子だった。



夜。
ユーテロへ。
二人目の貞子はおっさん。

こないだ帰りの電車が一緒になった女の子が「MCするバンドは世界観崩れるからださい。」と言ってはって。心の中で黙れコノヤローて気持ちで過ごし。こないだの自分のライブでここぞとばかりにどちゃくそ悪口言ってやった子のライブで。
なんぼのもんじゃいと見に行って。
入ってすぐ見知らぬおっさんに「セレブさんお疲れありがとう」と。
声をかけられ。
誰かわかんなくて。いつもの通り。オイスーと。笑顔で返し、あれ誰けとさいたに確認。



あとからわかったのは、その人はがっちがちに貞子の格好きめて歌う、MC世界観崩すからださい女の子のバンドのボーカルだった。
確かにMCはしてなかった。
きつめにかかったサンズアンプと不安な気持ちにさせるようなギターに貞子のうぉぉぉおおなボーカルがのっかる広い意味でのオルタナティブなサウンドだった。


ライブが終わり、すぐに今日はすみませんと謝ってはった。調子が悪かったらしい。みてるぶんはそんなのわかんなかった。
チケット代返したい言ってはった。
その気持ちは自分も経験あるからわかる。
でも大切なのはそんなことじゃなく。うまくいかないライブをしてしまったら、あのいたたまれない、どうしようもない気持ちをちゃんと家に持って帰ることだ思った。
お金を返すことよりも次につなげることと、受けとめること。
ぼくも家に帰って玄関にお姉さん座りで一時間くらいぼーっとすることもある。そのたまらない気持ちも大切だ。しかし、人に評価されるてことは戦うことで、その姿は美しい。評価だけしてるやつよりも、少なからずは美しいはず。
貞子はズラとってからのがホラーなほど落ち込んでたが、それはこれからもっといいライブをできる大きな可能性も含んでいた。


続けましょう。
できる限りは音楽を。
ハロウィンの日はオヤフコーに出た。夜勤明けけど無理して出た。
同い年のギタリスト見てきた。胸熱くなるものあった。
思ったことをわりと全て伝えた。たまに暴言もはいた。一人になってから少し反省した。
オヤフコー、すれ違うひとはエロめな仮装してて。
容姿が整ったお姉さんはそれだけで、何か大切なものを既につかんではった。
親に怒られる覚悟の中学生の女の子二人組は小さな鬼の角の控えめなペインティング。部活と部活の隙間をぬって、背伸びをするその姿。おまえこないだまでお菓子もらう立場やったんちがうんかえ。
家に帰ると小さな角を生やしたママに叱られる。トリックオワトリート。いわばアートな十代のひととき。10年後、どうか小さなイタリアン居酒屋で懐かしむような、綺麗な綺麗な友情を何よりも大切に。












22:49

looseness at 22:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)